UDラス・パルマス&ADセウタ
北アフリカの領土・治安問題を巡って街全体が緊迫した空気にあるセウタの地において、UDラス・パルマスはADセウタを0-2で破り、クラブ創設77周年の記念すべき節目に、じつにおよそ27年ぶりとなる「開幕2連勝」の偉大なロケットスタートを決め、暫定首位に浮上しました。
エスタディオ・アルフォンソ・ムルーベで行われたこの一戦は、フットボールの枠を大きく越えた歴史的なドラマがピッチの上で繰り広げられました。キックオフの直前、セウタの街を襲っている不法移民の大量流入に伴う限界クライシスに市民が毅然と立ち向かうため、ピッチに入場したセウタの選手たちは『セウタは売り物ではない、セウタを守る』と書かれたメッセージTシャツを着用して入場しました。
さらに、キックオフのホイッスルが鳴り響いた瞬間、セウタの選手全員がピッチの中央に集まってお互いの肩を抱き合い、約20秒間にわたってプレーを意図的にストップさせる静かな抗議デモを挙行しました。これに対し、対戦相手であるラス・パルマスの選手たちや審判団も敬意を表してその場に静止し、デモに連帯。スタンドを埋め尽くしたサポーターからは地鳴りのような拍手が送られました。
ピッチの上では、ラス・パルマスの圧倒的な決定力が試合を支配しました。29分、ヘセ・ロドリゲス氏が放った鋭いシュートのこぼれ球を、今夏から絶好調を維持している日本代表アタッカーの宮代大聖氏が巧みなコントロールから右足で突き刺し、0-1と先制。宮代氏にとっては早くもこれが今シーズン5ゴール目となり、圧倒的なポテンシャルを見せつけました。
さらに後半68分には、カウンターから宮代大聖氏がスピードに乗った卓越したドリブル突破を見せ、並走していたマヌ・フスター氏へ極上のラストパスを供給。フスター氏が冷静にゴール右隅に流し込み、決定的な2点目(0-2)を奪いました。宮代氏は1ゴール1アシストの大暴れでMVPを獲得し、その圧倒的な存在感を世界に証明しています。
ピッチ外では、ラス・パルマスのラミレス会長が、昨シーズン2部最優秀ゴールキーパーに選ばれた守護神ディンコ・ホルカス氏を、アラブ首長国連邦のアル・ワスルへ450万ユーロの巨額の移籍金で完全売却したことを発表。後任の正守護神には、本日のセウタ戦で素晴らしいパフォーマンスを披露しクリーンシートを達成したカロ氏がそのまま君臨することになります。 (via SPORT / MARCA / Mundo Deportivo)
CDテネリフェ&UDアルメリア
昨シーズンの過酷な戦いを勝ち抜き、悲願の2部定着を狙うCDテネリフェは、ホーム開幕戦となるUDアルメリアとの一戦において、1-0という執念の完封勝利を収め、サポーターに極上の歓喜をもたらしました。
エスタディオ・ヘリオドロ・ロドリゲス・ロペスで行われたこのゲームのキックオフ直前、スタジアムは涙と大拍手に包まれました。長年チームの精神的支柱を務め、今夏に惜しまれつつ現役引退を表明した伝説的なキャプテン、アイトル・サンス氏の本格的な引退お別れセレモニーが執り行われたのです。テネリフェの選手たちと、対戦相手であるアルメリアの選手たちはピッチ上に敬意を込めた花道を形成し、スタンド全体が起立して温かい拍手を送りました。
試合は、このレジェンドへの手向けとして勝利を誓ったテネリフェの執念が実を結びました。32分、左サイドからナチョ・ヒル氏が送った絶妙なクロスに、エースストライカーのエンリク・ガジェゴ氏が完璧なタイミングで左足で合わせ、値千金の先制弾(1-0)を突き刺しました。アルメリアの守備陣の隙を見逃さない、ベテランならではの冷静な一撃でした。このゴールは、直前にソラ氏とテネリフェディフェンダーの接触があったとしてVARチェックが入ったものの、判定は覆らず正式に得点が認められました。
