バレンシアCF

バレンシアCFは、ピッチ外におけるピーター・リム最大株主による「3500万ユーロ(2022年の第2回融資)の債務株式化(資本化)」の指示により、ラ・リーガのサラリーキャップ(Fair Play Financiero)の登録枠を劇的に引き上げることに成功しました。これにより、約1750万ユーロの余剰枠が今シーズンと来シーズンの2年間にわたり追加付与され、登録を巡る財務問題が一気に解消されました。

この「資金レバー」を得たバレンシアは即座に動き、オリンピアコスから29歳の快速ディフェンダー、パブロ・マフェオを1年間の期限付き移籍(350万ユーロの買取オプション付き)で電撃獲得。マフェオは木曜日にメディカルを完了し、かつてエライ・コメルトが着用していた背番号「24」番を継承。マフェオはクラブ公式チャンネルを通じて以下のように熱い意気込みを語りました。

『バレンシアでプレーすることは、私にとってずっと心の奥底で描き続けていた大きな夢であり、最高の願いでした。このエンブレムのために、ピッチの上で常に死に物狂いで戦い抜く戦士としての姿をサポーターにお見せすることを約束します』。

マフェオの加入を受け、カンテラ出身で出場機会を失っていた右サイドバックのルベン・イランソのレアル・サラゴサへの3年契約完全移籍(移籍金ゼロの代わりに、将来の転売時の一部割合および優先買い戻し権 derecho de tanteo を確保)が最終合意に達しました。

一方で、ジローナのキャプテンであるアルナウ・マルティネスとの交渉は、クラブが2度の要求をクリアして個人合意していたにも関わらず、イングランドのフルハムの関心によりジローナ側が一方的に契約条件を変更。これに対し、アルナウの代理人アンジェロ・ランツィロッティ氏がMarcaの取材に対し、ジローナの不誠実さを非難する公式コメントを発表しました。

『アルナウはジローナにすべてを捧げてきたプロフェッショナルな男であり、今回の彼のキャリアにおける極めて重大な局面において、クラブ側からは最低限の敬意も配慮も全く感じられない』。

バレンシア側は、マルティネスの交渉の優先順位を落として、マフェオ獲得に踏み切る強硬姿勢を見せました。

ピッチ内では、土曜日の夜、本拠地メスタージャの大サポーターの前で強敵セルタ・デ・ヴィゴを迎え撃つ、正真正銘の今シーズン公式戦初陣がキックオフされます。この試合を前に、ポルトガル人MFアンドレ・アルメイダのセルタへの完全移籍交渉(300万ユーロ+変数)が合意に達しているものの、バレンシア側は『直接の対戦相手にチームの戦力を今すぐ渡すわけにはいかない』と強硬に突っぱね、移籍サインを開幕戦終了後の来週月曜日以降に完全にフリーズさせました。

さらに、オランダ代表アタッカーのアルナウト・ダンジュマが、コルベラン監督に一軍での「絶対的なスタメン保証」を強く要求したものの、監督が『このチームにおいて、名前だけでスタメンが約束される選手など誰一人として存在しない。すべては毎日のトレーニングと、ピッチの上での実力だけで勝ち取るものだ』と一蹴したことに激怒。オランダのPSVが600万ユーロのバイアウトを全額キャッシュで支払う準備を進めており、電撃退団の危機に瀕しています。

また、オランダ・ボレンダム出身でイプシッチから獲得した23歳の超大型守護神ケイン・ファン・ウーフェレン(1.99メートル)の1年間のレンタル獲得は合意したものの、イプシッチ側のGK負傷の影響で合流が月曜日に延期。これに伴い、カンテラ出身の若きGKビセント・アブリルのタラゴナへのレンタル放出が差し止められ、待機を強いられています。

土曜日のセルタ戦の予想スタメンは、ゴールキーパーにDimitrievski。ディフェンスラインは、ガヤ、デ・ハース、ペペル、セサール・タレガ、そしてJesús Vázquez(または電撃先発するマフェオ)。中盤には、今夏獲得したワールドクラスのギド・ロドリゲスとウグリニッチのダブルピヴォットを形成し、その前方にハビ・ゲラと、日本出身の若き至宝・佐藤隆之介(Ryonosuke Sato)がクリエイティブな2列目として君臨。そして1トップの最前線には、完全復活したサディクとウーゴ・ドゥロが並びます。なお、負傷のディエゴ・ロペスやセルジ・カノス(共にACL断裂で今季絶望)、コペテ(10月まで離脱)は欠場します。(via ElDesmarque / Superdeporte / SPORT / Cadena SER / Tribuna Deportiva / Marca)

ビジャレアルCF

新指揮官イニゴ・ペレス監督率いるビジャレアルCFは、今週の日曜日、敵地メトロポリターノで強敵アトレティコ・マドリードとの第2節のビッグマッチに挑みます。

ペレス監督が構築する新生ビジャレアルの最大の強みは、急激なスカッドの再編を行った他クラブとは実に対照的な「比類なき継続性(モデルの維持)」にあります。

移籍市場の最終盤、ビジャレアルのスポーツディレクションは、中盤の底からゲームを完成させる「最後のピース」として、ベルギーの名門アンデルレヒトに所属する22歳のカナダ代表ミッドフィルダー、ナザン=ディラン・サリバ(Nathan-Dylan Saliba)の完全移籍獲得に向けて、極めて具体的な極秘交渉を大幅に加速させています。サリバはすでに昨日のヨーロッパリーグ予選の招集メンバーから除外されており、移籍は秒読み。サリバは173センチと小柄ながら、圧倒的な走力とボール奪取力を備え、さらにハイチ国籍の恩恵によって「サモア協定第64条」が適用され、EU圏外枠を消費することなく登録できるという大きなアドバンテージを持っています。

また、クラブは下部組織が生み出した右サイドバックの最大の逸材ダニ・ブデスカ(Dani Budesca)との間で、2031年までの超長期にわたる新契約(契約延長)を締結。その更新発表のわずか1日後、ブデスカが2部コルドバCFへ、1年間の期限付き移籍(ローン)で加入することが正式決定。さらに、ジムナスティック・タラゴナから20歳の大型センターバック、エンリック・プジョルを2029年までの完全移籍(移籍金10万ユーロ+30パーセントの再販条項)で獲得。David Albelda監督率いるBチームの守備陣に組み込みました。

一方で、フランス人DFウィリー・カンブワラはセリエAのコモ(Como)への完全移籍交渉が最終段階に入っているため、アトレティコ戦のメンバーから完全に除外されています。

アトレティコ戦の予想スタメンは、ゴールキーパーにLuiz Junior、または抜群のコンディションを見せているベテランのペーテル・グラーチ。4バックは右にSantiago Mouriño、センターバックにJuan FoythとRenato Veigaの屈強な盾、左にCarlos Romero。中盤の底には、パペ・ゲイェ。その相棒としてコメサーニャか、カンテラ育ちの若手カルロス・マシア。2列目のウイングには、左にアルベルト・モレイロ、右にニコラ・ペペ。トップ下にはジェラール・モレノ、または今夏加わったアヨセ・ペレス。最前線の1トップには、高い決定力を誇るジョージ・ミカウタゼが君臨します。ビジャレアルのディフェンス陣にとって最大の朗報は、今夏アトレティコへ移籍した昨季のエース、アレクサンダー・セルロートが大腿四頭筋の怪我のため欠場が確定していることです。(via MARCA / ElDesmarque / Estadio Deportivo / SPORT)