CDテネリフェ
長期離脱中である生え抜きの若きウイング、アラサン・グティエレスは、一歩ずつピッチへの復帰に近づいています。彼は現在、クラブの理学療法チームを率いるルイス・プラセンシアらの下で、リハビリテーションとトレーニングを懸命に消化しています。アラサンは、今年4月に「膝蓋骨脱臼および膝蓋腱断裂」という、選手生命に関わる深刻な大怪我を負いましたが、クラブは彼の名誉と尊厳を重んじ、事故直後に2027年6月30日までの契約延長を即座に発表・締結しました。最大株主であるライコ・ガルシアは『この盾を名誉と敬意を持って守る者は、カテゴリーに関係なく常に契約更新される』と公言しており、その姿勢を実証する形となっています。
リハビリは非常に順調で、11月には医療陣から完全な復帰許可が下りるロードマップとなっています。復帰後は実戦経験を積むために他クラブへレンタル移籍するシナリオが有力視されていますが、チームの状況次第ではファーストチームの戦力としてそのまま残る可能性も排除されていません。また、もう一人の長期離脱者であるFWサリフォ・カロピッチェ(昨季3部グアダラハラで20試合16スタメン、6得点を記録した後に4月に膝を負傷)も、復帰が2027年初頭にずれ込む見込みですが、同じく温かい信頼の下で懸命な調整を続けており、チームの連帯感が昇格を狙う強固な精神的支柱となっています。 (via SPORT)
レアル・オビエド
FWヴィクトル・ミンゴは自身の去就を巡る噂に終止符を打ち、オビエドのトップチームに留まることを認めました。ミンゴは『オビエドに残留し、この挑戦に大きな希望を持って立ち向かう』と語り、今夏の市場で漂っていた移籍の憶測に惑わされることなく、謙虚に日々のトレーニングに励んできた胸中を吐露しました。前節のレガネス戦で10人となった相手に完封負けを喫した無得点劇についても『チャンスを作れており、シュートを打てているので心配していない。それよりもシュートを打てないことの方が懸念だ』と冷静に分析しました。3部(第一連盟)から上がってきた自身について、この2部リーグは『ミスが少なく、プレッシングの有効性が一段と高いカテゴリーだ』と、そのレベルの高さに適応している最中であることを述べています。
一方で、クラブの財政面にも非常に明るい追い風が吹いています。今夏、約600万ユーロ(さらに将来の転売時の25%の権利保持)でセルティックへ売却したアイセム・ハッサンの移籍契約に関して、セルティックが今夜のLASKリンツとのプレーオフ第2戦でチャンピオンズリーグ本戦出場権を獲得すれば、オビエドに「18万ユーロ」の追加ボーナスが即時かつダイレクトに支払われる条項が存在しています(30万ユーロのCLボーナスのうちオビエド取り分が60%、残りはビジャレアル)。第1戦でセルティックが3-0と快勝しているため獲得はほぼ確実であり、この臨時資金は移籍市場の最終盤におけるサラリーキャップ(上限予算)枠の拡大に向けた極めて貴重な財源となります。 (via LA NUEVA ESPAÑA / SPORT)
カディスCF
今シーズンのカディスCFは、劇的な若返りを図りながら昇格争いに挑むという確固たる意志を示しています。第2節のエルデンセ戦で送り出されたスターティングメンバーの平均年齢は、驚異の「22.5歳」でした。これは、実質的にリザーブチームであるレアル・ソシエダBとセルタ・フォルトゥーナ(ともに平均20.9歳)に次ぐ若さであり、リザーブチームではない2部リーグの20クラブの中では、他を圧倒して「最も若い」先発イレブンとなりました。2番目に若いバリャドリード(平均24.4歳)より1.9歳も若く、リーグで最もベテラン揃いのスタメンとなったエイバル(平均30.1歳)とは実に7.6歳もの差が生まれています。
