メスタージャに降り立ったオーナーの息子キアト・リム社長の不遜な態度と伝説の守護神カニサレスの激しい憤り
📷 8月8日に本拠地メスタージャで開催された「トロフェオ・タロンハ(オレンジ杯)」は、新シーズンに向けた戦術的な不透明さやアイデア不足を露呈しただけに留まらず、ピッチ外の極めて深刻な対立構造を浮き彫りにしました。この試合のVIP席には、クラブの筆頭株主であるピーター・リムの息子であり、バレンシアの社長に就任したキアト・リムが、最高責任者として初めてその姿を現しました。
クラブの壊滅的な現状に対してサポーターが強烈な不満と絶望を抱える中、スタジアムに現れたキアト・リムが、あろうことかカメラに向けて笑顔で親指を立てる不遜なジェスチャーを見せたことが、クラブを取り巻く怒りに火を注ぎました。
この情景に対し、バレンシアのレジェンド守護神であるサンティアゴ・カニサレスは、サポーターの怒りの矛先が最高責任者ではなく、ピッチ上の選手や監督に向けられたことに対して強い落胆と怒りを表明しました。カニサレスは、当日ピッチ上でミスを犯した主将ホセ・ルイス・ガヤや、思うように戦術が噛み合わないカルロス・コルベラン監督にばかり強烈な批判のブーイングが飛び、諸悪の根源であるキアト・リムが悠々とバルコニーから見下ろしていた光景について、次のように吐き捨てるように非難しました。
『昨日、多くの選手、例えばミスを犯したガヤに対して凄まじい罵声が飛び、手探り状態のコルベラン監督に批判が集まった一方で、バレンシアをこの奈落に落としたピーター・リムの息子であるキアト・リム社長がVIP席に君臨していながら、彼がファンの怒りの最大の標的にならなかったことは、あまりにも深刻で、受け入れがたい失望だ。試合内容など正直どうでもよくなるほど、あの夜のメスタージャのファンの反応には絶望した。クラブがこれほどの経済的・制度的・スポーツ的な大打撃を受け、苦しみ抜いているまさにその場所で、バレンシアの社長が満面の笑みで親指を立てて「やあ、皆さん元気かい?」とアピールするような写真を撮らせている。これほど恥ずべき恥知らずな光景は他にない』
長年にわたりバレンシアの誇りある魂を代弁してきたカニサレスのこの厳しい指摘は、メリトン・ホールディングスによる極めてずさんなクラブ管理体制と、誇りを失いつつある名門メスタージャのシビアな現状を鋭く批判する象徴的な出来事となりました。(via SPORT)
アンドレ・アルメイダのセルタ移籍交渉が金額面で難航 本人のスペイン国内残留熱望とスウォンジー再浮上の影
🗣️ ポルトガル人ミッドフィールダー、アンドレ・アルメイダの将来をどのように決定するかは、今夏のスポーツディレクションが直面している最も頭の痛いミッションの一つとなっています。
当初、アルメイダの放出先としては、イングランド2部(チャンピオンシップ)に所属するスウォンジー・シティが最有力視されていました。スウォンジーとの間ではクラブ間の基本合意が成立しており、あとはアルメイダ本人がイングランド行きに同意のサインを交わすだけで移籍が完了する、という極めて最終段階にまで達していました。しかし、その土段場でプリメーラのセルタ・デ・ヴィーゴが獲得レースに電撃参入したことで、すべての計画が保留となりました。
アルメイダはイングランド2部への移籍に強い懸念と躊躇いを抱いており、時間を稼いでセルタからの正式アプローチを待つ決断を下しました。本人の希望は一貫してスペイン国内でのプレーであり、セルタの一員としてラ・リーガEAスポーツに留まり、さらにヨーロッパリーグという欧州最高峰の舞台で自身の能力を証明することを熱望しています。
しかし、この移籍の実現に向けてセルタのマルコ・ガルセススポーツディレクターからバレンシアに対し、冷酷な返答が突きつけられました。セルタ側は、バレンシアがアルメイダの完全移籍に対して要求している移籍金の額を「完全に不合理である」として受け入れを拒否したのです。ガルセスSDはバレンシアが設定した評価額を支払う意思が全くないことを明言しており、交渉は現在膠着状態に陥っています。
