泥沼化するフリアン・アルバレスの去就問題!CEOと代理人がSNSで舌戦を展開

アトレティコ・マドリードの最高経営責任者(CEO)であるミゲル・アンゲル・ヒル・マリンは、エースであるフォワードのフリアン・アルバレスの去就について、売却の意思がないことを公に明言しました。ヒル・マリンは『アトレティコ・マドリードは、すべてのビッグクラブと同様に、素晴らしい選手たちによって築かれており、フリアンがその一人であり、素晴らしいプロフェッショナルであることは分かっている』とした上で、『フリアンを助け、今後もケアを続けていく。彼が持てるポテンシャルをすべて発揮できるようにするためにね。欧州の強豪たちと戦い続けるために、私たちは彼を必要としている』と、その重要性を強調しました。

しかし、ヒル・マリンは同時に『フリアンはこの数ヶ月間、自身のプロキャリアにおいて最良の助言者たちが身近にいなかったことを理解しなければならない』と発言し、フリアンを取り巻く身近な人物を厳しく批判しました。この発言は、実質的な最優先の助言者である代理人のフェルナンド・イダルゴを名指ししたに等しいものでした。

また、ヒル・マリンは特定のクラブ名を伏せつつもバルセロナ側を牽制し、『他のクラブやそのお抱えメディアが、私たちのすべきことを決めたり、スポーツ戦略を方向付けたり、私たちに対して敬意を欠くようなことを許すわけにはいかない』と非難。『それこそが彼らの狙いだ。私たちを分裂させること。私たちが彼らほど強力な力を持っていないのは確かだが、私たちには価値観がある。アトレティコの仲間たちは、自分たちが毒されるのを許さない。全員が団結しているときこそ、アトレティは強いのだ』と力強く語りました。

これに対し、イダルゴも黙ってはいませんでした。自身のSNSに、自身のイニシャルであるFHを添えて『嘘つきに「なぜ嘘をついたのか」と聞いてはならない。それを説明するために、彼らは再び嘘をつかなければならなくなるのだから』という非常に攻撃的なメッセージを投稿し、ヒル・マリンへの直接的な反論を行いました。アトレティコの上層部と代理人の関係は完全に冷え切っており、極めて緊迫した状況が続いています。 (via Mundo Deportivo)

バルセロナ移籍を熱望するフリアンの本音!その背後にある3つの理由

フリアン・アルバレス本人は、今夏のバルセロナへの移籍を強く望んでおり、アトレティコからの離脱を試みてきました。先週にはディエゴ・シメオネ監督と個人面談を行い、直接『移籍したい』と直訴。これに対しシメオネ監督は『お前を頼りにしている。スポーツ面で成長できるよう全力を尽くして助けるつもりだが、構想に入っている』と語り、監督自身はフリアンを完全に戦力として考えていることを伝え、最終決断をフロントに委ねました。

フリアンがバルセロナ移籍を熱望する理由は3つあります。

1つ目は、アルゼンチン代表の偉大な同胞であるリオネル・メッシが歴史を築いたバルセロナでプレーすることが彼の夢だからです。

2つ目は、バルセロナのサッカースタイルの方が自身の攻撃的ポテンシャルを最大限に活かせると考えており、アトレティコでは成長が停滞していると感じているためです。実際、2024年の加入以来、クラブでタイトルを獲得できていないことも焦りに繋がっています。

3つ目は、アトレティコ上層部への不信感と、契約に定められた5億ユーロの契約解除金以下での交渉を拒むフロントに対する不満です。フリアン側は以前、今夏の市場でバルセロナからのオファーがあれば快く送り出すという口頭合意をヒル・マリンCEOと結んでいたと認識しており、約束が反故にされたと感じています。