この歴史的若返りの先発メンバーを具体的に見ると、最年長は30歳のGKジョキン・エスキエタ、最年少は17歳のDFマヌ・リベラでした。他には、ノア(18歳)、アントニート・コルデロ(19歳)、ファン・ディアス(20歳)、デ・ラ・ロサ(22歳)、イボン・サンチェス(22歳)、ダミアン(23歳)、ホアキン・ゴンサレス(25歳)、ハビ・カストロ(25歳)、そしてイゼタ(26歳)がピッチに並びました。さらにサブメンバーにはロベルト・ロサード(18歳)、ボルジャ・バスケス(21歳)、ディラン・サラテ(19歳)、エフェ・アガマ(22歳)といった若い才能たちが控えています。今夏にイサ・カルセレンやアレックス・フェルナンデス、ロヘル・マルティといった30代の功労者たちを大量に放出した結果、現在のカディスで30歳を超えているのはデビッド・ヒルとスソ(去就は不透明)の2人(ともに32歳)だけとなっています。 (via MARCA)
RCDマジョルカ
敵地グラナダで0-2の完敗を喫したマジョルカですが、その試合を決定づけたサウル・アイス・レイグ主審によるあり得ない誤審トラブルが現地で物議を醸しています。問題のシーンは81分、グラナダのコーナーキック時に起こりました。主審が複数の選手(モルラネスら)と会話をしており、まだキックの許可を出していないタイミングでグラナダ側がボールを蹴り出しました。主審は慌ててホイッスルを鳴らしてプレーを静止したため、マジョルカの守備陣は一斉に動きを止めました。しかし、ボールはそのまま流れてプッチマルに当たりゴールラインを割りました。ところが、自ら笛を吹いたはずの主審はそのままこの得点を認め、VAR側も何も修正を行いませんでした。
試合後、MFマヌ・モルラネスは『全くもって理解できない。キックの瞬間に彼は笛を吹き、私の名前を呼んで何かを警告していた。自らの過ちを認めるのが高価(困難)なのだろうが、彼自身も間違えたと分かっているはずだ』と厳しく批判。ルイス・ガルシア監督も『選手は笛を聞いて立ち止まった。お門違いな審判の判定に、まるで顔に「バカ」と書かれたような格好で帰らされることになった。ただ、勝てなかったのはこちらの決定力不足(エリア内での精度)も一因だ』と述べ、4回もの決定機(2本の1対1含む)を外してしまったアドリアン・フエンテスのクオリティ不足を嘆きました。新加入のブクサやセルダがデビューを果たすも、この理不尽な失点がチームを打ち砕く決定打となりました。 (via SPORT)
ジローナFC
キケ・アルバレス新監督の下で2部リーグから再建を目指すジローナですが、主力選手の流出ドミノに歯止めがかからず、深刻なカオスに陥っています。現在、キャプテンであり最大の強みである右サイドバックのアルナウ・マルティネスがバレンシアCFへの移籍を目前に控えています。バレンシアの提示した最終オファーは「400万ユーロ固定+200万ユーロの変動ボーナス+将来の転売時25%の権利保有」であり、選手自身はすでに年俸250万ユーロから最終年300万ユーロ超まで段階的に上昇する5年契約で完全合意しています。
さらに、練習への不参加など規律処分でクラブから公式ペナルティを科されたウクライナ代表MFツィガンコフに対しても、かつての恩師であり現在アヤックスを率いるミチェル監督が引き抜きを決定。移籍金は固定・変動込みで500万ユーロ前後で合意に迫っています。また、昨季アンドラにレンタルされていた至宝ミン・ス・キムは、レンジャーズが提示した契約解除金1000万ユーロを支払う決断を下したため、メディカルチェックに向けて間もなくスコットランドへ渡る予定です。さらに、ウクライナ人FWヴァナトも2部でのプレー続行を激しく拒否しており、昇格を勝ち取りたいクラブの再建航海はまさに暴風雨の真っ只中にあります。 (via SUPERDEPORTE / Mundo Deportivo / SPORT)
レアル・サラゴサ
レアル・サラゴサにとって最大の補強ターゲットであったDFルボ・イランソの獲得を巡り、直前に心臓の破裂しそうなサスペンスが走りました。バレンシアがDFデ・ハースの深刻な足首の怪我を理由に、イランソのサラゴサ放出を一時的にストップし、ファーストチームに引き留める動きを見せたためです。しかし最終的にこの懸念はクリアされ、イランソは無事サラゴサの火曜日のセッションに合流することが確定しました。CBディエゴ・ゴンサレスが脳震盪で戦脱し、カリージョをメリダへ放出したためにCBがタチとバラチーナの2人しか残っていなかったイバイ・ゴメス監督にとっては、まさに救いの手です。
