CDテネリフェ & レアル・スポルティング
昇格・降格への影響:
テネリフェは開幕2連勝で勝ち点6を稼ぎ首位を並走。今夜のホーム・スポルティング戦で3連勝を飾れば、悲願の1部昇格に向けて最高のスタートダッシュとなる。一方、勝ち点4で追う6位スポルティングにとっても、難所ヘリオドロを攻略できれば自動昇格枠争いへの本格参入を示すことができる極めて重要な一戦だ。
今夜21時、ヘリオドロ・ロドリゲス・ロペスにて、セグンダの歴史において最も多くの勝ち点を積み上げてきた伝統の2大クラブが激突する。スポルティングはセグンダ通算53シーズンを誇る歴代首位、テネリフェも49シーズンを数える重鎮だ。今回の対戦は、テネリフェのアルバロ・セルベラ監督(セグンダ最ベテラン)と、スポルティングの若きニコラス・ラルカモン監督(可変システムを操るアルゼンチンの新鋭)という、ベンチの強烈なコントラストも見どころとなる。
テネリフェの注目は、背番号2を着ける第3キャプテンのDFデビッド・ロドリゲスだ。カデテ時代にラス・パルマスからの熱烈な誘いを断った逸話を持つ彼は、CBから右SB、そしてマジーニョやセルベラ監督の手によって左SBへとコンバートされ大ブレイク。前節アルメリア戦では名手エンバルバを完全に封殺し、その万能性と献身性を証明した。チームは、Ranos(コンディション不良)、Jureskin、Viereck(個人的事情でオランダに一時帰国)、Alassan(年末まで長期離脱)を欠くものの、若手のJuanjoやFabricio、Noel、Pecarらが台頭し活気に満ちている。右サイドにはChapelaかNoelのスタメンが予想される。
また、ピッチ外のドラマとして、かつてテネリフェを混乱に陥れた元スポーツディレクター、ホセ・ミゲル・ガリードの過去の奇行(傲慢さの誇示として50ユーロ札を2度破る、Tetoのタブレットを破壊する等)や、現在スポルティングでメトロノームとして君臨するアレックス・コレデラ売却にまつわる無能な売却劇(メキシコからのオファーを拒否してロシアの消滅したチームへ安値で放出し、移籍金を1ユーロも回収できなかった失態)が現地で改めて暴露されている。
対するスポルティングは、テネリフェに凱旋するコレデラを軸に据えるが、ガスパール・カンポスがハムストリング負傷で離脱し、今後のジローナ戦やエルデンセ戦への出場も危ぶまれている。さらにフェラーリ、ギジャモンも欠場。前節を欠場した新加入FWアントニオ・カサスが遠征に帯同しており、出場機会が期待される。サラ・ゴンサロ・ベハルら経営陣がメキシコに戻るなど Mareo(練習場)での組織改革が完了した中、アレハンドロ・イララゴリ会長は帯同しないものの、エグゼクティブ・プレジデントのホセ・リエストラらが遠征を率い、不気味な強さを見せる首位テネリフェの牙城に挑む。 (via MARCA / SPORT)
コルドバCF
昇格・降格への影響:
ホーム開幕戦で難敵ジローナを2-1で下したコルドバ(勝ち点3)は、30日に敵地でグラナダとのアンダルシア・ダービーを迎える。ここで連勝を飾れば、ホームスタジアムの「エル・アルカンヘル」を不落の要塞化し、一気に昇格争いの上位へ躍り出ることができる。
イバン・アニア監督率いるコルドバCFは、今週末のグラナダCF戦で、クラブの歴史を塗り替えるチャンスを手に入れた。もしグラナダを破ることができれば、セグンダ(2部)において「過去50年間でわずか1回」しか達成していない「ホーム開幕2連勝」という歴史的快挙を再現することになる。
この快挙が最後に達成されたのは17年前、2009-10シーズンにまで遡る。当時はビジャレアルBに3-1、セルタに1-0で勝利し、さらにラス・パルマスまで撃破して3連勝を飾った。当時の立役者は3ゴールを挙げたペペ・ディアスやダビド・ロペス、アグスらだ。さらにそれ以前の達成は1976-77シーズン(ラージョに3-0、レクレアティーボに3-0、グラナダに2-1、バリャドリードに2-0で4連勝)まで遡らなければならない。伝統ある Nuevo Arcángel で、アニア監督のチームがこの希少な金字塔に挑む。 (via SPORT)