後半に入ると、1部復帰の筆頭候補である強豪アルメリアが牙を剥き、猛烈な攻勢に出ます。74分には、アルメリアの司令塔ニコ・メラメド氏がルナ氏からの完璧なアシストを受け、エリア中央から決定的なシュートを放ちましたが、ボールは右ポストを直撃して失点には至らず、テネリフェは九死に一生を得ました。その後もアルメリアは、ベスガ氏をジュニェント氏に、チリーノ氏をルナ氏に交代させるなどアグレッシブに攻め続け、78分にはコーナーキックからゾディッチ氏が決定的なヘディングシュートを放ちましたが、これはわずかにバーの上に外れました。
テネリフェのアルバ・セルベラ監督は、81分にセサール・アルバレス氏とナチョ・ヒル氏を下げてモレ氏とクルジャリッチ氏を投入するなど、1点差を守りきるためのクローズ体制に入り、最後の瞬間まで高い集中力を維持して1-0でゲームをシャットアウト。テネリフェの気迫の守備戦術が結実したゲームとなりました。
ピッチ外では、1年での1部復帰を確固たるものにするため、アルメリアのフロントがその卓越した資金力を発揮して歴史的なメガ獲得を完了させました。レアル・マドリードのカンテラが生み出した究極の最高傑作であり、かつての指導陣から『彼こそがピッチの絶対的な支配者であり、脳だ』と大絶賛されていた22歳の天才司令塔ミッドフィルダー、マヌエル・アンヘルを、総額600万ユーロの満額キャッシュ一括支払いで、保有権の50パーセントを買収する形で完全獲得に調印。マドリード側は将来的なリセール発生時にその移籍金の50パーセントを受け取る、あるいは優先的に買い戻せる権利を保持する形で合意しています。
さらに、バルセロナの将来の守護神候補であり、昨シーズンはアンドラで21試合に出場、今年6月にハンガリー代表としてフル代表デビューを果たした20歳のゴールキーパー、アロン・ヤアコビシュヴィリを、1年間の期限付き移籍(2027年における50パーセントの所有権買収オプション付き)で獲得したことを公式に発表しました。彼は40歳のレジェンド、アンドレス・フェルナンデスと高いレベルで正キーパーの座を争うことになり、チームの守備に大きな安定感をもたらします。 (via AS / SPORT / Mundo Deportivo)
SDエイバル&レアル・バジャドリード
今シーズンからSDエイバルを率いるJokin アランバリ監督が、敵地イプルアにおいてレアル・バジャドリードを1-0で下し、プロ監督としてのキャリアにおける記念すべき初勝利を飾りました。
試合開始直後から、バジャドリードはパスを丁寧につなぎながらポゼッションを支配し、エイバルの守備陣に対して優位にゲームを組み立てていました。18分には、バジャドリードのラタサ氏がゴール前わずか1メートルの位置から決定的なシュートを放むも、ゴールネットを揺らせず、絶好の決定機を逃してしまいました。さらに27分には、ガリエル氏が遠距離から強烈なシュートを放ちましたが、エイバルの守護神マグナゴイティア氏の安定したセーブに阻まれました。前半はバジャドリードが押し気味に推移したものの、0-0で折り返しました。
しかし、後半に入るとアランバリ監督の修正力が光りました。後半開始とともにイバン・ヒル氏がピッチに送り込まれると、エイバルの攻撃のアジリティが劇的に向上。アレイシュ・ガリード氏が中盤のコントロールを完全に掌握し、エイバルが徐々に主導権を引き戻しました。
そして65分、試合の均衡が破れました。アルビジャ氏からのロングパスを受けたイバン・ヒル氏が、絶妙なワンタッチでマダ氏へと繋ぎます。マダ氏が相手ディフェンダーの裏に走るアルバロ・ロドリゲス氏の動きを見逃さず高精度なスルーパスを送ると、アルバロ・ロドリゲス氏が落ち着いてゴールキーパーのアセベス氏との一対一を制し、左足でネットに叩き込んで1-0の先制点を奪いました。バジャドリードは終盤にビクトル氏らがシュートを放つも、エイバルの粘り強いディフェンスに阻まれタイムアップ。
この試合では、バレンシアCFからそれぞれローン移籍している2人のアカデミーの至宝、ルカス・ヌニェス氏(エイバル)とビクトル Jr氏(バジャドリード)の直接対決も実現しました。両者ともに後半からの出場となり、ルカス・ヌニェス氏は79分からピッチに立ってエイバルのクリーンシート達成に貢献。一方のビクトル Jr氏は61分から交代出場し、チームの攻撃を活性化させようと奔走したものの、バジャドリードは開幕2試合で0ゴール0ポイントという極めて重苦しいスタートを強いられています。 (via Mundo Deportivo / SPORT)
