アラベス

キケ・サンチェス・フローレス監督率いるチームは、勝ち点37で18位に沈んでおり、勝ち点39で並ぶエルチェ、マジョルカ、エスパニョール、ジローナを追いかける厳しい降格争いを強いられている。ホームのメンディソロサで行われるバルセロナ戦は、残留に向けて絶対に勝ち点が必要な大一番となるが、バルセロナ相手にはホームで25年間勝利がなく、直近20試合連続で失点しているという非常に分が悪いデータが立ちはだかる。さらに、攻撃の要であるルーカス・ボジェがハムストリングの負傷で最終節まで復帰が絶望的となったことは大きな痛手だ。膝に違和感を抱えていたトニ・マルティネスは先発に名を連ねる見込みであり、ディアバテとの2トップで得点を狙う。左サイドバックはレバッハかユセフ、中盤はデニス・スアレスかグリディのスタメン争いが予想される。(via AS)

アトレティコ・マドリード

オサスナ戦では1-2で勝利を収めたものの、チーム状況は火の車となっている。この試合でマルコス・ジョレンテが退場処分を受け、ロドリゴ・メンドーサが筋肉系の負傷で開始15分でベンチへ退いた。すでにジョニー・カルドーソが手術を受け、ヒメネス、モリーナ、バリオス、ニコ・ゴンサレス、ジュリアーノ・シメオネ、フリアン・アルバレスも負傷を抱えている。次節のジローナ戦では、トップチームのフィールドプレイヤーが12人しか起用できないという野戦病院状態に陥る可能性が高い。一方で、冬の加入から22試合で8ゴール4アシストを記録しているルックマンの活躍は明るい材料であり、オサスナ戦では今季限りでMLSのオーランド・シティへ移籍するグリーズマンからPKを譲り受け、確実にゴールを沈めた。不振が続くティアゴ・アルマダにはマンチェスター・ユナイテッドやPSGが関心を寄せており、フリアン・アルバレスにもPSGが1億ユーロ規模のオファーを準備しているとされ、夏の移籍市場での動きが注目される。(via Estadio Deportivo)

アスレティック・ビルバオ

前節はホームでバレンシアに0-1の痛い敗戦を喫し、勝ち点44で9位に位置している。7位ヘタフェ(勝ち点45)、8位ラージョ(勝ち点43)とのヨーロッパカンファレンスリーグ出場権を懸けた熾烈な争いが続く中、次節はアウェイでエスパニョールと対戦する。エルネスト・バルベルデ監督は、筋肉系トラブルのオイアン・サンセトとニコ・ウィリアムズ、腓骨打撲のユーリ・ベルチチェを欠く布陣を組まざるを得ない。ボイロ、ルイス・デ・ガラレタ、ベレンゲルらが先発として起用される見通しだ。また、今季限りでの現役引退を発表したイニゴ・レクエについて、指揮官は「11年間クラブのために尽力してくれた」と深い感謝の意を表明している。(via Mundo Deportivo)

セルタ

ホームのバライードスで行われたレバンテ戦は、2度リードを奪いながらも2-3で逆転負けを喫し、来季のチャンピオンズリーグ出場権獲得の夢が完全に潰えた。今季はアウェイで勝ち点30を獲得しているにもかかわらず、ホームでは18試合で8敗を喫し、勝ち点20にとどまるという極端な内弁慶ならぬ「外弁慶」ぶりが課題となっている。この試合ではフェラン・フグラが2ゴールを挙げる活躍を見せたが、GKラドゥが正面のシュートを弾ききれずに失点したミスなどが響いた。クラウディオ・ヒラルデス監督もホームでの勝負弱さを嘆いている。ハムストリングの違和感を押して出場したハビ・ルエダやセルヒオ・カレイラは、残り2試合(アスレティック戦、セビージャ戦)でのヨーロッパカップ戦出場権獲得に向けて前を向いている。(via ElDesmarque)

