ジローナFC
ラ・リーガ2部(Hypermotion)に降格したジローナFCは、この金曜日の夜21時00分、敵地「ヌエボ・アルカンヘル」でのコルドバCF(Córdoba CF)との第2節に向け、移籍市場のプレッシャーとチーム内の深刻な反逆ボイコット騒動に揺れる、極めてconvulso(混沌とした)危機的な状況で遠征に臨んでいます。
チームを襲った最大のスキャンダルが、絶対的ウイングのウクライナ代表FW Viktor Tsygankov(ビクトル・ツィガンコフ)による、公式戦への出場ボイコット行為です。ツィガンコフは、開幕のLeganés戦(1-1)の試合直前、一軍のシャツを着ることを拒絶。
これに対し、クラブ経営陣は激怒して彼に対し「公式な懲罰処分(規律処分)」を科すことを公式確認。金曜日のコルドバ戦の招集メンバーから完全に除外しただけでなく、一軍のトレーニングセッションからも追放する厳しいペナルティを下しました。
指揮官のキケ・アルバレス監督は、このツィガンコフの騒動について、会見で以下のように冷淡なコメントを残し、これ以上の議論を拒否しました。
『私は、すでに終わった過去の出来事や特定の個人について、これ以上ピッチ外で余計な言葉を費やすつもりは一切ありません。今、私のマインドのすべては、今夜のコルドバでの勝ち点3の奪取と、本当に戦う覚意を持った素晴らしいメンバーたちの管理に注がれています』。
このカオスに追い打ちをかけるように、1部復帰を熱望する主力 laterales(サイドバック)の Arnau Martínez(アルナウ・マルティネス)と、Álex Moreno(アレックス・モレノ)の二人は、金曜日の試合に臨む遠征列車に無理やり乗せられ、移籍のサインを目の前にしながらも、キケ・アルバレス監督によって『明日の試合のピッチで彼らを起用しない理由はない』と、招集リストに強制登録されています。
一方で、最大の朗報は、オランダのレジェンド・ドニー・ファン・デ・ベーク(Donny van de Beek)が、コンディション調整を終えて今シーズン初めて公式な招集メンバーに復帰を果たしたことです。なお、元エースの Iván Martín はすでにRacing Santanderへの移籍が確定し、新戦力の Unai Hernández(急激な体重減少により体力不足)と Mumin は現地での個別メニューに留まっています。チームは、昨季2部で最もシュート数が多かったとデータが示す、 Iván Ania 監督率いる好調コルドバの猛攻に、このカオスの中で耐え抜く試練を迫られます。(via SPORT / Estadio Deportivo)
UDラス・パルマス
ラ・リーガ2部(Hypermotion)において、1部復帰への大いなるプロジェクトを進めるUDラス・パルマスは、攻撃陣に圧倒的なdesborde(推進力)と違いをもたらすため、ポルトガルの一流クラブであるFCポルトから、25歳の元U-19スペイン代表快速アタッカー、イワン・ハイメ(Iván Jaime)を1年間の期限付き移籍(買取オプション付き)で獲得したことを公式発表しました。
ハイメは2025年1月にバレンシアへ電撃加入したものの、度重なる筋肉の怪我の不運によりアノエタのピッチでわずか10試合(1部9試合、コパ1試合)の出場に留まり、本来の才能を証明できずにスペインを去っていました。新指揮官ルベン・デ・ラ・バレーラ監督は、彼の持つスピード、1対1の強さ、そして左右のウイングとトップ下をこなす圧倒的なポリバレントさを極めて高く評価しており、カネリアのピッチにおいて彼を完全復活させるプロジェクトを敷いています。
チームは土曜日、深刻な国境・領土問題を抱える北アフリカの Ceuta(セウタ)に乗り込み、アウェーでの公式戦(Alfonso Murubeでの一戦)に挑みます。キャプテンのÁlex Suárezは、治安を巡るプレッシャーに対し『私たちは、当局が完璧なセキュリティを維持してくれると100パーセント信じており、ただピッチの上のフットボールに集中するだけだ』とコメント。
また、スアレスは、プレシーズンから一軍に帯同し、わずか16歳にして圧倒的なパフォーマンスをピッチで見せているカンテラ出身の超新星、ラファ・クルス(Rafa Cruz)について、『私が彼のパパ(apadrinado)としてピッチ外でも彼を完璧にサポートしている。彼は間違いなく、将来のスペインフットボールを背負うメガスターになる』と太羽判を押し、まずは勝ち点50の早期獲得に向けて全員で戦い抜く強い決意を誓いました。(via Superdeporte / Estadio Deportivo / Mundo Deportivo)
【本日の総括】
ラ・リーガは、第2節のキックオフを前にピッチ内外で極限の狂騒曲が吹き荒れています。ピッチ外では、アトレティコのフアン・アルバレスを巡るファンとの深刻な亀裂や、バレンシアのピーター・リム最大株主による3500万ユーロの債務資本化、ベティスの Troy Parrott 獲得(1600万ユーロ)、セビージャの Kochorashvili 獲得合意、そしてGironaでのツィガンコフの出場ボイコットなど、移籍期限を前にマネーゲームと確執が最高潮に達しています。しかし、ピッチの上では、本拠地閉鎖の悲劇に見舞われたRayo Vallecanoの Butarque での泥沼の1-1アラベス戦(33歳マリアーノ・ディアスの奇跡の復活劇)や、ヘタフェの10人での劇的な3-1欧州大逆転勝利など、不屈のスペイン・フットボールの魂がスタジアムを支配。そして金曜日の夜には、逝去した最愛の栄養士イオン氏に捧げる黒の喪章を腕に巻いた久保建英が、21年ぶりのCL参戦に沸く聖地 La Cartuja で、ベティスとの大一番に臨みます。移籍の嵐を越えて、ボールは今日も美しく転がり続けています。