バルセロナは1億ユーロ前後の支払い条件付きの提案を行いましたが、アトレティコ側は、自身が獲得に費やした9000万ユーロ(固定7500万ユーロ、変動2000万ユーロ)という額や現在のフリアンの市場価値を考えれば、この提案を侮辱に近いものと受け止めており、一切交渉に応じる姿勢を見せていません。 (via ElDesmarque)

選手登録やファンとの確執!エスカレートするサポーターの反発と擁護するチームメイトの絆

一連の移籍騒動を受け、スタジアムや練習場周辺ではフリアン・アルバレスに対するサポーターの反発が急激にエスカレートしています。マラガとのリーグ開幕戦では、一部のサポーターからスタジアムで心無い罵声が浴びせられ、シメオネ監督が記者会見でその状況を容認するかのようなコメントをしたことで、さらに波紋が広がりました。

金曜日には、アトレティコの練習場であるマハダオンダのスポーツシティに「フリアンは出ていけ」という言葉や、彼の背番号である19番に禁止マークが描かれた抗議の横断幕が掲げられました。さらに開幕戦の直前にも、『フリアン、俺たちに見せてくれたその「リスペクト」とやらに感謝するよ、アホンダラ。バルサとお前の周囲はお前をわがままな子供のように騙したんだ。俺たちのレアル・アトレティはすべてに優先する』という、激しい怒りを込めたメッセージボードが掲げられ、ファンの不満は頂点に達しています。

このような緊迫した空気の中でも、フリアンはチームメイトに対し『アトレティコの選手である限り、チームへのコミットメントは絶対だ』と伝え、プロとしての姿勢を崩していません。新加入のアルゼンチン代表DFクリスティアン・クティ・ロメロも、記者会見で親友のフリアンを擁護し、『フリアンはとても調子が良さそうだ。合流して5、6日経つが、いつも通りゴールを決め続け、ファンを喜ばせたいという意欲に満ちている。とても集中しているのを見て私も嬉しい』と語り、強い絆を示しました。

一方、アトレティコ側はすでに、契約期間中であるフリアンと裏で接触・交渉を重ねていたとして、スペイン国王立サッカー連盟(RFEF)にバルセロナを正式に提訴。調査が開始されており、バルセロナには将来的な選手登録禁止などの厳しい処分が下される可能性があります。 (via SPORT)

マラガとの開幕戦は2-0で快勝!元エースのグリーズマン一家も遠方から熱狂

アトレティコ・マドリードは、ラ・リーガ開幕戦でマラガをホームのメトロポリターノに迎え、2-0で快勝して最高のスタートを切りました。この試合では、新加入のイ・ガンインが見事なデビューを飾り、さらにアレックス・バエナが鮮やかなフリーキックからゴールを奪ってスタジアムを沸かせました。

この開幕戦を特別な思いで見守っていたのが、チームを去った元エース、アントワーヌ・グリーズマンとその家族です。フランスにいるグリーズマンは、アレックス・バエナがフリーキックを沈めた瞬間、自身のSNSに『よくやった、若者よ!』と歓喜のメッセージを投稿し、古巣の勝利を称えました。

また、妻のエリカ・チョペレナも、子どもがアトレティコのユニフォームを嬉しそうに着用して車の中で踊る動画とともに、『今朝、学校に行く前に誰かさんがとても喜んでいましたが、理由は一つしかありません』と、アトレティコのチームカラーである赤と白のハートマークを添えて投稿。退団した後もグリーズマン家のアトレティコへの愛情が変わらず深く根付いていることが示され、ファンを大いに喜ばせました。 (via ElDesmarque)

第3のFW補強へ動くフロント!ニコラス・ジャクソン獲得交渉と浮上したガブリエル・ジェズス

アレクサンダー・セルロートの負傷離脱に加え、フリアン・アルバレスを巡る不透明な状況もあり、ディエゴ・シメオネ監督は前線の厚みを増すため「第3のFW」の獲得を強く求めています。これを受け、アトレティコのプロフットボール部門ディレクターであるマテウ・アレマニーは、チェルシーに所属するセネガル代表FWニコラス・ジャクソンの獲得に向けてロンドンに飛びました。