このセルタ側の拒絶により、アルメイダの未来は再び深い不確実性に包まれることになりました。ここからの選択肢は、両クラブが金額面で妥協点を見出す新たな会談を行うか、あるいは交渉が完全に破談して、以前ストップしていたスウォンジーへの移籍プロジェクトが再び活性化するかのどちらかになります。アルメイダ本人がスペイン国内でのチャンスを頑なに求め続ける中、バレンシアフロントが妥協するのか、それとも交渉を打ち切るのか、市場閉幕に向けた緊迫した綱引きが続いています。(via ElDesmarque)
オランダ人GKケイン・ヴァン・ウーフェレン獲得交渉が劇的復活 イプスウィッチでの控え降格に伴うレンタル移籍の模索
🧤 今夏の移籍市場において、日本人選手「佐藤龍之介」の若手獲得のみでほぼ完全に補強活動が麻痺状態に陥っていた中、ゴールマウスを巡る重要な獲得プランが奇跡的な形で再始動しています。
バレンシアのスポーツディレクションを率いるリスアンドロ・イセイは、今夏早くから23歳のオランダ人ゴールキーパー、ケイン・ヴァン・ウーフェレンの獲得を熱望し、選手本人との間では2031年6月30日までの超長期契約を結ぶことで完全合意に達していました。しかし、そこにプレミアリーグに昇格したばかりのイプスウィッチ・タウンが、所属元であるFCフォレンダムの要求額である400万ユーロを一括で支払う形で割って入りました。この金額は、バレンシアのフットボールCEOであるロン・グーリーが設定していたキーパー獲得予算上限の200万ユーロを倍近く上回る金額であり、バレンシアは資金力の差で敗れ去り、7月末の時点でヴァン・ウーフェレン獲得は完全に消滅したものと諦められていました。
しかし、事態はイプスウィッチのプレシーズン中に急展開を見せました。イプスウィッチにはヴァン・ウーフェレンよりも3歳年上で経験豊富な同郷のキーパー、キェル・スヘルペン(イプスウィッチが800万ユーロで獲得)が確固たる正守護神として君臨しており、ヴァン・ウーフェレンはプレシーズンマッチのほとんどを控えとしてベンチで過ごすことになりました。新シーズンも出場機会が極端に制限されることを懸念したイプスウィッチと選手側は、成長を促すために急遽、期限付き移籍(レンタル)による放出を模索し始めました。
この情報をキャッチしたバレンシアは、即座に彼の代理人に再接触を図り、レンタルの可能性を本格的に打診しました。レンタルであれば、懸念されていた巨額の移籍金が発生しないだけでなく、イプスウィッチ側が年俸の一部を負担してくれるため、現在のクラブの厳しい財務制限にも完全に適合する素晴らしいオペレーションとなります。
ヴァン・ウーフェレンはその圧倒的なフィジカルとセービング能力から、バレンシアのコーチングスタッフからも「正キーパーのストール・ディミトリエフスキの立場を脅かし、極めて高いレベルでの競争をもたらす最高の存在」として絶対的な支持を受けています。
現在、バレンシアはオビエドへ残留したアアロン・エスカンデルのような候補を逃した経験から、ヴァン・ウーフェレンと同様のプロフィールを持つウクライナ人GKアレクサンドル・サプティンの獲得交渉を「保留」状態にして待機させており、イプスウィッチがどのような決断を下すか、このオランダ人キーパーの交渉の行方に全力を注いでいます。ただし、プレミアリーグのインフラやフィジカル適応を望むイプスウィッチ側がイングランド2部(Championship)への貸し出しを好む傾向もあるため、依然として他の競合クラブとの激しい争奪戦が予想されます。(via SPORT)
緊急事態の右サイドバック補強にオーナーによる融資の資本化が追い風 アルナウ・マルティネス獲得へ交渉急ピッチ
🛡️ リーグ開幕を直前に控え、バレンシアのディフェンスラインは文字通り崩壊寸前の危機的な人員不足に陥っています。現在、トップチームに登録されている本職の右サイドバックはディミトリ・フルキエただ一人ですが、そのフルキエも膝の負傷によって現在は長期リハビリテーションを行なっており、開幕戦に出場することは完全に不可能です。先日のニューカッスル戦において、コルベラン監督は右サイドバックがいないために左サイドバックのヘスス・バスケスを逆サイドの不慣れなポジションに配置し、急ごしらえの5バックを形成して戦わなければならない極限の台所事情を強いられました。
