敵地での異様な空気をイニゴ・ペレス監督はどう見たか、ブーイングに晒されたアトレティコのJulián Álvarezをめぐる狂騒
この日のメトロポリターノは、ピッチ内の激しい攻防だけでなく、ピッチ外の雑音によって異様な熱を帯びていました。その渦中にいたのが、今夏アトレティコからバルセロナへの巨額の移籍(バルサ側の1億ユーロ・6回分割払い提案が却下され、アトレティコ側が強硬に売却を拒否して残留となった経緯)を巡る culebrón (大騒動)の主役となったFWジュリアン・アルバレス(Julián Álvarez)です。
アルバレスはピッチ外での身勝手な振る舞いに憤ったサポーターから、ウォーミングアップの開始時、そして後半66分に途中交代でピッチに入った際にも、スタジアム中に響き渡る凄まじい大ブーイング(pitada)と激しい指笛を浴びせられました。
試合後、アトレティコの選手たちがスタンドに挨拶をする際にも、クラブはアルバレスをサポーターの怒りから保護(プロテクション)するため、選手たちに合流させず一人でロッカールームへ直行するよう命じるという、異常な「離婚状態」が明確になる光景が見られました。
この異様なアウェイの空気について尋ねられたイニゴ・ペレス監督は、動じることなく冷静に次のように語りました。
『正直なところ、私はスタジアムに漂っていたという不穏な空気をそこまで強くは察知していなかった。むしろ、彼らは1人少なくなって窮地に陥ってからの方が、一丸となってチームをプッシュし、熱烈に後押ししていたように感じた。アウェイのピッチに立つと、ゲームの集中力によって周囲の空気感に対する認知を失いがちだが、基本的には「どこの家でも煙突から煙は昇る(どこのクラブでも大小さまざまな苦労や問題は抱えているものだ)」ということだ。私たちは目の前のプレーに集中し、全力を尽くすだけだ』
このように、大人の態度で周囲の雑音を一蹴しました。(via SPORT / via Estadio Deportivo / via MARCA)
【本日の総括】
ビジャレアルCFは、第2節のアウェイでのアトレティコ・マドリード戦を2-2の激闘の末にドローで終えました。前半から圧倒的なインテンシティとポゼッションで試合を支配し、後半にPubillの先制弾を許しながらも、モレノのPK、そしてLe Normandを退場に追い込んだMikautadzeのPKで一時は1-2の逆転に成功。しかし、1人多い状況でGiulianoに痛恨の同点弾を許し、勝ち点3を逃す悔しい結果となりました。イニゴ・ペレス監督は、引き分けの結果にはフラストレーションを抱きつつも、チームの「進化のプロセス」には大いに満足しており、モレノのメトロポリターノでのアウェイ選手歴代最多得点記録や若きマシアのデビューなど、将来への大きな希望を感じさせる収穫の多いマドリードの夜となりました。