CDカステリョン&CEサバデル
CDカステリョンとCEサバデルのホーム開幕戦は、ピッチ外のグラウンドコンディションを巡る大きな物議と対立を残しながら、最終的に0-0のスコアレスドローに終わりました。
カステリョンの指揮官Pablo エルナンデス監督は、試合後のカンファレンスにおいて、本拠地SkyFi Castaliaの芝生があまりにも劣悪な状態であったため、週半ばにLaLiga側に対して公式に試合の延期を願い出ていた事実を明らかにしました。監督は以下のようにその苦しい状況と不満を口にしました。
『言い訳にするつもりはないが、今日のピッチ状態は間違いなく私たちのパスを細かく繋ぐフットボールを著しく制限し、大きな不利益をもたらした。数日前までは本当にプレー不可能な状態であり、試合を中止すべきレベルだった。クラブのグラウンドキーパーたちが死に物狂いで修復してくれた努力には感謝するが、一刻も早くこの芝生の問題を根本的に解決しなければならない』。
ピッチの上では、昇格組であるサバデルが前半から非常に高いインテンシティと息の合った高い連動プレスを敢行し、カステリョンのビルドアップを完全に封じ込めました。32分には、サバデルのストライカーニコラス・ジョアッキーニ氏が、完璧なカウンターから抜け出してキーパーマティス氏と一対一になる最大の決定機を迎えましたが、放ったシュートはクロスバーの上に外れる痛恨のミスとなりました。
後半48分、サバデルは再びGioacchini氏が決定的なシュートを放ちましたが、カステリョンのディフェンダーアルベルト・ヒメネス氏が奇跡的にライン上でクリア。その直後にも、アルカサール氏が決定的な失点のピンチを身を挺してブロックしました。
カステリョンは、54分にアントニオ・ガラ氏とアルバロ・マルティン氏をベンチに下げ、ドゥエ氏とフラン・カスティージョ氏を投入して中盤の運動量を回復。徐々に攻撃の圧力を高めました。92分には、スエロ氏がエリア内に送り込んだボールを、アルバロ・ガルシア氏が落とし、最後はロドリゴ・レゴ氏が至近距離からシュートを放ちましたが、不運にも味方のカマラ氏の体に当たってしまいゴールならず。両チームともに勝ち点3を奪うチャンスを逸し、スコアレスで痛みを分け合う形となりました。 (via AS / SPORT / Esport3 / Mundo Deportivo)
スポルティング・デ・ヒホン&ブルゴスCF
エスタディオ・エル・モリノンに詰めかけた2万4000人を超える大観衆の前で、スポルティング・デ・ヒホンはブルゴスCFを1-0で撃破し、Nicolás Larcamón新監督の体制下における待望の今シーズン公式戦初勝利を手にしました。
開幕戦でのサバデル戦のドロー劇において、3バックの戦術機能不全を激しく露呈していたスポルティング。ラルカモン監督は、この大一番においてこれまでのこだわりを完全に捨て去り、より中盤のゲーム支配率を高められる「4バック」システムへの大胆な変更を決断しました。この戦術的シフトが、開始早々に最高の形で実を結びました。
開始わずか2分、今夏に大きな注目を集めて加入した新戦力アンドレス・クエンカ氏(Adamuz出身の23歳)が、左サイドバックのエリアで素晴らしいボールカットを披露。そこから鋭いドリブルでハーフラインを突破し、相手ディフェンダー陣を切り裂く極上のスルーパスを前線に供給しました。これに完璧なタイミングで抜け出したフアン・オテロ氏が、相手キーパーカンテロ氏との一対一の緊密な局面において、一切のコントロールを挟まないダイレクトシュートを突き刺し、鮮やかに先制ゴール(1-0)を奪いました。
