UDラス・パルマス&ADセウタ
北アフリカの領土・治安問題を巡って街全体が緊迫した空気にあるセウタの地において、UDラス・パルマスはADセウタを0-2で破り、クラブ創設77周年の記念すべき節目に、じつにおよそ27年ぶりとなる「開幕2連勝」の偉大なロケットスタートを決め、暫定首位に浮上しました。
エスタディオ・アルフォンソ・ムルーベで行われたこの一戦は、フットボールの枠を大きく越えた歴史的なドラマがピッチの上で繰り広げられました。キックオフの直前、セウタの街を襲っている不法移民の大量流入に伴う限界クライシスに市民が毅然と立ち向かうため、ピッチに入場したセウタの選手たちは『セウタは売り物ではない、セウタを守る』と書かれたメッセージTシャツを着用して入場しました。
さらに、キックオフのホイッスルが鳴り響いた瞬間、セウタの選手全員がピッチの中央に集まってお互いの肩を抱き合い、約20秒間にわたってプレーを意図的にストップさせる静かな抗議デモを挙行しました。これに対し、対戦相手であるラス・パルマスの選手たちや審判団も敬意を表してその場に静止し、デモに連帯。スタンドを埋め尽くしたサポーターからは地鳴りのような拍手が送られました。
ピッチの上では、ラス・パルマスの圧倒的な決定力が試合を支配しました。29分、ヘセ・ロドリゲス氏が放った鋭いシュートのこぼれ球を、今夏から絶好調を維持している日本代表アタッカーの宮代大聖氏が巧みなコントロールから右足で突き刺し、0-1と先制。宮代氏にとっては早くもこれが今シーズン5ゴール目となり、圧倒的なポテンシャルを見せつけました。
さらに後半68分には、カウンターから宮代大聖氏がスピードに乗った卓越したドリブル突破を見せ、並走していたマヌ・フスター氏へ極上のラストパスを供給。フスター氏が冷静にゴール右隅に流し込み、決定的な2点目(0-2)を奪いました。宮代氏は1ゴール1アシストの大暴れでMVPを獲得し、その圧倒的な存在感を世界に証明しています。
ピッチ外では、ラス・パルマスのラミレス会長が、昨シーズン2部最優秀ゴールキーパーに選ばれた守護神ディンコ・ホルカス氏を、アラブ首長国連邦のアル・ワスルへ450万ユーロの巨額の移籍金で完全売却したことを発表。後任の正守護神には、本日のセウタ戦で素晴らしいパフォーマンスを披露しクリーンシートを達成したカロ氏がそのまま君臨することになります。 (via SPORT / MARCA / Mundo Deportivo)
CDテネリフェ&UDアルメリア
昨シーズンの過酷な戦いを勝ち抜き、悲願の2部定着を狙うCDテネリフェは、ホーム開幕戦となるUDアルメリアとの一戦において、1-0という執念の完封勝利を収め、サポーターに極上の歓喜をもたらしました。
エスタディオ・ヘリオドロ・ロドリゲス・ロペスで行われたこのゲームのキックオフ直前、スタジアムは涙と大拍手に包まれました。長年チームの精神的支柱を務め、今夏に惜しまれつつ現役引退を表明した伝説的なキャプテン、アイトル・サンス氏の本格的な引退お別れセレモニーが執り行われたのです。テネリフェの選手たちと、対戦相手であるアルメリアの選手たちはピッチ上に敬意を込めた花道を形成し、スタンド全体が起立して温かい拍手を送りました。
試合は、このレジェンドへの手向けとして勝利を誓ったテネリフェの執念が実を結びました。32分、左サイドからナチョ・ヒル氏が送った絶妙なクロスに、エースストライカーのエンリク・ガジェゴ氏が完璧なタイミングで左足で合わせ、値千金の先制弾(1-0)を突き刺しました。アルメリアの守備陣の隙を見逃さない、ベテランならではの冷静な一撃でした。このゴールは、直前にソラ氏とテネリフェディフェンダーの接触があったとしてVARチェックが入ったものの、判定は覆らず正式に得点が認められました。
後半に入ると、1部復帰の筆頭候補である強豪アルメリアが牙を剥き、猛烈な攻勢に出ます。74分には、アルメリアの司令塔ニコ・メラメド氏がルナ氏からの完璧なアシストを受け、エリア中央から決定的なシュートを放ちましたが、ボールは右ポストを直撃して失点には至らず、テネリフェは九死に一生を得ました。その後もアルメリアは、ベスガ氏をジュニェント氏に、チリーノ氏をルナ氏に交代させるなどアグレッシブに攻め続け、78分にはコーナーキックからゾディッチ氏が決定的なヘディングシュートを放ちましたが、これはわずかにバーの上に外れました。
テネリフェのアルバ・セルベラ監督は、81分にセサール・アルバレス氏とナチョ・ヒル氏を下げてモレ氏とクルジャリッチ氏を投入するなど、1点差を守りきるためのクローズ体制に入り、最後の瞬間まで高い集中力を維持して1-0でゲームをシャットアウト。テネリフェの気迫の守備戦術が結実したゲームとなりました。
ピッチ外では、1年での1部復帰を確固たるものにするため、アルメリアのフロントがその卓越した資金力を発揮して歴史的なメガ獲得を完了させました。レアル・マドリードのカンテラが生み出した究極の最高傑作であり、かつての指導陣から『彼こそがピッチの絶対的な支配者であり、脳だ』と大絶賛されていた22歳の天才司令塔ミッドフィルダー、マヌエル・アンヘルを、総額600万ユーロの満額キャッシュ一括支払いで、保有権の50パーセントを買収する形で完全獲得に調印。マドリード側は将来的なリセール発生時にその移籍金の50パーセントを受け取る、あるいは優先的に買い戻せる権利を保持する形で合意しています。
さらに、バルセロナの将来の守護神候補であり、昨シーズンはアンドラで21試合に出場、今年6月にハンガリー代表としてフル代表デビューを果たした20歳のゴールキーパー、アロン・ヤアコビシュヴィリを、1年間の期限付き移籍(2027年における50パーセントの所有権買収オプション付き)で獲得したことを公式に発表しました。彼は40歳のレジェンド、アンドレス・フェルナンデスと高いレベルで正キーパーの座を争うことになり、チームの守備に大きな安定感をもたらします。 (via AS / SPORT / Mundo Deportivo)
