本拠地バライードスの芝生真菌問題による開幕セルタ戦の延期危機とオサスナ側の意向

ラ・リーガ開幕節として8月16日21:30に予定されているセルタとの一戦が、開催延期の危機に直面しています。セルタの本拠地アバンカ・バライードスのピッチが真菌(カビ)の被害により極めて深刻な状態にあるため、セルタ側は試合を10日間程度延期し、8月18日、19日、20日のいずれかでの開催をリーグに要請しました。一方で、オサスナを率いるルイス・ミゲル・ラミス監督やクラブは、すでに開幕まで数日に迫っていることから、当初のスケジュール通りに試合を行うことを強く望んでいます。両クラブの間で話し合いが継続されていますが、8月12日(水)にラ・リーガの専門技術者が現地バライードスを視察し、ピッチのコンディションを確認した上で最終的な決定を下すことになっています。(via Estadio Deportivo)

過去10戦での拮抗した戦績と一昨季開幕戦での再現を狙うセルタ戦

セルタとの過去10試合の対戦成績を振り返ると、8試合がどちらかの勝利(オサスナ4勝、セルタ4勝)で終了しており、引き分けは2023年3月にエル・サダールで行われた0-0のゲームと、2021年8月の0-0のゲームの2度しかありません。両者は2023/24シーズンの開幕戦でもバライードスで対戦しており、その際はルベン・ガルシアとモイ・ゴメスがそれぞれゴールを決めて、オサスナが0-2で完勝を収めました。当時のセルタはラファ・ベニテス監督が指揮を執り、ガブリ・ベイガなどの主力選手を擁していました。(via Estadio Deportivo)

プレシーズン5試合の戦績とアル・アイン戦の敗戦に対するSDの冷静な見解

今プレシーズンにおいて、オサスナは合計5試合の親善試合を行いました。チームはラシン・サンタンデール、イプスウィッチ、ノリッジに勝利したものの、直近の2試合であるナポリ戦とアル・アイン戦では敗戦という結果に終わりました。特に最終戦のアル・アイン戦での低調なパフォーマンスを受け、サポーターの間で新シーズンへの不安が広がっていることについて、スポーツディレクターのブラウリオ・バスケスは『チームは最後の試合で良くなかったため、ファンの皆さんが心配するのも理解できます。しかし、選手たちは必ず本来のレベルを取り戻すはずです』と述べ、選手たちの実力と回復力を強く信頼している姿勢を明らかにしました。(via Estadio Deportivo)

昨季17位がもたらした経済的打撃と絶対的な1部残留という目標への教訓

昨シーズンを17位というギリギリの順位で終えて残留したことが、現在のクラブの財政面とチーム作りに直接的な影響を与えています。ブラウリオ・バスケスSDは『昨シーズンを17位という結果で終えたことは、テレビ放権による分配金が少なくなったため経済面で影響を及ぼしています。しかし、だからといってクラブとしてのプレステージや魅力が損なわれたわけではなく、今でも選手を惹きつけるクラブであり続けています』と説明しました。また、今シーズンの目標については『今シーズンの絶対的かつ主要な目標は1部残留です。昨シーズン、より大きな目標であるヨーロッパカップ戦出場を意識してしまい、結果的に失速して降格の危機に近づいてしまったことを、私たちは教訓にしなければなりません』と語り、現実的な目標設定の重要性を強調しました。(via ElDesmarque)

歴史的なヴィクトル・ムニョス売却の舞台裏と利益の現実的な使途

今夏の移籍市場において、ヴィクトル・ムニョスがリヴァプールへ完全移籍したことは、クラブにとって大きな出来事でした。ブラウリオ・バスケスSDは、この移籍が経済的な面でクラブ史に残る記念碑的な売却であるとする一方、ピッチ上の戦力としては大きな痛手であると語っています。また、この売却で得られた巨額の資金がすべてそのままチーム補強に回せるわけではない事情についても、率直に明かしました。『これは歴史的な売却ですが、すべての資金がピッチ上の補強に投資されるわけではありません。以前に彼をレアル・マドリードから獲得した際の移籍金の未払い分がまだ残っており、今回の売却益からその残債の支払いやその他のクラブ経費が賄われるため、利益は分散されます』とし、財政の現実を明確にしました。(via ElDesmarque)

新加入FWジョナタン・ドゥバシンの加入と手薄な守備陣の補強計画

オサスナは新加入フォワードとしてジョナタン・ドゥバシンを迎え、ブラウリオ・バスケスSD同席のもとで入団記者会見を行いました。その席でバスケスSDは、今後の補強について、特にディフェンスラインの層が薄いことを認めています。『現在、純粋な選手数の観点から、特に守備陣の追加補強を必要としています。ただ、移籍市場の締め切りまでにはまだ時間があります。補強は開幕戦のためだけではなく、シーズン全体を戦い抜くために行うものですから、焦らずに確実に実力を備えた選手を選ぶことが重要です』と述べ、慎重にターゲットを見極める意向を示しました。(via ElDesmarque)

選手層の厚い中盤の補強見通しとセサール・パラシオス獲得検討の理由

守備陣の補強が急務とされている一方で、中盤のポジションについては新たな選手を獲得する可能性が極めて低い状況です。ブラウリオ・バスケスSDは、中盤はすでに十分な実力を持つ選手たちで補強が完了していると捉えています。以前獲得を本格的に検討したセサール・パラシオスについては、『中盤の選手が足りないから検討したのではなく、既存のミッドフィルダーとは異なる強みや特徴的なプロフィールを持っていたためです』と述べ、ポジション不足を補うための動きではなかったという裏舞台を解説しました。(via ElDesmarque)

下部組織から台頭するアルギビデとオサンベラの台頭と監督の起用意向

オサスナが誇る下部組織(カンテラ)からは、イニゴ・アルギビデとアシエル・オサンベラという期待の若手2名がトップチームの練習に合流し、存在感を示しています。ブラウリオ・バスケスSDも彼らの姿勢を高く評価しており、『彼らはトップチームに非常に良い影響を与え、戦力として上積みをもたらしています』と語りました。しかし、今後の実戦における起用方針については、『最終的にはルイス・ミゲル・ラミス監督の意見が極めて重要になります』とし、若手をどのように起用していくかは指揮官の戦術的な判断に完全に委ねられていることを強調しました。(via ElDesmarque)

イケル・ベニトのメキシコ移籍進展とリザンコス獲得交渉破談の背景

若手選手たちの去就においても具体的な動きが進行しています。イケル・ベニトのメキシコのクラブへの移籍について、クラブ間および選手個人との間で交渉がほぼ完了に近づいています。ベニト本人が、チーム内で求められていたサイドバックのポジションでのプレーに難色を示していたことから、この移籍は双方にとって最善の解決策として進められました。また、これに伴って獲得を狙っていたブルゴスの右サイドバック、アレックス・リザンコスの交渉については、最終的に合意に達することなく破談に終わりました。バスケスSDは、このリザンコス獲得交渉の破談について、選手が最近負った怪我とは一切関係がないことを付け加えています。(via ElDesmarque)

【本日の総括】

オサスナはバライードスのピッチを襲った真菌害により、開幕のセルタ戦が直前で日程変更となる懸念に直面しています。今夏の市場ではヴィクトル・ムニョスをリヴァプールへと売却し、そこで得た巨額資金の一部と新戦力ジョナタン・ドゥバシンを軸にチーム再編を進めています。昨季17位の屈辱を胸に、「1部残留」という現実的かつ絶対的な目標に向けて、ルイス・ミゲル・ラミス監督のもとで団結して開幕を迎えます。