その後、ブルゴスは元スポルティングの選手である地元の英雄ホセ・グラゲラ氏がヘディングシュートを放ちましたが、これは不運にもクロスバーを直撃。後半には、ハビ・ジャブレス氏やフォレス氏を中心とした素早いサイドアタックで同点を狙い、スポルティングを脅かしましたが、ヒホンの強固なディフェンスラインをこじ開けることはできませんでした。ヒホンはカンテラ出身の若き至宝イオシフォフ氏が放った決定的なシュートが相手キーパーの驚異的なワンハンドセーブに防がれるなど追加点こそ奪えなかったものの、Larcamón監督は5人のカンテラーノ(クリスティアン・フェレレス氏の公式戦デビューを含む)をピッチに投入して逃げ切りに成功しました。
また、ピッチ外でもヒホンは大いにサポーターを興奮させています。クラブは、イタリア・セリエAのヴェネツィアから、昨シーズンのセビージャやコルドバで素晴らしい実績を残し、往年の2部での昇格劇を経験している26歳の本格派ストライカー、アントニオ・カサス氏を1年間の買取オプション付き期限付き移籍で完全獲得したことを公式に発表しました。カサス氏は本日、エル・モリノンのVIP席から新チームの勝利を見守っており、数日中にメディカルチェックを終えてチーム練習に合流する予定です。 (via SPORT / MARCA / Estadio Deportivo)
レアル・サラゴサ&SDウエスカ
レアル・サラゴサが最終合意に達していたバレンシアCF所属のカンテラ出身の若き実力派DFルベン・イランソ(ルベ・イランソ)氏の移籍交渉を巡り、同じセグンダに所属するSDウエスカが突如としてハイジャック(強奪)を試みる猛烈なカウンターオファーを提示したことが判明し、市場に激震が走っています。
ウエスカのフロントは、サラゴサがバレンシア側に提示した「移籍金ゼロの代わりに、将来的なリセール発生時にその移籍金の25パーセントをバレンシアに還元する」という取引条件に対し、一気にその倍額に相当する「リセール時の50パーセントの権利の譲渡」をバレンシア側に提示。さらに、選手個人に対する年俸などの給与条件においても、サラゴサを大きく上回る好条件を提示してバレンシア側のCEOであるロン・ゴーレイ氏の足を完全に止めさせました。
この急激な展開に対し、サラゴサのサポーターの間には大きな焦燥感が漂いましたが、選手であるイランソ氏自身のサラリーに対するプロとしての矜持と、幼い頃から夢見ていたサラゴサのプロジェクトに対する強い意志は、一ミリも揺らぎませんでした。
イランソ氏とそのエージェント陣はバレンシアのフロントに対し、『私たちが移籍に同意するのはレアル・サラゴサのみであり、それ以外のクラブへの移籍は一切考慮しない』と断固としてウエスカの巨額オファーを拒絶する声明を突きつけました。これによりウエスカの強奪オペレーションは事実上シャットダウン。イランソ氏は週明けの月曜日または火曜日には正式にサラゴサへと移動し、3年間の完全移籍での署名と公式発表が行われる予定です。また、サラゴサは先日の親善試合での敗戦を経験しながらも、16歳の神童ハビエル・ベルデホの鮮烈なデビューに沸いており、アカデミーの未来への期待が高まっています。 (via SPORT / ElDesmarque)
コルドバCF&ジローナFC
コルドバCFは、2部復帰後初となった本拠地エスタディオ・ヌエボ・アルカンヘルでの一戦において、昇格候補の一角であるジローナFCを2-1で撃破する劇的なレモンターダ(逆転劇)を達成。この大金星の裏には、指揮官イバン・アニア監督が徹底して仕込んだ、中盤の圧倒的な窒息プレッシングの戦術が完璧に機能していました。
コルドバの中盤を完全に掌握したのが、ユスフ・ディアラ氏、イスマ・ルイス氏、そしてエデル・ガルシア氏の3名が形成する、リーグ屈指の強度を誇る「アグレッシブ・トリヴォテ(3連ピヴォット)」です。特にカディスからの期限付き移籍で戻ってきたDiarra氏は、驚異的な身体能力と絶妙なセカンドボールの回収力を見せ、かつて2部昇格を果たした当時のダイナミズムを完全にピッチ上に再現させました。
