伝統のテレサ・エレーラ杯戴冠:ルニンの神アシストとブライムの独走弾でデポルティーボを撃破
レアル・マドリードは、敵地エスタディオ・アバンカ・リアソールに乗り込み、伝統的な夏のプレシーズンマッチである「第81回トロフェオ・テレサ・エレーラ」でデポルティーボ・ラ・コルーニャと対戦し、0-1の勝利を収めて2013年以来となる10回目の優勝を飾りました。
デポルティーボは、すでに今夏7試合の親善試合を消化してスタメンのコンビネーションが完成されていたのに対し、マドリードは合流間もない選手や主力の不在が重なり、プレシーズン特有の起伏の激しいグレーな試合展開を余儀なくされました。しかし、前半終了間際のアディショナルタイム45分、GKアンドリー・ルニンの見事なキャッチからの神がかり的なロングハンドスローが放たれました。驚異的な肩の強さから放たれたボールはセンターライン付近を走るブライム・ディアスへピタリと渡り、ブライムは胸トラップから快速ドリブルで独走。相手GKレオ・ロマンとの1対1を冷静に制してゴールを沈めました。
後半に入ると、ジョゼ・モウリーニョ監督は多くの交代カードを切り、カルロス・エスピを投入。エスピは後半、カマヴィンガのパスからネットを揺らしたものの、オフサイドで得点ならず。しかし、その献身的な姿勢から「新世代のホセル」としてファンに絶賛されています。また、終了間際には相手のルーレイロの決定的な至近距離シュートをルニンが神セーブで防ぎました。
一方、先発してキャプテンマークを巻いたヴィニシウスはブイングや指笛を浴び続け、審判や観客に過剰な抗議を繰り返して交代時に激しいブイングを浴びました。これに対し、著名なジャーナリストのシロ・ロペス氏は以下のように厳しいアドバイスを送っています。
『ヴィニシウスは並外れたスターであり、アウェーで指笛を浴びるのは宿命だ。彼はそれを受け入れ、試合前から審判やファンと争うのをやめるべきだ。もっと大人の余裕を身につけ、自らのプレーのみで黙らせる経験を示すべきだ』
試合後、モウリーニョ監督は以下のように手応えを語りました。
『仕上がっているデポルティーボを相手に高いインテンシティの真剣勝負ができた。今日はバルベルデとギュレルを45分ずつ起用するテストを行い、過酷なリーグ戦に向けて多くのポジティブな収穫を得た。バルデベバスで調整中の5人の主力も間もなく合流する』
決勝弾のブライムも『ゴールはルニンの素晴らしいスローのおかげ。監督から中央に入ってビルドアップをサポートするよう求められ、戦術に応えられたことが嬉しい』と笑顔を見せました。(via SPORT / ElDesmarque / MARCA)
ネットフリックスの最新ドキュメンタリー公開:モウリーニョのセニョリオ哲学とカシージャスとの冷戦の全貌
ネットフリックスで世界配信が開始されたジョゼ・モウリーニョ監督の最新ドキュメンタリーが、かつて彼が率いたマドリードでの激闘の裏舞台を暴き出し、大きな議論を呼んでいます。
トマス・ロンセロ氏は、モウリーニョがバルサのティト・ビラノバの目を指で突いた2011年の事件を振り返り『あれは絶対に許されない醜い失態だった。当時はバルサに対抗するために激しいフィジカルと攻撃性が必要だったが、明らかに一線を越えていた。しかし、13年の歳月を経て監督も変わっていると信じたい』と語りました。
ドキュメンタリーの中でモウリーニョは、クラブ伝統の「セニョリオ(紳士的品格)」について独自の哲学を明かしています。
『私が来た当時、マドリードはセニョリオを、敗北を静かに受け入れておとなしく振る舞うことだと誤解していた。しかし私にとってのセニョリオとは、そのようなおとなしい態度ではない。ピッチに11人の戦士を送り出し、エンブレムのために命をかけて戦う本当の戦争を意味するのだ』
これに対しロンセロ氏は『マドリードの本当の誇りとは、敗北の瞬間にも勝者を称えて紳士的に手を握り合えるエレガントな振る舞いだ』と強く反論。
さらに、当時キャプテンを務めていたイケル・カシージャスとの間に勃発した冷戦の真実が詳細に明かされました。モウリーニョは、カシージャスが「バカンスの追加付与」や「練習時間の遅延」、「試合前夜の強制ホテル合宿の廃止」を求めてきた際、『選手たちが甘やかされている』と判断し、徹底的な規律管理を導入したと言及。
また、クラシコの緊張を和らげるためにカシージャスがバルサのシャビへ電話した際、監督は彼を部屋に呼び出し『これはバルセロナとマドリードの戦いだ。代表チームではキスでも交わせばいいが、今この瞬間は違う。これは本物の戦争なのだ。私はこのような裏切りを絶対に許さない』と大激怒。
元同僚サミ・ケディラは『監督はイケルをベンチに追いやり、一切の会話を拒否してメディアを通じて批判した。更衣室は生き地獄のようだった』と証言。カシージャスは『監督は冷静さを失い、選手たち全員を集めて裏切り者だと激しくなじり倒した』と振り返り、ルイ・ファリア氏も『内通者が誰かほぼ確信していたが、証拠がなかった』と語りました。
2005年のチェルシー時代に主審フリスクを激しく糾弾して引退に追い込んだ件について、モウリーニョは『私は自分が見た真実を叫んだだけだ。メディアからどれほど叩かれようとも、自分の取った行動に一ミリの後悔もないし、同じ状況なら全く同じことをする。勝利のためなら私は何だってやる』と、現在もその勝負哲学を貫いています。(via SPORT / ElDesmarque)