チェルシーは2023年に獲得したジャクソンについて当初6900万から7000万ユーロの完全移籍を求めていましたが、現在は人員過剰のためレンタルの形での放出を容認する姿勢に傾いています。アトレティコ側は移籍金を支払う余裕がなく、レンタルのみを望んでおり、選手本人およびチェルシー側もこの条件に基本合意しています。

しかし、ここには2つの大きな障壁が立ち塞がっています。1つ目は、チェルシーがプレミアリーグのライバルであるアストン・ヴィラからの関心を背景に、移籍金を釣り上げて約8000万ユーロでの完全売却を模索している点です。アトレティコにとってこの額は現実的ではありません。2つ目はウナイ・エメリ監督の存在です。ジャクソンはビジャレアル時代の恩師であるエメリ監督を心から慕っており、『ウナイ・エメリ監督は私にサッカーのすべてを教えてくれた。セネガルから来たとき、私は走り方すら分かってい難かった。ただ狂ったように走り、ドリブルをして自分のプレーをしようとしていただけだった。彼がそれをすべて変え、異なる選手にしてくれた』と語るほど、彼の元でのプレーに魅力を感じています。

そのため、アトレティコはジャクソンの交渉が難航した場合のプランBとして、アーセナルのブラジル代表FWガブリエル・ジェズスの動向を注視しています。アーセナルは契約が2027年までとなっているジェズスを売却し、移籍金を得る最後の好機と考えており、ナポリへの移籍が破談になったばかりのジェズス側も移籍に前向きです。ただし、最大の課題は彼の高額なプレミアリーグ基準の年俸となっています。 (via ElDesmarque)

マジョルカの若き超新星マーク・ドメネクをレンタル獲得!さらに至宝ラヤン・ベライドはラージョへ武者修行へ

アトレティコ・マドリードのフロントは、将来を見据えた若手の補強と育成のための放出も活発に行っています。まず、マジョルカから19歳の左利き若手フォワード、マーク・ドメネクを買い取りオプション付きのレンタルで獲得することで口頭合意に達しました。ドメネクは昨季、セウタへのレンタルで経験を積み、Bチームでは29試合9ゴール1アシストを記録。193センチの体躯を活かしたセンターフォワードに加え、左サイドからの仕掛けも得意とする大器です。当面はフェルナンド・トーレス率いるBチーム(アトレティコ・マドリーニョ)に登録される予定ですが、トップチームの深刻なFW不足を考えれば、シメオネ監督の構想に入る可能性も十分あります。

一方、アトレティコのアカデミーが生んだ21歳の至宝ミッドフィールダー、ラヤン・ベライドは、経験を積むためにラージョ・バジェカーノへ買い取りオプション(約400万ユーロ)付きのレンタルで移籍することが確実視されています。ベライドは契約を2029年まで延長したばかりで、昨季はフェルナンド・トーレスの指揮下で素晴らしい活躍を見せ、カップ戦やチャンピオンズリーグの負傷者多発時にはトップチームでも134分間出場しました。1対1の突破力、正確なボールコントロール、そして卓越した視野を持つ彼の武者修行は、大きな成長をもたらすと期待されています。 (via ElDesmarque)

【本日の総括】

今夏のアトレティコ・マドリードは、フリアン・アルバレスのバルセロナ移籍を巡る泥沼の去就問題と代理人・クラブ間のSNSバトルにより、極めて緊迫した空気に包まれています。しかしその一方で、ピッチ上ではイ・ガンインとバエナの活躍により開幕戦白星を飾り、ニコラス・ジャクソンやマーク・ドメネクといった前線の補強、さらに至宝ベライドの武者修行など、新シーズンへの準備を着実に進めています。チーム一丸となり、このピッチ内外の荒波を乗り越えられるかどうかが今季の成否を分ける鍵となるでしょう。