ダニ・セバージョスのヘリオポリス復帰交渉と給与制限を巡る綱渡りの現状

🟢 移籍市場の閉幕まで残り2週間となる中、ベティスのサポーターの間ではダニ・セバージョスの復帰を巡る不確実性と不安が募っています。セバージョスはベティスへの復帰を熱望し、レアル・マドリードとの契約を解除してフリーエージェントとなりました。彼はSNSなどを通じてベティスへの愛を何度も表現しており、再びヘリオポリスのピッチでゲームコントロールを担う準備を整えています。ベティス側も彼の復帰を強く望み、交渉自体は継続していますが、最大の障害となっているのがラ・リーガの厳格なサラリーキャップ(給与登録制限)です。

💰 クラブはセバージョスに対し、チーム内でもイスコやアントニーといった最高給クラスに準ずる高待遇を約束しているものの、それを登録枠に収めるためには既存の選手を放出して給与枠に空きを作る必要があります。当初計画されていたネルソン・デッサの売却失敗や、ジオ・ロチェルソの残留、さらにフォワードの補強を最優先にするクラブの方針が重なり、セバージョスの給与枠確保の手続きは完全に停滞しています。

🧭 セバージョス自身は、最近の公の場で『私はただプレーして、自分が必要とされていると感じたいのです。このキャリアの段階において、それ以外のことはすべて二の次です』と語り、自身の熱意を改めて示しつつベティスを最優先に他クラブのオファーを拒絶し続けてきました。しかし、市場の残り時間を考慮し、代理人事務所のLian Sportsを通じて保険として他クラブとも交渉を進めています。すでにそのうちの1クラブとは具体的な交渉が進展しているとされており、ベティス側は選手側に対し、他クラブと最終合意する前に必ず一報を入れ、ベティス側で何とか解決策を提示する時間を与えるよう要請しています。ウトレラ出身のセバージョスは、地元で生まれたばかりの子供たちと家庭的な安定を築くためにも復帰を強く望んでおり、緊迫した交渉の行方に注目が集まっています。 (via Estadio Deportivo) (via ElDesmarque)

セリエA王者インテル・ミラノとのプレシーズン最終テストマッチと6名の欠場者

🇮🇹 ベティスは土曜日の19時30分より、イタリア・バーリのサン・ニコラ・スタジアムにおいて、セリエA王者のインテル・ミラノとのプレシーズン最終戦に臨みます。ドイツ、スペイン、アイルランドなどを巡り、計7試合の親善試合を消化してきた過酷なプレシーズンの締めくくりとなる8試合目の実戦テストです。相手はチャンピオンズリーグの常連である強豪であり、ペレグリーニ監督にとっては8月21日のリーグ初戦レアル・ソシエダ戦に向けた最終調整となります。

✈️ 監督はこの遠征に向けて22名の招集メンバーを発表しましたが、そこには6名の重要な欠場者が含まれています。

・ジョバニ・ロチェルソ(W杯後に合流したため、個別調整中)

・エズ・アブデ(プレシーズン中の怪我から回復中で、全体練習に部分合流した段階)

・ゴンサロ・プティ(筋肉系の違和感、他クラブへの移籍が噂されている)

・モランテ(身体的なトラブル)

・アイトール・ルイバル(負傷回復中)

・ディエゴ・コンデ(負傷回復中)

これに対し、去就が取り沙汰されていたイケル・ロサーダは遠征メンバーに含まれました。

📋 遠征に同行する22名は以下の通りです。

・ゴールキーパー:アルバロ・バジェス、マヌ・ゴンサレス

・ディフェンダー:ベジェリン、アンヘル・オルティス、バルトラ、ナタン、ジョレンテ、バレンティン・ゴメス、ジュニオル・フィルポ、フラン・ガルシア

・ミッドフィールダー:フィダルゴ、ニャンゴロ・ブアレー、ファクンド・ベルナル、フォルナルス、マルク・ロカ、イスコ、アントニー、リケルメ、パブロ・ガルシア、デッサ、イケル・ロサーダ

・フォワード:クチョ・エルナンデス

先発イレブンは、GKにバジェス、DFラインにベジェリン、ジョレンテ、ナタン、フラン・ガルシア、中盤にベルナル、フォルナルス、イスコ、前線にクチョ・エルナンデスを据える、本番さながらの強力な布陣が予想されています。 (via SPORT) (via Estadio Deportivo) (via ElDesmarque)

チャンピオンズリーグ選手登録におけるカンテラ枠の厳格な制限と登録パズル

🏆 クラブ史上2度目となるUEFAチャンピオンズリーグ(CL)への参戦はベティスのサポーターにとって夢の舞台ですが、その選手登録ルールが今夏の補強戦略に大きなプレッシャーを与えています。CLの「リストA」に登録できるのは最大25名ですが、そのうち8枠は地元育成(協会・クラブ下部組織出身)選手のために確保される必要があります。