さらに、アスレティック・ビルバオの下部組織(レサマ)で育った若きエデル・ガルシア氏は、昨シーズン限りでチームを去ったレケナ氏(現レバンテ)の穴を完全に埋める獅子奮迅のパフォーマンスを披露。圧倒的な危機察知能力でジローナの中盤のパスルートを遮断し、攻撃陣への配給を完全に停止させました。
コルドバは試合開始直後に先制を許したものの、中盤の3ピヴォットが完全にセカンドボールを拾い続けたことで、徐々に主導権を掌握。最後はカラセド氏が圧倒的なスピードでジローナの左サイドを完全に切り裂き、アシストを連発して2-1の劇的な逆転勝利をプロデュースしました。ジローナは、ウクライナ代表ツィガンコフ氏がユニフォームの着用を拒否して一軍登録から除外されるなどピッチ外での不協和音とカオスが続いており、中盤での強度不足が深刻化しています。 (via SPORT / Estadio Deportivo)
セルタ・フォルトゥーナ&FCアンドラ
今週末に本拠地エスタディオ・アバカ・バライードス(アバカ・バライードス)でホーム開幕戦を迎えるセルタ・フォルトゥーナは、1部復帰を本格的に見据えて補強を重ねるFCアンドラを迎え撃つための、徹底した準備をパテルナの地で完了させました。
フォルトゥーナを率いるフレディ監督は、開幕節のカディス戦において敵地で粘り強い1-1の引き分けを演じたイレブンに全幅の信頼を寄せています。この大一番に向けて、一軍のクラウディオ・ヒラルデス監督の招集を受けてメスタージャへのアウェー遠征に同行していた若き中盤の司令塔ウーゴ・ブルシオ氏、およびアンドレス・アンタニョン氏の2名が無事にチームへと合流。
2人は一軍のゲームでのプレー時間が少なかったため、足元の疲労感はなくフレッシュな状態でアンドラ戦に先発出場できる最高の状態が整いました。フレディ監督は『彼らが一軍に同行したことは確かにトレーニングの連動性においては多少の不便があったが、彼らのポテンシャルとインテンシティはすでに私たちの戦術に完全に組み込まれている』と語り、若き選手たちの奮起に自信を覗かせました。
一方のアアンドラは、今夏にゴールキーパーのパウ・ロペス氏や、驚異の突破力を誇るウイングエネス・サリ氏、そしてビジャレアルからのローンで加入したウーゴ・ロペス氏などを確保しており、オーナーのジェラール・ピケ氏が『いつかこのクラブでチャンピオンズリーグのアンセムを聴くのが私の夢だ』と語る限界のない野心のもと、セグンダ最高峰のボール保持率を誇るポゼッションスタイルのフットボールをバライードスの新しいピッチの上で展開させる構えです。 (via SPORT / Mundo Deportivo)
FCカルタヘナ
FCカルタヘナは、今シーズン開幕前における最後の公式なテストマッチ「カラベラ・デ・プラタ杯」において、デポルティバ・ミネラと対戦。非常に苦しいゲーム内容となりながらも、最終的に突入したPK戦において守護神のハフェッツ氏が驚異の3連続ストップ(マルコス・モレノ氏の4本目のペナルティ失敗なども含む)を披露する獅子奮迅の活躍を見せ、3-2のスコアで辛うじて勝利し、トロフィーを掲げました。
しかし、この勝利の直後、カルタヘナの熱狂的なサポーターの間には、新シーズンへの大いなる不安と警鐘の声が吹き荒れています。イニゴ・ベレス新監督が提示する戦術プランは、プレシーズンを通じてあまりにもお粗末で魅力に欠けるものであり、選手たちもピッチの上で全く楽しそうにプレーしていない現実が、今回もシビアに浮き彫りになったからです。
カルタヘナは、格下を相手に早い時間帯で先制ゴールを奪い、本来であれば圧倒的にゲームをクローズさせるべき立場にありましたが、前線での圧倒的な決定力が著しく不足。さらに、プレシーズン8試合で計9失点目となる、あまりにも安易な守備の崩壊から再び失点を喫しました。カルタヘナは、公式戦での最初のキックオフを数日後に控えていながら、攻守の両面における組織的なクオリティの低さが深刻化しており、ベレス体制下における泥舟の船出を回避するための、迅速なアプローチが急務となっています。 (via SPORT)
