W杯3位で大爆発したベリンガム、モウリーニョ監督の戦術下で完全復活へ

レアル・マドリードは、ここ2シーズンにわたってハンジ・フリック監督率いる宿敵バルセロナに圧倒され、一切のタイトルから遠ざかる厳しい状況を過ごしてきました。しかし今シーズン、23歳のイングランド代表MFジュード・ベリンガムが圧倒的なパフォーマンスを見せ、チームに強い野心を取り戻させています。

ベリンガムは今夏、イングランド代表として2026年ワールドカップに出場し、7ゴール1アシストをマークして代表を史上最高タイとなる3位に導く大活躍を見せました。その「終わらない夏」の好調ぶりをマドリーにも持ち込んでいます。

彼は直近のクラブと代表を合わせた公式戦11試合で、驚異の9ゴール3アシストを記録。今季のラ・リーガ開幕3試合でもすでに2ゴール2アシストと絶好調です。先日のマラガ戦(4-0)でも、見事な個人技からチームの先制ゴールをこじ開けただけでなく、エリア内でのヘディングシュートにより2点目の追加点を演出する大活躍を見せました。

この劇的な復活劇の背景には、モウリーニョ監督による起用法の変化があります。ベリンガムは加入1年目に23ゴール14アシストを記録してリーガとCLを制覇したものの、2年目は15ゴール14アシスト、昨季の3年目は8ゴール5アシストと、得点力が年々低下していました。そこでモウリーニョは、ベリンガムをよりゴールに近い危険なエリアに配置しました。

ベリンガム自身は現在の役割について次のように語っています。

『今はより自由を与えられており、自分の判断で組み立てのために下がってプレーすることもできれば、必要に応じてより高い位置で勝負することもできます。今、プレーを心から楽しめているからこそ、最高のパフォーマンスを引き出せているのだと思います』

一方で、4-0で快勝したマラガ戦の後もベリンガムは奢ることなく厳格な姿勢を崩していません。後半のラスト20分間でチームが流してプレーし、ペースを落としたことに対して非常に厳しくこうコメントしています。

『素晴らしい試合でしたが、最後の20分間は最悪でした。理由は分かりませんが、全く良い時間ではなかったと思います』

2年間の無冠を経て、ベリンガムは今季大きなタイトルをすべて勝ち取るために、自身とチームに非常に高い基準を課して戦いに臨んでいます。(via SPORT)

ベティスへの復帰を熱望するダニ・セバジョス、最終日にSNSで「教会でお祈り」

レアル・マドリードで9年間プレーしてきた29歳のミッドフィルダー、ダニ・セバジョスが、移籍市場の最終日に極限の緊迫感を味わっていました。

セバジョスは2017年にベティスからレアル・マドリードへ移籍。絶対的なレギュラーを確約されることはありませんでしたが、常に投入された試合で高いレベルのプレーを披露し、マドリーで通算215試合に出場。3度のチャンピオンズリーグ優勝や4度のクラブワールドカップ優勝を含む計16個のタイトルを獲得するという輝かしいキャリアを築き上げました。

そして今夏、長年の夢であった古巣ベティスへの復帰を具体化させるため、セバジョスは6月にレアル・マドリードとの契約を満了し、フリーの立場になっていました。

両クラブ間の合意および3年契約などの条件は完全にまとまっていたものの、最大のネックとなったのがベティス側の「チーム人件費(サラリーキャップ)制限」でした。ベティスのスポーツディレクターであるマヌ・ファハルドは、若手のゴンサロ・プチをカディスへレンタル移籍させるなどして人件費の空き枠を作ろうと奔走していましたが、移籍市場の最終日のタイムリミットが迫っても、セバジョスを正式登録するための予算枠が完全には空ききらない事態が続いていました。

プレッシャーと焦りが頂点に達したセバジョスは、自身のSNSに、地元の教会で熱心に祈りを捧げる自身の背中の写真を投稿しました。そこには『神様、あなたを信頼しています』という切実な言葉が添えられていました。

この切実な「神頼み」の様子を写した投稿は瞬く間にSNS上で拡散され、ファンから数多くの反応が寄せられました。このシーンは、セバジョスの古巣復帰に対するベティスのサポーターたちの熱烈な想いと、移籍市場の最終日に繰り広げられる極限の緊張感を象徴する出来事として大きな話題となっています。(via SPORT)

【本日の総括】

今夏のレアル・マドリードはマヌエル・アンヘルのフルハム移籍やチェマ・アンドレスの移籍に伴う巨額の利益など、カンテラを巡る非常に活発な動きが見られました。チームは「禅バージョン」へと進化したモウリーニョ監督のもとで開幕3連勝と極めて順調な滑り出しを見せていますが、目前に迫るチャンピオンズリーグ初戦のインテル戦では昨季の退場処分の影響で中盤の主力3枚が出場停止となる大ピンチを迎えます。好調ベリンガムの勝負強さと、代表から退きクラブに専念するリュディガーの存在が、過密日程の9月を無敗で切り抜けるための最大の鍵となるでしょう。