📝 この8枠のうち、最大4名まではスペインフットボール連盟傘下の他クラブで育成された選手を登録できますが、最低4名は「ベティス自身の下部組織(カンテラ)」に15歳から21歳までの間に3年間(36ヶ月)以上在籍した選手でなければなりません。現在、この厳格なカンテラ出身条件をクリアしているのは、昨季加入した守護神アルバロ・バジェス、DFジュニオル・フィルポ、そしてDFアンヘル・オルティスのわずか3名のみです。

🧩 空いている最後の1枠は、もしダニ・セバージョスの復帰が実現すれば彼がカンテラ出身枠としてリストAに入ることができますが、もし獲得できず枠を満たせなかった場合、ベティスが登録できるリストA全体の人数は24名へと強制的に削減されます。一方で、2005年生まれ以降の若手を登録できる「リストB」にはパブロ・ガルシアらが登録可能ですが、ペレグリーニ監督から高く評価されている22歳のMFニャンゴロ・ブアレーは年齢制限によりリストBに登録できず、リストAの貴重な1枠を消費して登録する必要があり、フロントは難しい登録パズルの解決を迫られています。 (via Estadio Deportivo)

非EU枠を外れたメキシコ代表オベド・バルガスへの獲得アプローチ

🇲🇽 ベティスは、アトレティコ・マドリードがピッチでの経験を積ませるために今夏のローン放出を考慮している21歳のメキシコ代表MFオベド・バルガスの獲得に高い関心を示しています。バルガスはアラスカのアンカレッジ出身で、シアトル・サウンダーズでプロデビューを飾り、アトレティコに加入した若きピボットです。

🇪🇸 特筆すべきは、母親がスペインの血を引いていることから、今年5月にスペイン国籍の取得プロセスをすべて完了した点です。これにより、ラ・リーガで非常に厄介な足かせとなる外国人登録枠(非EU枠)を一切消費しないタレントとなっており、ベティスにとっても獲得の障害が低い好タレントとなっています。

💪 1.75メートルと小柄な体躯ながら、中盤の底で驚異的なボール奪取能力とディフェンスデュエルの勝率を誇り、ビルドアップ時には鋭いドリブルで自ら相手のプレスラインを越えて縦へ運ぶダイナミックなプレースタイルが特徴です。中盤のさらなる強度アップを目指すベティスにとって、バレンシアやヘタフェといった強力なライバルたちとの争奪戦を制して彼を迎え入れることができれば、シーズンを戦い抜く上でこれ以上ない強力な補強ピースとなります。 (via Estadio Deportivo)

アウェー戦チケット分配における地理的近接性ルールの導入とサポーターの反発

🎟️ クラブは、26/27シーズンにおけるアウェー戦観戦チケットの分配基準を改定し、サポーターの間で大きな議論を巻き起こしています。新たに導入されたのが「地理的近接性」を最優先するルールです。これは、セビージャから遠く離れた地域に居住する何千人もの熱狂的なベティスファンが、自分の住む地域の近くにチームが遠征してきた際に優先的に観戦チケットを確保できるようにするための措置です。

📊 チケット全体の分配比率は、昨季同様に80%をソシオ(会員)向け、20%をペニャ(サポーターズクラブ)向けとします。ソシオ向けの80%のうち、70%は一般定期会員向け(35%は勤続年数順、35%は抽選で決定)、残りの10%が「Soy Bético」カテゴリーに割り当てられ、この10%の枠において「対戦場所からの居住地の近さ」が最優先されます。

🏠 同様に、ペニャ向けの20%の枠についても、試合会場のコミュニティに近いペニャに対して1試合最大10枚を優先配分し、それ以外のペニャについては抽選(1つのペニャあたり最大5枚に制限)とします。遠方のファンを救済するための人道的な措置である一方、これまでセビージャから莫大な移動コストを支払って敵地へ駆けつけていた現日の熱烈なサポーターたちからは、SNSなどを通じて不公平であるとして激しい反発が寄せられています。 (via Estadio Deportivo)

エズ・アブデを巡るガラタサライからの接触とベティス残留の固い意志

🇹🇷 トルコの強豪ガラタサライが、アーセナルのガブリエウ・マルティネッリ獲得交渉が難航していることを受け、その代役としてベティスのモロッコ代表FWエズ・アブデの獲得を画策していると報じられています。トルコメディアによると、ガラタサライ幹部はアブデの新代理人であるアントニオ・カーマニョ氏と会談。トルコの税制優優(アスリートの税率はわずか30%)とクラブの経済力を活かし、ベティスでの数倍に及ぶ巨額の年俸オファーを用意しているとされます。

