劇的ボレーで今季初白星!ソシエダとの開幕戦を制しチャンピオンズリーグ出場シーズンへ向け快進撃の兆し
ラ・リーガ2026/27シーズンがいよいよ幕を開け、レアル・ベティスは本拠地ラ・カルトゥハに強豪レアル・ソシエダを迎えて、見事な1-0の完封勝利でスタートを切りました。この試合は、ワールドカップ後の合流遅れや負傷などの影響で第1節バレンシア戦が延期されたため、チームにとっての今季公式戦初陣となりました。およそ6万人の観衆が詰めかけたスタジアムは、異例の暑さが残る8月にもかかわらず熱気に包まれました。
試合を動かしたのは、後半62分の劇的なゴールでした。中盤で相手のパスをカットしてからの鋭いカウンターから、Cucho Hernándezがエリア手前でタメを作り、浮き球のクロスを左サイドへ送りました。そこに走り込んだロドリゴ・リケルメが、バウンドを待たずに左足のインサイドで完璧に合わせたボレーシュートを放つと、これが逆サイドのネット深くに突き刺さり、スタジアムに歓喜の爆発をもたらしました。
リケルメはこの劇的弾について、次のように喜びの声を残しています。
『ピッチの中にいたおよそ6万人の観衆の中でも、おそらく自分が今、世界で最も幸せな人間だと思う。今回のゴールと勝利で新シーズンを開幕できたことにこの上ない満足感を感じている。ベティスのファンは純粋なハートを持っており、このクラブを本当の家族のように愛している。私がここに来た初日からその深い愛情と無条件のサポートに心を打たれており、今日のゴールは彼らに捧げるものだ。今日の試合は前半から素晴らしいインテンシティと高いレベルで戦うことができ、中盤以降の緊張感も非常にタフなもので、大きな手応えを感じている。ゴールについては、クチョ・エルナンデスから素晴らしい最高のパスが送られてきたので、躊躇せずに左足で合わせたら綺麗に枠に入ってくれた。昨シーズンは惜しくも入らなかったシュートがあったが、今回は決めることができて嬉しい。メンタルも身体も徹底的に鍛え上げ、無駄な脂肪を落として筋肉量を増やしてプレシーズンに臨んだ。私の最高のバージョンは、これからさらに発揮されると信じている』
この劇的な1点により勝利したベティスですが、試合開始直後の1分にもアントニーの右サイドの突破からリケルメがチャンスを迎え、20分にはベジェリンの高速クロスから決定機を作るなど、攻撃面で非常に高いインテンシティを維持し続けました。守備陣もマルク・バルトラやナタン、そしてGKアルバロ・バジェスの素晴らしい活躍でソシエダの反撃を抑え込み、実質的に今季のヨーロッパ出場権を直接争うライバルを制するという最良の結果を手にしました。(via SPORT)
新加入FWトロイ・パロットが2031年までの長期契約で正式加入、FBIパロディ動画も大反響
ベティスはアイルランド代表の24歳、トロイ・パロットの獲得を正式に発表しました。移籍金は固定1600万ユーロに加え、インセンティブが300万ユーロ、さらに前所属のAZアルクマールに対して将来の売却額の10%を支払うという内容での取引です。パロットは2031年までの超長期契約を締結し、大きな期待とともにベティスへとやってきました。
この新エース獲得に際し、クラブのクリエイティブチームが制作した発表動画がSNS上で爆発的な話題となっています。アメリカの有名ドラマ「マインドハンター」をオマージュしたもので、アイトール・ルイバルとエズ・アブデがFBI捜査官に扮し、指名手配中のストライカーであるパロットを追い詰めるという本格的な3分間のドラマ仕立てです。この完成度の高さには、チームメイトのフラン・ガルシアやベジェリン、バルトラらも大絶賛。さらにイスコの妻であるサラ・サラモ氏も、このクラブのセンスに本当に脱帽したと称賛を送っています。元所属のAZの公式アカウントからも、彼をよろしくお願いしますと温かいコメントが寄せられました。
パロットはAZでの活躍で昨シーズンに31ゴール12アシストという圧巻のスタッツを残しており、今回のソシエダ戦では、契約手続きの関係でベンチ外となり、スタジアムのVIP席でスポーツディレクター陣とともに、スタンドが一体となって歌うクラブの公式アンセムを初めて体験しました。プレシーズンを完全にこなした状態で加入しているため、次節火曜日のアウェイでのバレンシア戦で早くもラ・リーガデビューを飾る可能性が極めて濃厚です。
なお、彼の加入に伴い、チーム内での背番号変更も明らかになりました。パロットは「19」の背番号を与えられ、それに伴い昨年まで19番を背負っていたCucho Hernándezは、チームを去ったチミ・アビラの「9」を引き継ぐことになりました。その他、カンテラから昇格したアンヘル・オルティスが「12」、新加入のファクンド・ベルナルが「6」、フラン・ガルシアが「11」、ディエゴ・コンデが「13」を背負うことになり、現在空いている番号は「14」と「25」のみとなっています。(via ElDesmarque)