エスパニョール

マノロ・ゴンサレス監督率いるチームは、2026年に入ってから18試合連続未勝利というリーガのワースト記録を更新し続ける泥沼に陥っている。前節のセビージャ戦にも敗れ、勝ち点39で降格圏と勝ち点差なしの17位に転落する寸前だ。次節のアスレティック・ビルバオ戦はまさに生き残りを懸けた決勝戦となるが、フェルナンド・カレロとタイリス・ドーランが累積警告で出場停止、シリル・エンゴンゲも負傷離脱と、主力を欠く苦しい台所事情となっている。指揮官はカンテラからアダマ・ティメラ、フェラン・ゴメス、リュック・カステルの3人を緊急招集してこの窮地を乗り切ろうとしている。負傷が心配されたカルロス・ロメロは起用できる見込みだ。(via Esport3)

ヘタフェ

ホセ・ボルダラス監督の下、勝ち点45で7位をキープし、ヨーロッパカンファレンスリーグ出場権を争っている。次節は降格の危機にあるマジョルカをホームのコリセウムで迎え撃つ。アブデル・アブカルが出場停止、フアンミ・ヒメネスが負傷離脱中であり、キコ・フェメニアも負傷の疑いがあるなど、選手層の薄さに苦しんでいる。アブカルの穴を埋めるため、ジェネ・ダコナムが中盤からセンターバックにポジションを下げ、ルイス・バスケスが先発に抜擢される可能性が高い。指揮官は現在の順位を「偉業」と称えつつ、勝利への執念を燃やしている。(via Mundo Deportivo)

ジローナ

ミチェル監督率いるチームは、レバンテがセルタに劇的な逆転勝利を収めたことで、勝ち点39の降格圏(18位タイ)に引きずり込まれる大きな危機に直面している。同勝ち点にはエスパニョール、マジョルカ、エルチェがひしめき合っており、一瞬の隙が命取りとなる。次節はホームのモンティリビでレアル・ソシエダを迎え撃つが、ガッサニーガ、ストゥアーニ、ヴァナト、リンコンの4人が累積警告で出場停止のリーチがかかっており、最終盤の戦いに向けて非常にデリケートな状況となっている。(via Estadio Deportivo)

レバンテ

アウェイでのセルタ戦は、0-2のビハインドからケルビン・アリアガとデラのミドルシュートで同点に追いつき、最後はロジェール・ブルゲが劇的な決勝ゴールを奪って3-2の大逆転勝利を収めた。左膝の靭帯断裂から約5ヶ月ぶりに復帰したブルゲは、途中出場からわずか2分でコーナーキックを頭で合わせ、自身の1部リーグ初ゴールでチームを救った。この勝ち点3により、昨年11月以来となる降格圏脱出を果たし、勝ち点を39に伸ばした。深夜にマニセス空港に到着したチームは、大勢のサポーターからまるで優勝したかのような熱狂的な歓迎を受けた。ルイス・カストロ監督の就任以降、見事な巻き返しを見せている。(via MARCA)

マジョルカ

マルティン・デミチェリス監督率いるチームは、勝ち点39で降格の危機に瀕している。直近2試合はジローナに勝利、ビジャレアルに引き分けと負けなしだが、依然として予断を許さない状況だ。次節はヘタフェとのアウェイ戦に臨むが、ビジャレアル戦で疲労困憊となったモヒカ、パブロ・トーレ、マテウ・ハウメのコンディションが懸念されている。また、サム・コスタが累積警告で出場停止となるため、中盤の構成変更を余儀なくされる。負傷から復帰しフル出場を果たしたルヴンボの活躍に期待がかかると共に、アントニオ・サンチェスやビルヒリの先発起用が予想される。(via Mundo Deportivo)

