祝・W杯優勝!所属4選手が世界王者に輝きクラブが最大級の賛辞

スペイン代表がアルゼンチン代表を延長戦の末に1-0で下し、見事に2026年ワールドカップを制覇しました。この歴史的快挙に、アトレティコ・マドリードの所属選手からアレックス・バエナ、マルコス・ジョレンテ、マルク・プビル、アレハンドロ・グリマルドの4名が世界王者として名を刻みました。前回優勝した2010年大会では所属選手がいなかったため、クラブにとっても非常に誇らしい出来事となっています。

クラブは公式SNSを更新し、『スペインが世界チャンピオンになりました。アレックス・バエナ、マルコス・ジョレンテ、マルク・プビル、アレハンドロ・グリマルド。君たちはアトレティコ・マドリードとスペインサッカーの歴史そのものです』と最大級の賛辞を贈りました。

同時に、激闘を繰り広げたアルゼンチン代表の所属選手たちに対しても労いの言葉を掛けています。『我々のアルゼンチン代表選手たち、ジュリアーノ・シメオネ、フリアン・アルバレス、ナウエル・モリーナ、フアン・ムッソ、ニコ・ゴンサレス、ティアゴ・アルマダが歩んできた道のりに対しても、心からの称賛と祝福を送ります。素晴らしい大会でした!』と投稿し、クラブの選手たちが両国に分かれて決勝の舞台に立ったことを誇りました。

(via Mundo Deportivo / ElDesmarque)

アレックス・バエナが前人未到の代表主要3大会連続優勝で喜びを爆発

スペイン代表の優勝により、アレックス・バエナがサッカーの歴史上、誰も成し遂げたことのない大記録を打ち立てました。わずか25歳にして、2024年夏のEURO制覇、その数週間後のパリオリンピックでの金メダル獲得(決勝フランス戦では見事なフリーキックを記録)、そして今回のワールドカップ優勝と、代表レベルの主要3大会を立て続けに制覇した唯一の選手となりました。過去にオリンピック、大陸選手権、ワールドカップを制した選手にはリオネル・メッシやアンヘル・ディ・マリアがいますが、彼らも連続での達成ではありません。

バエナはワールドカップで初戦のカーボベルデ戦こそ出場機会がなかったものの、その後の試合では先発に定着し、ルイス・デ・ラ・フエンテ監督にとって欠かせない存在となりました。決勝でも左サイドで先発出場し、ゴンサロ・モンティエルを翻弄して危険なボールをエリア内に供給し続けるなど、評価点7点の活躍を見せました。

試合後、バエナは喜びとこれまでの苦労を振り返り、『ニコ・ウィリアムスも出番が来た時にしっかりと貢献してくれました。でも、僕はこれまでどんな場所でも、自分の居場所を確保するのに他の人よりずっと苦労してきたんです。それでも、家族が教えてくれた決して諦めないという気持ちがあったからこそ、最終的にこうして報われる結果になりました』と語りました。

さらに、『スペインではコロナウイルスの影響や、バレンシアのDANA(豪雨災害)で大切な人を失い、本当に辛い思いをした人たちがたくさんいます。僕たちのこの勝利が、そんな苦しんでいる人たちに少しでも喜びを与えられたならと心から願っています。僕たちの後ろには、どんな時も励ましてくれるたくさんの人たちがいました。すべての人に感謝を伝えたいです。家族とお祝いします、それが一番大事なことですから』と、ファンや家族への深い感謝と母国への思いを口にしました。

(via MARCA / Mundo Deportivo / Estadio Deportivo / ElDesmarque)

アルゼンチン代表所属選手たちのW杯決勝での奮闘と現地評価

ワールドカップ決勝という大舞台で、アルゼンチン代表としてプレーしたアトレティコ・マドリードの選手たちもそれぞれの役割で全力を尽くしました。

フリアン・アルバレスは先発出場したものの、スペインのパウ・クバルシとアイメリク・ラポルテによる執拗で隙のないマークに大いに苦しめられました。評価点6点を与えられた彼は、前線からのハイプレスで非常に献身的に動き回りましたが、延長戦でチームが1人少なくなった後は、守備のブロックを維持するために攻撃を犠牲にして自陣深くでの守備に奔走しなければなりませんでした。最終的に102分にマルコス・セネシと交代してベンチに下がっています。

