【今回のラインナップ】

 

✅ ラ・リーガ第33節セルタ戦の展望と無敵のホーム記録 [CL敗退の傷を癒やし、圧倒的な強さを誇るホームでリーグ制覇へ前進を狙う]

✅ セルタ戦の予想スタメンとフリック監督のジレンマ [クバルシやデ・ヨングが復帰する一方、前線や中盤の構成に指揮官が頭を悩ませる]

✅ 補強リストの精査とB・シウバらへの評価 [ベルナルド・シウバやラファエル・レオンなど大物候補の獲得を見送る方針が明らかに]

✅ レヴァンドフスキの去就とユベントスからのオファー [契約延長が難航する中、イタリアの名門が600万ユーロとボーナスで獲得を画策]

✅ 16歳の新星ジェシー・ビシウ獲得に向けたブルッヘとの交渉 [バルサのスカウト陣がスイスとベルギーへ飛び、将来の有望株獲得へ正式に始動]

✅ 各界からのフリック体制への称賛とラミン・ヤマルへの賛辞 [魅力的なサッカーを展開する監督と、18歳で3度目の優勝に迫る天才への評価]

✅ アカデミー大会での台湾旗掲載に対する中国への謝罪 [SNSでの旗の掲載が中国のネット上で炎上し、クラブがWeiboで公式謝罪と調査を発表]

 

■【ラ・リーガ第33節セルタ戦の展望と無敵のホーム記録】

 

チャンピオンズリーグ準々決勝でのアトレティコ・マドリード戦敗退という痛手から立ち直り、FCバルセロナは水曜日の21時30分にSpotifyカンプ・ノウでセルタ・デ・ビーゴを迎え撃つ。この試合は週末に予定されていた第32節よりも前倒しで開催される第33節のゲームとなる。レアル・マドリードがアラベスに2-1で勝利して勝ち点差を6に縮めたため、バルサは優勝に向けたリードを再び9ポイントに広げるべく、勝利が絶対条件となっている。

 

バルサの最大の武器は、今季の驚異的なホーム戦績である。モンジュイックで3勝、ヨハン・クライフ・スタジアムで2勝、そしてSpotifyカンプ・ノウで11勝と、ホームで16戦16勝というクラブ新記録を打ち立てている。欧州5大リーグにおいて、バイエルン・ミュンヘンやパリ・サンジェルマンなどの強豪を含めても、ホームで全勝を維持しているのはバルサのみである。ホームでの平均得点は3.18点(合計51得点)に達し、平均失点はわずか0.56点(合計9失点)という圧倒的な数字を残している。リーグ戦全体でも、2月16日のジローナ戦での敗北以来、7連勝中と絶好調だ。

 

対するセルタ・デ・ビーゴは勝ち点44の6位につけており、カンファレンスリーグ圏内を確保しつつヨーロッパリーグ出場を目指している。しかし、ヨーロッパリーグ準々決勝でフライフブルクに2戦合計1-6で大敗を喫し、直近のリーグ戦も含めて4試合勝利がない。さらに、カール・スタルフェルトがスウェーデン代表での腰痛から回復しておらず欠場となり、ミゲル・ロマンも負傷。監督のクラウディオ・ヒラルデスはセルビ、リスティッチ、マヌ・フェルナンデスを戦術的理由で遠征メンバーから外している。(via Mundo Deportivo) (via MARCA) (via Estadio Deportivo)

 

■【セルタ戦の予想スタメンとフリック監督のジレンマ】

 

ハンジ・フリック監督は、この決定的な一戦に向けてスターティングメンバーの選考に頭を悩ませている。怪我人については、ラフィーニャとクリステンセンが引き続き欠場し、足首の問題を抱えるマルク・ベルナルも無理をさせずメンバー外となる。

 

ゴールキーパーはジョアン・ガルシアが務める。ディフェンスラインは、チャンピオンズリーグで出場停止だったパウ・クバルシが復帰し、エリック・ガルシアとセンターバックのコンビを組む可能性が高い。右サイドバックにはジュール・クンデ、左サイドバックにはジョアン・カンセロが入ると予想されている。中盤では、フレンキー・デ・ヨングが復帰してペドリとともにダブルボランチを形成し、ガビはベンチからのスタートが見込まれる。

