【今回のラインナップ】

 

✅ トップチーム試合結果 ダービー圧勝と優勝への展望、未定試合とチケット情報

✅ ダービーマッチ後の騒動 ピッチ上の口論とSNSでの過激な挑発

✅ ラミン・ヤマル ラ・リーガ100試合出場の歴史的快挙と詳細データ

✅ CLアトレティコ戦へのシナリオ 大逆転に向けた決意と守備陣の不安要素、主審データ

✅ フェランとラッシュフォードの復調 アタッカー陣のアピールと詳細スタッツ

✅ フリック監督の手腕 ハビ・マルティネスからの絶賛とバイエルン時代のエピソード

✅ 移籍市場の動向 カサドの退団決意、レヴァンドフスキの給与、新ターゲットの移籍金

✅ バルサ・アトレティク Bチームのミニダービー詳細とスタメン・欠場者情報

✅ シウタ・エスポルティバでの出来事 デコの心温まるファンサービス

 

■【トップチーム試合結果】

バルセロナはエスパニョールとのダービーを4-1で下し、レアル・マドリード(ジローナと1-1で引き分け)との勝ち点差を9に広げた。残り7節(21ポイント)となり、5月10日にカンプ・ノウで行われるクラシコで優勝を決める可能性がある。今後はセルタ、ヘタフェ、オサスナ戦を控えており、未定となっていたオサスナ対バルセロナの試合日時は後日割り当てられる。ハンジ・フリック監督は主力を温存せず、ラミン・ヤマルやペドリ、ジョアン・ガルシアらを先発起用した。カンプ・ノウの観客数は60,736人を記録し、再オープン後の最多記録(これまでの記録は女子CLクラシコの60,067人)を更新した。

 

試合後、フリック監督は『今日は勝つこと、そして勝ち点3を加えることが重要だった。前半は支配したが後半は少し落ちた。オルモとフレンキーの交代が助けになった。フェランが点を取れて嬉しいし、ラミンとラッシュフォードのゴールも良かった。リーガ優勝はまだ決まっていない。9ポイント差は良いが、まだまだ先は長い。決まったと考えることは受け入れない。良いプレーをしたい、そうすれば結果はついてくる。メンタリティもスタイルも良い。火曜日にそれを見られるか観察しよう。フレンキーの先発についてはメディカルスタッフと彼自身と話して決める』と気を引き締めている。フェルミンも『ファンは我々と共にある。彼らは我々を信じている』と語った。

 

また、エコノミストのゴンサロ・ベルナルドスはバルサの過剰な喜び方に対し、『試合後の喜び方を見てCLに勝ったのかと思ったが、リーガ10位のエスパニョールに勝っただけだった』と苦言を呈し、エルナンデス・エルナンデス主審についても『結果には影響しなかったが、非常に悪く基準がない』と批判している。なお、次戦となるCL準々決勝アトレティコ・マドリード戦(メトロポリターノ開催)のチケットは現在販売中で、価格は278ユーロから最高10,591ユーロに設定されている。(via SPORT / Mundo Deportivo / MARCA / AS / Esport3)

 

■【ダービーマッチ後の騒動】

試合終了後、ピッチ上でバルサのガビ、エリック・ガルシア、カンセロが、エスパニョールのペレ・ミジャ、ポル・ロサノと激しい口論になる一幕があった。バルサ側が勝利を誇示して過去の清算をするように相手をからかったことが原因とされる。ロサノは『カンセロとは関係ない話だ。サッカー場ではよくあること。彼らは勝ったから少しからかおうとしただけで、それだけだ。負けたら飲み込むしかない』としつつ、ガビを指して『どうでもいい、サッカーの問題だ。彼らが他のプロ選手に抱いている敬意が皆無なのがみんなの前で明らかになった。彼はいつもそうだ』と批判している。

 