オサスナ

ホームでアトレティコ・マドリードに1-2で敗れ、勝ち点42のまま足踏み状態となった。これにより降格圏までの勝ち点差がわずか3に縮まり、一気に残留争いのプレッシャーに晒されている。セルヒオ・エレーラの出場停止によりゴールマウスを任されたアイトールは奮闘したが、攻撃陣ではアンテ・ブディミルが相手のミスから得た絶好の決定機を再三逃すなど、決定力不足が露呈した。試合終了間際にキケ・バルハが意地のゴールを決めたものの、反撃はここまで。残り試合での巻き返しが急務となっている。(via AS)

ラージョ・バジェカーノ

イニゴ・ペレス監督率いるチームは、勝ち点43で10位につけており、降格圏とはわずか勝ち点3差、同時にカンファレンスリーグ出場権を争う7位とも勝ち点2差という数奇な位置にいる。次節は同じく勝ち点42のバレンシアとの直接対決となる。指揮官はこの一戦を「戦術的に複雑な試合」と警戒しつつ、勝利で残留を決定づける構えだ。フロリアン・ルジューヌを「リーガ最高のセンターバックの一人」と絶賛し、代表予備登録メンバー入りしたホルヘ・デ・フルトスをチームの象徴として称えている。また、クリスタル・パレスとのカンファレンスリーグ決勝(ドイツ・ライプツィヒ開催)に向けて熱気が高まっており、本拠地バジェカスでのパブリックビューイング開催を希望している。出場機会の少なさに不満を漏らしたヘラルド・グンバウについては「彼は素晴らしい人間だ」と問題視していない。(via AS)

レアル・ソシエダ

コパ・デル・レイ優勝とヨーロッパリーグ出場権獲得を既に達成し、充実のシーズン終盤を迎えている。ペジェグリーノ・マタラッツォ監督率いるチームは、今後のジローナ、バレンシア、エスパニョールとの対戦で、残留争いの行方を左右する「ジャッジ役」を担うことになる。明るい話題として、スペイン代表のワールドカップ予備登録メンバーにホン・マルティン、セルヒオ・ゴメス、カルロス・ソレール、ホン・ゴロチャテギ、ミケル・オヤルサバル、アンデル・バレネチェアら、バルセロナに次ぐ7選手が選出された。また、トップチームデビュー10周年を迎えるイゴール・スベルディアが筋肉系の負傷から復帰し、ジローナ戦での招集が期待されている。一方で、ドゥイェ・チャレタ=ツァルとアンデル・バレネチェアが累積警告リーチ、オリ・オスカールソンが出場停止となっており、チェルシーやマンチェスター・ユナイテッドから関心を集めるバレネチェアらの起用法に注目が集まる。(via MARCA)

セビージャ

勝ち点40で降格圏からわずか1ポイント差という危機的状況の中、ビジャレアルとの難しいアウェイ戦に臨む。ルイス・ガルシア・プラサ監督は「残留できれば来季の契約が保証される」と語るが、チームはイサク・ロメロやガブリエル・スアソを負傷で欠く厳しい台所事情だ。アコル・アダムスらの奮起が期待される。一方、ピッチ外では大きな動きがあり、クラブの経営権がセルヒオ・ラモスを看板とする投資グループ「Five Eleven Capital」に売却されることが実質合意に達した。マーティン・インク氏がCEOを務める新体制では、マンチェスター・シティやアル・ヒラルで経験を積んだマルク・ボイシャサ氏が新スポーツディレクターに就任する見通し。現SDのアントニオ・コルドンとルイス・ガルシア・プラサ監督は退任が濃厚で、後任監督にはレネ・ラモスが推薦する現セウタ監督のホセ・フアン・ロメロが浮上している。(via Estadio Deportivo)

