「バルサDNA」論調への一石

今夜のPSG対バルサ戦を前に、ラジオMARCAの番組『La Tribu』にてジャーナリストのラウール・バレーラ氏が、サッカー界を覆う「バルサDNA礼賛」の風潮に対して鋭い持論を展開した。バレーラ氏はPSGとバルサの対決を『現欧州王者と今最も素晴らしいフットボールを展開するチームによる、これ以上ない最高峰のカードだ』と称賛しつつも、メディアやファンが「バルサDNA」や「美しいサッカー」を唯一の正解のように語る風潮に苦言を呈した。バレーラ氏は『ポゼッションや無限のパス回しを行わず、ハイプレスをかけないサッカーは悪であり幸せになれない、というような選民思想的な語り口には辟易する。フットボールには多様な勝ち方や魅力が存在するはずだ』と指摘。昨シーズンに堅守速攻でバルサを破ったアトレティコ・マドリードや、強固な守備で欧州を席巻するアーセナルを例に挙げ、戦術的な多様性を尊重すべきだと訴えた。(via MARCA)

パリの夜に蘇る伝説の記憶

PSGとバルサによる欧州最高峰の激突を前に、両クラブの歴史的な対戦の記憶が蘇っている。2015年4月15日、パルク・デ・プランスで行われたCL準々決勝第1戦において、主役となったのはルイス・スアレスだった。1-0で迎えた後半、ルイス・スアレスは相手DFダビド・ルイスの股を抜く圧巻のドリブルから追加点を奪うと、その12分後にも再びダビド・ルイスの股を抜き、そのままコントロールショットをゴール右上に突き刺すという伝説的な2連続股抜きゴールを達成。1-3でバルサを大勝利へと導いた。また、両クラブの歴史は1997年5月14日、ロッテルダムで行われたRecopa(カップウィナーズカップ)決勝まで遡る。当時のバルサは名将ボビー・ロブソンが率い、コーチ陣には若きジョゼ・モウリーニョが在籍。怪童ロナウドが獲得したPKを自ら決めて1-0でPSGを下し、見事に欧州タイトルを獲得した。かつてルイス・スアレスやクリスティアーノ・ロナウドが刻んだパリでの栄光の記憶を胸に、ラミン・ヤマルやラフィーニャたちが今夜新たな歴史を刻もうとしている。(via SPORT)

【本日の総括】

今夜のチャンピオンズリーグPSG対バルサの激突を前に、現地パリでの爆竹事件やUEFAによるユニフォーム緊急変更、フランス側でのラミン・ヤマル警戒論など、決戦に向けた緊張感が最高潮に達している。負傷者に苦しむバルサだが、新星アレックス・カンポスの台頭やラフィーニャの復帰、そして圧倒的な破壊力を誇る攻撃陣を武器に、欧州王者のホームで真価を証明する準備は整っている。