トゥールーズ戦レポート: 荒れたピッチでプレシーズン初黒星

レレアル・ソシエダはフランスのタルブでトゥールーズとプレシーズンマッチを行い、2-1で敗れた。これまでのウォルソール戦などとは異なり、ペレグリーノ・マタラッツォ監督はマレーロ、ルペレス、パチェコ、スベルディア、ハビ・ロペスといった連携の浅い守備陣と、サンセ(Bチーム)中心の中盤にカルロス・ソレール、ウイングに復帰したザハリャンを組み合わせた控え中心のスタメンで臨んだ。

試合が行われたスタッド・モーリス・トレリュのピッチ状態は非常に悪く、一部は芝が剥げ、ボールが走らない「ジャガイモ畑」のような環境だった。これが影響し、開始7分にはスベルディアのバックパスが短くなり、相手のヴィニョロにキーパーとの1対1を許す大ピンチを招いたが、ここはGKマレーロが足元に飛び込みセーブした。トゥールーズは試合の入りが良く、ディアロの右足のシュートが枠を越えるなどソシエダのゴールを脅かした。一方のソシエダはボールを前に運べず、30分近くまで相手を押し込むことができなかった。ルペレスのシュートは大きく外れ、ザハリャンの弱いシュートはキーパーの正面を突いた。

前半31分、ルペレスがデュエルで敗れ、レバルビエやオチエングのミスが重なり、エリア内の混戦からマレーロが最初のシュートを弾いたものの、ヴィニョロにヘディングで押し込まれて先制を許す。失点からわずか120秒後の33分、カレラがペナルティエリア手前で獲得したフリーキックをカルロス・ソレールが壁の横を抜く見事な直接シュートで叩き込み、すぐさま1-1の同点に追いついた。だが前半アディショナルタイムの45+3分、パチェコがポジションを外して空いた右サイドのスペースと、スベルディアの背後を突かれ、カセレスのパス回しからサンティアゴ・イダルゴに質の高いループシュートを決められて再びリードを許した。

後半開始時にはマルシャルとベイティアの2名のみを投入。後半の立ち上がりにはイダルゴのシュートをマレーロが防ぎ、直後にカレラのヘディングシュートがニコライセンによってゴールライン上でクリアされる惜しい場面があった。また、後半から出場したオスカルソンが無理な体勢から至近距離でシュートを放つも上へ外れた。

60分頃にアランブル、ジョン・マルティン、アイヘン、ヤンヘル・エレーラ、トゥリエンテス、バレネチェア、そしてプレシーズン初出場となる新戦力のルカ・スチッチといったレギュラー組を投入すると、チームのパフォーマンスは向上した。68分にはアイヘンのクロスからバレネチェアが決定的なシュートを放つも、相手GKニフロレの見事なダブルセーブに阻まれた。クーリングブレイク以降は勢いが止まり、逆に残り5分にはダルダケに至近距離から追加点を狙われるピンチを迎えたが、アランブルがゴールライン上でクリアして難を逃れた。試合はそのまま2-1で終了した。

この試合で新たな負傷者は出なかった。残りのプレシーズンマッチは2試合となっており、8月8日15時30分からドイツのケルン戦、8月15日15時からシャビ・アロンソ率いるチェルシー戦が控えている。リーグ開幕戦は8月21日21時にラ・カルトゥーハでレアル・ベティスと対戦する。

(via MARCA) (via Estadio Deportivo) (via Mundo Deportivo) (via SPORT)

選手評価: ルペレスやパチェコら守備陣に厳しい声

トゥールーズ戦に出場したスタメン組の1x1(選手ごとの個人評価)は以下の通り。

・マレーロ: 前半の数少ないポジティブな要素。7分のスベルディアのミスをカバーし体を大きく見せた。1点目の失点シーンでも最初のシュートはセーブしたが、こぼれ球の対処はどうしようもなかった。

・ルペレス: 相手の危険の多くはこのサイドから生まれた。対応が遅れ、デュエルでの敗北が目立った。1点目の失点シーンでも個人技で抜かれ、2失点目も彼のサイドから崩された。

・パチェコ: デュエルで負けることが多く、特に2失点目の場面ではナバラ出身の彼がポジションを外して広大なスペースを空けてしまい批判の対象となった。

・スベルディア: 開始7分に致命的なバックパスミスを犯し、相手にキーパーとの1対1の絶好機をプレゼントしてしまった。時間とともに持ち直してデュエルに勝利する場面もあった。

・ハビ・ロペス: 逆サイドのセンターバックに比べて守備の負担は少なく、前半は攻守においてあまり目立たなかった。後半は攻撃面で改善が見られた。

・レバルビエ: 試合の入りが悪く、ボールへの反応が遅れた。1失点目の起点となるクリアミスを犯した。

・アギーレ: 試合のペースを掴むのに苦労し、中盤を支配できなかった。

・カルロス・ソレール: 今週2度目のスタメン出場で疲労が見えたが、見事な直接フリーキックで同点ゴールを記録し、チームの閉塞感を打破した。

・ザハリャン: トップ下からウイングにポジションを戻したが、パフォーマンスは低下。16分に激しいファウルを受けて痛む場面もあった。ドリブルが困難なピッチ状態に苦しみ、1失点目に直結する重大なボールロストを犯した。