バレンシア

カルロス・コルベラン監督の下、前節はアスレティック・ビルバオに1-0で勝利して勝ち点を42に伸ばしたが、降格圏との差はわずか3ポイントと依然として危険水域にいる。大一番となるラージョ戦に向けて、クラブはファン主導のSNSキャンペーンに賛同し、選手もファンも「全身白」のウェアで本拠地メスタージャを染め上げる「Tots junts, tots de blanc」という企画で団結を呼びかけている。GKストーレ・ディミトリエフスキはビルバオ戦で圧倒的なパフォーマンスを見せ、古巣ラージョとの初対戦に燃えている。ペペルとギド・ロドリゲスのダブルボランチも機能しており好材料だ。ベンチでサディクがヘスス・バスケスに平手打ちをしてふざけ合う様子が話題になるなど、チームの雰囲気は良好。また、建設中の新メスタージャについて設計者のマーク・フェンウィック氏が「メトロポリターノを超えるスタジアムになる」と豪語し、最新通信環境やNFL開催の可能性を示唆している。(via SPORT)

ビジャレアル

マルセリーノ・ガルシア・トラル監督率いるチームは、アトレティコ・マドリードの追撃を振り切って3位でのフィニッシュを確固たるものにすべく、セビージャと対戦する。パペ・ゲイェが負傷から復帰して先発に名を連ねる見込みだが、フアン・フォイスとパウ・カバネスは長期離脱が続いている。エスタディオ・デ・ラ・セラミカでの試合は、今季限りでの退任が発表されているマルセリーノ監督にとって、ホームで指揮を執る残り2試合のうちの貴重な1試合となる。指揮官はセビージャの必死の抵抗を警戒しつつ、3位確定に向けて全力を尽くすことを誓っている。(via Estadio Deportivo)

ベティス

マヌエル・ペレグリーニ監督率いるチームは、エルチェを2-1で下し、見事に5位を確定させ、21年ぶりとなるUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権を獲得した。クチョ・エルナンデスとパブロ・フォルナルスが値千金のゴールを挙げた。長期離脱から復帰し、チームを牽引してきたイスコは試合後に感極まって涙を流し、一部で引退説も囁かれたが、妻のサラ・サラモがSNSで「絶対に引退しない」と力強く否定した。アンヘル・アロ会長とホセ・ミゲル・ロペス・カタラン副会長は、CL出場による莫大な増収(EL参加時より最低でも約1450万ユーロ増)を背景に、来季に向けた積極的な補強計画を明言。リカルド・ロドリゲスらの退団が濃厚な両サイドバック、高齢化が進むセンターバック、ソフィアン・アムラバトの完全移籍を検討する中盤、そして前線のストライカー獲得が急務となっている。また、活躍が光るアブデにはニューカッスルやアストン・ヴィラが関心を示しており、クラブは4000万ユーロの移籍金を要求している。(via MARCA)

エルチェ

ベティスに1-2で敗北を喫し、勝ち点39で泥沼の降格圏に沈んでいる。この試合では、アンドレ・シウバのハンドによる判定でグラディ・ディアンガナの同点ゴールが取り消されるという不運に見舞われた。これに激昂したエデル・サラビア監督は、試合後のトンネル内で審判団に対して「恥知らず、クソ野郎ども」と強烈な暴言を浴びせた。直後に審判の控室を訪れて謝罪したものの、最大で4〜12試合、減刑されても2〜3試合の厳しい出場停止処分を受ける可能性が極めて高い。さらにレオ・ペトロの退場やアレイクス・フェバスの累積警告による次節欠場も重なり、残留に向けた道のりは険しさを増している。(via ElDesmarque)

【本日の総括】

優勝や欧州カップ戦出場権獲得といった上位陣の目標が次々と達成される一方で、ボトムハーフはかつてないほどのカオスに陥っています。勝ち点39に4チーム(エスパニョール、マジョルカ、エルチェ、ジローナ)が並び、そこから勝ち点43のラージョ・バジェカーノまでがひしめき合う大混戦。たった1試合の勝敗で残留と降格、さらにはカンファレンスリーグ出場権の行方までもが激しく入れ替わる状況です。各チームは満身創痍の中、なりふり構わず勝ち点をむしり取るサバイバルゲームに突入しています。