バルサの選手たちはその後、ファンと共に勝利を祝い、サリアからの移転や2部降格を揶揄するチャントをアルゼンチンの応援歌のメロディに乗せて歌い、これにはガビ、フェルミン、ラミン、カサドが参加した。SNSでも挑発は続き、ラミン・ヤマルは『バルセロナはアスルグラナだ!いつものように飲み込む時だ』と投稿。これにマルク・ベルナル、フェルミン、ラッシュフォード、エクトル・フォルト、ガビ(『いつも兄弟』)、カサド(『ワオ』)らが反応し、ガビ自身も『また一年、ダービーはアスルグラナ!』、フェルミンも『バルセロナはアスルグラナ、いつものように』と同調した。さらにジェラール・ピケもXで、バルサがエスパニョールに対しラ・リーガで30試合連続無敗という歴史的記録をハートの絵文字付きで共有し火に油を注いでいる。なお、試合中には昨夏エスパニョールからバルサに移籍したGKジョアン・ガルシアに対し、バルサのファンがからかいの意味を込めて「ジョアン・ガルシアはラ・マシアの出身だ」と歌う場面も見られた。彼はこれまでリーグ戦24試合で19失点、64セーブを記録し、サモラ賞の獲得に向かっている。(via AS / SPORT / Mundo Deportivo)

 

■【ラミン・ヤマル】

ラミン・ヤマルが、18歳272日という驚異的な若さでラ・リーガ100試合出場の記録を樹立した。これはレアル・マドリードのラウール(19歳283日)やアスレティックのムニアイン(19歳293日)、ボージャン(20歳203日)、そしてチームメイトのガビ(20歳243日)を大きく引き離す圧倒的な最年少記録である。

 

2023年4月29日に15歳290日でベティス戦(4-0)でデビューを果たして以来、欠場はわずか8試合、ベンチスタートも1回のみという鉄人ぶりを見せている。この100試合で78試合に先発し、29ゴール34アシストを記録。初ゴールは2023年10月8日のグラナダ戦(2-2)で、グラナダ戦とジローナ戦でドブレーテ、ビジャレアル戦(4-1)ではハットトリックを達成しており、今季だけでも15ゴール11アシストを記録している。今回のエスパニョール戦でもフェラン・トーレスへの2アシストと自身の1ゴールで大活躍を見せた。彼は史上最年少デビュー(16歳38日)、最年少ゴール・アシスト(16歳45日)、CL最年少デビュー(16歳68日)、スペイン代表最年少デビュー・ゴール(16歳57日、すでに25試合出場)の記録も保持している。(via MARCA / SPORT)

 

■【CLアトレティコ戦へのシナリオ】

火曜日にメトロポリターノで行われるCL準々決勝アトレティコ・マドリード戦の第2戦。初戦のカンプ・ノウで0-2の敗戦を喫したバルサは、3ゴールが必要となる厳しい状況だ。フリック監督は『アトレティコとの戦いに向けて奇跡は必要ない。完璧な試合が必要だ。アトレティコは素晴らしいが我々も素晴らしい。メトロポリターノのクレたちが幸せに帰れることを願っている。全力を尽くす。多くの試合は一瞬で決まる。準決勝に進みたいし、巨大なパフォーマンスが必要だ』と強い決意を語っている。

 

しかし、守備陣には不安が残る。クリステンセンの長期離脱に加え、初戦で退場したクバルシが出場停止。さらにジェラール・マルティンが足首を痛めてエスパニョール戦のハーフタイムに途中交代した。フリック監督は『ジェラールは深刻ではないので火曜日はプレーできるだろう』と楽観視しているが、もし欠場となればアラウホとエリック・ガルシアのコンビで挑まざるを得ない。2人は最近このポジションで一緒にプレーしておらず、連携に不安がある。クンデを中央に移す案は1年以上プレーしていないため完全に除外されている。エリックをCBにする場合、中盤の底にはペドリと共にデ・ヨングを置く必要があり、フリック監督もデ・ヨングの出場時間については不透明だと語っている。

 

