カルロス・コルベラン監督の理想のスタメンとプレシーズン出場時間
カルロス・コルベラン監督は、補強を待ちながらもプレシーズンを通じて今季のスタメンの形をほぼ固めました。これまでの親善試合5試合の出場時間や起用法から、チームの骨格が明確になっています。
ゴールキーパーは、プレシーズンで最も長くプレーしたビセンテ・アブリル(225分出場)が最初の4試合にフル出場しましたが、直近のストーク・シティ戦でストーレ・ディミトリエフスキが実戦復帰を果たしました。今季の正守護神の座はディミトリエフスキが確実にしており、彼がメスタージャでのゴールマウスを守ることになります。
最終ラインは、右センターバックにセサル・タレガ(218分)、左センターバックにユスティン・デ・ハース(202分)のコンビが定着しました。左サイドバックはキャプテンのホセ・ルイス・ガヤ(210分)がヘスス・バスケスを抑えて不動の地位を築いています。右サイドバックについては、ロドリゴ・ガモンがミゲル・モンフェレールやアロン・マジョルより一歩リードしていますが、補強が急務のポジションです。
中盤は、アンカーである「6番」の位置にギド・ロドリゲス、そして「10番」のポジションにハビ・ゲラが固定されています。残る「8番」のポジションには、フィリップ・ウグリニッチが一番手として起用されており、プレシーズンでの出場時間が少なかったアリウ・ディエンや、負傷を抱えているペペルよりも優位に立っています。
両サイドのウイングは、右サイドにルイス・リオハ、左サイドには1ゴール3アシストと結果を残しているリュウノスケ・サトウが定着しました。ディエゴ・ロペスが負傷中であることや新たな補強がない中で、この二人がカンテラーノのダビド・オトルビよりも優先されています。
前線にはアルナウト・ダンジュマ、ウーゴ・ドゥロ、ウマル・サディクの3選手が1つのポジションを争っています。出場時間こそウーゴ・ドゥロが最も長いものの、ストーク・シティ戦でスタメン出場し3試合連続ゴールを挙げたダンジュマが「9番」のレギュラーに最も近い状態です。サディクはコンディション不良で出遅れています。
プレシーズンの全5試合のスタメンは以下の通り構成されました。
ペトロ・デ・ルアンダ戦
前半:V・アブリル;マジョル、I・コルドバ、タレガ、ガヤ;ペペル、ウグリニッチ;オトルビ、リオハ、J・ゲラ;H・ドゥロ
後半:V・アブリル;ルボ、デ・ハース、ワンジャラ、J・バスケス;ディエン、ギド;ラバ、ガモン、アルメイダ;サディク
エルデンセ戦
前半:V・アブリル;ギド、ディアカビ(34分にワンジャラと交代)、サディク、デ・ハース、ラバ、J・バスケス、ウグリニッチ、ルボ、オトルビ、サトウ
後半:V・アブリル;ガモン、タレガ、ワンジャラ(61分にI・コルドバと交代)、ガヤ、ペペル、ディエン、J・ゲラ、アルメイダ、リオハ、H・ドゥロ
カステリョン戦
前半:V・アブリル;ワンジャラ、タレガ、デ・ハース、J・バスケス;ギド、J・ゲラ、ウグリニッチ;リオハ、サトウ、H・ドゥロ
後半:V・アブリル;ガモン、ディアカビ、I・コルドバ、ガヤ;ディエン、ペペル、ラバ、アルメイダ、オトルビ、サディク
ダービー・カウンティ戦
前半:V・アブリル;ガモン、タレガ、デ・ハース、ガヤ;ギド、ディエン;リオハ、J・ゲラ、サトウ、ダンジュマ
後半:C・リベロ;モンフェレール、ワンジャラ、ディアカビ、J・バスケス;ウグリニッチ、アルメイダ、マジョル;オトルビ、ラバ、H・ドゥロ
ストーク・シティ戦
スタメン:ディミトリエフスキ;モンフェレール(60分にガモン)、タレガ(85分にワンジャラ)、デ・ハース(68分にI・コルドバ)、ガヤ(60分にJ・バスケス);ギド(85分にマジョル)、ウグリニッチ(60分にディエン);リオハ(後半開始からオトルビ)、サトウ(後半開始からH・ドゥロ);J・ゲラ(後半開始からラバ)、ダンジュマ(60分にA・アルメイダ)
また、プレシーズン最後の大きなテストとして8月8日土曜日にメスタージャで行われるオレンジトロフィー(ニューカッスル戦)に臨みますが、リーグ開幕前にもう1試合、ラジャ・カサブランカとの親善試合を組むための交渉も行われています。
