メスタジャでの劇的勝利とマヌエル・ペジェグリーニ監督のラ・リーガ100勝達成

過密日程の中で迎えたラ・リーガ第1節延期分バレンシア戦は、敵地メスタジャで1-0という劇的な勝利で幕を閉じました。この勝利により、レアル・ベティスは開幕から2連勝を飾り、勝ち点を6に伸ばして暫定2位に浮上、首位セビージャと肩を並べています。試合後、マヌエル・ペジェグリーニ監督は『非常にタフな相手に対して、しかもアウェイという環境で勝ち取った極めて重要な勝ち点3だ。両チームが激しく競い合い、チャンスの少ない非常にクローズドな展開だったが、最終的には我々が妥当な勝者だったと思う』と語り、アウェイでの貴重な勝利を称えました。

さらにこの勝利は、チリ人指揮官にとってベティスでのラ・リーガ通算100勝目という記念すべきマイルストーンとなりました。ペジェグリーニ監督は過密日程における戦略について『守備の集中力を高く評価したい。ディフェンスラインの4人全員を変更したことに驚かれた方も多かったかもしれないが、プレシーズンが終わったばかりの段階だ。我々は26日間で8試合を戦わなければならない過密日程に直面している。そのため、プレシーズン中のパフォーマンスから誰が先発にふさわしいか見極めていたので、全員を変更することはリスクだとは感じていなかった。チーム全員を起用し、一丸となって結果を出せたことを非常に嬉しく思っている。失点をゼロに抑え、ボール奪取にコミットし、非常に秩序ある戦いができた。一方で、特に前半はクリエイティビティや流動性に欠け、相手に十分な脅威を与えることができなかった』と分析しています。

また、今後の補強に向けては『我々にはかなり安定した、昨季とよく似た分厚いスカッドがある。ただ、いくつか微調整が必要だと以前も話した。チャンピオンズリーグがあり、週半ばにも多くの試合をこなさなければならない。しかし、チームは正しい軌道に乗っている。名前に関係なく、ピッチに立つ全員の機能性と献身性は、90分間を通して疑いようのないものだからだ』と述べ、これからの戦いへの自信を覗かせました。(via Estadio Deportivo)

生え抜きパブロ・ガルシアの涙の初ゴールとハル・シティ移籍の噂へのコメント

この試合のヒーローとなったのは、生え抜きのカンテラーノであるパブロ・ガルシアでした。後半79分にパブロ・フォルナルスに代わってピッチに立つと、わずか4分後の83分、自ら開始したカウンターから見事な決勝ゴールを叩き込みました。ヘディングで後方に逸らしたボールをトロイ・パロットが収め、左サイドのフラン・ガルシアへと展開。その鋭いクロスに対し、ペナルティエリア中央へ走り込んだパブロ・ガルシアが鮮烈な左足ボレーシュートを突き刺し、ゴールネットを揺らしました。

去就を巡りイングランドのハル・シティへの移籍交渉が取り沙汰される中、試合後のインタビューで興奮を隠せない様子で『自分の表情を見ればわかると思うが、本当に嬉しくて興奮している。ゴールを決められたこと、それがベティスでのラ・リーガ初ゴールになったことだけでなく、チームが連勝で勝ち点6を獲得できたことが何よりも嬉しい。これ以上は何も望めない。メスタジャは非常に難しいスタジアムであり、大きな期待と熱意を持って臨んだ。幸運にも、終盤に試合をこちら側に引き寄せることができた』と喜びを爆発させました。

去就に関する質問に対しては『今はただ現在のことだけを考えたい。15年間過ごしてきた愛するクラブであるレアル・ベティスで、この記念すべき日と勝利を全力で味わうことだけを考えている。今は勝利と勝ち点3の喜びで頭がいっぱいだ。監督がいつも言っているように、すべてのシーズンにおいて、チームをできるだけ高い位置に導かなければならない。ヨーロッパリーグやチャンピオンズリーグであれ、ラ・リーガのタイトル争いであれ、常に上を目指す。現在2位につけているが、大きな期待とモチベーションを持ってこのシーズンを戦い、この調子を維持していきたい』と答え、クラブへの深い愛着をにじませました。

ペジェグリーニ監督も、パブロ・ガルシアの去就問題について『パブロ・ガルシアやネルソン・デ・オッサの去就に関する件は、私の中ではすでに終わったテーマだ。彼らがチームに籍を置いている限り、一人の戦力として起用し続ける。パブロに関する噂は単なる憶測に過ぎない。いつも言っているように、選手が退団することはスカッドの弱体化を意味する。チャンピオンズリーグとラ・リーガを両立し、再び欧州カップ戦の出場権を争うためのスカッドを固めるまで、移籍期限まであと1週間ある。退団する選手はできる限り少なくあってほしいと願っている』と言及しています。(via SPORT)

