アルフォン・ゴンサレスの退団と来季のウイング事情

冬の移籍市場でセビージャからレンタルで加入していた27歳のアルフォン・ゴンサレスについて、ビジャレアルは契約に含まれていた700万ユーロの買取オプションを行使しない決断を下しました。選手には既に来季はビジャレアルに残らず、あと2年間の契約を残すセビージャに復帰することが伝えられています。

ラ・マンチャ出身の同選手は、セルタからフリーでセビージャに加入したものの継続性を得られず、1月にビジャレアルへやってきました。今季ラ・リーガで10試合(うち先発3試合)に出場し、サン・マメスでのアスレティック・クラブ戦で勝利に貢献する1ゴールを記録。チームの2年連続となるチャンピオンズリーグ出場権獲得(歴史的な3位フィニッシュ)に貢献しました。

クラブが買取オプションを行使しなかった背景には、すでに来季のウイングのポジションが埋まっているという事情があります。現在スカッドにはモレイロ、ペペ、タジョン・ブキャナンが揃っており、さらにレアル・オビエドで活躍したティアゴ・フェルナンデスとイリアス・アコマシュがレンタルから復帰するため、アルフォンが残るスペースはありませんでした。

(via SPORT)

レンタル復帰組5選手の去就とEU外枠問題

来季チャンピオンズリーグに挑むビジャレアルは、レンタル移籍から復帰する5選手(カルロス・ロメロ、イリアス・アコマシュ、ティアゴ・フェルナンデス、ラモン・テラッツ、アレックス・フォレス)の対応に追われています。

・カルロス・ロメロ

エスパニョールでの2年間の武者修行を経て帰還。1部リーグで71試合に出場し8ゴールを挙げ、頼れる左サイドバックに成長しました。クラブはすでに再入団発表を行い、2029年までだった契約を2031年まで2年間延長。トップチームの戦力として絶大な信頼を寄せています。

・ティアゴ・フェルナンデス

アルゼンチンのベレス・サルスフィエルドから加入し、長期離脱から復帰後の1月にレアル・オビエドへレンタル。後半戦の16試合で4アシストを記録し、完全復活をアピールしました。2031年までの契約を結んでいますが、問題となるのがEU外枠です。現在ビジャレアルはアレックス・フリーマン、タジョン・ブキャナン、トーマス・パーティの3人で枠が埋まっており、夏のライセンス管理が今後の彼の去就を左右します。

・イリアス・アコマシュ

冬にラージョ・バジェカーノへレンタルされ、16試合で1ゴール3アシストを記録。チームのカンファレンスリーグ決勝進出に貢献しました。本人は自身のSNSで『短い旅だったが、永遠に心に残るだろう。1月に大きな希望を持ってやってきて、この色を守った誇りを持って去る』とファンへ別れのメッセージを投稿。大怪我から復活した彼にとって、ビジャレアルでの立ち位置を決める重要な夏になります。

・ラモン・テラッツ

エスパニョールでのレンタルを終えて復帰。29試合に出場しましたが、エスパニョールは買取オプションを行使しませんでした。テラッツもすでにエスパニョールのファンへ感謝の別れを告げています。

・アレックス・フォレス

レアル・オビエドへのレンタルから復帰。カンテラ期待のストライカーですが、クラブとの契約は残り1年となっています。プレシーズンでイニゴ・ペレス監督(※マルセリーノ監督の下でプレー)にアピールして居場所を勝ち取るか、成長を続けるために新たな移籍先を探すことになります。

(via Estadio Deportivo)

レンヌ所属のウェールズ代表MFジョーダン・ジェームズへ公式オファー

夏の補強に向けた動きとして、ビジャレアルが現在レンヌに所属する21歳のウェールズ代表MFジョーダン・ジェームズの獲得に乗り出しました。

直近はイングランド3部に降格したレスターでレンタルプレーしていた同選手には、プレミアリーグの複数クラブも関心を寄せていますが、ビジャレアルが素早く動き、一番乗りで最初の公式オファーを提示して争奪戦をリードしています。

(via AS)

キャプテンのジェラール・モレノがジェニュインチームの選手たちと交流

ピッチ外の心温まる話題です。トップチームのキャプテンであるジェラール・モレノが、知的障がいを持つ選手たちのリーグ「ラ・リーガ・ジェニュイン」に参戦するビジャレアルのチームの練習にサプライズで参加しました。

一緒にトレーニングで汗を流したジェラールは、『彼らは我々に本当に多くのことを教えてくれる』と感銘を受けた様子。ジェニュインの選手たちから全員のサイン入りユニフォームをプレゼントされると、トップチームのロッカールームに飾ることを約束しました。

さらに後日、ジェニュインの選手たちがマルセリーノ・ガルシア・トラル監督率いるトップチームの練習を見学に訪れました。練習後、ジェラールは得意のループシュートのコツを聞かれ、『強弱をつけるのも大事だけど、何よりボールの下に足を入れてパラボラ(放物線)を描かせることだ』とアドバイス。また、ピッチ上での感情のコントロール方法について尋ねられると、『若い頃は今よりずっと衝動的だった。何より頭を冷静に保つように努めなければならない』と優しく答え、選手たちと交流を深めました。

(via ElDesmarque)

【本日の総括】

来季のチャンピオンズリーグを見据え、アルフォン・ゴンサレスの買取見送りとレンタル組5名の復帰でスカッド整理が加速しています。EU外枠の問題など解決すべき課題はあるものの、ジョーダン・ジェームズへの素早いオファーなど着々と補強準備が進んでいます。一方、ピッチ外ではジェラール・モレノとジェニュインチームの温かい交流がクラブの価値をさらに高めています。