レイヨ・バジェカーノ

レイヨ・バジェカーノ(Rayo Vallecano)は、ピッチ上でかつてヨーロッパリーグの決勝に進むなどの高い競技力を証明している一方、ピッチ外における悲惨なスタジアムの閉鎖・exile(亡命)問題が社会的な嵐を巻き起こしています。

本拠地「エスタディオ・デ・バジェカス」が、東京都(Comunidad de Madrid)から「深刻な安全上の欠陥、設備不良、全体的な老朽化」を理由に、一時的な使用許可の全面取り消し・閉鎖処分を科されたため、チームは今週木曜日、 Leganés の本拠地 Butarque(ブタルケ)を臨時スタジアムとして使用せざるを得ませんでした。この非道な exilio(亡命)に対し、クラブの象徴的なレジェンドである前キャプテンのオスカル・トレジョが自身のX(旧Twitter)上で、Raúl Martín Presa(ラウル・マルティン・プレサ)会長に対する激烈な辞任勧告(弾劾声明)を発表しました。

『もうこれ以上、黙って見ているわけにはいかない。この15年間、お前たちは従業員、選手、そしてファンたちの絶対的な信頼を何度も踏みにじり、不当に欺き続けてきた。もうこの辺りで、クラブの素晴らしい価値と尊厳、そしてバジェカスの魂を取り戻すために、誇り高く身を引いてここから出て行くべきだ』。

さらに、クラブの別のレジェンドであるヘスス・ディエゴ・コタ氏もSNSで『ラウル、もしお前がサポーターを愛しておらず、バジェカスの歴史を尊重しないなら、一体なぜここで恥知らずに会長にしがみついているんだ?』と、ブタルケでの観戦ボイコットを宣言。

ファンの大半がこのボイコット活動(空席運動)に賛同したため、ブタルケのスタンドを埋めたのはわずか4,280名という desolador(荒涼とした)異様な雰囲気となり、ピッチに登場したプレサ会長に対し、ファンからは強烈な指笛と『Presa vete ya(プレサ、今すぐ出て行け!)』の大音量の合唱が鳴り響きました。会長は『すべては手続き通りに完了している。ラ・リーガの決定や他の対応は、まるで我がチームを意図的に2部へ降格させようとしている不当な陰謀のようだ』と、反論を試みています。さらに、クラブはブタルケの高い使用料(キャノン金)の支払いを避けるため、90日間の沈黙の末に決定した9月5日の次節のRacing Santander戦を243キロメートルも離れたBurgosの「El Plantío」で開催する方向で交渉中。

ピッチの上では、満身創痍の状態で1-1のドローに終わったAlavés戦が繰り広げられました。

まず開始16分、エースのIsi Palazón(イシ・パラソン)が Lucas Boyé との接触時に左太ももに激しい筋肉の怪我を負って無念の交代。さらに後半56分には、守護神のアウグスト・バタヤが Toni Martínez の足と激しく激突して右足の脛骨(けいこつ)付近を大破。激しい悲鳴とともに camilla(担架)で運ばれ、そのまま救急車(ambulancia)で病院へと直行する、最悪のアクシデントが発生しました。これにより、指揮官のベニト・サン・ホセはわずか60分の段階で全ての交代枠(3つの窓口)を消費せざるを得なくなり、選手たちは後半の残り40分近くを「交代選手がゼロ」という極限の過酷な状態で走り抜く悲劇に見舞われました。

ゲームは、後半開始直後の47分、新エースのセルヒオ・カメジョが巧みなドリブルで3人のディフェンダーを翻弄し、見事なシュートを流し込んで先制ゴールを記録。しかし、交代枠のない疲労困憊の終盤、84分にディフェンダーの Ratiu(ラティウ)が犯した致命的なバックパスのミスを Mariano に強奪され、無念の同点ゴールを許しました。

カメジョは試合後、汗と涙をにじませながら以下のようにクラブフロントに対する痛烈な justice のメッセージを吐き出しました。

『私たちは、ピッチ外のあの泥沼の政治的闘争によって、精神的にも肉体的にも完全に exhausted(枯渇)している。選手たちも、サポーターも、誰もこの Butarque を自分たちの家(バジェカス)とは思っていない。私たちはいつだってファンと共に立っている。もう一度、バジェカスのピッチに帰るための正義を私たちは求めている』。(via MARCA / Estadio Deportivo / ElDesmarque / Mundo Deportivo)

デポルティーボ・アラベス

デポルティーボ・アラベスは、開幕のGetafe戦での圧倒的な大勝(3-0)に続き、本拠地ではないButarqueでの過酷な戦いの中で、またしても一人のストライカーの神がかった「resurrección(復活)」に魂を震わせています。

その主人公こそ、33歳を迎えた元レアル・マドリードのストライカー、マリアーノ・ディアスです。マリアーノは今シーズン、開幕2試合で早くも「2ゴール2アシスト」という凄まじいスタッツを叩き出し、チームがこれまでに記録した全4ゴールすべての構築に関与。昨シーズンまで長く怪我とサブの冷遇に悩まされ、直近6年間でわずか計2ゴールしか奪えなかった invisible(目立たない存在)であった彼が、一瞬にしてリーガの最前線へと華麗に這い上がってきました。

マリアーノは試合後の会見で、自身の復活に驚くファンやかつて懐疑的な視線を向けていたメディアに対し、にこやかにこう語りました。

『周りの人々が私をどう疑おうとも、私は自分の仕事をただ毎日ハードに続けるだけです。雑音を自分のマインドに影響させることは一切ありません。フットボールは私の人生の情熱であり、スパイクを脱ぐ最後の瞬間まで、私はピッチの上で戦い抜くでしょう』。

かつてセビージャ戦を前に先発落ちを悟り、トレーニング場から失踪してペナルティを科された歴史がありましたが、Quique Sánchez Flores(キケ・サンチェス・フローレス)監督は彼の内なる闘志を完璧に解き放つアプローチを施し、サポーターも今や彼がピッチに立つたびに大歓声で彼を英雄として称えています。

一方で、他のアタッカー陣は不調に苦しんでおり、Aitor Mañasはエルチェ戦の初発以降ゴールがなく、 Toni Martínez はRayo戦において、決定的なシュートをサイドネットやポストに直撃させたほか、終盤88分の超決定機を宇宙へと打ち上げるなど大荒れの決定力不足を露呈。しかし、中盤の要としてジローナから復帰したミケル・ロドリゲスが、パス成功率93パーセントという素晴らしいコンディションでゲームを完全に構築しています。

チームは、次なる大一番として、8月28日に本拠地 Mendizorroza に強敵ビジャレアルを迎え撃ちます。(via Mundo Deportivo / ElDesmarque / AS)