開幕アラベス戦での痛恨の敗戦と数的不利の影響
⚽ヘタフェはメンディソルサで行われたラ・リーガ開幕戦でアラベスと対戦し、0-3で敗れました。試合前半はお互いに激しい接触を繰り返してファウルが多く、非常にスローペースな展開となりました。33分にはエリア内でマリオ・マルティンが相手のパブロ・イバニェスを引っ張ったとしてPKを主張されるシーンがありましたが、主審やVARは判定をスルー。しかし、42分にキコ・フェメニアが退場したことで状況は一変。1人少ない状態で戦うことを余儀なくされた後半は、アラベスの猛攻に晒されました。後半立ち上がりにGKデビッド・ソリアがアブデ・レバシュと Ángel Pérez のシュートを連続で防ぐ驚異的なセーブを見せましたが、73分に相手のナウエル・テナグリアにヘディングで先制点を奪われると、試合は完全に相手ペースになりました。追いつくために前がかりになった終盤にはスペースを突かれ、92分にマリアーノ・ディアス、94分にミケル・ロドリゲスに立て続けに追加点を奪われ、3-0という点差以上の悔しい結果で開幕戦を終えることとなりました。(via SPORT)
キコ・フェメニアの一発退場と物議を醸した判定
🟥前半42分、試合の行方を決定づける決定的な場面が起きました。こぼれ球に対してヘタフェのキコ・フェメニアとアラベスのレバシュが同時に突っ込み、フェメニアの足の裏がレバシュの膝あたりに直撃する形となりました。レバシュがピッチの上で激しく苦しむ中、セビリア出身の新昇格主審オレリャナ・シドは、当初フェメニアに対してイエローカードを提示しました。しかし、VARのデ・セロ・グランデからモニター確認の要請が入ったことで、主審はサイドラインのモニターで映像を再確認。その結果、フェメニアの足裏を見せたスライディングは極めて危険であると判断され、提示されていたイエローカードが取り消され、直接レッドカードでの一発退場に変更されました。この決定にヘタフェ側は強く抗議し、試合後のピッチ外でも激しい議論を巻き起こす火種となりました。(via ElDesmarque)
ボルダラス監督が激怒した判定基準と審判への抗議
🗣️ボルダラス監督は試合後、審判のジャッジ基準に対して非常に強い言葉で異議を唱えました。フェメニアの退場場面については『そのシーンをまだ繰り返し見ていないため具体的なコメントは避けるが、私たちのチームが他チームと同じ基準で裁かれていないことは確かだ。試合開始早々、最初のファウルですぐにイエローカードが出され、2回目のファウルでも同様に提示された。Davinchiに対するカードも同じようなケースだ。一方で、私たちのサトリアーノがシャツを引っ張られた場面があったが、それと同じような対応を相手にはしてくれなかった。判定基準が不公平であることは明らかだが、私たちにはどうすることもできない』とコメントし、悔しさをにじませました。また、自身も抗議の際にイエローカードを受けたことについて、『第4審判に対して、今のプレーはカードに値するファウルではないかと抗議した。私たちに対して非常に早い段階から簡単にイエローカードを出すのであれば、同様の激しい接触に対しては、両方のチームに同じ基準で適用すべきだと伝えたかったのだ』と不満を明確に口にしました。(via MARCA)
アンヘル・トーレス会長が明かす移籍市場の裏舞台とアバールの事実
💼ヘタフェのアンヘル・トーレス会長は試合前、夏の移籍市場の過酷さと自身の取り組みについて語りました。会長は『とても良いチームを作ることができたと自負しているが、これで補強が完了したわけではない。市場の残り15日間で、さらなる補強を模索したい。具体的にはサイドの選手を1人と、中盤にさらなるクオリティをもたらすセントラルミッドフィルダーの獲得が必要。これまでは売却作業を進めてチームの経済基準を整えてきた。ラ・リーガの有名な1:1ルールを満たすために、今でも不要な選手たち、いわゆる不要な放出要員を市場の閉幕までに整理していかなければならない』とクラブの経営戦略について触れました。また、開幕直前の選手登録を巡る資金繰りについて『選手たちを無事に登録するために、毎年行っているように今年も私個人が個人財務保証を行った』と、その苦労を赤裸々に明かしました。(via MARCA)
欧州大会への切符をかけたパルチザン戦への決意