なお、この大一番の主審はフランス人のクレマン・トゥルパン(42歳、VARはジェローム・ブリザール)に決定したが、彼が裁いた過去のバルサ戦(2勝1分2敗)のうち、敗退に繋がる試合(2017-18CLローマ戦0-3、2022-23ELマンU戦1-2)を担当しているという不吉なデータがある。勝利したのはディナモ・キエフ戦(1-0)とドルトムント戦(3-1)、引き分けは昨季のインテル戦(3-3)だ。一方、アトレティコ戦は8回担当し3勝3分2敗の成績を残している。(via SPORT / MARCA / AS / Mundo Deportivo)

 

■【フェランとラッシュフォードの復調】

エスパニョール戦で大きなアピールを見せたのがフェラン・トーレスとラッシュフォードだ。1月下旬からゴールのなかったフェランは、わずか25分間で2本の枠内シュートから2ゴールを奪い復調をアピール。33回のボールタッチで2回のチャンスメイク、パス成功率も25本中23本成功、ドリブル成功、空中戦2回勝利、ボール回収3回と充実したスタッツを残した。今季の公式戦ゴール数は18となり、ラ・リーガでのPKなしのゴール数は14で、エムバペ(15ゴール)に次ぐ成績を残している。

 

フェランは試合後『今日はカンプ・ノウが熱狂していた。ファンに結果を捧げられた。優勝するまでは決まっていないが、自分たち次第だ。ストライカーはゴールで評価される。ずっと点が取れなかったが、努力を信じている。自分の周りには常に外野の雑音があり、良いことより悪いことの方が多い。彼らはイラついている。上手くいかない時もあるが、努力が足りないからではない。私は常に働くためにここにいる』と批判を一蹴した。

 

一方、ラッシュフォードも2試合連続ゴールを記録し、今季公式戦12ゴール11アシストに到達。30分の出場で17回のボールタッチ、10本のパス全て成功、枠内シュート2本、守備でも相手のシュートを2回ブロックした。ラフィーニャ不在の左ウイングや、エスパニョール戦で休養したレヴァンドフスキに代わる9番のポジション争い(フリック監督はダニ・オルモもテスト済み)に2人が名乗りを上げている。(via Mundo Deportivo / SPORT / Estadio Deportivo)

 

■【フリック監督の手腕】

ハンジ・フリック監督の指導力について、バイエルン時代に共に2-8の歴史的勝利を経験したハビ・マルティネスが絶賛している。マルティネスはインタビューで『ハンスは素晴らしい監督であり素晴らしい人だ。負けないチームにするための適切なボタンを押した。コロナ禍でのトレーニングは信じられないものだった。彼はとても穏やかで、声を荒げることはない。ドイツ代表でのキレた姿は彼らしくない。彼を怒らせようとしてもできなかった。彼は黙らせるためではなく、心からのハグをしてくれた。彼は各瞬間に何を言うべきか常に知っていた。攻撃的でボールを扱うのが好き、ハイプレス、ボールを持たないのを嫌う。すべてがバルサのプレースタイルに合っている』と称賛。

 

現在のバルサについても『世界で一番見ていて楽しいチームだ。リスクを負うので、期待通りにいかない日は何でも起こり得るが、フリックのバルサが大好きだ』と最大限の賛辞を送っている。なお、マルティネス自身もバイエルン移籍前にバルサから関心があったが、アスレティックが違約金4000万ユーロを要求し、バルサは3000万ユーロまでしか出せなかったため実現しなかったエピソードも明かしている。(via SPORT)

 

■【移籍市場の動向】

夏の移籍市場に向けた動きが活発化している。フリックの構想から外れているマルク・カサドは、怪我人が出た最近の12試合中7試合でプレーしておらず、エスパニョール戦でもスタメン落ちした。2028年6月30日までの契約があるものの契約延長のオファーもなく、夏の退団を決意した模様で、代理人にオファーを聞くよう求めている。デコも状況を把握しており、レンタルか完全移籍の可能性がある。バルサは2000万ユーロの移籍金を要求しており、サウジアラビアの複数クラブが関心を示している。

 

