ルイス・カストロ監督が描く新シーズンの「理想のスタメン11人」

ルイス・カストロ監督のもと、新シーズンに向けて着実に準備を進めるチームの理想の骨格となるスタメン11人の布陣が判明しました。昨季の基盤をベースに、新戦力と残留組を高水準で融合させたシステムとなっています。

守護神には、新しく2027年6月までの契約を結んだばかりのオーストラリア代表GKマシュー・ライアンが絶対的な存在として君臨します。

5バックを形成するディフェンスラインは、サンティアゴ、ジェレミー・トルヤン、アイサ・マンディ、デ・ラ・フエンテ、マヌ・サンチェスという、経験と実力を兼ね備えた強固なメンバーが並びます。

中盤の底では、ウーゴ・ソテロとケルヴィン・アリアガ、あるいはオラサガスティがダブルボランチを形成し、その前方ではクリエイティビティに溢れるカルレス・アルバレスとエンゾ・バルデリが攻撃のタクトを振るいます。

そして最前線のアタッカー陣は、カリーム・トゥンデ、エッタ・エヨン、そしてイバン・ロメロの3人が流動的なトリオを組み、対戦相手の驚異となる破壊力抜群の攻撃を仕掛けます。

この11人を軸として、厳しいシーズンを戦い抜くための強固な基盤が構築されています。(via ElDesmarque)

ビジャレアル戦での「3つの劇的な復活とデビュー」

ビジャレアルとのトレーニングマッチが行われたシウダ・デ・ポルティーバ・ホセ・マヌエル・リャネサでは、今後のシーズンを左右する極めて重要な「3つのトピック」がピッチ上で繰り広げられました。

1つ目の大きな話題は、ホンジュラス代表ミッドフィールダー、ケルヴィン・アリアガの電撃的な実戦復帰です。アリアガは今夏、他クラブへの移籍交渉が長引いていた影響から、クラブの決定によりチームのプレシーズンマッチ(シェフィールド戦、アル・カディシア戦、アルバセテ戦)への帯同を外され、一人寂しく個別トレーニングを強いられていました。さらに、伝統行事である「 Virgen de los Desamparados(デサンパラードスの聖母)」への献花式にも姿を見せなかったため、サポーターの間では退団確実と囁かれていました。しかし、カストロ監督はアリアガを今回のビジャレアル戦のメンバーに急遽呼び戻し、なんと本職ではないセンターバックとして実戦復帰させ、ピッチ上で頼もしい姿を見せました。

2つ目は、絶対的な守護神マシュー・ライアンの帰還です。オーストラリア代表GKは、ワールドカップ後のバカンスを終えて月曜日に合流したばかりでしたが、カストロ監督はすぐさま彼をピッチへと送り込みました。昨季36試合すべて先発出場し、Orriols(オリオルス)地区のクラブを1部残留へと導いた立役者であり、監督のシステムには欠かせない絶対的な存在です。

3つ目は、ベルギー出身の18歳の若き俊英フォワード、ヤニス・ムスアイの鮮烈なデビューです。月曜日と火曜日のわずか2日間の全体練習をこなしただけで、カストロ監督は彼をエッタ・エヨンに代えて後半の12分間ピッチへ投入しました。まだ連係面で周囲と息が合わない場面もありましたが、その計り知れないポテンシャルの一端を大観衆に披露しました。(via MARCA)

守備の要エルゲサバルの退団とロサダの期限付き移籍終了

チームの主力たちの去就をめぐり、大きな動きがピッチ外で発生しています。

まず、過去2シーズンにわたってディフェンスの要としてチームを支え続けたDFウナイ・エルゲサバルの退団と、エイバルへの完全移籍が公式に発表されました。エルゲサバルは守備だけでなく、今年2月にはアスレティック・ビルバオ戦で見事なチレーナ(オーバーヘッドキック)を叩き込み、ラ・リーガの月間最優秀ゴール候補にノミネートされるなど、サポーターの記憶に残る素晴らしい活躍を見せました。クラブは公式に彼のこれまでの多大な貢献に対し、心からの深い感謝を捧げています。

また、昨季レバティンとしてのローン移籍期間を終えてラ・カルトゥーハへと戻ったイケル・ロサダの立ち位置も明らかになっています。レバンテで充実したシーズンを過ごしたロサダですが、復帰したベティスではマヌエル・ペレグリーニ監督の構想から完全に外れており、現在は全体練習への合流を認められず、個別のトレーニングを強いられる非常に厳しい現実に直面しています。(via ElDesmarque / Estadio Deportivo)

移籍市場での熾烈な争奪戦の裏側

今夏の補強に向けて動いていたチームですが、他クラブとの熾烈な争奪戦に阻まれる悔しい結果も残されています。

1人目は、アトレティコ・マドリードB(1部RFEF)で際立った輝きを放ち、去就が注目されていた20歳のミッドフィールダー、ハビ・モルシージョです。レバンテは彼の才能を高く評価し、獲得に向けて具体的なアプローチを行っていました。しかし、モルシージョとその代理人は出場機会の最大化と新体制のプロジェクトに魅力を感じ、最終的に150万ユーロの移籍金を支払ったエルチェCFへの完全移籍を選択し、獲得を逃すこととなりました。

さらに、守備の左サイドを強化するための本命として、若きDFジュリオ・ディアス(Julio Díaz)の獲得を確実なものにしようと動いていました。しかし、ここにセビージャFCが迅速かつ強硬なアプローチで割り込み、移籍を土壇場で完全にブロック(阻止)。レバンテへの加入の道を完全に塞がれてしまうという、市場ならではの政治的な駆け引きによる痛恨の破談劇も味わっています。(via Mundo Deportivo / Estadio Deportivo)

【本日の総括】

レバンテは、退団したエルゲサバルの穴を埋めるディフェンスの再構築や、他クラブとの熾烈な争奪戦におけるモルシージョ、ジュリオ・ディアス獲得失敗という厳しい現実に直面しています。しかし、その一方でアリアガの電撃的な実戦復帰や、守護神マシュー・ライアンの頼もしい帰還、さらには期待の新星ムスアイの電撃デビューなど、新シーズンに向けてポジティブなエネルギーも確実に生まれています。ルイス・カストロ監督のもと、5-2-2-1の理想のスタメンとともに、チーム一丸となって再起を図るグラノタ(カエルたち)の結束に期待がかかります。