神がかった守護神アルバロ・バジェスの大活躍とクリーンシート

ベティスのゴールマウスを守るアルバロ・バジェスは、今節も文字通り「壁」として立ちはだかり、メディアの選手採点で10点満点を獲得する神がかったパフォーマンスを披露しました。前半12分には、バレンシアのダンジュマの至近距離からのシュートを胸でブロックし、さらにそのこぼれ球に素早く反応したサトの鋭い低弾道シュートを完璧なポジショニングでセーブするダブルセーブを見せ、スタジアムを沈黙させました。

さらに、パブロ・ガルシアのゴールで先制した後の後半終了間際(85分)には、相手FWサディクがディフェンスをかわして1対1となる絶体絶命のピンチを迎えましたが、驚異的な反射神経で片足を使ってシュートを弾き出す超人的なセーブを見せ、勝ち点3を死守しました。前節のレアル・ソシエダ戦に続き、2試合連続で完封を達成した守護神の安定感は、今季のベティスの最大の強みとなっています。(via SPORT)

プレシーズン直後の過密日程を乗り切る守備陣フルローテーション

プレシーズンが終了した直後に過密日程が到来したことを考慮し、ペジェグリーニ監督は前節から先発ディフェンスラインの4人全員を変更するという大胆な決断を下しました。前節先発したフラン・ガルシア、ナタン、マルク・バルトラ、エクトル・ベジェリンに代わり、アンヘル・オルティス、ディエゴ・ジョレンテ、バレンティン・ゴメス、ジュニオール・フィルポが先発を務めました。

この急造とも言える守備陣は見事に機能し、バレンシアの攻撃陣を封じ込めました。若手のアンヘル・オルティスは試合開始直後にクリアミスからピンチを招いたものの、その後は見事に立ち直り、デュエル勝利5回、シュートブロック3回を含む10回の守備貢献を記録しました。また、新加入のバレンティン・ゴメスは地上戦のデュエル勝率100%を誇り、9回のクリアと3回のリカバリーを記録。ジュニオール・フィルポは前半にイエローカードを受け、後半59分にフラン・ガルシアと交代するまで左サイドで献身的な守備を見せました。(via ElDesmarque)

キャプテンマークを巻いたディエゴ・ジョレンテが語る結束力

この日、キャプテンマークを巻いてディフェンスラインを統率したディエゴ・ジョレンテは、ウーゴ・ドゥロや途中出場のサディクといったバレンシアのFW陣を完璧にシャットアウトし、8回のクリア、5回のインターセプト、3回のシュートブロックという圧巻のスタッツを残しました。

試合後、ジョレンテはDAZNのインタビューに応じ、チームのローテーションについて次のように語りました。『非常にハードワークが必要な試合だった。バレンシアが良いスタートを切れていなかったことは分かっていたし、難しいスタジアムだったが、我々は最初から憶測で戦うことはできなかった。最初から最後まで、途中出場した選手も含めて全員がチームを大いに助けてくれた。スカッド全体のコンディションが非常に良い』。また、ピッチ上でのゲーム運びについても『試合の中にはさまざまな局面があり、いつ加速し、いつ落ち着かせるべきかを知る必要があった。攻守にわたって慌てることなく、非常に良いゲームができたと思う。今日嬉しかったのは、先発した選手もベンチから出た選手も、全員が素晴らしいパフォーマンスを見せたことだ』と語り、チーム全体のレベルの高さに胸を張りました。さらに、今後の過密日程に向けて『これだけ多くのコンペティションがある今シーズンにおいて、これこそが我々に必要なベティスの姿だ。全員がいつ出番が来てもいいように準備しておかなければならない。今日、守備陣には4人の新しい顔ぶれが並んだが、周囲のサポートもあり、見事に機能した。本当に満足している』と、頼もしいコメントを残しています。(via MARCA)

新ストライカーのトロイ・パロットが公式戦デビューでいきなり決勝点に関与

AZアルクマールから加入したばかりのアイルランド代表FWトロイ・パロットが、後半71分にクチョ・エルナンデスに代わってピッチに立ち、ベティスでの公式戦デビューを果たしました。わずか4日間の練習で臨んだデビュー戦でしたが、投入から数秒後にベジェリンからの絶妙なパスに反応して右サイドを抜け出し、右足で放った鋭いシュートは惜しくもポストを掠めて外れ、挨拶代わりの強烈なインパクトを残しました。

さらに83分の決勝ゴールの場面では、パブロ・ガルシアが自陣で競り合って頭で落としたボールを、パロットが持ち前のフィジカルで相手DFを背負いながら収め、見事な推進力でカウンターの起点となりました。そこから左サイドを駆け上がったフラン・ガルシアへと展開し、劇的な決勝ゴールへと繋げました。前線での高いキープ力と闘争心を見せ、サポーターに大きな期待を抱かせるデビュー戦となりました。(via Estadio Deportivo)

ネルソン・デ・オッサの先発起用とギリシャの強豪パナシナイコス、オリンピアコスからの関心

中盤では、マーク・ロカに代わってネルソン・デ・オッサが先発出場し、ファクンド・ベルナルとダブルピボットを組みました。デ・オッサは時折、判断の遅さやアナーキーなプレー、無理なロングシュートなどが目立ち、評価は分かれたものの、試合が進むにつれて推進力のある持ち上がりや前線への顔出しでチームの攻撃にパワーをもたらしました。