・オチエング: フィジカルで勝る相手守備陣との戦いで劣勢を強いられたが、同点弾につながる重要なファウルを獲得する働きを見せた。

・カレラ: 前半終了間際や後半開始直後に決定機を迎えたが、決めきれずにベンチへ退いた。

(via Mundo Deportivo)

久保建英の現在地: W杯での負傷により遠征帯同を回避

日本人選手の久保建英は、今回のトゥールーズ戦に向けたフランスのタルブへの遠征メンバーから外れ、試合を欠場した。これは、ワールドカップで負ったケガの治療とリハビリを最優先とし、回復の過程でいかなるリスクも冒さないためのクラブ側の慎重な予防措置である。そのため、プレシーズンマッチでの実戦復帰は見送られ、チームの拠点に留まって調整を続けている。なお、久保の他にもレミロ、セルヒオ・ゴメス、ダニ・ディアス、ケガを抱えるオドリオソラ、カリカブル、ゴロチャテギ、パブロ・マリン、ゴティ、さらには木曜日に合流したばかりのゴンサロ・ゲデスらも遠征メンバーから外れている。バルダは遠征に帯同したものの、実戦復帰はまだ時期尚早と判断された。

(via MARCA) (via Mundo Deportivo)

移籍市場の動向: ブレトスSDの「遅効性プラン」とターゲットたち

レアル・ソシエダは8月に入っても今夏の移籍市場で新たな選手の獲得公式発表を行っていない3チームのうちの1つとなっている。新戦力を待ち望むファンからは焦りの声も出ているが、エリック・ブレトス スポーツディレクターは、昨季と同様の「遅効性のプラン」を実行していると見られている。昨シーズンも8月1日にカレタ=カルが加入し、市場最終日の9月1日にカルロス・ソレールとヤンヘル・エレーラを滑り込みで獲得した実績がある。

クラブは最低でもセンターバック1名と、前線の複数ポジションをこなせるアタッカー1名の獲得を急務としている。現在リストアップされている候補としては、ウェストハムからの退団が濃厚となっているエドソン・アルバレス、ジローナのレオ・シエンサ、そしてアゼディン・ウナヒらの名前が挙がっている。特にアルバレスについては、選手自身に移籍の意思があるものの、アヤックスなど他クラブとの競合が予想されている。

前線に関しては、ミケル・オヤルサバルのチーム合流が遅れているものの、若手のオスカルソンがプレシーズンで圧倒的なパフォーマンスを見せているため、8月21日のリーグ開幕戦に向けてフロント陣は大きな不安を抱いていない。マタラッツォ監督が求める戦術に合致する選手を確実に手に入れるため、クラブは相手クラブにプレッシャーをかけつつ、ギリギリまで粘る交渉戦略をとっている。

(via ElDesmarque)

ユリアン・ブラント獲得失敗: アヤックスへ移籍決定

レアル・ソシエダが獲得を強く希望していたドイツ人MFユリアン・ブラントの移籍交渉は失敗に終わった。ボルシア・ドルトムントとの契約を満了しフリーエージェントとなっていたブラントに対し、エリック・ブレトスSDは強い関心を示し、水面下で積極的なアプローチを行っていた。リーズ・ユナイテッドやローマ、ガラタサライといったクラブも獲得に動いていた中、最終的にブラントはオランダのアヤックスへの移籍を選択した。

金曜日の夜遅く、アヤックスが2029年6月30日までの契約でブラントを獲得したことを公式発表した。アヤックスのジョルディ・クライフ スポーツディレクターは『ユリアンはアヤックスを選んでくれた。数ヶ月前から交渉を続けており、彼には他のクラブと契約するチャンスもあった。彼のような経験豊富で素晴らしいメンタリティを持つトップレベルのインターナショナル選手を迎えられて嬉しい。我々のチームに真のクオリティをもたらしてくれると確信している』と喜びのコメントを出した。これにより、ソシエダは攻撃的ミッドフィルダーの補強戦略の練り直しを迫られることになった。

(via ElDesmarque) (via MARCA) (via Mundo Deportivo)

【本日の総括】

荒れたピッチ状態のなか行われたトゥールーズ戦は、守備陣のミスが響きプレシーズン初の敗戦となりました。一方で新加入のルカ・スチッチがデビューを飾り、カルロス・ソレールが美しいフリーキックを決めるなど明るい材料もあります。久保建英選手はW杯の負傷により慎重な調整が続いています。移籍市場ではブラント獲得を逃しましたが、ブレトスSDは焦らず期限ギリギリでの的確な補強を狙っています。