(via SPORT / ElDesmarque)
右サイドバックの補強急務とアルナウ・マルティネスへの関心
バレンシアはラ・リーガ開幕に向けて右サイドバックの獲得を最優先事項としています。トーマス・ムニエとアンドレス・ガルシアが退団し、さらにルボ・イランソとディミトリ・フルキエが負傷したため、右サイドバックを本職とする選手が事実上皆無という非常事態に陥っています。ダービー・カウンティ戦でもBチームの選手で穴埋めをせざるを得ませんでした。
クラブは他のポジションの補強を一旦ストップし、ファイナンシャル・フェアプレーの範囲内で即戦力となる右サイドバック探しに全力を注いでいます。これまで候補に挙がっていたキングスレイ・エヒジブエやルベン・サンチェスへの関心は薄れており、ウィリアム・ミケルブレンシスもPAOKへの移籍が目前に迫っているため獲得は絶望的です。以前、レバンテのジェレミー・トリアンを移籍金200万ユーロ前後で獲得する寸前までいきましたが、トリアン自身がレバンテ残留を選択したため破談となりました。バレンシアはこの200万ユーロ程度の予算で同ポジションの補強を目指しています。
現在、カルロス・コルベラン監督が熱視線を送っているのが、ジローナのアルナウ・マルティネスです。ジローナが2部へ降格したことで市場に出ている彼は、右サイドバックだけでなくセンターバックもこなせる若きユーティリティプレーヤーであり、コルベラン監督の求める条件に完全に合致しています。しかし、ジローナは移籍金を要求しており、スペイン国内の他クラブやドイツのクラブとの激しい争奪戦になっているため、資金面でのハードルは決して低くありません。アルメリアのチュミも同様に高額で手が出せない状況となっており、開幕を数日後に控える中で、解決策を見つけることが急務です。
(via ElDesmarque)
ラ・リーガ序盤戦と延期分の試合日程が確定
バレンシアのラ・リーガ序盤のスケジュールが公式に決定しました。
本来の第1節となるホームのベティス戦は、ベティス所属のジオヴァニ・ロ・チェルソがワールドカップ決勝までプレーした影響でカレンダーが変更され、8月25日火曜日の21:00にメスタージャで延期開催されることになりました。
そのため、実質的なリーグ開幕戦(第2節)は、8月22日土曜日の19:30からメスタージャで行われるセルタ・デ・ビーゴ戦となります。続いて第3節は、8月30日日曜日の19:30にアウェーのリアソールで昇格組のデポルティーボ・ラ・コルーニャと対戦します(DAZNで放送予定)。
さらに、第4節は再びメスタージャに戻り、9月6日日曜日の16:15からFCバルセロナとのビッグマッチが組まれました。序盤からタフな試合が続くことになります。
(via SPORT / MARCA / Estadio Deportivo)
オレンジトロフィーの対戦相手ニューカッスルの動向
8月8日土曜日の21:00からメスタージャで開催されるオレンジトロフィーでバレンシアと対戦するニューカッスルは、ゴールキーパーの補強を行いました。
スタッド・ドゥ・ランスから約2100万ユーロでエウェン・ジャウエンを獲得したのに続き、新たにスポルティング・ブラガからチェコ代表の24歳、ルカーシュ・ホルニーチェクを完全移籍で獲得しました。ホルニーチェクはバズマナ・トゥーレ、ショーン・ステュア、アラジ・バンバらに続く今夏5人目の新戦力となります。
ホルニーチェクはクラブの公式メディアで『移籍を知ってからここ数日は感情のジェットコースターのようでしたが、ここに来られて本当に幸せです。到着した瞬間から素晴らしい歓迎を受け、クラブの温かさを実感しました』と喜びを語っています。彼がバレンシアとの親善試合でデビューを飾るかどうかに注目が集まっています。
(via SPORT / MARCA)
【本日の総括】
バレンシアはプレシーズンを通じてコルベラン監督の理想の布陣が明確になりつつありますが、深刻な右サイドバック不足が最大の懸念事項です。アルナウ・マルティネスらの獲得を急ぐ一方で、変則的な日程となったラ・リーガ序盤戦に向け、週末のニューカッスル戦で最終調整に入ります。