🏆アラベス戦での大敗という現実を突きつけられたヘタフェですが、クラブは早くも頭を切り替えて次の重要な戦いに照準を合わせています。8月20日木曜日には、カンファレンスリーグ本戦出場をかけたプレーオフ第1戦で、セルビアの強豪パルチザン・ベオグラードと対戦します。ボルダラス監督は『すでにアラベス戦という過去の章は閉じなければならない。これからはクラブにとって今シーズン全体の成否を分けるカンファレンスリーグのプレーオフに向けて、すべてのエネルギーを集中させる。木曜日の試合に向けてしっかりと準備を行うつもりだ。対戦相手のパルチザンはすでに国内リーグを何試合も消化して戦術的な完成度を上げており、さらにすでに2つの厳しい予選ラウンドを突破してきている。我々にとって決して簡単な試合にはならないが、ヨーロッパの舞台に戻ってきた喜びをファンに届けるために絶対に勝ち進まなければならない』と決意を熱く語りました。(via Mundo Deportivo)
クリスタントゥス・ウチェを襲った悲劇と破談となった移籍金1800万ユーロの真相
🩹今夏のヘタフェにおける最大の悲劇の一つが、アタッカーのクリスタントゥス・ウチェを巡る出来事です。当初、イングランドのクリスタル・パレスとの間で移籍金1800万ユーロに及ぶ巨額の売却取引が合意目前に迫っており、クラブはこの資金を夏の主要な補強資金として活用する計画を立てていました。しかし、交渉の最終段階で取引が急転直下で決裂し、ウチェの売却益を得ることができなくなりました。さらに追い打ちをかけるように、チームに残留して再出発を切ろうとしていたウチェは、プレシーズン中に膝の前十字靭帯に深刻なダメージを負う重傷を負い、今シーズン中の復帰が絶望的となる長期離脱が確定しました。大きな売却益を失っただけでなく、最前線で貴重な戦力となるはずだった選手を失ったことについて、ウチェ自身もSNSで『自分のキャリアの中で最も困難な日々の一つを過ごしている。この現実を受け入れることは本当に辛い』と、打ちのめされた心情を告白しました。(via Estadio Deportivo)
エネス・ウナルの電撃復帰と去就が囁かれるボルハ・マイョラルへの期待
🔥イングランドのボーンマスへの移籍から急転直下でヘタフェに正式復帰したターキッシュストライカー、エネス・ウナルの存在はチームにとって非常に心強いものとなっています。ボルダラス監督は『エネスはファンにとっても、私にとっても非常に馴染み深い、信頼のおける偉大なプロフェッショナルだ。彼はイングランドに行ってからも、いつも私たちのことを恋しがってくれており、私たちもまた彼を恋しく思っていた。これからピッチの戦いだけでなく、彼の存在は日々のチームビルディングにおいても多大なる助けとなってくれるはずだ』と復帰を歓迎しました。アラベス戦では後半から出場し、セットプレーから同点のチャンスを迎えましたが合わせきれませんでした。一方、去就や売却の噂が絶えないボルハ・マイョラルについても、指揮官は『そうした噂を心配することなく、常にポジティブに考えている。マイョラルは現在私たちのチームの一員であり、これまで非常に真摯に練習に励んできた。フォワード陣の競争が活発になることは、彼にとってもチーム全体にとっても非常に要求水準を高め、全員の成長に繋がるので歓迎すべきことだ。彼が最高のパフォーマンスを再び発揮し、ヘタフェの目標達成を大いに助けてくれることを信じている』と期待を寄せました。(via ElDesmarque)
新加入選手たちのデビュー戦評価とチーム内競争の激化
🏃♂️開幕戦では、新たに加わった複数のタレントたちがピッチに立ってそれぞれの存在感を示しました。アストン・ヴィラから加入し、1部リーグデビューを飾ったアンドレス・ガルシアは、本来の右サイドバックではなく左ウイングとして先発し、戦術的な役割を果たしました。また、ボランチに入ったベルギー出身のオレル・マンガラは、確かなキープ力とボール奪取の力強さを示し、かつての中盤の要だったルイス・ミジャやマウロ・アランバリの退団を感じさせない好印象を残しました。センターバックとして完全移籍で先発したザイド・ロメロは、後半のシステム変更に伴い左サイドバックへと移動し、精力的に左サイドから前線へクロスを供給して攻撃をサポート。一方で、先発起用された若手のDavinchiはアラベスの攻撃的な突破に苦しみ、前半のみでの交代というほろ苦い結果となりましたが、今後は負傷から戻るJohan Mojica(前シーズンの出場停止処分が残っていたため今節は欠場)と厳しい左サイドバックのレギュラー争いを展開していくことになります。(via Mundo Deportivo)
主力登録を巡る夏の資金繰りと開幕直前の登録完了劇
