守備崩壊に喘ぐマタラッツォ体制
🛡️ 新シーズンを目前に控え、ペレグリーニ・マタラッツォ監督率いるチームは極めて深刻な守備の課題に直面しています。チームは今プレシーズンに臨んだ6つの親善試合のうち、実に5試合で2失点を喫しており、残りの1試合を含めても一度も無失点(クリーンシート)を達成できていません。
この守備の脆さは今夏に限った話ではなく、昨シーズンの終盤から続く深刻な病巣です。前シーズンのラスト9試合でも無失点試合をゼロで終えており、さらに昨季のラ・リーガ全38試合のうち実に35試合で失点を許していました。これにより、チームは公式戦と親善試合を合わせて現在「15試合連続で失点中」という不名誉な記録を継続しています。最後にチームが失点ゼロで試合を終えたのは、2025年4月4日のレバンテ戦(2ー0で勝利)まで遡らなければなりません。
マタラッツォ監督はこの守備崩壊を食い止めるため、今夏は戦力外あるいは不在のヨン・ゴロチャテギの穴を埋めるべく、中盤にアンヘル・エレーラを新たに組み込む戦術的アプローチを試みました。しかし、この変更も現時点では守備組織の安定には繋がっていません。プレシーズンの戦績を振り返っても、初戦のラシング戦を1ー1で引き分けたのを皮切りに(非公開で行われたポー戦は0ー1で敗北したとの情報もあります)、ウルヴァーハンプトンに2ー1で敗れ、アストン・ヴィラに2ー4で勝利したのが唯一の白星となり、その後はトゥールーズに2ー1で敗北。ドイツ・ケルンでの遠征2試合も2ー0、2ー1で連敗を喫しました。直近の15試合のうち、半数を超える8試合で2失点以上を喫している現実は極めて重く、守備の改善は開幕に向けた最大のアキレス腱となっています。
今週の土曜日に控えるプレミアリーグの強豪チェルシーとのプレシーズン最終戦において、何としても相手の攻撃を無失点に抑え込むことが、公式戦の幕開けに向けてチームに自信を与えるための絶対条件となります。(via MARCA)
元所属ディフェンダーのナイフ・アゲルド復帰に向けて秒読み段階
🤝 ディフェンスラインの崩壊を止める緊急の特効薬として、クラブはかつてチームに籍を置いていたモロッコ代表の左利きセンターバック、ナイフ・アゲルド(オリンピック・マルセイユ所属)の電撃的な復帰に向けて交渉を最優先で進めています。
エリック・ブレトスおよびジョキ・アペリバイの両幹部が素早く動き出したことで、取引は合意の最終段階に達しています。現在提示されている具体的な条件は、400万ユーロを支払う1年間の期限付き移籍(レンタル)契約であり、そこにさらに1100万ユーロでの将来的な買い取りオプションが付随する形となっています。
選手自身も他クラブからの興味や誘いをすべて断り、住み慣れたサン・セバスティアンへの帰還と、再びヨーロッパの舞台(ヨーロッパリーグ)で戦えるプロジェクトに魅力を感じてソシエダへの合流を熱望。一方のオリンピック・マルセイユも現在、クラブの財政状況が極めて悪化しており、莫大な人件費を削減するために選手の売却を急ぐ必要性に駆られていることから、このソシエダ側の好条件のオファーを受け入れることで両クラブの利害が完全に一致しました。
先週末に行われたマルセイユとアスレティック・ビルバオの親善試合においてアゲルドは完全にベンチ外となりました。試合後にマルセイユのブルーノ・ジェネジオ監督は会見で、アゲルドの状況について、
『彼がすでにこのクラブを去ったとは考えていない。依然としてクラブ間での交渉が続いている状況だが、それは私の責任の及ぶところではない。彼自身の能力はよく知っており、チームに多くのものをもたらしてくれる重要な選手として頼りにしているが、考慮しなければならない様々な要因がある。今のところ公式に確定した決定は何もない。リハビリ自体は非常に順調に進んでいるが、だからといって今日の試合ですぐにプレーできるレベルにはない。しかし、彼が今日のピッチにいなかった理由は、決してその怪我だけが原因ではない』
と語り、移籍に向けた交渉が水面下で大詰めを迎えていることを事実上認めました。アゲルドの到着は早ければ数日以内と見込まれており、開幕1週間前にして守備の最大の補強が完了しようとしています。(via ElDesmarque)