下部組織の星パブロ・ガルシアが涙のスタジアム1周、退団の噂もクラブ側は「移籍は遠い」と一蹴
ソシエダ戦の終了直後、スタジアムを驚きと寂しさで包み込む光景が目撃されました。試合終了間際に途中出場した下部組織出身の若きアタッカー、パブロ・ガルシアが、仲間たちが引き上げる中で一人ピッチに残り、涙を浮かべながら客席に手を振り、投げキッスを送りながらスタジアムを1周しました。この行動は、ファンの間でイングランド移籍への別れの挨拶ではないかという憶測を瞬く間に広げました。
現在、イングランドのハル・シティが、ガルシアの獲得に向けて非常に強い関心を示しており、本人も高給を提示されていることから移籍に前向きです。しかし、ベティス側はこれを簡単には認めない構えを見せています。クラブ経営陣が求めている取引の条件は、保有権の50%に対して500万ユーロ、さらに20%の追加買い取り義務として300万ユーロ、さらに各種ボーナス200万ユーロの、合計「800万〜1000万ユーロ」というかなり高額なものです。
ハル・シティ側はすでに合意がほぼ完了しているとメディアに向けて語っていましたが、ベティス側はこの発言を真っ向から否定。深夜の段階でも、現状ではハル側の提示金額がベティスの要求を満たしておらず、交渉は完全に行き詰まっており、合意からはほど遠いと断言しました。
試合後の記者会見で、マヌエル・ペジェグリーニ監督はこの件について次のようにコメントし、平静を装っています。
『ピッチ上での特定の選手個人の一過性のジェスチャーに対して、そこまで大きな意味や重要性を与える必要はない。移籍市場の噂や個別のケースについては現時点で話すつもりはなく、彼の今後の動向を見守るだけだ』
ベティスがガルシアを売却すれば、多額のプラス収支を会計上は計上できますが、現在のラ・リーガが定めるサラリーリミットの枠を広げる効果は極めて小さく、狙っているダニ・セバジョスの獲得資金を捻出するための決定打にはならないとされています。バレンシア戦やレバンテ戦とアウェイゲームが続くため、もし移籍が成立すればこの日の試合がホームファンとの最後の時間になるため、ガルシアは「予防的」にお別れを行ったのではないかとも分析されていますが、市場終盤のドラマはまだ続きそうです。(via Mundo Deportivo)
完封勝利の立役者GKアルバロ・バジェスが語る覚悟、『セーブをすることは我々にとってゴールと同じ』
この試合の完封に最も貢献したのが、ゴールマウスを守ったアルバロ・バジェスでした。
バジェスは試合の全編を通して非常に落ち着いたプレーを見せましたが、ハイライトとなったのは後半82分のビッグセーブでした。ソシエダのミケル・オヤルサバルからの完璧なピンポイントパスを受けたOrri Oskarssonが、GKと一対一になる決定的な形でゴール前に抜け出しました。誰もが同点ゴールを覚悟した瞬間、バジェスは体を大きく広げてシュートコースを完璧に塞ぎ、強烈な至近距離からの弾道を見事な反応で防ぎ切りました。また、試合終了間際の94分にも、ナタンの決死のカバーとともに相手の猛攻をしのぎ切り、クリーンシートを達成しました。
試合後、自身の守備での大仕事とこれからの目標について、バジェスは非常に熱い気持ちを明かしています。
『今日のような試合はまさに夢に描いていたシナリオそのものだ。ホームのファンの前で勝ち点3を掴み取り、そしてクリーンシートで終えることができたのは最高の気分だ。7月のプレシーズンからチーム全員で懸命に汗を流してきた成果が、ピッチ上での一人ひとりの凄みのあるインテンシティと勝利への渇望に現れていた。何年も離れていたチャンピオンズリーグというヨーロッパ最高峰の舞台に復帰できる今シーズンは、ファンだけでなく選手にとっても特別な期待感に満ちあふれており、その美しい1年に向けてチームは全力で準備している。自分のポジションが不動のスタメンかどうかは、フットボールの世界では一晩でひっくり返る可能性があるため、一切気にしていない。私の仕事は毎日のトレーニングに100%で取り組み、監督にいつでも準備ができていることをアピールし続けることだけだ。試合数がどうなろうと、チームの最大パフォーマンスに貢献することに集中している。キーパーにとって重要なセーブを決めることは、フォワードがゴールを決めるのと全く同じ価値があり、大きな精神的エネルギーを与えてくれる。来週にはチャンピオンズリーグのグループステージ抽選会も控えているが、どの8チームが相手になろうとも素晴らしい戦いになるはずだ。まずはそれより前に、順位表を駆け上がるために非常に重要となる、アウェイでのバレンシア戦に全身全霊を注ぎ、勝ち点3を積み重ねることだけを考えている。抽選会はその後に喜んで受け入れるよ。パブリート(パブロ・ガルシア)の去就については彼自身のプライベートな事柄であり、我々選手には確かなことは分からない。しかし、彼が残留してくれるならチームにとってこれ以上の誇りはないし、仮にいつの日か別の決断を下すときが来ても、彼のこれからのフットボール人生に最大の幸運が訪れることを常に祈り続けている』
