ダビド・オトルビ バレンシアCFが19歳ウィングと2031年まで契約延長

バレンシアCFに所属する19歳のスペイン人ウィング、ダビド・オトルビが、クラブとの契約を2031年6月30日まで延長することで合意し、正式に発表された。英プレミアリーグの強豪から関心を寄せられる若き才能を防衛し、長期的なチームの軸として据えるクラブの明確な意思表示として大きな注目を集めている。

このナイジェリアにルーツを持つアタッカーは、12歳のときにバレンシアのアカデミーであるパテルナに入団した。その後、順調に育成段階を駆け上がった。そして2024年1月のコパ・デル・レイにて、ルーベン・バラハ監督のもと16歳2ヶ月19日というクラブ史上最年少での公式戦デビューを果たした。

今季は新たに就任したハビエル・アギーレ監督から厚い信頼を寄せられ、ラ・リーガ第8節のラシン・サンタンデール戦でトップチーム初ゴールを記録したほか、これまで通算14試合に出場している。ところが、ビジャレアル戦でリーグ戦初の先発出場を果たした直後、前半15分未満で右太ももの筋肉を痛めて途中交代を余儀なくされ、現在は復帰に向けたリハビリに励む日々だ。

今回の契約更新に伴い、契約解除金は従来の3000万ユーロから2倍となる6000万ユーロへ引き上げられ、年俸面の待遇も大幅に改善された。この迅速な保護工作の背景には、プレミアリーグのリヴァプールなど複数の欧州強豪クラブが獲得に乗り出していた事情があり、スポーツダイレクターのブラウリオ・バスケスが主導して早期の決着を図った格好だ。

選手本人も怪我の挫折の中で届けられたこの朗報に対し『復帰したらチームを助け、より良い選手になりたい』と喜びを語り、クラブへの感謝を示している。ごく最近まで下部組織で汗を流していた若者が、瞬く間にプロの階段を上り詰めた形と言える。

この動きが意味するのは、財政的な難局に直面するバレンシアが、下部組織出身の最高峰の才能を適正価格で囲い込み、将来の売却時にも主導権を握る体制を整えたということだ。今後は怪我からの復帰時期と、アギーレ体制における攻撃のキーマンとしての定着具合が焦点となる。(via Estadio Deportivo / Superdeporte / ElDesmarque)