ラウル・デ・トマスのまさかの電撃トップチーム登録!移籍先が見つからずクラブが下した「最後のチャンス」

かつてのエースであるストライカー、ラウル・デ・トマスが、今夏の移籍市場の最終盤にまさかのトップチーム登録を果たしました。2023年からクラブに所属する彼は、昨シーズンは前監督の構想外となり、出場機会を求めてカタールのアル・ワクラへ期限付き移籍していました。しかし、カタールでは公式戦13試合(先発はわずか3試合)に出場し3ゴール、合計431分間のプレーに留まり、今年初めの怪我の影響から2月にレンタル契約が解除されるという不本意な結末を迎えていました。

これにより、彼は2026年1月7日のアル・アラビ戦でわずか22分間プレーしたのを最後に、約9ヶ月間も公式戦のピッチから遠ざかっています。今夏のプレシーズン中もチームの全体練習からは隔離され、移籍交渉時の不測の怪我を防ぐために個人トレーニングを強いられていました。クラブは7月と8月の間、彼の売却や再レンタルなどあらゆる放出ルートを模索したものの、高額な給料に見合うオファーは届きませんでした。

最終的に、チームに登録枠の空きがあったこと、そして契約上、クラブが彼の給料を支払い続ける義務があることから、移籍期限の土壇場でトップチームに登録するという驚きの決断が下されました。ベニャ・サン・ホセ現監督のもとで再びチャンスを得る可能性が生まれましたが、長期間の実戦離脱からコンディションを取り戻し、指揮官の信頼を勝ち取れるかは未知数です。

デ・トマスは2022年にエスパニョールから当時のクラブ史上最高額となる約1000万ユーロで復帰しましたが、復帰後の3シーズンでわずか50試合6ゴール(22-23シーズンは19試合4ゴール、23-24シーズンは28試合2ゴール、24-25シーズンは3試合無得点、一般疾患による2ヶ月半の離脱含む)と大きく低迷していました。しかし、バジェカスのサポーターの胸には、1期目(2017〜2019年)に66試合で38ゴールを叩き出した大エースとしての輝かしい記憶が今も鮮明に残っています。彼が2027年6月30日までの契約満了を前に、かつての輝きを取り戻すことができるのか、ファンの期待と不安が交錯しています。

(via SPORT)

脛骨骨折で長期離脱となったバタジャの穴を埋める!コモから実力派GKエミル・アウデロをレンタルで緊急獲得

開幕戦のアラベス戦で右足の脛骨を骨折し、手術を余儀なくされた守護神アウグスト・バタジャ。今シーズンの大部分を欠場することが決まり、クラブは大きな衝撃に見舞われていました。これまで代役を務められるのはダニ・カルデナスしかおらず、ゴールキーパー陣の選手層に深刻な不安を抱えていましたが、ついにフロントが動きました。

ラージョ・バジェカーノは、イタリアのコモ1907から、インドネシア国籍を持ちイタリアのパスポートを保有する29歳の実力派GKエミル・アウデロを今シーズン終了までの期限付き移籍で獲得したことを正式に発表しました。セスク・ファブレガス監督率いるコモからやってきた経験豊富な守護神の加入は、チームにとって極めて大きな補強となります。

今後は、緊急事態を支えてきたカルデナスがそのままゴールマウスを守り続けるのか、それとも実績十分のアウデロが即座に正GKの座を奪い取るのか、ベニャ・サン・ホセ監督の起用方針に大きな注目が集まっています。なお、スタジアム問題の影響により、次節のレーシング・サンタンデール戦も本拠地バジェカスではなく、代替地であるブタルケでの開催が確実視されています。

(via Mundo Deportivo)

スタジアム閉鎖問題でマドリード州政府と泥沼化!担当理事がクラブ経営陣を「嘘つき」と痛烈に批判

本拠地エスタディオ・デ・バジェカスの使用一時停止処分を巡り、ラージョ・バジェカーノとマドリード州政府との対立がかつてないほどの泥沼状態に突入しています。ラージョ側は、スタジアム閉鎖の原因となった監査報告書が実際には7ヶ月以上前から存在していたにもかかわらず、州政府がそれを隠蔽し、さらに使用権更新の条件として6000万ユーロを超える莫大な改修費用の負担を不当に要求してきたとして、州政府を猛烈に糾弾する声明を発表していました。