去就を巡りメキシコのクラブ・アメリカやプレミアリーグからの関心が報じられていたデ・オッサですが、ここにきてギリシャリーグの2強であるパナシナイコスとオリンピアコスが新たに獲得レースに参入しました。ジャーナリストのパブロ・オリベイラ氏によると、両クラブはデ・オッサの代理人に接触し、ギリシャ移籍への意思を確認したとされています。ベティスが要求している1300万ユーロ(利益を確定させるための設定額)の移籍金を支払う用意もあるとのことです。現時点ではクラブ間での正式な直接交渉は行われていません。選手本人はプレシーズンからペジェグリーニ監督に重用され、今節先発起用されたことでベティスに留まるモチベーションを取り戻しているとみられていますが、移籍市場最終盤の動向に注目が集まります。(via Estadio Deportivo)

若手MFグナゴロ・ブアレがラージョ・バジェカーノへの完全移籍に向けてマドリードへ出発

プレシーズン中にペジェグリーニ監督のもとでアピールに成功していた22歳のマリエ系セントラルMFグナゴロ・ブアレの退団が確実となりました。ブアレは来年6月に満了する予定だったベティスとの契約に対し、大幅に条件が改善された3年間の契約延長オファーを提示されていましたが、これを拒否。出場機会を求めて移籍を熱望していました。

すでにラージョ・バジェカーノへの完全移籍合意に達しており、ブアレはメディカルチェックを完了するためにマドリードへと出発しました。この取引において、ベティスは50万ユーロ強の移籍金を即座に受け取るほか、将来的にラージョがブアレを売却した際の移籍金の50%を受け取る権利を保持します。なお、ベティスは先日、ノーベル・メンディがラージョからハル・シティへ2500万ユーロで移籍した際、契約に含まれていた20%の転売条項により500万ユーロの臨時収入をすでに得ており、ラージョとの取引で立て続けに利益を生み出す形となりました。(via Estadio Deportivo)

カンテラーノのボルハ・アロンソを巡るレアル・サラゴサ等とのレンタル交渉

昨季Bチーム(ベティス・デポルティーボ)でチーム2位となる2,287分に出場し、7ゴール1アシストをマークした22歳のウインガー、ボルハ・アロンソの去就について、激しい駆け引きが続いています。 Bチームの降格に伴い、本人は4部でのプレーを避けてステップアップを望んでおり、ベティス側もレンタルでの武者修行を模索しています。

現在、レアル・サラゴサがエミル・ハンソンの契約解除に伴う代役として獲得に熱心です。しかし、サラゴサ側が完全移籍での獲得を希望しているのに対し、ベティスは2029年まで契約が残る若き才能を手放すつもりはなく、レンタル移籍のみを認める方針を崩していません。選手本人はセグンダ(2部)への挑戦を強く希望しており、2部のエルデンセやアンドラも候補に挙がっています。サラゴサがレンタルでの獲得へと条件を変更すれば、一気に交渉が成立する可能性が高い状況です。(via SPORT)

SDマヌ・ファハルドが激白するセバジョス獲得の可能性と市場への本音

キックオフ前、レアル・ベティスのスポーツディレクターを務めるマヌ・ファハルド氏がDAZNのインタビューに応じ、移籍市場最終盤の補強プランについて胸の内を明かしました。

ファハルド氏は現在のスカッドについて『非常に満足している。新たに加わった選手たちだけでなく、今いるメンバーの大半が再びチームをチャンピオンズリーグ出場へと導いてくれた功労者たちだ。彼らの価値を高く評価すべきだ』と強調。また、復帰が熱望されているダニ・セバジョスの獲得に関する噂については『特定の個人名について語るつもりはない。しかし、我々スポーツディレクションの義務は、市場が閉まる最後の一瞬まで何が起きても対応できるように準備をしておくことだ。日々の業務に責任を持って集中している』と語り、あらゆる可能性を想定していることを示唆しました。さらに、ペジェグリーニ監督が名前を挙げたソフィアン・アムラバトについては『監督は理想的な守備的MFの例として彼の名前を出したに過ぎず、それ以上の深い意味はない』と一蹴しました。

最後に、リーグ戦が開幕したにもかかわらず移籍市場が開いたままになっている現在のサッカー界のシステムについて、『クラブにとっても選手にとっても、精神的に100%集中することが難しくなるため、決して好ましくない状況だ。リーグ戦が始まっているのに市場が開いているのは、コンペティションの健全性にとっても良くない』と、強い不満を表明しました。(via SPORT)

【本日の総括】

敵地メスタジャでの死闘を制し、無傷の開幕2連勝で暫定2位に浮上したレアル・ベティス。守護神アルバロ・バジェスの神がかったセーブ、そして生え抜きパブ・ガルの劇的ボレーがペジェグリーニ監督のベティスでのラ・リーガ通算100勝を華々しく飾りました。過密日程を見据えた守備陣のフルローテーションも見事に機能し、チームとしての完成度と層の厚さを示しています。移籍市場閉幕まで残り1週間、去就を巡る動きからも目が離せません。