時に足元のボールコントロールでのミスからヒヤリとする場面もあったものの、チームを救う決定的なプレーで勝ち点3をもたらした守護神は、サポーターからの絶大な信頼を改めて確固たるものにしました。(via Estadio Deportivo)
新たな仲間たちとの手応えとマヌエル・ペジェグリーニ監督が求める移籍市場での「最後の微調整」
レアル・ベティスを率いるマヌエル・ペジェグリーニ監督は、公式監督就任から異例の7シーズン目を迎え、クラブの歴史を塗り替える開幕戦で見事な勝利を飾りました。
この試合では、今夏の新戦力が早くもチームに馴染んでいる姿が非常に印象的でした。特に、ブラジルのフルミネンセから獲得されたウルグアイ人MFファクンド・ベルナルは先発デビューを飾り、その卓越した守備力とインテリジェンスで中盤を掌握。また、レアル・マドリードから加入した左サイドバックのフラン・ガルシアも、プレシーズン同様の凄まじい走力でサイドの活性化に大きく寄与しました。
ただ、このフラン・ガルシアをめぐっては、2026/27シーズンから正式に適用された新ルール「スローイン5秒ルール」の適用第一号となる珍事も発生しました。前半35分過ぎ、彼がスローインの動作で時間をかけすぎたため、審判から即座に相手ボールへと権利を移される事態となり、新規則の厳格な運用に会場は騒然としました。
後半57分には、ファンが待ちに望んだ絶対的エース、イスコ・アラルコンが負傷から復帰し、スタジアムに地響きのような大歓声が響きました。イスコの登場によって攻撃のギアが一気に上がり、惜しくも相手キーパーにセーブされたものの、決定的なシーンを作り出しました。
ペジェグリーニ監督は試合後、選手たちのコンディションと移籍市場の今後について以下のように極めて明確に語っています。
『非常に高い技術を持つ素晴らしいライバルを相手に勝利を収めることができ、チームの試合に対する姿勢とキックオフ直後からのインテンシティを高く評価している。前半はエリア周辺での冷静さとラストパスの精度を少し欠いてしまい、チャンスを作りながらもゴールで終わらせることができなかった。しかし、後半にしっかりとゴールを奪って試合をコントロールした。ソシエダは終盤に2回の好機があったが、1つはオフサイドだったため実質的にはアルバロ・バジェスのあの素晴らしいセーブがすべてだった。全体としてチームがプレシーズンから見せてきた良い機能美がそのまま公式戦に現れており、非常に満足している。何より、ヨーロッパの出場権を直接争うライバルに対してホームで初戦を白星で飾れたことは非常に重要だ。チームには優れたポテンシャルを持つ選手たちが揃っており、全員が役割を果たす準備をしておかなければならない。特に得点を挙げたリケルメには素晴らしい才能があるが、ゴール前では時としてもう一歩ブレーキをかけ、冷静な判断を下す「間」を覚える必要があるだろう。デビューしたファクンド・ベルナルとフラン・ガルシアのパフォーマンスも素晴らしかった。ベルナルは試合が進むにつれて疲労から動きが重くなったが、それも当たり前のことだ。クチョ・エルナンデスも、前半は少し相手の守備スペースに消されてしまう場面もあったが、後半は非常にクリエイティブで決定的なアシストを含む見事なプレーを見せてくれた。新しい戦力であるパロットはすでに十分なプレシーズンをこなして合流しているため、火曜日のバレンシア戦には帯同する予定だ。ただ、ロチェルソに関しては、まだチーム全体とのトレーニングを行っていないため、火曜日の起用は難しいだろう。移籍市場はまだ10日間残っており、この時期には想定外の選択肢や新たなチャンスが生まれるものだ。我々はチャンピオンズリーグという極めて重要な大会を戦うため、チームの層をさらに厚くする必要がある。非常によく整備されたスカッドだが、最後に1、2箇所の微調整を加えてより高い戦闘力を整えたい』
アブデが筋肉トラブルで離脱、ロチェルソが開幕に間に合わず、ディエゴ・コンデ、アイトール・ルイバル、ゴンサロ・プティなどの主力を欠きながらも、ペジェグリーニ監督はヨーロッパ最高峰の舞台で暴れるための最後のピース獲得に向けて、フロントへの要求を緩めていません。(via Estadio Deportivo)
【本日の総括】
レアル・ベティスは、ラ・リーガ開幕戦においてレアル・ソシエダを1-0で破り、最高の一歩を踏み出しました。ロドリゴ・リケルメの魂のダイレクトボレー弾に、守護神アルバロ・バジェスの驚異的なビッグセーブが融合し、スタジアムに詰めかけた約6万人のサポーターに大きな感動をもたらしました。今夏の大型補強であるトロイ・パロットの獲得発表や、中盤の新星ファクンド・ベルナルの見事な先発デビューなど、明るい話題が続く一方で、パブロ・ガルシアの去就問題も緊迫感を帯びています。ペジェグリーニ監督率いるチームは、さらなる「最後の微調整」を市場終盤に要求しつつ、次節の敵地バレンシア戦へ向けて準備を進めています。