しかし、この告発に対してマドリード州の観光・文化・スポーツ担当理事を務めるマリアーノ・デ・パコ氏が、有力ラジオ番組「エル・ラルゲーロ」の生放送で怒りを露わにし、猛烈な反論を展開しました。デ・パコ氏は、『ラージョは最初から、常に嘘をつき続けている』とクラブ側を真っ向から大嘘つき呼ばわりして批判しました。

州政府の主張によると、スタジアムの閉鎖手続きは、クラブ側がライセンス要件や安全規則を怠り、日常的なメンテナンスを全く行ってこなかったことがすべての原因です。同理事は、現在のバジェカスの惨状について『1部や2部のどんなクラブのレベルにも達していない、本当の惨状だ』と激しくこき下ろしました。また、クラブのフロント陣に対して、『第2の問題は、経営陣がスタジアムを自分たちの私有物のように扱っていることだ。ここはマドリード州の公共スペースであるにもかかわらずだ』と怒りを表明しました。

ラージョ側は、電気設備の安全性を示す2023年12月の検査証明書や、防火、給水、レジオネラに関する適合報告書を提出したとし、8月15日にはラ・リーガからも「不備なし」とする緊急時報告書を得ていると反論していますが、州政府は一歩も引く姿勢を見せていません。デ・パコ氏は、完全な使用権失効という最悪の結末を避けるため、ラージョに対して書類提出の『最後のチャンス』を与えていると強調していますが、両者の対立はもはや和解不可能なレベルにまで達しています。

(via Estadio Deportivo)

身内のサポーターからも大バッシング!ペニャ連合がフロントの責任逃れを断罪しチケット代の返金を要求

マドリード州政府との泥沼の法廷闘争・情報戦を繰り広げるクラブ経営陣ですが、味方であるはずのサポーターからも完全に三行半を突きつけられています。ラージョ・バジェカーノの公式サポーターズクラブ連合(ペニャス)は、クラブが発表した抗議声明に対して、極めて厳しい論調のカウンター声明を突きつけました。

サポーターたちは、クラブが監査報告書の作成時期(12月なのか7月なのか)という技術的なプロセスばかりを追求している姿勢を、「本質的なスタジアムの不備や自分たちの怠慢からファンの目をそらそうとする煙幕(論点そらし)」であると厳しく断罪しました。そして、クラブ側が今になって「安全性を示す極めて重要な書類」と誇らしげに主張している各種データを、なぜもっと早く行政側に提出しなかったのかと鋭く突っ込んでいます。

ペニャスは、スタジアムを所有するマドリード州政府にも管理責任があることを認めつつも、それはラウール・マルティン・プレサ会長をはじめとするクラブ幹部が、ここ数年にわたってホームスタジアムの維持・管理を完全に放置してきた免罪符にはならないと指摘しています。声明の中では、『期限内に書類を提出しなかったのはラージョ・バジェカーノであり、スタジアムを適切な状態に維持しなかったのもクラブ自身だ』と一刀両断にされています。さらに、『もし期限内に正しい書類を提出していれば、スタジアムの使用権失効に向けた手続きが開始されることすらなかったはずだ』とし、6月以降の手続き遅延はすべてクラブの不手際であると断言しました。

実害を被っているサポーターたちの怒りは、具体的な金銭的・行動的抗議にも発展しています。開幕のアラベス戦がブタルケ(レガネス)で代替開催され、9月5日のレーシング・サンタンデール戦も同様の措置が決定的な中、サポーター連合はバジェカスで観戦できなかった試合分の「年間シート(アボノ)料金の比例返金」をクラブに強力に求めています。もしクラブが自主的に返金を行わない場合、具体的な告発や法的手段のガイドラインを一般ファンに向けて公表すると警告しました。

ファンは「El Rayo es de Vallekas o no será(ラージョはバジェカスのものだ、さもなくば存在しない)」という強い信念のもと、9月5日の試合当日に大規模なスタジアム周辺での抗議デモを予定しており、フロントに対する不信任の動きは決定的なものとなっています。

(via Mundo Deportivo)

【本日の総括】

移籍最終盤でのラウル・デ・トマスの電撃復帰(選手登録)や新GKエミル・アウデロの獲得といったピッチ上の慌ただしい動きとは裏腹に、スタジアムの閉鎖を巡るマドリード州政府との泥沼の舌戦、さらには不誠実なフロント体制に激怒したサポーター連合による強力な抗議活動など、ピッチ外の混乱がクラブの根幹を揺るがしています。サポーターの信頼を取り戻し、一刻も早くチームがバジェカスに帰還できるのか、最大の岐路を迎えています。