65年前のクラブ史上最も痛ましい売却

今夏は大型補強が話題ですが、過去のバルサの歴史には「史上最も痛ましい売却」として刻まれる出来事がありました。今からちょうど65年前の1961年、バルサは当時の世界最高額である2500万ペセタ(インフレを考慮すると現在の約25万4000ユーロに相当)で、ルイス・スアレス・ミラモンテスをインテル・ミラノに売却しました。

スアレスは1960年にバロンドールを獲得した当時26歳のスーパースターであり、イニエスタやペドリを彷彿とさせる卓越したテクニックと視野を持つインサイドハーフでした。英雄クバラの影に隠れていましたが、エレニオ・エレーラ監督の就任によってチームの主役に抜擢されました。しかし、これがファンをクバラ派とスアレス派に二分する対立を生んでしまいました。

1960年にエレーラ監督がインテルに去り、バルサがチャンピオンズカップ決勝でベンフィカに敗れたことで一つのサイクルが終了。インテルのモラッティ会長にスアレス獲得を熱望されたエレーラ監督の引き抜き工作に加え、カンプ・ノウ建設による莫大な負債でクラブが深刻な経済危機に陥っていたことが、この売却を決定づけました。

結果的にこの2500万ペセタはスポーツ面で大失敗となります。スアレスを擁したインテルは2度の欧州制覇と3度のリーグ優勝を成し遂げましたが、バルサはスアレスの代役として獲得した選手たちがことごとく機能せず、1973年にヨハン・クライフが加入するまで長きにわたる低迷期を彷徨うことになりました。 (via SPORT)

【本日の総括】

財政問題のクリアによる「1-1ルール」適用で、ゴードンの電撃加入を皮切りにアルバレスやシウバの獲得など野心的な補強戦略が進む一方で、ファティら人員整理やバルサ・アトレティコの解体的再編も急ピッチで進行中。また、ベルナルの復活やアトレティコとのSNSでの場外乱闘など、ピッチ内外で非常に動きの激しい一日となりました。