レイ・バジェカーノ戦の劇的逆転勝利と5年ぶりの開幕戦白星

セビージャはホームでの開幕戦において、レイ・バジェカーノを相手に2-1の劇的な逆転勝利を収めました。試合開始わずか4分、ディフェンダーのアルナ・サンガンテの痛恨のバックパスミスからアルバロ・ガルシアに先制点を許す非常に苦しいスタートとなりました。前半はユースのニコ・ギジェンやミゲル・シエラをスタメンに起用したものの、不慣れなプレッシャーに苦しみ機能しませんでした。しかし後半、ヨン・グリディのPKで同点に追いつき、最後はキケ・サラスが一発退場となり10人になる絶望的な状況を迎えながらも、新加入のロビー・ウレが獲得したPKをペケが確実に沈めて劇的な白星をもぎ取りました。開幕戦を勝利で飾ったのは、実に2021年以来5年ぶりの快挙です。(via Mundo Deportivo)

奇跡のデビューを飾った22歳の新星ロビー・ウレとスコットランド代表からの熱視線

スウェーデンのIKシリウス・フォトボルから650万ユーロで加入した22歳のスコットランド人フォワード、ロビー・ウレ。ラ・リーガデビューとなった後半戦のわずか45分間で劇的な決勝PKを奪い、計り知れない価値を証明しました。これを受け、月曜日にスコットランド代表の新監督に就任したセバスティアン・ポコニョーリは、早くも彼を代表招集候補として注視していると明言しました。ポコニョーリ監督はインタビューで『ロビー・ウレのような有望な名前がこれから頭角を現してくるだろう』と語り、A代表未経験ながら昨季スウェーデンリーグで20ゴール3アシストを記録してワールドカップ招集予想にも入っていたウレの台頭を歓迎しています。元代表FWのクリス・ボイドも『ロビー・ウレのような選手をこれ以上無視することはできない』と太鼓判を押しています。(via Estadio Deportivo)

勝利を呼び寄せた指揮官ガルシア・プラサ監督と新主将スアソの熱すぎる言葉

前半0-1の劣勢で迎えたハーフタイム、ロッカールームでルイス・ガルシア・プラサ監督は選手たちへ強い信頼と熱い言葉を投げかけました。『私の話をよく聞いてほしい。試合はまだ0-1だ。0-0や1-0の状況と何ら変わりはない。頭の中をクリアにし、やるべきことを整理して、みんなで連係を保って戦い、この試合を引っくり返そう。自分たちを信じて冷静にプレーすれば、絶対に負けることはない。一つ言っておく。今すぐ1点取れるかもしれないが、仮に残り15分で追いついたとしても、そこから絶対に勝てる。闘い続けよう、走り続けよう。守備への素早い切り替えを怠らず、お互いの距離感を保ち、周囲のカバーを徹底するんだ。戦い続けろ、闘い続けろ、闘い続けろ!』。さらに、新キャプテンのガブリエル・スアソも試合前に『我々の新しい歴史は今日ここから始まる。過去なんて関係ない、それまでに何があったかもどうでもいい。我々の歴史は、我々自身が汗と血、そしてガッツによって書き上げるのだ。それが我々の基盤だ。ここからすべてが始まる。さあ、闘おう!』と選手たちを鼓舞。監督は後半、ペケを投入してアグメをアンカー底に置くシステム変更を行い、右サイドのミゲル・シエラを活かしたサイドチェンジを徹底させて、見事な逆転劇を演出しました。(via Estadio Deportivo)

移籍市場での葛藤:主力アグメとバルガスを巡るサウジマネーと野望

移籍市場の最終盤において、最大の焦点となっているのがルシアン・アグメとルーベン・バルガスの去就です。24歳のアグメに対しては、サウジアラビアのNEOM SCから2500万から3000万ユーロという巨額のオファーが提示されており、先週末には代理人がセビージャを訪れて交渉が行われました。しかし、アグメ本人は欧州トップリーグでのプレー継続を望んでおり、サウジへの移籍を拒む構えです。セビージャはインテルに過去合計800万ユーロを支払って90%の保有権を持っており、売却が成立すればインテルに10%が支払われるものの、1700万ユーロ以上の巨額の利益が手に入り、負債の圧縮と中盤や前線のさらなる補強資金となります。一方、バルガスはチャンピオンズリーグ出場を目指して移籍を志望しており、セビージャは2000万ユーロ以上のオファーを求めていますが、現時点でクラブが納得する正式な提案は届いていません。(via MARCA)