 

最大のジレンマは前線の構成だ。左ウイングにはマーカス・ラッシュフォードが先発する可能性があり、その場合ダニ・オルモはベンチスタートとなるか、フェルミン・ロペスが左に入ってオルモがトップ下を務めるパターンが考えられる。右ウイングは絶好調のラミン・ヤマルが確実。センターフォワードについては、エスパニョール戦で2ゴールを挙げたフェラン・トーレスが先発し、セルタ戦に強いロベルト・レヴァンドフスキがベンチに回る見通しである。指揮官は前日会見で『これが私の最後のステップになる』とバルサでの長期政権への意欲を語るとともに、『お金があるときこそ間違いを犯す。バカなことはできない』と気を引き締めている。(via SPORT) (via Mundo Deportivo) (via Estadio Deportivo)

 

■【補強リストの精査とB・シウバらへの評価】

 

クラブは来シーズンに向けたセンターバック、ウイング、そしてストライカーの補強を徹底的に調査しているが、メディアで騒がれている大物選手については冷静な評価を下している。

 

マンチェスター・シティとの契約が満了する31歳のベルナルド・シウバについては、クラブ内でもその絶大なクオリティは認められている。しかし、彼が得意とする右サイドから中央へ切れ込むポジションはすでにラミン・ヤマルによって完全にカバーされており、彼を獲得する優先度は低いと判断された。

 

ACミランの26歳、ラファエル・レオンに関しても現地視察が行われた。攻撃面でのパワーと質は高く評価されたものの、フリック監督のシステムで必須となる守備への献身性やプレスのインテンシティが不足しているとみなされ、獲得は見送られる方針だ。

 

オサスナで活躍する22歳のウイング、ビクトル・ムニョスもリストに挙がっている。レアル・マドリードが800万ユーロで買い戻すオプションを持ち、彼の契約解除金は4000万ユーロに設定されている。バルサは彼のプレースタイルを好んでいるが、フリック監督が求める「経験豊富なリーダー」というプロファイルには合致しないとされている。チェルシーのペドロ・ネトも調査対象だが優先度は低く、パルメイラスの16歳エドゥアルド・コンセイソンについては、クラブ関係者が『彼とは何もなく、値段を吊り上げるために我々の名前が使われているだけだ』と完全否定している。(via Mundo Deportivo)

 

■【レヴァンドフスキの去就とユベントスからのオファー】

 

6月30日に契約満了を迎えるロベルト・レヴァンドフスキの未来は依然として不透明なままだ。バルセロナとの契約延長交渉は、条件面で折り合いがつかず停滞している。

 

イタリアのメディアによれば、ユベントスが彼を次期エースストライカーとして迎えるために本格的に動いている。ユベントス側は近日中に代理人のピニ・ザハヴィと会談の場を持ち、年俸6000万ユーロという数字が一部で報じられたが、実際には600万ユーロにボーナスを加えた好条件のオファーを提示する予定だという。ACミランも関心を寄せているものの、ユベントスほど具体的な動きには至っていない。

 

一方で、選手本人にはバルセロナに残りたいという強い希望があるという。移籍市場の動向について言及した関係者の言葉を借りれば、『バルサと契約するのは夢の続きだ。フリックのスタイルは信じられない。うまくフィットすると思う』という感情が、現在のバルサのプレースタイルに対する高い評価とともに存在している。(via AS)

 

■【16歳の新星ジェシー・ビシウ獲得に向けたブルッヘとの交渉】

 

バルセロナは夏の移籍市場に向けて水面下で活発に動いており、クラブ・ブルッヘに所属する16歳の左ウイング、ジェシー・ビシウの獲得に向けて正式な交渉を開始した。

 