⛔ しかし、ベティスのスポーツディレクター、マヌ・ファハルドはアブデをチームの不可欠な戦力と位置づけており、放出交渉のテーブルに着くための唯一の条件として『6000万ユーロの契約解除金を全額一括で支払うこと』を求めています。なお、この移籍金が支払われた場合、その16%は古巣のFCバルセロナに支払われる契約となっています。

✈️ 代理人のカーマニョ氏もアブデのベティス残留を明言しており、本人もスペイン国内でのプレー継続とベティスでのチャンピオンズリーグ参戦を強く望んでいるため、プレミアリーグのメガクラブからの超巨額オファーなどの急展開がない限り、移籍の可能性は極めて低いとみられています。 (via Estadio Deportivo)

ファビオ・シウバ獲得に向けたドルトムント現地での直接交渉と去就の行方

🇩🇪 ベティスは、チャンピオンズリーグに挑むための新たなエースストライカーとして、ドルトムントに所属するポルトガル代表FWファビオ・シウバの獲得に向けて具体的な行動を開始しました。数日前には、クラブの技術セクレタリーであるアルバロ・ラドロン・デ・ゲバラが直接ドイツのドルトムントへと派遣され、クラブ幹部との間で移籍条件に関する直接の交渉を行いました。

💰 ドルトムント側は、かつて彼を獲得した際に投資した2250万ユーロの一部を回収するため、今夏の市場で2000万ユーロ前後の完全移籍での売却を第一に要求しています。しかし、ベティスは財政の制限から「買い取りオプション(または一定条件で義務化されるオプション)付きの有償レンタル」での獲得を望んでおり、クラブ間の合意形成を模索しています。

🇵🇹 獲得を巡っては、同じくプリメーラのレアル・ソシエダも獲得に関心を示して交渉を進めていますが、シウバ本人はベティスの熱意と、何よりもベティスの一員としてチャンピオンズリーグのピッチに立つことに非常に魅力を感じており、ベティスへの移籍を最優先に考慮しているとされています。選手本人がドルトムント側に対してベティスへの移籍を容認するようプッシュするかが、交渉妥結の決定的な鍵となります。 (via Estadio Deportivo) (via ElDesmarque)

ケヴィン・デンキー獲得交渉におけるシンシナティとの金銭的ギャップ

🇺🇸 ベティスのストライカー補強リストの筆頭に挙がっているのが、MLSのシンシナティに所属するトーゴ代表FWケヴィン・デンキーです。ベティスは彼の獲得資金として、固定の移籍金を最大1500万ユーロと想定して交渉を続けてきましたが、シンシナティ側は現在2000万ユーロ前後の高額な移籍金を要求しており、交渉は非常に複雑な局面を迎えています。

💬 デンキーの周辺関係者は、ベティスが『移籍金に大金を支払うことを渋っている』と不満を漏らしつつも、すでにベティス側から1400万ユーロの固定金+400万ユーロの変動金(総額1800万ユーロ)の具体的なオファーが提示されたと主張。一方で、ベティス側はそのような高額オファーの提示を公式には否定しており、両者の主張には食い違いが見られます。

📉 デンキー自身はベティスへの移籍とヘリオポリスでのCL挑戦を熱望していますが、移籍交渉の長期化による精神的な負担がピッチでのパフォーマンスにも影響を及ぼしています。ワールドカップの中断明けの最初の2試合では連続ゴールを挙げたものの、直近のリーグ戦およびリーグスカップでは3試合連続でノーゴールと沈黙しており、最終盤の決着に向けて静かに交渉が続けられています。 (via Estadio Deportivo)

コロンビア大地震に対しクチョ・エルナンデスとネルソン・デッサが表明した悲痛な連帯

🇨🇴 コロンビアを襲った大地震に対し、ベティスに所属する2人のコロンビア人選手、クチョ・エルナンデスとネルソン・デッサが、クラブ公式メディアを通じて深い哀悼の意と悲痛な心情を吐露しました。

🎙️ 震源地のサン・ホセ・デル・パルマに近いペレイラ出身のクチョ・エルナンデスは、

『非常にショックで、遠く離れたスペインから何も手助けができないことに無力感を感じています。幸いにも私の家族は全員無事で、建物の被害もありませんでしたが、多くの友人たちが一時連絡が取れず、本当に恐ろしい夜を過ごしました。しかし、コロンビア人は常に手を取り合って前を向く強い人々であり、きっとこの試練を乗り越えられます。私たちは今、復興のために経済的な支援をすでに始めており、世界中の人々にも小さな支援をお願いしたいです』

と涙ながらに語りました。

🎙️ 同様にマルマト出身のネルソン・デッサも、

『私の故郷は直接的な被害を免れましたが、被災した多くの家族を思うと胸が張り裂けそうです。現地に行って直接瓦礫を片付けるなどの手助けがしたいですが、今できる最善のことを行います。コロンビアの連帯の力があれば、必ず失われた生活を取り戻せると信じています』