この「超緊急」とも言える右サイドバックの補強において、バレンシアはジローナの23歳の実力派、アルナウ・マルティネスの獲得交渉を急ピッチで加速させています。
ジローナが2部へと降格したことに伴い、アルナウの契約解除金は800万ユーロにまで引き下げられ、本人の年俸も低下しました。バレンシアはアルナウ側に対し、5年契約という魅力的な超長期プロジェクトと、選手の希望に近い年俸額を提示。アルナウ本人も、メスタージャで絶対的なスタメンとして起用されるコルベラン監督のビジョンに強い興味を示しています。バレンシアは移籍金を500万ユーロ前後にまで値切る交渉をジローナと続けています。
この高額な交渉がここへ来て一気に進展した背景には、オーナーであるピーター・リムが、過去にクラブへ融資していた「3500万ユーロ」の個人ローンを資本(株式)へ転換することを本格的に検討し始めた事実があります。この財務操作が実行されれば、クラブの「ファイナンシャル・フェアプレー」予算上限が劇的に拡大するため、これまで手も足も出なかったアルナウ獲得に必要な資金登録枠を無事に確保できる目算が立ちました。
かつてはアルメリアのダイジロ・チリーノの獲得を最優先とし、トマ・ムニエの破談後にチリーノの100%ではなく部分的な所有権(保有割合)を買い取る複雑な交渉を準備していたものの、アルメリア側がオササナからの600万ユーロのオファーを即座に拒絶し、1500万ユーロ未満での放出を一切拒む頑なな強硬姿勢を見せたため、チリーノの獲得は極めて困難となりました。バレンシアは、もしヨーロッパの舞台で戦える別のクラブからアルナウに横槍が入らない限り、このジローナの右サイドバックの獲得を最優先で完結させる計画を急いでいます。(via Mundo Deportivo / via SPORT)
前守護神アギレサバラのラシン完全移籍が決定 メスタージャでの不運な負傷を経て新天地での再出発
🧤 昨シーズン、バレンシアのゴールマウスを守り抜いた25歳のゴールキーパー、ジュレン・アギレサバラが、新シーズンから1部リーグへ復帰するラシング・サンタンデールへ完全移籍することが正式に発表されました。契約期間は2031年までの5年間です。
アギレサバラは昨シーズン、アスレティック・ビルバオからの期限付き移籍でメスタージャへとやってきており、公式戦19試合(リーグ戦18試合、コパ・デル・レイ1試合)に出場。その卓越したセービングと統率力でファンから絶大な信頼を勝ち取りました。バレンシアは彼の契約において「600万ユーロ」の買い取りオプションを保持していましたが、シーズン後半にアギレサバラが膝に重篤な大怪我を負って長期離脱。この不運な負傷の間に、ライバルであるストール・ディミトリエフスキが圧倒的な信頼を掴み取って正守護神の座に君臨することになりました。
結果としてバレンシアはアギレサバラの買い取りオプションを行使せず、彼は一度ビルバオへと戻ったのち、ラシング・サンタンデールへと移籍することになりました。ラシングがアスレティックへ支払う固定移籍金は、かつてバレンシアが保持していた600万ユーロよりも大幅に引き下げられた金額で合意に達しています。怪我に泣いたメスタージャでの日々を経て、実力派キーパーが新たな北部の地で守護神としての完全復活に挑みます。(via SPORT)
開幕ベティス戦延期に伴うプレシーズン日程追加 皆既月食と重なるテルエル戦とイビサ戦の緊急開催
🌙 当初、今週末に予定されていたホームでのレアル・ベティスとの開幕戦ですが、ベティスの中盤選手ジョバニ・ロ・チェルソがワールドカップ決勝に進出したため、リーグ連盟の決定によって公式に延期(8月25日21:00に開催変更)されることが確定しました。
バレンシア側はこの延期決定を紳士的に受け入れたものの、プレシーズンに完璧に合わせていた調整日程が完全に狂わされたこと、そして何よりも8月の最終週にわずか8日間のうちに3試合(22日セルタ戦、25日ベティス戦、30日デポルティーボ戦)という、あまりに過酷で殺人的な連戦を強いられることに対する強い懸念と不満がチーム内に広がっています。