ジュリアーノ・シメオネは70分にロドリゴ・デ・パウルとの交代でピッチに入りました。彼も評価点6点となっており、退場者が出てチームが10人になった際に自陣へ深く引くことを余儀なくされました。右サイドハーフとしてプレーし、守備において多大な犠牲を払いながらチームを支えました。試合終盤にはアルゼンチンにとって唯一とも言える絶好の同点チャンスを迎えましたが、彼の放ったシュートは無情にもクロスバーを越えていきました。

(via ElDesmarque)

ナウエル・モリーナの行動がW杯決勝直後の乱闘騒動の発端に

アルゼンチン代表として58分からゴンサロ・モンティエルに代わって出場したナウエル・モリーナですが、彼の行動が試合終了直後の大乱闘の引き金となってしまいました。

スペインの優勝を告げるホイッスルが鳴り響き、スペインのベンチメンバーが歓喜とともにピッチへ駆け出していく中、モリーナの横を通り過ぎようとしたロドリの腹部(胃のあたり)に対し、モリーナが明確な理由なく突然パンチを見舞いました。これを受けたロドリが立ち止まってモリーナに詰め寄り、両者が激しく睨み合う事態に発展しました。

仲裁に入ろうとしたエリック・ガルシアに対して、今度はレアンドロ・パレデスが首を掴んで突き飛ばし、さらにガビをも巻き込んでパレデスが殴りかかるなど、事態は両チームの選手やスタッフが入り乱れる深刻な乱闘へと拡大してしまいました。

プレー面でのモリーナは評価点5点にとどまっています。バエナを抑え込む役割を担い、マーク自体は堅実だったものの、守備に専念するあまり攻撃に上がることはできませんでした。ボールの扱いにも不正確さが目立ち、途中からマッチアップしたニコ・ウィリアムスとの1対1の対応でも苦労する場面が目立ちました。

(via SPORT / ElDesmarque / Estadio Deportivo)

ヒル・マリンCEOがフリアン・アルバレスのバルセロナ移籍を断固拒否

クラブの顔であるフリアン・アルバレスの去就について、アトレティコ・マドリードのミゲル・アンヘル・ヒル・マリンCEOが公の場で強力な牽制を行いました。

現在、ロベルト・レヴァンドフスキの後釜を探しているバルセロナが、ハンジ・フリック監督とデコSDの総意としてアルバレスをトップターゲットに据えています。バルセロナのジョアン・ラポルタ会長はアメリカでのインタビューで『監督が彼を求めているため、我々はオファーを出している。非常に良い重要なオファーであり、期限付きのものだ。選手が移籍を望めば道は開ける』と発言し、選手側からのアクションに期待を寄せています。実際にアルバレス自身もワールドカップ期間中に、夢を叶えるために移籍したいという趣旨の発言をしていました。

しかし、アトレティコ側はこれに徹底抗戦の構えを見せています。ヒル・マリンCEOはクラブの公式チャンネルを通じて、『アトレティコはフリアンにとって世界で一番の場所だ』『彼はアトレティコ・マドリードにとって完璧なセンターフォワードだ』と絶対的な信頼を口にしました。さらに移籍の可能性について問われると、『1億ユーロでも、1億5000万ユーロでも、2億ユーロでも受け入れることはない』と断言し、バルセロナへの売却を一切認めない強硬な姿勢を示しています。バルセロナ側はこれを移籍金を引き上げるための戦略と見ていますが、クラブ間の駆け引きは今後も激しさを増しそうです。

(via SPORT)

ニコ・ゴンサレスの完全移籍はユベントスとの移籍金交渉が大きな壁に

今シーズン、ユベントスからのレンタル移籍でアトレティコ・マドリードでプレーしたニコ・ゴンサレスの将来について、ディエゴ・シメオネ監督は彼の残留を強く推し進めています。選手本人もメトロポリターノでのプレー継続を望んでおり、両者の思惑は一致しています。

しかし、完全移籍の実現にはユベントスとの交渉という高いハードルが存在しています。ユベントス側はニコ・ゴンサレスの移籍金として最低でも3000万ユーロを要求しており、この金額を下回る売却には一切応じないという明確なスタンスを取っています。