レアル・サラゴサ
昇格・降格への影響:
古豪復活と1部復帰を至上命令とするサラゴサ。チームの選手層の厚みと、ハウメ・ハルディのような若き才能の台頭、そして新戦力ウレーニャの早期フィットが、激戦のセグンダを生き抜くための絶対条件となる。
レアル・サラゴサに所属するアタッカー、ハウメ・ハルディがその独占インタビューで熱い胸中を激白した。2016年にバルセロナの下部組織ラ・マシアのフベニールAでキャプテンおよび得点王を務めた後、宿敵レアル・マドリード(カスティージャ)へ移籍したことで大きな波紋を呼んだ彼。ハルディは両アカデミーの違いについて、『バルサのスタイルは一握りの選手向け。マドリードは多くの選手に適応しやすい』と分析。これまでのキャリアで3部リーグ(Primera RFEF)通算27ゴール21アシストを積み上げてきた。最愛の祖父ジョルディ(昨年他界)をモチベーションの源泉とし、私生活では柴犬を愛し、サッカー選手としては極めて珍しく投資や金融の世界に強い関心を示すという異色の横顔も明かしている。
さらに、ドミニカ共和国代表FWオスカル・ウレーニャのサラゴサ加入も正式発表された。ウレーニャはインタビューに応じ、『歴史あるサラゴサに加入できてとても嬉しい。プレッシャーは分かっているが、チームをあるべき場所(1部)に戻す手助けをしたい。ファンには、今シーズンはサラゴサにとって素晴らしい年になるので安心するように言いたい』と力強くサポーターへメッセージを送った。また、2024年のパリ五輪で師事したイバイ監督への全幅の信頼を語り、『監督の要求の高さは知っている。彼がサラゴサに来る大きな決め手となった』とコメント。ウレーニャは2年契約を締結し、ハンスンのスピード離脱による14番目の新補強として、得意の左サイドからのカットインと粘り強い守備でチームを牽引する覚悟だ。 (via SPORT)
レアル・オビエド
昇格・降格への影響:
開幕2節でポイントを伸ばせていないオビエドだが、クリス・ラモスの獲得とアグッレブな縦へのスタイルの徹底により、残留争いとは無縁の、自動昇格や昇格プレーオフ枠を争う集団への早期復帰を目指す。
魂のフォワード、クリス・ラモスの独占告白が話題だ。前節での激しい打撲による負傷について「問題ない」と語る彼は、カディスからブラジルのボタフォゴでの濃密な挑戦を経て、オビエドに上陸。オビエドを「偉大な歴史的クラブ」と称賛し、ヘスス・マルティネス(パチューカ・グループ)の熱烈な信頼を受けて移籍を決断した。セグンダの恐るべき環境について、ラモスは『他国にはない平等さとレベルの高さ。10チームが昇格を競う』と表現している。
エリートのプロユース出身ではなく、カディスのインファンティル退団後に街のクラブで友人たちとプレーしていた波乱万丈な過去。トニ・ドブラスから「ジョン・ケアリュー」と呼ばれたルゴ時代から、16歳当時の厳しい食事制限(前日に友人たちが遊ぶ中、一人でライスとサーモンを食べるプロ意識)など、独自のメンタリティが彼を支えてきた。また、病気から回復した少年マルコを「弟」と呼び、他界した祖父ペドロの投影として深い絆を築いている。
一部から寄せられる得点力不足への批判に対して、彼は『ゴールが少ないと言われるが、ピッチ上で多くのものを生み出している。センターバックを悩ませ、他者のゴールをアシストする。チームのためにプレーしている』と断言。ピッチを駆け抜ける泥臭い戦士としての価値を示し続けている。 (via SPORT)
ジローナFC
昇格・降格への影響:
昨季まさかの降格を喫したジローナ。主力選手たちの流出とカオスな内部事情を抱えたままセグンダを戦うことになり、早期にチームを再構築して再昇格の波に乗らなければ、セグンダの泥沼に沈むリスクがある。
降格のショックが癒えないジローナの内部は、現在 caótica(混沌)の極みにある。ほとんどの主力選手たちがクラブに退団を懇願しており、チーム崩壊の危機が現実味を帯びている。
