プレシーズンマッチ PSV戦

⚽ ビジャレアルはオランダのアイントホーフェンにあるフィリップス・スタディオンで、昨季オランダ王者のPSVとプレシーズン第2戦を行い、1対3の素晴らしい勝利を収めました。初戦のベンフィカ戦での2対0の敗戦から見事に立ち直り、多くの観客が詰めかけたアウェイの地でイニゴ・ペレス新監督のプロジェクトが本格的に軌道に乗った形です。

試合開始から10分間はPSVが主導権を握り、ノア・フェルナンデスの決定機をモウリーニョがゴールライン上でクリアしたり、ゴールキーパーのルイス・ジュニオールが好セーブを見せたりと苦しい時間帯がありました。しかし、その後はビジャレアルが本来の姿を見せ、ボールを支配しながら絶え間なくチャンスを作り出しました。

前半だけでミカウターゼがゴールキーパーのコヴァルとの1対1を3回含む5回の決定機を迎え、アジョセ・ペレスも相手の守備のミスを突いて2回のチャンスを作りました。さらにカルロス・マシアのループシュートがバーを越えるなど猛攻を仕掛けましたが、得点には至らず前半は0対0で折り返しました。

後半に入ると、65分に自陣からの素早いトランジションからミカウターゼがスペースへ抜け出し、ディフェンダーのフラミンゴとゴールキーパーを冷静にかわしてついに先制ゴールを奪いました。これがイニゴ・ペレス体制での初ゴールとなります。

さらに72分には、チアゴ・フェルナンデスのドリブルによる素早いカウンターからシェイク・ティアンが素晴らしいクオリティのフィニッシュを決めて追加点を奪取しました。直後の74分にルイス・ジュニオールのビルドアップのミスからマウロ・ジュニオールにペナルティエリア外からのループシュートを決められ1点を返されましたが、その直後の75分、今度はPSVのゴールキーパーが足元にボールを持ったままもたついたミスを見逃さなかったパウ・カバネスがプレスをかけてボールを奪い、無人のゴールへ流し込んで試合を決定づけました。

スターティングメンバーは、ルイス・ジュニオール、モウリーニョ、カンブワラ、パウ・ナバーロ、セルジ・カルドナ、カルロス・マシア、アラサン・ディアタ、ニザル・ジミリ、アルベルト・モレイロ、ミカウターゼ、アジョセ・ペレスが名を連ねました。途中出場でローガン・コスタ、ジェラール・モレノ、カルロス・ロメロ、チアゴ・フェルナンデス、パウ・カバネス、アレックス・フォレス、シェイク・ティアン、ラウタロ・スパッツ、ブデスカ、セサル・ボナフェがピッチに立っています。イエローカードはセルジ・カルドナ、ディアタ、モウリーニョが受けました。

(via Estadio Deportivo)

選手別パフォーマンス

🌟 この試合に出場した選手たちのパフォーマンス評価も非常に高いものでした。特に輝きを放ったのは17歳のカルロス・マシアです。新たに契約を更新しトップチーム入りが期待される彼は、中盤の底でプレーし、ボールを奪っては繋ぎ、戦術的な知性と25歳のベテランのような落ち着きを見せました。

アラサン・ディアタもベンフィカ戦に続いて強烈なフィジカルと運動量、アグレッシブなプレスを披露し、マシアとの素晴らしいコンビネーションを見せてプレシーズン最大の発見と言える活躍を見せました。アルベルト・モレイロはサイドに縛られない自由な役割を与えられ、ライン間でボールを受けてドリブルやアシストで素早いトランジションを加速させ、ミカウターゼやアジョセ・ペレスと見事な連携を見せています。ニザル・ジミリもサイドでスピードと突破力を発揮し、常に危険な存在となりました。

得点を決めたミカウターゼは、前半に何度も決定機を逃したものの、諦めずに顔を出し続けた姿勢と相手ディフェンスを翻弄する見事な先制ゴールが高く評価されました。アジョセ・ペレスも出場中は常に脅威となり、2024-2025シーズンの姿を取り戻せば非常に重要な選手になることを示しました。