センターバック補強とマルコンの去就:監督の要求とベテランの献身的な選択

ルイス・ガルシア・プラサ監督は、ディフェンス陣の厚みを持たせるためにセンターバックの補強を求めています。その鍵を握るのがブラジル人ディフェンダーのマルコンの去就です。マルコンはこれまで度重なる怪我に苦しんできましたが、チームの財政危機に際して自ら減給を申し出るなど、クラブと非常に良い関係を保っています。現在マルコンにはいくつかのオファーが届いており、本人は移籍を前向きに検討しています。彼の退団が確定すれば、監督が切望する新たなセンターバックの獲得が急務となります。もし獲得が難航した場合は、フアン・イグレシアスやカルモナをセンターバックとして緊急コンバートするアイデアも想定されています。(via ElDesmarque)

構想外ペドロサの放出交渉:マジョルカ移籍と制限回避への動き

セビージャで居場所を完全に失い、現在は構想外の選手たちとともに個別調整を行っているアドリア・ペドロサ。セビージャは彼の完全移籍金を200万ユーロに設定しています。一度はレイ・バジェカーノとの交渉が進んだものの破談となり、現在は今夏の選手売却で十分な資金を持つマジョルカへの移籍が最も濃厚とされています。現実的な取引方法としては、マジョルカがペドロサの高額な給料の大部分、あるいは全額をカバーする形での「買い取りオプション付きの期限付き移籍(ローン)」が見込まれています。これにより、セビージャは給料制限をクリアしてLaLigaの登録制限に空きを作り、さらにアレックス・モレノを呼び戻すための財政的な余地を構築しようとしています。(via ElDesmarque)

新たな矛としてのイレニヘナとロビーニョ・ジュニア:将来性を見据えたローン画策

攻撃陣の更なる刷新を目指すセビージャは、獲得を熱望している20歳のフォワード、ジョージ・イレニヘナの交渉に粘り強く取り組んでいます。所属するアル・イテハドの新たな投資ファンドがレンタル移籍を突如拒否し、高額な完全移籍を求めたことで交渉は停滞していますが、セビージャはローンでの獲得の可能性を依然として完全には捨てていません。これと同時に、かつて世界的に活躍したロビーニョの息子で、サントスFCに所属する18歳のロビーニョ・ジュニアの獲得交渉も浮上。サントスで出場機会が減少している万能な若きウイングを、安価な給料かつ買い取りオプション付きのローンで獲得し、かつてアヤックスから低額で獲得してモナコへ大金で売却したスタニス・イドゥンボ・ムザンボのような「踏み台クラブ」としての恩恵を再現することを狙っています。(via Estadio Deportivo)

練習再開とビルバオ戦への備え:グリディの回復状況と累積警告・怪我人の現状

土曜日にサン・マメスで行われるアスレティック・クラブとの一戦に向け、チームは火曜日からトレーニングを開始しました。開幕戦で同点PKを決めたものの、82分に痛めて途中退場したヨン・グリディは、幸いにも大事には至らず火曜日の練習に通常通り参加。週末の試合出場には問題がないと見られます。一方で、開幕戦で一発退場処分となったディフェンダーのキケ・サラスは累積警告によりビルバオ戦が出場停止となります。また、プレシーズンから離脱しているアルフォンソ・ゴンサレスは、大腿四頭筋の怪我により少なくともさらに3週間の戦線離脱が決定しました。ペドロサやファビオ・カルドーゾ、マルコンなどの売却候補メンバーは全体練習から外れています。(via Estadio Deportivo)

サポーターの視線:ナバロSDへの絶賛と経営陣への冷ややかな怒り

ファンの間では、ニアンズーやジョルダンといった高給取りで不要な選手たちを次々と整理することに成功したホセ・イグナシオ・ナバロSDの手腕を絶賛する声が急増しています。サポーターからは『彼の仕事ぶりは文句なしの優等だ。不要な選手を放出してくれただけで大満足であり、残りの移籍期間で完璧な補強を完了できれば最優秀の評価を贈りたい』と期待が寄せられています。しかしその一方で、依然として実権を握り続け、不透明な経営状態を維持している現役役員会へのサポーターの怒りは冷めておらず、『役員会は早くクラブを売却して退陣すべきだ』と、ピッチ外の経営問題に関しては非常に厳しい目を向け続けています。(via Estadio Deportivo)

【本日の総括】

5年ぶりとなる開幕戦の逆転劇によって、久しぶりにスタジアムに前向きな希望の風が吹き込んでいるセビージャFC。ロビー・ウレの衝撃的なデビューや指揮官の優れた修正力でピッチ上は好スタートを切ったものの、アグメのサウジ移籍拒否やペドロサの売却、イレニヘナ獲得への執念など、移籍市場のデッドラインに向けたナバロSDの立ち回りとフロントの財政再建の行方が、今シーズンの運命を左右することになります。