スーパーコンピューターの予測とトラブルだらけの新シーズン

Optaのスーパーコンピューターが実施したラ・リーガ2026-27シーズンの順位予測シミュレーションによると、ラージョ・バジェカーノはセルタやレアル・ソシエダ、アスレティック・クラブなどを上回り、ヨーロッパカップ戦出場権を争う上位候補として高い評価を得ています。このシミュレーションは8月11日時点の賭け市場のデータや独自ランキングに基づき、何万回も戦いをシミュレートして算出されたものです。しかし現実のチームは、シミュレーションの予測とは裏腹に、非常に多くの深刻な問題を抱えて開幕を迎えています。昨シーズンにチームをカンファレンスリーグ決勝にまで導いたイニゴ・ペレス監督が退任したことに加え、ホームスタジアムであるエスタディオ・デ・バジェカスの安全問題により、シーズンの序盤を本拠地から遠く離れた別の場所で戦わざるを得ないという大きな逆境に直面しています。(via SPORT)

エスタディオ・デ・バジェカスの安全欠陥による使用停止とLaLigaへの延期要請

ラージョ・バジェカーノは、ホーム開幕戦となるラ・リーガ第2節デポルティーボ・アラベス戦(当初8月20日木曜日21:00予定)の開催をめぐり、スタジアム問題で深刻な混乱に陥っています。事の発端は、スタジアムの所有者であるマドリード州の文化・観光・スポーツ省が委託した監査により、エスタディオ・デ・バジェカスに安全、衛生、メンテナンスの面で重大な欠陥が検出され、深刻な規制違反と老朽化が発覚したことです。これにより、マドリード州は7月末にスタジアムのライセンスを予防的に一時停止する決定を下しました。クラブはここ数週間、清掃やメンテナンスを行い、スタジアムは使用可能であると主張する監査報告書を提出して予防措置の解除を求めましたが、マドリード州は8月17日月曜日の夜にこの解除申請を却下しました。これを受けてクラブは、本拠地でプレーできないことはクラブやファンに深刻な不利益を与えるとして、試合前日の8月19日水曜日の未明に、LaLigaのハビエル・テバス会長に対して公式に試合の延期を要請する声明を発表しました。現時点で、LaLiga側からの正式な返答は届いていません。(via Estadio Deportivo)

代替会場ブタルケでの開催準備とチケット対応

もしLaLigaによって試合延期の申請が却下された場合、ラージョ・バジェカーノはCDレガネスとの合意に基づき、レガネスのホームスタジアムであるエスタディオ・オンタイム・ブタルケでアラベス戦を代替開催することになります。急な会場変更に伴い、クラブはサポーターへの対応に追われています。年間シート保持者(アボナード)に対しては、エスタディオ・デ・バジェカスのチケット売り場にて、自身の年間シートと同等カテゴリーのブタルケでのチケットを無料で配布する措置を講じています。配布スケジュールは、8月19日水曜日の11:00から22:00まで、および試合当日である8月20日木曜日の10:00から20:45までとなっています。また、年間シートを保持していない一般のファンに向けたチケットの購入方法については、水曜日の午前中に詳細を発表する予定となっています。クラブは今回の事態を深く遺憾に思っており、数日中にもクラブの正当性を証明する確実な書類を公表する意向を示しています。(via Estadio Deportivo)

ファン団体のボイコット宣言と会長プレサへの怒り

今回の急なアウェイ代替開催に対し、クラブのファン組織は激しい怒りを露わにしています。ラージョの大部分のペニャ(サポーターズクラブ)で構成されるプラットフォームADRVと、ウルトラスのブカネロス(Bukaneros)は共同で、レガネスのブタルケで行われる明日の試合、さらにはバジェカス以外のスタジアムで行われるすべてのホームゲームへの遠征をボイコットするよう、ファン全員に強く呼びかけています。ファンがボイコットという苦渋の決断を下した最大の理由は、15年間にわたりクラブのトップに君臨するラウル・マルティン・プレサ会長のずさんな管理運営に対する強い反発です。ファンはプレサ会長がクラブを放置し、破滅へ導いていると主張しており、さらに行政の黙認のもとでファンの安全を15年も危険にさらし続けてきたと激しく批判しています。また、ファン団体はバジェカスでプレーできなかった試合分の年間シート代金の返金を強く求めており、クラブの情報隠蔽や怠慢、アボナードへの冷遇を厳しく糾弾しています。(via SPORT)

会長プレサの沈黙破る警告とファンからの辞職要求

バジェカスの使用停止と代替開催をめぐる対立が泥沼化する中、これまで沈黙を守ってきたラウル・マルティン・プレサ会長がメディアに対して公式に発言し、強い危機感を示しました。プレサ会長は、『もしラージョがバジェカスでプレーできないのであれば、我々は2部リーグへと送られることになるだろう』と語り、ホームスタジアムを失うことがチームの降格に直結しかねないという恐ろしい結末を警告しました。しかし、この発言はかえってサポーターの怒りに油を注ぐ形となっています。スタジアムのずさんな維持管理の全責任はプレサ会長の長期にわたる不誠実な経営にあるとするサポーターたちは、SNSやコミュニティで『プレサは一刻も早く荷物をまとめてクラブを去るべきだ』と叫び、プレサ会長の即時退陣を求めて抗議活動を激化させています。(via Estadio Deportivo)

移籍市場:サントスの超新星ロビーニョ・ジュニアへの獲得オファー

移籍市場の閉幕まであと2週間と迫る中、ラージョ・バジェカーノは中盤と攻撃の補強候補として、ブラジルのサントスFCに所属する18歳の有望株、ロビーニョ・ジュニアの獲得に動いています。彼はかつてレアル・マドリードやACミランなどで世界的な名声を博した元ブラジル代表ロビーニョの息子であり、父親と同様に両サイドのウイングを自在にこなし、トップ下(メディアプンタ)でも高いクオリティを発揮する万能型のアタッカーです。ロビーニョ・ジュニアは2025年7月にサントスのトップチームへ飛び級で昇格し、ネイマールが決勝ゴールを決めたフラメンゴとの一戦でプロデビューを飾りました。その後、サントスと2027年4月30日までのプロ契約を締結しましたが、2026年シーズンに入ってからは公式戦での出場機会が激減しており、リーグ戦23試合中わずか3試合の出場にとどまっています。ヨーロッパへの進出を望む選手側に対し、ラージョは買い取りオプション付きの期限付き移籍(ローン)という極めて手頃な条件での獲得を打診しています。この獲得にはセビージャFCやイタリアのジェノアFCも関心を示しており、ルイス・ガルシア・プラサ監督は、彼のプレースタイルに加え、メディアの過剰な注目などのピッチ外の影響も含めて、獲得のメリットとデメリットを慎重に吟味しています。(via Estadio Deportivo)

【本日の総括】

新シーズンの開幕を前に、エスタディオ・デ・バジェカスの安全問題による使用停止という未曾有の危機に揺れるラージョ・バジェカーノ。代替会場での開催決定に伴うサポーター団体のボイコット宣言やプレサ会長への抗議など、ピッチ外での大混乱が続いています。試合の延期要請の行方や、ロビーニョ・ジュニアをはじめとする移籍市場最終盤の動きから目が離せません。