自転車界の怪物ポガチャルが無念の落車リタイア、元プロのマテが「レースは始まるまで勝負は分からない」と熱いエール

ブエルタ・ア・エスパーニャで圧倒的な強さを見せ、レース開始前から優勝は確実と見られていたUAEチーム・エミレーツのタデイ・ポガチャルが、レース中の激しい落車で無念のリタイアを余儀なくされ、大粒の涙を流しながら棄権しました。

この衝撃的な事件を受け、元スペイン人プロサイクリストのルイス・アンヘル・マテが自身のSNSに投稿した熱い言葉が注目を集めています。

マテは『レースが始まる前から、すでにこのブエルタは終わったと決めつけて語っていたすべての人たちへ。これこそが、残酷で何が起こるか分からない自転車競技というスポーツの本質なのだ。タデイ、非常に苦しいだろうが、今はゆっくりと体を休めて、再び元気な姿を見せてほしい』と綴り、お見舞いと同時に、改めてスポーツの厳しさと予測不可能性を世間に語りかけました。 (via MARCA)

ツール5連覇の伝説インデュラインが誇る驚異の心肺機能、盗まれた自転車から始まった栄光と椅子を片付ける謙虚な人柄

ツール・ド・フランス5連覇という前人未到の偉業を達成したスペイン自転車界の生ける伝説、ミゲル・インデュライン(61歳)。彼の世界的なキャリアの始まりは、10歳のときの「悲劇的な盗難事件」にありました。

農家だった実家の作業を毎日手伝っていた健気なミゲル少年は、10歳の時にお下がりの自転車を買ってもらい、母親の故郷まで片道20kmの道のりを通っていました。しかしある日、畑で父親を手伝っている隙に、その大事な自転車が何者かに盗まれてしまいました。

普通の子供であれば怒り狂って泣き叫ぶところですが、11歳のミゲルは一切の不満を漏らさず、当たり前のこととして黙々と農作業を続けました。このあまりにも健気で大人びた態度に心を打たれた父親は、彼に「本物のレーシング用のロードバイク」をプレゼント。これこそが、その後のツール5連覇を支えた伝説の第一歩となったのです。

インデュラインは常人のほぼ2倍となる8リットルの肺活量を誇り、安静時心拍数は驚異の「毎分28〜29拍」という異次元の心肺機能を備えていました。しかし、これほどの偉大な伝説でありながら、現在の彼の謙虚さは変わりません。先日、彼に密着したドキュメンタリー番組の収録が終了した際、現場のスタッフが止めるのも聞かず、インデュラインは自らスタジオの椅子を一つ一つ静かに片付け、綺麗に積み上げ始めたといいます。 (via SPORT)