その筆頭が、去就が激しく注目されているウインガーのブライアン・ヒルだ。ジローナは彼の評価額を800万から1000万ユーロに設定し、現金化を求めているが、セビージャがこの若き才能のレンタル獲得に向けて積極的にアプローチを開始している。ブライアン・ヒル自身はすでに今季のセグンダにおいて、レガネス戦(引き分け)とコルドバ戦(敗戦)にスターターとして先発出場し、合計144分間プレー。ピッチ上でのプロ意識は保っているものの、市場閉幕まで残り数日、彼の去就がジローナの今季の運命を左右することは間違いない。 (via Estadio Deportivo)
マラガCF
昇格・降格への影響:
セグンダ復帰組(昇格組)として、残留および上位進出を狙うマラガ。アロン・オチョアの長期離脱をカバーし、ピッチ中央の物理的強度を上げるための中盤補強は、シーズン全体の生存率を大幅に高める。
中盤のスクリーニングと中央の強靭化を求めるマラガCFのスポーツディレクター、ローレン・フアロスが動きを活発化させている。クラブが現在猛烈にプッシュしているのが、ナポリ所属の27歳スウェーデン代表MFイェンス・カユステ(Jens Cajuste)だ。
カユステは昨季プレミアリーグのイプスウィッチにレンタルされ、30試合(13先発)に出場。中盤のあらゆるポジションやCB、インサイドハーフまでこなす圧倒的なフィジカルと、空中戦の強さ、ボール奪取能力を誇り、マラガが求める「中盤の壁」に完璧に合致する。
さらにマラガは、セビージャを退団したベテランDFネマニャ・グデリの獲得交渉も同時並行で進めている。マジョルカが2年契約のより高額なオファーを提示し競合しているが、グデリ自身が「アンダルシア地方(特にセビージャ近郊)からの引っ越しを望まない」という私生活の優先事項を持っているため、マラガがこの争奪戦を有利に進めているという。 (via MARCA / Estadio Deportivo)
FCカルタヘナ
昇格・降格への影響:
開幕戦(アルヘシラス戦)を前に、投下資金以上の実力者を揃えようとした戦略が裏目に出ており、深刻な選手不足が牙をむく。セグンダでの残留に向け、序盤のスタートダッシュが完全に危ぶまれる危機的状況だ。
イニゴ・ベレス監督率いるFCカルタヘナは、今シーズン開幕前に前代未聞の悪夢に襲われている。フィジカルコーチのデビッド・トレホンが綿密な pretemporada(プレシーズン)の負荷管理を行ってきたが、防ぎようのない traumatismo(外傷)により、ブラジル人エースFWマルセロ・ドス・サントスが足の指を脱臼。全治3週間で開幕戦を欠場することになった。これにより、唯一のFWの選択肢はマンチェゴ出身の若手マルコス・モレノのみ。イバン・リベイロはコンディション不良が続いており、クラブはフォワードの緊急補強を模索せざるを得なくなっている。ベニト・ラミレスもプレシーズンを欠場していた。
さらに、ジャン・ジュールとルベン・セラーノの2名が、昨季最終節(5月23日)のベティス・デポルティーボ戦で受けたレッドカード(ジュールは退場、セラーノは試合後の乱闘で相手を引き倒した暴挙)による出場停止を消化するため帯同不可。ジュールは最近マラリアに罹患した影響で体調も崩しており、二重の痛手だ。
予想スタメン:Lucho García; Marc Jurado, Luca Lohr, Imanol Baz, Nacho Martínez; De Blasis, Clavería; Toni Villa, Abdel Lah; Javi Ajenjo, Marcos Moreno。サポーターはこれ以上の悲劇がないことを祈るのみだ。 (via SPORT)
カディスCF
昇格・降格への影響:
過去2シーズン連続で3部(Primera RFEF)への降格危機と隣り合わせだったカディス。今季はセグンダにおいて支出をコントロールしつつ、競争力を維持する「身の丈に合ったチーム作り」へ舵を切っている。そのための象徴的な決断が下された。
