【新風オチエンの驚異的効率

今季のレアル・ソシエダで最も強烈なインパクトを残している存在が、ナイロビ出身のケニア代表アタッカー、ジョブ・オチエンです。1部リーグ挑戦1年目でありながら、ここまでアシストランキングで3位タイとなる4アシストを記録。バルセロナのアンソニー・ゴードンやエスパニョールのハビ・エルナンデスが5アシストで首位に立ち、バルセロナのラミン・ヤマルが4アシストで並んでいますが、オチエンはラミン・ヤマルより3試合少ない出場数でこの数字に到達しています。

さらに驚異的なのはその決定力への関与効率です。今季ここまで7試合で出場時間はわずか235分、1試合平均に換算すると約33分にとどまるものの、1ゴール4アシスト、シュート9本をマーク。プレー時間あたりの直接関与ペースを見ると、実に58分に1回の割合でゴールまたはアシストを生み出しています。これはアンソニー・ゴードンの79分に1回、ハビ・エルナンデスの112分に1回、ラミン・ヤマルの145分に1回という数値を大幅に上回る、圧倒的なコストパフォーマンスです。

特にルカ・スチッチとの相性は抜群で、4アシストのうち3アシストがスチッチのゴールをお膳立てしたもの。エルチェ戦での2アシストや、メスタージャでのバレンシア戦で見せた鮮やかなバックヒールでのアシストなど、二人のホットラインが攻撃の破壊力を高めています。パス成功率63パーセント、ドリブル成功率37パーセントを記録しつつ、守備でも14回のボール回収を見せるなど攻守に献身的なプレーを披露しています。

2022年2月に高校最終学年でズビエタに入団した当時は、足首の怪我に苦しみCチームで8試合の出場にとどまっていました。その後のサンセでの2年間も控えに甘んじ、23試合1ゴール3アシストという地味な成績でした。しかし、入団時から7キロの筋力増量を果たしてフィジカルを格段に強化すると、昨季の2部リーグでブレイク。センターラインからの独走ループシュートやミドルシュート、さらに2月には5試合6ゴールと大暴れを見せました。

今年1月、就任直後だったペレグリーノ・マタラッツォ監督が6月で契約が切れるオチエンの才能をいち早く見抜き、ファーストチームの練習や試合に抜擢。2028年までの契約延長を勝ち取ると、今夏に正式にファーストチームへ昇格しました。第2節レアル・マドリード戦で敵陣の背後を突いてスチッチの得点を演出すると、第5節エルチェ戦では豪快なボレーで1部初ゴールを奪い、1G2Aの大活躍を達成。昨季までチームが抱えていたアタッキングサードでの深さ不足を解決する、最高の切り札として眩い輝きを放っています。(via Diario Vasco)