現在の彼の市場価値は2200万ユーロと見積もられており、アトレティコ・マドリードはユベントスが要求する3000万ユーロという高額な移籍金を支払うつもりはありません。もしユベントス側が要求額を引き下げて歩み寄りを見せない限り、交渉は暗礁に乗り上げ、ニコ・ゴンサレスは2029年まで契約を残しているイタリアへ戻らざるを得ない状況となっています。

(via Mundo Deportivo)

W杯MVPロドリが明かす古巣への深い愛情と過去の退団における葛藤

ワールドカップで大会最優秀選手(MVP)に輝き、名実ともに世界最高のミッドフィールダーとなったロドリ・エルナンデス。彼のルーツはアトレティコ・マドリードにあります。11歳からアカデミーで育ったロドリに対し、アトレティコは『我々のアカデミーで形成されたアトレティコのDNAを持つ選手』として、彼の現在の成功を自分たちのことのように誇っています。

ロドリ自身も古巣に対する愛情は全く色褪せていません。彼はインタビューで『アトレティコは僕の家であり、僕にすべてを与えてくれた場所です。プロのサッカー選手になるという僕の夢は、このクラブで始まりました』と語り、深い感謝を示しました。

しかし、彼とクラブの歴史には苦い別れもありました。若き日に一度アトレティコを離れてビジャレアルへ移籍した当時のことを振り返り、『クラブが僕への信頼を失っていると感じ始めていました。1年間もプレーできない時期があり、ここを去るという非常に辛くて厳しい決断をしなければならなかったんです』と明かしています。その後、2017-2018シーズンにトップチームの選手としてアトレティコに復帰した日のプレゼンテーションで、幼い頃の自分の映像を見た際には『鳥肌が立った』と語るほど感情を揺さぶられたそうです。

わずか1年後にマンチェスター・シティが7000万ユーロの契約解除金を支払って彼を引き抜きましたが、それは決して金銭的な理由ではありませんでした。マンチェスター・ユナイテッド、PSG、バイエルン・ミュンヘンといったメガクラブが契約解除金を支払う準備をしていましたが、彼はペップ・グアルディオラの下でプレーすることだけを望んでいました。『アトレティコは僕の心のクラブで、ここで本当に幸せだったので、離れるのは簡単なことではありませんでした。でも、この新しい挑戦を受け入れるのに適切な時期だと感じたんです』と、苦渋の決断だったことを明かしています。

(via Mundo Deportivo)

若手左SBフリオ・ディアスがレバンテとの合意を翻意しセビージャへ

アトレティコ・マドリードに所属する21歳の若手左サイドバック、フリオ・ディアスの退団が確実な情勢となっています。彼は2028年6月30日までの契約を残していますが、ディエゴ・シメオネ監督の構想には入っておらず、クラブは移籍先を探していました。

当初、セグンダ・ディビシオンのレバンテが彼の獲得に最も近づいており、保有権の50%を100万ユーロで買い取り、4年契約を結ぶということでクラブ間・選手間ともに基本合意に達していました。ところが、ここに来てセビージャが急遽獲得レースに介入しました。セビージャは左サイドバックのホアキン・マルティネス(オソ)の移籍が濃厚となっており、その後釜としてディアスに白羽の矢を立て、代理人に接触して交渉を一気に加速させました。

このトップリーグからのオファーを受けたディアスは、セビージャへの移籍を希望してレバンテとの話を白紙に戻す決断を下しました。レバンテ側は選手のこの決定に強い不満を抱き、獲得競争から完全に撤退しています。

ディアスは昨シーズン、アトレティコのトップチームでラ・リーガ4試合に出場しました。奇しくもラモン・サンチェス・ピスフアンで行われたセビージャ戦では、素晴らしいパフォーマンスを見せてアシストも記録しており、新天地となる可能性が高いスタジアムですでに結果を残しています。

(via Estadio Deportivo / ElDesmarque)

【本日の総括】

バエナ、ジョレンテ、プビル、グリマルドの4選手がW杯優勝という偉業を成し遂げ、クラブにとって誇らしい1日となりました。一方で決勝直後のモリーナの行動には波紋が広がっています。移籍市場ではフリアン・アルバレスを巡るバルセロナとの徹底抗戦や、ニコ・ゴンサレスの買取交渉、若手フリオ・ディアスの急転直下の移籍劇など、ピッチ外でも激しい動きが続いています!