CDエルデンセ&カディスCF
昨シーズンの3部リーグを制して昇格したCDエルデンセは、ホームのヌエボ・ペピコ・アマにおいて3,711人の観衆を動員し、1部降格組の強豪カディスCFを相手に2-2の劇的な引き分けに持ち込み、価値ある勝ち点1を獲得しました。
クラウディオ・バラガン監督率いるエルデンセは、前半から信じられないほどの高いインテンシティでカディスを圧倒。ジャスティン・スミス氏の強烈な弾丸ボレーや、マリアーノ・カルモナ氏が決定的な形で放ったシュート(カディスのディフェンダーがライン上で奇跡的にクリア)など、何度も決定機を構築しました。しかし、カディスの守護神ジョキン・エスキエタ氏の度重なる神セーブの前に、前半は0-0で終了。
後半に入ると、47分にカディス守備陣の信じられないミスを突き、マリアーノ・カルモナ氏が左足で冷静にネットを揺らして1-0と待望の先制ゴールを挙げました。54分に一度は追いつかれたものの、70分、左コーナーキックの場面において、ミッドフィルダーのギェ・マチョ氏が右足から放ったカーブシュートが、直接ゴール右隅のデッドゾーンを射抜く驚異の「ゴールオリンピコ(コーナー直接ゴール)」を達成。スタジアムを狂喜乱舞させました。その後、74分に守備の隙を突かれて追いつかれたものの、格上を相手に主導権を握り続けた戦闘クオリティは、現地メディアでも『非常に高い戦闘力を持つチーム』として絶賛されています。 (via Mundo Deportivo / MARCA)
レアル・オビエド&CDレガネス
今季セグンダにおいて最大の昇格候補の一角に推されているレアル・オビエドは、本拠地カルロス・タルティエレに20,649名の大観衆を動員したものの、レガネスを相手に0-1の痛烈な完封負けを喫し、開幕2試合で1分け1敗と手痛いスタートとなりました。
ジュリアン・カレロ監督は、前節から左サイドバックにベテランのフアン・クルス氏を据える変更を行って臨みました。前半19分に一瞬のサイドの崩壊からレガネスのガルビ氏に先制点を奪われたものの、直後の20分に相手ゴールキーパーが一発退場となり、試合時間の70分以上を1人多い「数的優位」の状態で戦う展開となりました。しかし、オビエドの攻撃はテンポが非常に遅く、中盤での組み立てにもアジリティが著しく欠如していたため、10人で自陣に引きこもるレガネスの強固なディフェンスブロックを全く崩すことができず、前半は決定機すら皆無。
後半に入り、オビエドはイスファン氏、アイサール氏、サム氏らを一気に投入。イスファン氏がヘディングをクロスバーに当てるなど終盤に決定機を作りましたが、交代出場したレガネスのゴールキーパー、ルカ・ジダン氏の神がかったセーブ連発にことごとく阻まれ、最後までネットを揺らすことができませんでした。
レガネスは前半20分というあまりに早い時間から10人での過酷な戦いを強いられたものの、驚異的な守備戦術と強固な団結力でオビエドを0-1で破るという、今シーズンのセグンダにおける最大の大金星を挙げました。ルベン・アルベス監督率いるレガネスは、センターバックのマーベル氏、イグナシ・ミケル氏、そして中盤のアティエンサ氏らが狂気的なカバーリングで中央のスペースを完全に閉鎖し、オビエドに縦パスを1本も許さない強固な組織を構築。後半はルカ・ジダン氏が神セーブを連発し、ゴールに完全に鍵をかけました。
しかし、この歓喜の勝利の直後、ピッチ上に不穏な空気が流れました。左サイドバックとしてフル稼働したアルバロ・テヘロ氏が、終了のホイッスルが鳴り響いた瞬間に膝を激しく捻ってピッチへ崩れ落ち、自らの顔をユニフォームで覆って激しく号泣しながら担架で搬送されました。医療スタッフは重傷を懸念しており、精密検査が行われる予定です。敗れたオビエドのカレロ監督は『これほど早い段階で数的優位を得ながら、ホームのファンの前で勝ち点を落としたことは大きな失敗であり、サポーターに対して深く失望させてしまったことを謝罪したい。私たちのチームは、特に攻撃の縦への切り替えと、ゴール前でのアジリティを早急に改善する必要がある』と、厳しい表情でチームの欠陥を認めました。 (via Mundo Deportivo / SPORT)