と語り、二人はサッカー選手としての立場を超え、母国への全面的な支援と祈りを捧げました。 (via Estadio Deportivo)

下部組織の新星デ・アロ、オベング、サステル のトップチーム練習昇格

🌱 ペレグリーニ監督は、インテル・ミラノとの親善試合に向けたプレシーズン練習において、カンテラ(下部組織)から新たに3名の有望な若手選手をトップチームのトレーニングに昇格させました。

⚽ 1人目は、2007年生まれでトップ下や両ウイングを主戦場とし、コパ・デル・レイ・フベニール制覇の立役者となったMFアルベルト・デ・アロ。彼は今季、カピ監督率いるCチーム(3部)でのプレーが予定されていますが、代表のアンダー世代での実績も含め、その高い創造性が評価されています。

⚽ 2人目は、昨季レアル・サラゴサの下部組織で13ゴールを挙げ、ベティス加入後も計9ゴールを記録した強力な右ウイング、FWデリック・オベング。彼も今季はベティスCからのスタートとなりますが、その爆発的な縦への突破力が評価されての招集となりました。

🧤 3人目は、18歳の若きGKフアン・サストレ。サストレは2年前にテネリフェからフリーで加入。サラリーや契約でのトラブルからテネリフェの更新を断り、ビジャレアルの誘いを断ってベティスに加わった逸材であり、昨季のカラベラでの大活躍を経て、次世代の守護神候補として英才教育を施されています。 (via ElDesmarque)

イスマエル・シエラのエストリル残留による45パーセントの将来移籍金取り分消失の懸念

🇵🇹 ベティスは、かつてポルトガルのエストリルへ移籍させたカンテラ出身のDFイスマエル・シエラに関して、今夏の移籍市場での想定外の経済的損失を被る可能性が高まっています。シエラは2年前にエストリルへ移籍。その際、ベティスは将来の移籍金の45%を受け取る権利を留保していました。しかし、昨季は出場機会に恵まれず、オササナ・プロメサスやビジャレアルBへのレンタルを繰り返していました。

💰 今夏、ビジャレアルBでの活躍によりいくつかの移籍オファーが届き、売却益による移籍金の取り分が期待されていましたが、エストリルの新監督ヴァスコ・マトス氏が彼をプレシーズンで高く評価。リーグ開幕戦のファマリカオン戦(1-1)でも90分フル出場して主力に定着しました。

🚫 エストリル側は彼を今季の不可欠な戦力と位置づけ、今夏の放出を完全に拒否する姿勢に転換。シエラとエストリルの契約は2027年6月までとなっており、もしこのまま移籍せずに来夏にフリーで退団した場合、ベティスが保有する45%の売却権利は完全に無価値となってしまいます。ベティスが利益を得るためには、来年1月の冬の市場での売却を期待するほかありません。 (via Estadio Deportivo)

ワールドカップによる労働法休暇規定に伴うバレンシア戦の延期と実質的な開幕節

📆 ラ・リーガの26/27シーズン開幕節において、ベティスが予定していたバレンシアCFとのアウェイゲームが延期されることが確定しました。この延期の理由は、今夏に開催されたワールドカップ2026において、ベティスおよびバレンシアの選手たちが各代表チームの準決勝以降の後期ラウンドまで勝ち進んだことにあります。

🇪🇸 スペインの労働法規定により、選手たちには大会終了後に最低21日間の連続した完全休暇(バカンス)を付与することが義務付けられています。これにより、プレシーズンの準備期間が物理的に不足し、十分な健康状態を確保できないことから、ラ・リーガ側は選手たちの安全を守るために試合の延期を決定。

⚽ ベティスのリーグ戦の本当の開幕節となるゲームは、8月21日の金曜日21時00分、本拠地カルトゥーハにレアル・ソシエダを迎えて行われる第2節が初戦となります。なお、バレンシアとの延期試合は8月25日に開催される予定となっています。 (via MARCA) (via SPORT)

【本日の総括】

レアル・ベティスは、悲願のチャンピオンズリーグ参戦を目前に控え、選手登録におけるカンテラ枠の問題や厳しいサラリーキャップ制限のパズル、そしてワールドカップによる休暇規定に伴うバレンシア戦の延期など、変則的なピッチ外の戦いに直面しています。ダニ・セバージョスの復帰に向けた綱渡りの交渉やファビオ・シウバ獲得へのドイツでの直接対話など、新エースストライカー確保に向けた戦略が最終盤まで急がれる一方、母国の震災に心を痛めるクチョやデッサら主力を擁し、チームは緑と白の誇りを胸に、インテル戦を経て8月21日のソシエダ戦へと一丸になって歩みを進めています。