さらに、イバイ・ゴメス新監督は戦術面でも大胆な大ナタを振るっています。これまでサイドウイングで起用されてパッとしないパフォーマンスだったパウ・サンスとピニージャの2人に対し、本来の能力をフルに発揮できる「トップ下(mediapunta、4-2-3-1の中央)」へのコンバートを決断しました。プレシーズン中、中央から抜け出す動きでチーム最多の3ゴールを挙げたパウ・サンスは、ワントップのデルガド(エスピウが控える)の背後で躍動。監督は『ピニージャがライン間で最も輝くのは間違いなく内側のレーンであり、内側起用は不可避だ。パウに関してもサイド固定ではなく中央がベストだ』と、完全に中央主義の戦術へシフトしています。 (via SPORT)
コルドバCF
2部リーグ復帰を果たしたコルドバCFで、大器としての輝きを放ち始めているのが22歳のMFエダー・ガルシアです。アスレティック・ビルバオからのローン移籍で加入しているエダー・ガルシアは、コルドバで開幕2試合連続でスタメンとして起用され、すでにチームの攻撃のキーマンとして躍動。素晴らしいスタートを切り、早くも公式戦1得点を記録しています。
この活躍に対し、元所属元であるアスレティック・ビルバオの経営陣やサポーターたちは大いなる興奮を覚えています。かつて2部リーグ(ラシング・サンタンデールやカステリョン)での有意義な武者修行(ミリ)を経験し、今夏にビルバオのトップチームで公式戦スタメンを勝ち取ったペイオ・カナレスやベニャト・ゲレナバルレナの「成功モデル」を、このエダー・ガルシアが再び再現してくれると確信しているからです。現地コルドバのサポーターからも絶賛の嵐が吹いており、この22歳の才能にビルバオは極めて大きな将来の信頼(fe)を寄せています。 (via ElDesmarque / Diario AS)
CDカステリョン
CEサバデルと0-0で引き分けたカステリョンは、昇格プレーオフを戦った昨シーズンからのさらなる飛躍を目指す中で、開幕から4ポイントを獲得する悪くないスタートを切りました。ドロー劇に少し不満気なファンを前に、守護神を務めるベルギー人GKロマン・マティスは極めて前向きな現地評を展開しています。マティスは『多くの新加入選手がいるため、適応するためにはもう少し時間が必要なだけだ。3、4試合も消化すれば、昨年のようにチーム全体が大きく向上することに疑いはない』と冷静にチームを擁護しました。
カステリョンは開幕から2試合連続でクリーンシート(無失点)を達成。今夏にアミル・サイピという実力派GKが加入し、激しい正守護神争いにさらされながらも、マティスは見事にその実力を誇示してゴールマウスを守り続けています。『ピッチの不整地など困難なコンディションでも無失点に抑え、勝ち点1を持ち帰ることは重要。次は敵地バライドスでの強敵セルタのフィリアル(Bチーム)戦だが、自信を持って乗り込みたい』と、頼もしいリーダーシップを覗かせています。 (via SPORT)
【本日の総括】
今シーズンのLALIGA Hypermotionは、市場の最終局面を迎える中でこれまでにない激しい変革期を迎えています。テネリフェのアラサンのような絆や、オビエドが手にするハッサンのCLボーナス資金、そしてサラゴサのイバイ・ゴメス新監督による「パウ・サンスとピニージャのインサイド戦術」などのチーム整備は、昇格レースにおける貴重なアドバンテージとなるでしょう。しかし一方で、マジョルカが直面した前代未聞の誤審劇に見られる審判の質の低下や、ジローナが直面しているキャプテン・アルナウを含む主力流出ドミノのカオス、カディスが選択した「平均年齢22.5歳」という極端な若返り賭けは、今後の2部の勢力図に大きな不確実性と波乱を予感させています。一歩の適応の遅れ、一つの判定が即座に天国と地獄を分ける過酷なサバイバルがいよいよ本格化します。