アルバセテ・バロンピエ
アウェイで行われた開幕戦において、ラス・パルマスと対戦し、大観衆の中で激しい攻防を繰り広げたアルバセテ・バロンピエは、厳しい2部リーグを戦い抜くための確かな組織力とハードワークを示しました。今季の昇格プレーオフ枠を争うための土台を固めるため、強固なインテンシティを維持し全力を尽くす構えです。
さらに、フロントは今夏のセグンダにおける、最もエキゾチックかつ衝撃的なメガ補強を完了させました。かつてFCバルセロナのカンテラで育ち、バレンシア、セビージャ、アラベス、ヘタフェ、ラス・パルマスなどスペインのトップクラブを渡り歩き、2015年にバルサでチャンピオンズリーグを、2020年にセビージャでヨーロッパリーグを制覇した30歳の元スペイン代表FWムニル・エル・ハダディ氏を、2年間の契約で完全獲得したことを公式に発表しました。
ムニル氏は、昨シーズンからイランの名門エステグラルFCに所属し、過酷な中東のリーグで4ゴールを記録していたものの、近年のイラン国内の急激な戦火の激化を理由に、プロサッカー選手としての身の安全を守るために一方的に契約を解消してスペインへ緊急帰還していました。アルバセテのスポーツディレクターであるトシェ(José Verdú)氏が、彼と高級ホテルで1杯のコーヒーを飲みながら説得し、クラブの美しいビジョンをアピールしたことで、アルバセテへの加入が決定。ムニル氏は背番号「9番」(Betancor氏がラス・パルマスへ去ったことで空いていたエースナンバー)を背負い、かつてレアル・マドリードで活躍し、現在はアルバセテの守備の絶対的リーダーであるDFジェズス・バジェホ選手(背番号4番)とともに、セグンダの台風の目として昇格を目指します。 (via SPORT / MARCA / Superdeporte / Mundo Deportivo)
LALIGA Hypermotion リーグ全体 (放映権&演出改革)
今シーズン、テレビ放映オペレーターであるMovistar Plus+は、セグンダ(2部リーグ)の全試合を、追加のプロバイダー契約なしで月額9.99ユーロ(または年間99.90ユーロのお得なプラン)にて完全生中継するサービスを提供し、サポーターから非常に高い評価を受けています。
さらに、今シーズンの開幕戦においては、主審のオラツ・リベラ氏が2部リーグの公式戦で主審デビューを飾りました。これは、リーグの演出をより現代的かつ魅力的なものにするための新しい取り組み(試合前後に主審がテレビ中継のインタビューに答えて自身のジャッジやルールを説明する試み)の一環でもあり、審判の控室にカメラが入る新演出とともに、フットボールをより身近で魅力的なものにするための新しい歴史の始まりとなりました。 (via SPORT / Mundo Deportivo)
【本日の総括】
今季のLALIGA Hypermotion(セグンダ・ディビシオン)は、1部降格組のジローナやオビエドが深刻な敗戦や規律違反のカオスで低迷する一方、セウタの過酷な難民クライシスに毅然と運命を共にして27年ぶりの開幕2連勝を飾ったラス・パルマス(宮代大聖選手の1G1Aの凄まじい大爆発)や、カディスを相手に驚異のコーナー直接ゴール「オリンピコ」を突き刺したエルデンセの健闘、サバデルやカステリョンといった昇格組の恐れなきアグレッシブな戦闘力など、早くもピッチの内外で非常に鮮烈な人間ドラマと驚異のスタッツが交錯しています。
また、ウエスカの強奪を撥ね除けたルベン・イランソ選手のサラゴサへの熱い忠誠心、アルバセテによる元スペイン代表ムニル・エル・ハダディ選手の戦火を逃れた電撃獲得など、移籍市場の最終局面もかつてない緊迫感とともに加速しています。実力伯仲のセグンダの勢力図は、早くもかつてないほどの激しさとパッションを放ちながら熱くローリングしています。