📝ヘタフェは開幕戦を迎えるわずか数日前まで、登録に関する極めて深刻な問題に頭を悩ませていました。守護神のデビッド・ソリア、キャプテンのDjené Dakonam、新戦力のフアン・ベロカル、オレル・マンガラ、イヴァン・ネユといった、チームの根幹をなす非常に重要な選手たちがラ・リーガの選手登録リストに掲載されておらず、このままでは開幕戦に先発メンバーを組むことすら危ぶまれる危機的な状態にありました。しかし、アンヘル・トーレス会長が自身の個人資産を抵当に入れた追加のアバール(財務個人保証)をリーグに提出したこと、さらに一部の選手売却による資金の確保が承認されたことで、開幕前日についに主力全員の登録がギリギリで受理され、無事にソリアやDjené、マンガラらがアラベス戦のピッチに立つことができるようになりました。なお、DavinchiやJean Ives Valouについては下部組織登録として出場可能なため登録の影響はありませんでした。(via Estadio Deportivo)
新スタジアム改修工事がもたらす期待とメインスタンド閉鎖のハンディキャップ
🏟️ヘタフェは現在、クラブの将来的な経済的・社会的シンボルとなる新しいコリセウムスタジアムの全面改修工事という、非常に大きな変革の最中にあります。南スタンドやバックスタンドの改修作業は順調に進められているものの、北スタンド上部の完成は予定より遅れる見込みとなっており、さらに重要なことに、メインスタンドに関しては今シーズンを通じて改修のために完全に閉鎖され、使用することができません。スタジアムの収容人数が著しく減少した状態での戦いを強いられることについて、ボルダラス監督は『新スタジアムへの移行期において、常にスタジアムが工事中の状態でホームゲームを戦わなければならないのは、私たちにとって大きなハンディキャップを背負っているようなものだ。しかし、この困難な環境でもチームは前を向いて戦い抜くしかない』と、ピッチ外のインフラ問題がチームの闘争心に与える影響について語りました。(via Estadio Deportivo)
欧州5大リーグ最多の不名誉な記録と激しい球際の代償
📊この試合でキコ・フェメニアが前半42分に退場処分を受けたことで、ヘタフェはまたしてもカードに関する不名誉な統計記録を更新することとなりました。統計データによると、欧州5大リーグ(スペイン、イングランド、イタリア、ドイツ、フランス)の全クラブを対象にした過去5シーズンにおける公式戦のレッドカード累積提示数において、ヘタフェは実に34枚の退場者を記録しており、欧州全体でワースト1位という非常に不名誉な記録を独走しています。2位はセビージャの30枚、3位はイタリアのエラス・ヴェローナの25枚、4位にはラツィオ、ラージョ・バジェカーノ、レアル・ベティス、モナコが23枚で並んでいます。ボルダラス監督の掲げる、球際で非常に激しく、限界までインテンシティを高める「肉弾戦」のプレースタイルはチームの大きな強みである一方で、一歩間違えれば数的不利に陥る大きな代償と背中合わせであることを証明する結果となっています。(via ElDesmarque)
アトレティコの若きメキシコ代表オベッド・バルガス獲得への関心
🤝移籍市場の閉幕が迫る中、ヘタフェは中盤のさらなる層の厚みとダイナミズムを確保するために、アトレティコ・マドリードに所属する21歳の新鋭ミッドフィルダー、オベッド・バルガス(Obed Vargas)のローンでの獲得に関心を示しています。バルガスはアトレティコでパブロ・バリオスやコケ、モーテン・ヒュルマンドといった強力な主力選手たちとの競争に直面しており、シメオネ監督も彼の成長のためにローンでの武者修行を検討しています。アメリカのアラスカ州出身でありながらメキシコ代表を選択したバルガスは、MLSのシアトル・サウンダーズからアトレティコへ加入し、昨季の後半戦だけで750分間(13試合)に出場。豊富な運動量とデュエルの強さに加え、優れた縦への推進力を備えています。特に彼が5月にスペイン国籍を取得したため、ラ・リーガの外国人選手登録枠を圧迫しない点も、ヘタフェやバレンシア、ベティスといった獲得を目指すライバルクラブにとって非常に大きな魅力となっています。(via Estadio Deportivo)
【本日の総括】
今シーズンのヘタフェCFは、主力登録手続きの遅れや主力選手たちの流失、さらには期待の若手ウチェを襲った大怪我の悲劇など、極めて困難なピッチ外の壁に直面しています。開幕アラベス戦では数的不利の影響から0-3と大敗を喫し、厳しいスタートとなりました。しかし、エネス・ウナルの電撃復帰やマンガラのデビュー、さらにスタジアムの全面改修など、前を向くための希望の材料も存在します。不名誉なレッドカードの多さを改善しつつ、数日後に控えるパルチザンとのカンファレンスリーグ・プレーオフに向けて、チームがどのように不屈の生存本能をピッチ上で発揮するのか注目が集まります。