バルサのチーフスカウトであるジョアン・アマラルは、スイスのローザンヌで開催されたUEFAユースリーグのファイナルフォーを現地で視察し、ブルッヘの代表者と直接会談を行った。さらに、数週間前にはデコ・スポーツディレクターとアマラルがブリュッセルへ飛び、選手陣営との接触も図っている。バルサの計画では、まずは彼をBチームに組み込み、成長次第でトップチームのダイナミクスに参加させるという明確なビジョンを描いている。

 

ビシウはユースリーグ準決勝で約20分間プレーし、決勝ではアディショナルタイムにピッチに立った。彼とブルッヘの契約は2027年まで残っており、ベルギーのクラブは契約延長を強く望んでいる。ブルッヘの哲学は、若手をトップチームで育てて市場価値を最大化してからビッグクラブへ売却するというものであり、現時点での即時売却には慎重な姿勢を見せている。バルサにとってはこの夏を見据えた最初の公式な動きとなったが、交渉の行方はまだ不透明だ。(via SPORT)

 

■【各界からのフリック体制への称賛とラミン・ヤマルへの賛辞】

 

ハンジ・フリック監督が率いるバルセロナのパフォーマンスに対し、スペインのスポーツ界から惜しみない賛辞が送られている。ジャーナリストのラモン・ベサはラジオ番組で『フリックのバルサには大きな功績がある。2年連続でリーグ優勝を達成でき、さらに人々を惹きつけるプレーをしている。これは非常にポジティブなことだ。ただ、給与総額が上がる中で、クラブがどう管理していくかが問われる』と評価した。また別の解説者は『フリックがバルサに満足していることを祝う。保証のある監督を探すのがどれだけ大変か、フロレンティーノ・ペレスに聞いてみればいい』とライバルクラブを引き合いに出して称賛した。

 

ラミン・ヤマルへの評価も天井知らずだ。一部で「すべてをゴールで測るならラミン・ヤマルはダメだ」という的外れな批判があったことに対し、ジャーナリストのシャビエル・ボッシュは『18歳にして、4年間で3度目のリーグ優勝を掲げようとしている。メッシの時代は二度と繰り返されないと思っていたら、ロカフォンダの天才が現れてすべてを打ち破った。それがマドリードには痛いのだ』と、その圧倒的な才能と若さでの実績を強く擁護している。また、セルタ戦の展望を語ったロボ・カラスコも、バルサが体力を維持して戦うことの重要性を指摘している。(via SPORT) (via Mundo Deportivo)

 

■【アカデミー大会での台湾旗掲載に対する中国への謝罪】

 

FCバルセロナは、クラブの国際育成プログラムに関連するSNSページにおいて台湾の国旗が使用された問題について、中国のSNSプラットフォームであるWeiboを通じて公式に謝罪した。

 

問題となったのは、2025年版の「Barça Academy Asia-Pacific Cup」に関連する画像に台湾の旗が含まれていたことだ。この画像が中国のインターネット上で拡散され、大きな批判を浴びた。クラブは声明の中で『ご不便をおかけしたことをお詫びする』と謝罪し、同様の事態が二度と起こらないよう対策を講じたと説明した。

 

クラブ側の釈明によれば、このページは第三者によって管理されていたものであり、問題のコンテンツはすでに削除されている。また、内部調査を開始し、パートナー企業にもコンテンツの監督と管理を強化するよう求めた。しかし、一部の中国人ユーザーはクラブの責任逃れだとして更なる対策を求めている。中国では過去にも、レアル・マドリードのディーン・フイセンに関する発言や、NBAのヒューストン・ロケッツの幹部による香港問題への言及などで同様の騒動が起きており、バルサもこの地政学的に極めて敏感な問題に巻き込まれる形となった。(via AS)

 

【本日の総括】

 

CL敗退のショックを乗り越え、圧倒的なホーム無敗記録を武器にセルタ戦での勝利とリーグ連覇を目指すバルサ。フリック監督の緻密なスタメン選びや、B・シウバ獲得見送り、そして16歳のビシウ獲得に向けた動きなど、来季を見据えた編成も着々と進行中。レヴァンドフスキの契約延長問題や中国でのSNS炎上などピッチ外の課題もあるが、チームの視線はブレていない。