イニゴ・ペレス新監督のプレシーズンと方針

⚽️ マルセリーノ・ガルシア・トラル前監督がチームを3位に導きチャンピオンズリーグ出場権を獲得した素晴らしい昨シーズンの後を受け、新たにイニゴ・ペレス監督がビジャレアルCFの指揮を執ります。彼が率いる新プロジェクトの第一歩となるプレシーズンは、7月第2週からスタートすることが決定しています。トップチームからは7名の選手がワールドカップに参加しているため、プレシーズン序盤は主力が多数不在となります。しかし、これはフィリアル(Bチーム)で目立った活躍を見せたカンテラーノたちにとって、イニゴ・ペレス監督に直接アピールし、トップチームでの立ち位置を勝ち取る絶好のチャンスとなります。(via MARCA / SPORT)

レンタル復帰組の去就

🔄 新シーズンに向けて、レンタル移籍から復帰する選手たちの整理が進められています。まず、エスパニョールへ貸し出されていた左サイドバックのカルロス・ロメロは、契約を延長し、イニゴ・ペレス監督のトップチームの構想に完全に組み込まれることが決まりました。

プリメーラで経験を積んだラモン・テラッツ(エスパニョール)、チアゴ・フェルナンデス、アレックス・フォレス(ともにレアル・オビエド)、イリアス・アコマック(ラージョ・バジェカーノ)についてはプレシーズンで評価が行われますが、中でもアコマックとチアゴ・フェルナンデスはトップチームに残る可能性が高いと見られています。

一方で、セグンダでプレーしたダニ・レケナ(コルドバ)、ビクトル・モレノ、チアゴ・オヘダ(クルトゥラル・レオネサ)、トニ・タマリット(ミランデス)らについては、プレシーズンでのパフォーマンス次第で再びレンタルに出されるか、完全移籍での放出が検討されます。(via MARCA / SPORT)

センターバック陣の再編

🛡️ イニゴ・ペレス監督が直面する大きな課題の一つが、人員過剰となっているセンターバック陣の整理です。昨季ナポリからレンタルで加入し、不安定ながらも出場機会を得たラファ・マリンについては、約1500万ユーロに設定されていた買い取りオプションを行使せず、ナポリへ復帰することが決定しました。

これによりCBは6人体制となります。レナト・ベイガ、ローガン・コスタ、ウィリー・カンブワラ、パウ・ナバーロ、フアン・フォイス、サンティアゴ・モウリーニョです。フォイス、モウリーニョ、ナバーロの3人は右サイドバックもこなせますが、フォイスは年齢や怪我によるスピード低下を考慮され、今後はCBとしての起用が濃厚です。

カンテラの星であるパウ・ナバーロと、昨季の投資に応えたレナト・ベイガの2人は主力として計算されています。一方で、前十字靭帯断裂でシーズンを棒に振ったローガン・コスタ(25歳)や、ミスの多さから定位置を掴めなかったカンブワラ(21歳)については、ローン移籍や適切な価格での売却も視野に入れられています。ベイガとコスタはワールドカップに参加しているため合流が遅れる見込みです。イニゴ・ペレス監督が3バックを導入する可能性も残されているため、最終的な判断はプレシーズン期間中に下される予定です。(via ElDesmarque)

ディエゴ・コンデのセビージャ移籍の噂

🧤 GK陣の再編も進行中です。クラブはルイス・ジュニオール、アルナウ・テナス、ディエゴ・コンデの3人のトップレベルのGKを抱えていますが、トップチームに置くGKを2人に減らし、3人目はカンテラから昇格させるより持続可能なモデルを目指しています。

この方針により、放出候補となっているのが27歳でマドリード出身のディエゴ・コンデです。セビージャが彼の獲得に強い関心を示していますが、ビジャレアルは2029年まで契約が残る同選手をフリーやゼロコストで手放すつもりはありません。2年前に400万ユーロで獲得した際の未償却分が200万ユーロ弱残っているため、最低でも150万から200万ユーロの移籍金をセビージャに求めています。

コンデ自身も、セビージャへ移籍する条件としてスタメンの保証を求めています。セビージャの現在の正GKであるブラホディモスが残留し正守護神を務めるのであれば、移籍には応じない構えを見せています。(via SPORT / Estadio Deportivo)

中盤の補強とパペ・ゲイェの去就

⚙️ クラブの編成はすでに大部分が固まっていますが、中盤には1名から2名の補強を模索しています。この動きは、市場価値が高く他クラブから関心を集めているセネガル代表MFパペ・ゲイェの去就に直結しています。ゲイェが退団することになれば、イニゴ・ペレス監督が目指すプレースタイルにおいて重要な中盤のポジションに穴が開くため、早急に代替選手を獲得する準備を進めています。基本的には主力選手の退団がない限り、大きな補強に動くことはないという方針が貫かれています。(via SPORT)

トーマス・パーテイのカナダ入国拒否問題

🛂 ビジャレアルに所属するガーナ代表ミッドフィルダー、トーマス・パーテイが、ワールドカップにおいて思わぬトラブルに見舞われています。イギリスで2020年から2022年にかけて起きたとされる性的暴行疑惑で告発され、2027年に裁判を控えていること(本人は無罪を主張)を理由に、カナダの入国管理当局が彼のビザ発給を拒否しました。

ガーナ代表はトロントでパナマとのグループリーグ初戦を控えており、主力であるパーテイの欠場はチームにとって大打撃となります。これに対し、ガーナ政府およびサッカー連盟は、カナダ連邦裁判所に緊急の異議申し立てを行いました。ガーナ外務省はカナダの対応を『横暴かつ極めて不当』だと非難し、『カナダ法および国際法の下で利用可能なすべての外交的、法的、行政的手段を尽くす』と声明を出して、事態の解決を図る構えです。(via SPORT / Mundo Deportivo)

アイセム・ハッサンの売却による臨時収入

💰 直接のチーム編成には関わりませんが、ビジャレアルの財政に好影響をもたらす可能性があるのが、現在レアル・オビエドに所属する元所属選手アイセム・ハッサンの去就です。ビジャレアルは彼の将来の移籍金の40%を受け取る権利を保持しています。

冬の移籍市場では、トルコのトラブゾンスポルから600万ユーロにウクライナ人FWダニロ・シカンを加えたオファーがありましたが、残留争いをしていたオビエドがこれを拒否しました。しかし今夏、再び彼が移籍する可能性が高まっています。もし冬と同等の600万ユーロ規模の取引が成立した場合、ビジャレアルには約240万ユーロという少なくない金額が転がり込むことになります。(via SPORT)

【本日の総括】

マルセリーノ前監督の素晴らしい遺産を引き継ぐイニゴ・ペレス新監督の下、プレシーズンの準備が着々と進んでいます。余剰気味のCB陣の整理や、ディエゴ・コンデ、パペ・ゲイェの去就など、市場での動きは限られつつも的確な判断が求められる夏となりそうです。また、トーマス・パーテイのW杯での入国トラブルというピッチ外の大きな問題にも直面しており、クラブを取り巻く状況から目が離せません。