アトレティコ・マドリード
アトレティコの絶対的なエースとして君臨してきたフアン・アルバレスを巡り、クラブ、サポーター、そして選手本人の間で極めて深刻な亀裂が生じています。
アルバレスがワールドカップ期間中に『私の夢はバルサでプレーすることであり、移籍を強く希望している』と公に主張して以来、サポーターとの関係は破綻。金曜日の朝、アトレティコの練習場である「セロ・デル・エスピノ(Cerro del Espino)」には、アルバレスの背番号である19番を赤字でバツ印にした標識や、『Julián fuera(ジュリアンよ、出ていけ)』とダイレクトに書かれた手書きの抗議ポスターが複数枚も設置され、チームのロッカールームを揺るがす異常事態となりました。サポーターグループは、開幕のMálaga戦でピッチに立った彼に対し、スタンドから激しい侮辱のコールを浴びせており、この不穏な動きに対し、ディエゴ・シメオーネ監督は会見で、以下のようにサポーターを養護する不穏なコメントを残しました。
『私は、自分たちのクラブを愛するサポーターたちの気持ちや態度を、いかなる時も100パーセント深く尊重しています』。
現在、バルセロナへの移籍を頑なに拒絶するクラブCEOのミゲル・アンヘル・ヒル・マリン氏は、プレミアリーグのアーセナルからの巨額な移籍金提示による売却手続きの開始には応じる姿勢を示していますが、アルバレス本人がイングランドへの帰還を頑なに拒否。『私の夢はバルサのシャツを着ることだ』とエージェントに主張して対立を続けています。なお、バルサ側が提示した「1億ユーロの6回分割払い」というオファーは、アトレティコ側から『あまりにも安すぎる子供じみた内容だ』と一蹴されました。
この事態を受け、ロッカールームでは同胞のアルゼンチン代表ディフェンダー、クリスティアン・クティ・ロメロが以下のようにアルバレスのモチベーションを代弁して彼を全力でサポートしています。
『フアンの現在の状況を私たちはよく理解している。トレーニングでの彼は誰よりも熱心であり、アトレティコを勝利に導くためのゴールと笑顔をサポーターに届けることに、100パーセント集中している。彼のプロフェッショナリズムは何も疑う余地はない』。
その一方で、ディレクターのマテウ・アレマニー氏は、セルロートの負傷離脱とアルバレスの不安定な去就に備え、攻撃の急先鋒としてチェルシー所属のセネガル代表FWニコラス・ジャクソンの獲得に向けてロンドンに直行。チェルシーは700万ユーロ(約70M€)での完全移籍売却を求めているものの、Cuti Romeroの3300万+変数700万ユーロでの獲得によってサラリーキャップの限界に直面しているアトレティコは、給与の大部分を負担させた「期限付き移籍(ローン、買取オプション付き)」での獲得に向け、アストン・ヴィラとの競合を前に最終調整を進めています。
また、21歳のミッドフィルダー、オベド・バルガスは新加入のロメロに自身の背番号「21」を譲って「3」番に変更。現在は放出リストに名が挙がっており、Sevilla、Valencia、Getafeなどのクラブがレンタルでの獲得を狙っています。さらに、クラブはマジョルカから19歳のアタッカー、マルク・ドメネクをレンタル(買取オプション付き)で獲得することに合意。まずはBチーム(アトレティコ・マドリーニョ)でフェルナンド・トーレス監督の指導を受ける予定です。チームは今週の日曜日、17時30分からメトロポリターノで強敵Villarrealを迎え撃ちます。(via Mundo Deportivo / MARCA / Estadio Deportivo / ElDesmarque / Esport3)
レアル・ソシエダ
悲願のチャンピオンズリーグ参戦を逃し、今シーズンはヨーロッパリーグに臨むレアル・ソシエダは、移籍ウインドウ閉幕まで2週間未満に迫りながら、新規補強の公式発表が未だにゼロという異例の事態に直面しています。
マタラッツォ監督は会見の席で、スポーツディレクターのエリック・ブレトス氏やジョキン・アペリバイ会長との間で『市場での交渉において、ときには熱く感情的な議論になることもある。しかしそれはプロとして当然のプロセスだ』と認め、センターバック、右サイドバック、あるいは強靭なミッドフィルダーの「3つの補強プロファイル」の獲得を強く要求しています。
その右サイドバックの最有力候補として、バルセロナの20歳の神童ヘクター・フォルトの獲得に向け、アプローチを強化したものの、ボルシア・ドルトムントが1500万ユーロ規模での買い取りに向けてバルセロナ側と非常に具体的な交渉を進めており、フォルト本人もドルトムント行きを熱望して待機しているため、交渉は極めて困難を極めています。
一方で、チームの絶対的な大黒柱である日本代表MF久保建英は、プレシーズン中の軽微な怪我を無事に乗り越え、コンディションは100パーセント完全復活。金曜日の夜に行われるレアル・ベティスとの開幕戦(事実上の実戦初陣)に、右ウイングとして先発出場することが確実視されています。
しかし、この重要な開幕を前に、クラブはあまりにも早すぎる深い悲しみのニュースに包まれました。下部組織やサンセ(Bチーム)の栄養士を務め、選手たちから実の兄のように愛されていた31歳のイオン・ゴメス氏が、長い闘病の末にこの木曜日に他界したのです。久保建英とはかつて病床の彼に向け、Levante戦でのゴール後に『Eutsi Iongo, zurekin gaude(イヨン、踏ん張れ、俺たちは君と共にある)』と書いたメッセージシャツをカメラに掲げてお見舞いを送った深い友情の絆がありました。この早すぎる別れを悼み、金曜日の夜のベティス戦を戦うファーストチームの選手たちは、全員が右腕に「黒の追悼喪章(brazalete negro)」を巻いてピッチに立ち、イオン氏の魂と共に戦うことが正式決定されました。
また、今シーズンから「第二キャプテン」に指名された生え抜きのディフェンダー、イゴール・スベルディアは会見で、自身のスタメンを巡るライバルとの競争や、補強ゼロの状況について以下のように誇り高く語り、強い自負を覗かせました。
『誰をスターティングイレブンに送り出すかを決めるのはマタラッツォ監督の絶対的な仕事です。私はこのクラブにおいて、すでに誰に対しても、自分のクオリティを証明する必要はありません。11年間、このソシエダの最前線でプレーし、2つのタイトルを勝ち取ってきた自負があります。どのようなポジション、どのような役割を任されようとも、私はプロとしての完璧な範を示し、若い potrillos(下部組織の選手たち)の完璧な手本であり続けるだけです』。
さらに、前線では、チェルシー戦でのGKロベルト・サンチェスからの無謀なタックルにより深刻な膝の怪我が心配されていた21歳のアイスランド代表FWオーリ・オスカルソンが、幸いにも打撲のみで練習に完全復帰。オスカルソンは『ミケル(オヤルサバル)は偉大な指導者であり、彼が10番、私が9番として最前線で共存して決定的なラストパスを彼から受け取ってゴールを陥れる。この共存シナリオこそが、今シーズンのレアル・ソシエダの攻撃を最もダイナミックにする、素晴らしい解決策になると確信しています』と力強く語りました。エースのオヤルサバルはコンディションを考慮されてベンチからのスタートとなりますが、RFEFは8月29日のホーム開幕戦(Espanyol戦)において、世界王者としての功録を称え、本物のワールドカップトロフィーをアノエタに凱旋させる栄誉ある公式セレモニーの実施を正式決定しました。(via DiarioVasco / ElDesmarque / NoticiasDeGipuzkoa / Mundo Deportivo / El Diario Vasco)
