ママルダシュヴィリの去就とリヴァプールの最新動向

かつてバレンシアの絶対的な守護神であり、ジョージア代表の英雄としてメスタージャの熱狂を一身に浴びていたギオルギ・ママルダシュヴィリ。昨夏リヴァプールが3000万ユーロで彼の保有権を獲得し、昨シーズンはレンタル契約でバレンシアに残留していましたが、今季から満を持してイングランドへ渡りました。しかし、プレミアリーグでの輝かしい挑戦を期待されたものの、世界最高峰のGKアリソン・ベッカーの壁はあまりにも厚く、ママルダシュヴィリはサブの立場に甘んじています。

しかも昨シーズン、限られたチャンスの中で公式戦に出場したものの、彼のスタッツは非常に厳しい現実を突きつけていました。プレミアリーグ10試合で18失点、チャンピオンズリーグでは7試合で10失点、さらに国内カップ戦でも3試合で6失点。かつてメスタージャで見せていた神がかり的なセービングからは程遠く、アンフィールドの守護神としての要求水準には到底満たない極めて不安定な数字を残すに留まりました。

リヴァプールはアリソン(契約は2027年まで、今年10月で34歳となるため一時は移籍の噂もありましたが現時点では絶対的な存在)をファーストチョイスとしつつも、将来をにらんだGK陣の若返り、特に信頼できる控えGKの確保に動いています。

その結果、リヴァプールはママルダシュヴィリをすでに放出市場(メルカート)に出しており、驚くべきことにその後釜として、ベルギーのヘンクに所属する『新しいクルトゥア』と呼ばれる超大物、18歳にして2メートルの巨躯を誇るGKルッカ・ブルフマンスの獲得を内定させました。ベルギーの市場専門家サシャ・タヴォリエリ氏によると、取引額は約3500万ユーロ(約55億円)にのぼるとされています。ブルフマンスのアンフィールド入りはママルダシュヴィリの去就と完全に連動しており、元バレンシアの守護神がこの数時間以内に他クラブへの移籍を決めれば、ブルフマンスは即座にリヴァプールに加入し、決まらなければヘンクへ1シーズンレンタルされる契約になっています。

一方で、マニセス空港で怒りを爆発させたバレンシアのサポーターからは、ママルダシュヴィリを売却して以降のクラブの補強体制に対して深刻な批判が噴出しています。ファンは、『ママルダシュヴィリを放出して以来、クラブはまともなGKプロジェクトを持たず、毎年毎年、実力のある正GK候補を物乞い(ローン)のように借りてくる悲惨な補強を繰り返している』とフロントを猛批判。レオ・ロマンを完全移籍で獲得して強固な土台を築き上げたデポルティボと対比し、場当たり的な選手管理を続ける現経営陣への不信感は募る一方となっています。(via SPORT / Superdeporte)

【本日の総括】

デポルティボに惨敗し、マニセス空港でのサポーターによる辞任要求と傭兵呼ばわりの怒号、そしてスタジアム出口の包囲網など、クラブはかつてない大嵐の中にあります。攻撃陣強化のためにジョセル・マトへの電撃的な再関心や、エリオット獲得、アルメイダ放出交渉など残り2日間の市場は極めて緊迫していますが、経営陣の無計画なチーム作りに対する不満はすでに限界を突破しています。次戦のFCバルセロナ戦は、チームの命運だけでなくクラブ全体の崩壊を防げるかどうかの壮絶な一戦になりそうです。