途中出場組では、シェイク・ティアンが先制点の起点となり自身も0対2となるゴールを決める大活躍を見せました。チアゴ・フェルナンデスは右サイドから左サイドへとポジションを変えながらアシストを記録。パウ・カバネスも賢いプレスから得点を奪ってアピールに成功しています。ジェラール・モレノも途中出場から攻撃に意味をもたらし、カルロス・ロメロも果敢な攻撃参加でポストをかすめるシュートを放ちました。トップチームデビューを果たしたセサル・ボナフェの姿もありました。

一方で、ゴールキーパーのルイス・ジュニオールはセーブこそ見せたものの、失点に直結する安易なパスミスを犯してしまい、こうしたミスはなくす必要があると指摘されています。セルジ・カルドナとモウリーニョの両ディフェンダーは相手ウイングの対応に苦労し、共にイエローカードを受けました。パウ・ナバーロはボールの出し出しでリーダーシップを発揮したものの、高いディフェンスラインのリスクから対応が遅れる場面がありました。

長期離脱から復帰したばかりのカンブワラや、ワールドカップ明けでチームに合流したばかりのローガン・コスタは、ベストな状態に戻るためにまだ時間と実戦経験が必要とされています。スパッツ、ブデスカ、フォレスは75分からの出場で時間が短かったため評価の対象外となりました。

(via SPORT)

イニゴ・ペレス監督の戦術

🧠 PSV戦では、イニゴ・ペレス監督がチームに浸透させようとしている戦術の意図が明確に表れていました。最大の特徴は敵陣での激しいプレッシングです。

戦術のメカニズムとして、カルロス・マシアがピボーテとして中盤の底に残り、その前方に位置するニザル・ジミリ、アルベルト・モレイロ、アラサン・ディアタの3人が高い位置へ出てプレスをかけます。そして最前線では、ミカウターゼとアジョセ・ペレスがプレスの第一ラインとして相手ディフェンスにプレッシャーをかけるという配置が採用されていました。

この前線からのインテンシティの高さ、ボールを失った直後の素早い奪い返し、そして縦への速い攻撃が機能し、オランダ王者のビルドアップを完全に機能不全に陥らせました。高いディフェンスラインを敷くことで裏のスペースの対応に遅れるリスクも散見されましたが、チーム全体としては監督の目指す攻撃的で勇敢なスタイルが見事に体現されており、決定力をさらに高めればシーズン開幕に向けて大きな期待を抱かせる内容でした。

(via SPORT)

アレックス・バエナのSNS

📱 ピッチ外の話題として、ワールドカップで優勝を果たし、現在も休暇中のアレックス・バエナが自身のSNSで発信したメッセージが大きな注目を集めました。

7月25日にパリ・サンジェルマンからアトレティコ・マドリードへの完全移籍が発表された韓国代表のカン・イン・リーに対して、バエナは『ようこそ友よ、また一緒にプレーできるのが本当に楽しみだ』とコメントを送りました。

このメッセージは多くのサッカーファンを混乱させました。なぜなら、2人はプロの舞台で同じチームに所属した経験がなく、下部組織時代もカン・イン・リーはバレンシア、バエナはビジャレアルの所属だったからです。

しかし、このコメントの数分後、2人が同じユニフォームを着て並んでいる写真がSNS上で爆発的に拡散され、謎が解けました。実は2人はバレンシア州選抜のU-15およびU-16カテゴリーでチームメイトとしてプレーしていたのです。写真の下段には現在のバエナ(左端)とカン・イン・リー(中央)が並んで写っており、さらには元バレンシアのウーゴ・ギジャモン(上段右端)の姿も確認できます。

バエナはワールドカップの休暇を終える8月10日の週にチームに合流する予定ですが、新シーズンを前に旧友のスペイン復帰を心から喜んでいる様子がうかがえます。

(via SPORT)

【本日の総括】

プレシーズンマッチで強豪PSVに見事な勝利を収め、イニゴ・ペレス新監督の攻撃的な戦術が浸透しつつあることが証明されました。カルロス・マシアやアラサン・ディアタら若手の台頭も著しく、今後の仕上がりが非常に楽しみです。ピッチ外ではバエナの粋なSNS投稿もファンを驚かせつつほっこりさせました。