また、ロベルト・レヴァンドフスキについては、代理人のピニ・ザハヴィとクラブが会談し、現在より減俸となる1年契約のオファーが提示された。彼にはミランやユベントス、シカゴ・ファイアー、サウジのクラブなどが注目しており、月末までに回答を出す見込み。

 

獲得ターゲットとしては、インテルのアレッサンドロ・バストーニ(バルサの4500万ユーロのオファーはインテルのマロッタには不十分とされる)の代替案として、ボローニャのジョン・ルクミ(移籍金約2500万ユーロ、2027年夏まで契約)が浮上している。ルクミは27歳、1.87mの左利きのCBでボール出しに優れ、空中戦にも強い。インテル側も後釜としてサッスオーロからタリク・ムハレモビッチ(23歳)の獲得を固めたとされ、バストーニ移籍の布石の可能性がある。

 

さらに、ガラタサライのヴィクター・オシムヘンの獲得を目指しており、ガラタサライは1億4000万ユーロを要求している。アフリカの報道によれば、その資金捻出のためにクンデ、トーレス、デ・ヨング、レヴァンドフスキ、カサドの放出を検討しているとのこと。オシムヘンは腕の骨折から復帰し、フェネルバフチェとのダービーでチャンスを得る予定だ。(via AS / SPORT / Mundo Deportivo)

 

■【バルサ・アトレティク】

エスタディ・ヨハン・クライフで行われたセグンダRFEFグループ3のミニダービーで、バルサ・アトレティクはエスパニョールBと対戦した。勝ち点45で6位のバルサ・アトレティクは、プレーオフ圏内まであと1ポイントに迫っている。

 

ジュリアーノ・ベレッチ監督のスタメンは、コチェン、チャビ・エスパルト、オルメド、カンポス、パシフィコ、トミー、ブリアン・ファリーニャス、トニ・フェルナンデス、アシス、バルベラ、ウレニャ。ベンチにはエミリオ・ベルナド、ウォルトン、ランドリー、ギリェム・ビクトル、ギジェ・フェルナンデス、エブリマ・トゥンカラ、フアン・エルナンデス、シェイン・クライファート、デルガドが控えた。ベレッチ監督はアシスを左、ウレニャを右、ブリアンを6番、トミーをインテリオールに置くなどの戦術的なサプライズを用意。前半8分、トニ・フェルナンデスの素晴らしいスペースへのパスからバルベラが完璧なフィニッシュでゴールを決め先制した。

 

トップチームのフリック監督はチャビ・エスパルトとトミー・マルケスをBチームの助っ人として派遣したが、火曜日のCLアトレティコ戦でのクバルシの出場停止とジェラール・マルティンの負傷懸念に備え、アルバロ・コルテスはトップチームに帯同させた。欠場者はロジェール・マルティネス、ジョフレ・トレンツ、イブラヒム・ディアラ、サマ・ノモコ、オスカル・ジスタウ、ダニ・ロドリゲス、ダビド・オドゥロ。ジョアン・アナヤが怪我から復帰している。(via SPORT / Mundo Deportivo)

 

■【シウタ・エスポルティバでの出来事】

金曜日のシウタ・エスポルティバでの練習場周辺で、スポーツディレクターのデコが素晴らしいファンサービスを行った。毎日選手を見るために学校を早く切り上げて通っていたファンのマルク君が、役員専用駐車場に入っていくデコにエスパニョール戦のチケットを求めたところ、デコは彼を駐車場に招き入れ、見晴らしの良い素晴らしい席のチケットを2枚プレゼントした。マルク君は興奮しながらその喜びを周囲と分かち合い、試合も見事に4-1で勝利したことで、数ヶ月待ち続けた彼にとって忘れられない最高の一日となった。(via SPORT)

 

【本日の総括】

エスパニョールとのダービーに快勝しリーガ優勝に大きく前進した一方で、試合後の騒動やCLアトレティコ戦に向けた守備陣の不安など、熱気と緊張が交錯する一日となった。ラミンの大記録達成やアタッカー陣の奮起を武器に、大逆転でのCL準決勝進出を目指す!