アゲルドが抱えるプレースタイルと負傷リスク
⚠️ ディフェンスリーダーとしてこれ以上ない実績を持つアゲルドの復帰ですが、ピッチ内外においていくつかの大きな不安要素も指摘されています。
最大の懸念は、彼のキャリアを常に脅かしてきた極端な怪我の多さです。かつてレアル・ソシエダに在籍していた際にも、彼はシーズン中何度も筋肉系や関節のトラブルによって戦線離脱を余儀なくされており、高い実力を持ちながらも継続的にピッチに立ち続けることができないフィジカルの脆さを見せていました。
さらに深刻な問題として、過去の在籍時にチーム内のロッカールームにおいて彼への不満が噴出した経緯があります。アゲルドは、注目が集まる強豪との大一番や重要なゲームには不思議とコンディションを合わせて万全の状態で出場する一方で、対戦相手の知名度が低いとされる重要度の低い試合の前になると、度々体に違和感を訴えて出場を回避する傾向がありました。この態度に対し、他のチームメイトたちの間では『彼は都合良く出場する試合を選り好みしているのではないか』という不信感や疑念が渦巻き、グループの団結を脅かす議論にまで発展した歴史があります。
このアゲルドのデリケートなフィジカル面の徹底的な管理と、チーム内の規律および人間関係を健全に保つタスクは、アゲルド加入ののち、マタラッツォ監督をはじめとするコーチングスタッフが最も細心の注意を払って処理しなければならない、極めて繊細な課題となることは間違いありません。(via ElDesmarque)
セグンダ開幕を告げるレアル・ソシエダB対カステリョン
⚽ レアル・ソシエダのセカンドチーム(カンテラ)であるレアル・ソシエダB(サンセ)が、今週末の8月14日金曜日20:30に本拠地スビエタにカステリョンを迎え、セグンダ・ディビシオン(2部リーグ)の2026/2027シーズン開幕戦を戦います。この一戦は、ラ・リーガ・ハイパームーション全体のオープニングゲームとして設定されています。
この組み合わせは、昨シーズンのセグンダにおいて最もスペクタクルで、狂気的な打ち合いを演じた因縁のカードです。昨季行われた2回の直接対決では、合計180分の間に実に「15ゴール」という、他のどの組み合わせも到底及ばない驚異的な得点スタッツ(平均すると12分に1ゴール)を叩き出しました。
2025年11月15日にカステリョンの本拠地カスタリアで行われた第1戦は5ー4でカステリョンが勝利。続く2026年3月7日のスビエタでのリターンマッチでは、ソシエダBが4ー2でやり返すという、徹底したオープンなノーガードの殴り合いが展開されました。2試合合計でソシエダBが8ゴール、カステリョンが7ゴールを記録しており、セグンダ全体の他のどの対戦カードを合算しても2試合合計で最大11得点(アルメリア対セウタなど)に留まる中、この両チームによる15得点という記録は完全に群を抜いた例外的なものでした。
これとは対照的に、セグンダで最もゴールが生まれなかった組み合わせはラス・パルマス対ブルゴスで、2戦とも0ー0の計0得点でした。これと比較しても、ソシエダBとカステリョンのゲームがいかに常に前傾姿勢でエキサイティングであるかがよく分かります。
新シーズンの最初のホイッスルが、このリーグ随一のスペクタクルな因縁の対決から鳴り響くため、サポーターの間でも開幕戦への大いなる期待と興奮が高まっています。(via SPORT)
【本日の総括】
レアル・ソシエダはプレシーズン全試合失点という深刻な守備崩壊に喘いでおり、マタラッツォ監督にとって守備改善は一刻の猶予もない最優先課題です。この危機を脱するため、400万ユーロのレンタル料と1100万ユーロの買い取りオプションでのナイフ・アゲルドの復帰交渉が最終局面を迎えています。アゲルドの怪我の多さや過去のロッカールームでの摩擦という懸念材料はあるものの、即戦力ディフェンダーの加入はチームにとって極めて大きな補強となります。一方でカンテラの若き獅子たちソシエダBが、今週末に昨季15ゴールを生み出したカステリョンとの超攻撃的カードで2部開幕戦の口火を切るなど、新たな戦いに向けた熱い鼓動がサン・セバスティアンの地で高鳴っています。