この急な予定変更によるプレシーズンの調整不足を解消するため、カルロス・コルベラン監督とコーチングスタッフは、急遽2つの実戦テストを追加しました。
1試合目は、8月12日水曜日の18:00から、パテルナ練習場内にある「エスタディ・アントニオ・プチャデス」で行われるCDテルエル(3部リーグ所属)戦です。当初、テルエルはバレンシアのBチーム(バレンシア・メスタージャ)と対戦する予定でしたが、ファーストチームのコンディション調整のために急遽対戦相手がトップチームへとアップグレードされました。この試合は、パテルナ地域において同日の20:32にピークを迎える、非常に珍しい「皆既月食」の始まりと完全に重なる時間帯に行われます。ソシオ会員に対しては、先着順で無料の観戦チケットが配布されます。
2試合目は、翌日である8月13日木曜日にパテルナで開催されるCDイビサ戦であり、こちらは現在正式なリリースを待っている段階です。
バレンシアは今夏、これまで6試合の親善試合(ペトロ・デ・ルアンダに1-3敗北、エルデンセに3-0勝利、カステリョンに1-2敗北、ダービーに2-1勝利、ストークに1-1引き分け、ニューカッスルに1-2敗北)を戦い、2勝1分け3敗という、コンディション調整に課題を残す戦績となっています。開幕が1週間延びたこの追加期間を活かし、コルベラン監督はチームの守備組織とフィジカルの強度を限界まで引き上げるための徹底的なアプローチを図ります。(via ElDesmarque / via Mundo Deportivo)
ニューカッスル戦で一発退場の主将ガヤによる危険なタックルとサポーターからの批判殺到
🏥 メスタージャで行われたプレシーズン最大のお披露目マッチであるニューカッスル・ユナイテッド戦において、主将のホセ・ルイス・ガヤが犯したあまりにも無謀でバイオレンスなプレーが、サポーターの間で大きな議論を巻き起こしています。
ガヤは試合中、ニューカッスルのウイングであるアンソニー・エランガに対して、親善試合(プレシーズンマッチ)の枠組みを完全に逸脱した、極めて激しく危険極まりないスライディングタックルを敢行しました。一歩間違えれば、エランガの今シーズン全体のフットボールキャリアを完全に破壊しかねないほどの無軌道な衝撃であったため、主審は躊躇することなくガヤに対して「一発レッドカード(直接退場)」を提示しました。
この主将らしからぬ極めて危険な行為に対し、試合直後からSNS上ではサポーターから『キャプテンとして絶対にやってはならない無責任な暴挙だ』『親善試合で相手を大怪我させかねない極悪なタックルを仕掛けるなど恥ずべきだ』といった、極めて猛烈な批判とバッシングの声が殺到。
新シーズンへのコンディションに大きな不安を抱える中で、守備の絶対的なリーダーが犯したこの倫理的・規律的な問題行動は、ファンのみならずコーチングスタッフに対しても、開幕を前にしたチームのメンタルコンディションへの深い懸念を植え付ける深刻なトラブルとなっています。(via MARCA / via SPORT)
【本日の総括】
バレンシアCFは、ベティスとの開幕戦が急遽延期となったことで生じた猶予を使い、皆既月食の空の下でのテルエル戦など新たなテストマッチで必死の調整を続けています。ピッチ外では、社長に就任したキアト・リムの不遜な態度にカニサレスが激怒し、サポーターの怒りが間違った方向へ向いている現状を厳しく批判。アルメイダのセルタ移籍における金銭交渉の停滞や、アギレサバラのラシング移籍完了など、不透明な動きが続いています。しかし、オーナーであるピーター・リムの3500万ユーロの個人融資の資本化によってサラリーキャップに大きな空きが生まれる見通しが立ったことは、右サイドバック不在の「超緊急事態」を救うアルナウ・マルティネス獲得、およびオランダ人GKケイン・ヴァン・ウーフェレンのレンタルによる獲得交渉の劇的な復活に向けた、極めて重要な希望の光となっています。