今夏、カディスCFは大きな改革に踏み切った。イマノル・イディアケス監督を更迭し、新たにアルベルト・セラーデス監督を招聘。健全な財政再建を進める中で、ついに決断を下した。
昨夏の超大型補強でありながら、高額な年俸に見合わないパフォーマンスに終始していた元スペイン代表MFスソ(Suso、 Jesús Joaquín Fernández)との、2年間の残存契約を打ち切る「電撃的な契約解除(即時レスシオン)」に合意。まもなく正式発表される。スソはカディスでわずか28試合1ゴール3アシストという無残な成績に終わり、前節のエルデンセ戦でもメンバー外に。高給取りのスターを切り捨てるこの荒療治が、カディスの今季の命運を分けることになる。 (via ElDesmarque)
CDカステリョン & セルタ・フォルトゥナ
昇格・降格への影響:
新昇格ながらセグンダで旋風を巻き起こしているセルタ・フォルトゥナ(勝ち点4)。月曜日に激突するカステリョン(勝ち点3)は、Bチーム勢との厳しい戦いを強いられる。昇格組のフレッシュな勢力図に揺さぶりをかける重要な月曜決戦だ。
月曜日21時30分、バライードスにて、CDカステリョンとセルタ・フォルトゥナの注目対決が行われる。フレディ・アルバレス監督が率いるセルタのBチーム「フォルトゥナ」は、セグンダ昇格後、カディスと引き分け、続くアンドラ戦では0-2から4-2へと怒涛の大逆転劇をみせて勝利。若手を大胆に起用する攻撃的なスタイルで2部リーグの脅威となっている。
パブロ・エルナンデス監督率いるカステリョンは、開幕のレアル・ソシエダB戦に1-0で勝利しており、この月曜の対決はセグンダにおける新たなライバル関係の幕開けとなる。両クラブの対決の歴史は古く、2010年4月11日の対戦(カステリョンが2-1で勝利)では、現在も健在のレジェンド、ヤゴ・アスパスがセルタの選手として出場していた。月曜日にバライードスで新たな歴史が紡がれる。 (via SPORT)
UDラス・パルマス
昇格・降格への影響:
開幕2連勝で勝ち点6を積み上げ、テネリフェと並んで首位を快走。デ・ラ・バレーラ監督のもとで磨き上げられる攻撃陣の多様性は、長いシーズンで自動昇格の座を守り抜くための最大の武器となる。
セグンダの首位タイを走るラス・パルマスの好調を支えるのが、デ・ラ・バレーラ監督による緻密な攻撃構築だ。指揮官は、若きストライカーのヘフテ(Jefté)の起用法について『ヘフテはウイングではない。エリア内で圧倒的な得点感覚を発揮する』と明言。
ヘフテはサイドに張るのではなく、ゴールを常に狙う鋭い「9番」としての素質を遺憾なく発揮しており、これがベテランのヘセ・ロドリゲス(Jesé)の「ライン間で動き回りチャンスをクリエイトする」プレースタイルと絶妙な補完関係を生み出している。
ここに、新加入のイバン・ハイメが合流したことで攻撃陣の競争は一気に過熱。スピード、パスワーク、突破力を兼ね備えたバリエーション豊かな攻撃ユニットが、セグンダの他クラブにとって最大の脅威となりつつある。 (via MARCA / Estadio Deportivo)
【本日の総括】
今節のLALIGA Hypermotion(スペイン2部)は、伝統あるメガクラブたちの威信と、昇格組や改革期のクラブが織りなす激しいパワーバランスが浮き彫りとなっています。テネリフェとスポルティングによる歴史的トップ2の直接対決は、自動昇格への最初の試金石。さらにコルドバCFが挑む17年ぶりの歴史的快挙への挑戦や、サラゴサ、オビエドなどの「1部基準」のクラブが有する主力選手の独占激白は、リーグ全体のレベルがいかに1部に肉薄しているかを物語っています。
一方で、降格に喘ぐジローナの崩壊的なカオスや、カディスによるスソの電撃契約解除、カルタヘナを襲う深刻な負傷・出場停止の悪夢など、過酷なセグンダの現実を生き抜くための「身の丈に合わせた荒療治」が市場閉幕直前に一気に加速。この週末のピッチ内外の動きは、今季の昇格・降格の境界線を決める極めて重要な転換点となるでしょう。
