ヘタフェとの開幕戦を3-0で制し現時点でラ・リーガ暫定首位に

今シーズンの開幕戦において、ヘタフェをホームに迎えて3対0の素晴らしい勝利を収めました。試合の前半は両チームともにファウルが多く非常に息苦しい展開となり、前半だけで18個のファウル、3枚のイエローカード、そして1枚のレッドカードが記録されました。試合の流れを大きく変えたのは前半42分、相手のキコ・フェメニアがレバシュに対して強烈なタックル(足裏を見せたタックル)を見舞った場面です。当初は退場処分を免れたものの、VARによる再審査の末に一発レッドカードで退場となりました。数的優位に立った後半、74分にニコ・テナグリアがヘディングシュートを流し込んで先制に成功。続く時間帯にはエリア手前のこぼれ球を拾ったマリアーノ・ディアスがゴール隅に素晴らしいシュートを沈めて追加点を奪いました。さらに試合終了間際には、マリアーノのアシストからミケル・ロドリゲスが冷静にネットを揺らして3点目を挙げました。前半は右サイドのアンヘル・ペレスが相手の左サイドバックであるダビンチを圧倒してDavid Soriaが守るゴールを脅かすなど、若手の奮闘も見られました。この大勝により得失点差でエスパニョールと並び、暫定的にラ・リーガの首位に躍り出ています。(via Mundo Deportivo) (via SPORT)

負傷からの復帰を目指すエースのルーカス・ボジェと移籍市場の動向

8月初旬から内転筋の不調により別メニューでの調整が続いていたフォワードのルーカス・ボジェは、いよいよ復帰に向けてカウントダウンを開始しています。明日行われるラージョ・バジェカーノとのアウェイ戦で実戦復帰できるか、それとも8月28日に控えるビジャレアルとのホーム戦での招集を目指すのか、数日以内の最終決定が待たれるところです。一方で、2029年6月までの3シーズンの契約を残している彼の周辺には他クラブからの関心も集まっており、去就は不透明です。キケ・サンチェス・フローレス監督は彼の状況について次のように語っています。

『ルーカス・ボジェとアントニオ・ブランコがこのまま今シーズンもチームに残って契約を全うしてくれれば、これほど嬉しいことはない。だが彼らのように高いレベルにある選手は常に市場の取引対象になり得ることも理解している。もしそうした移籍が起きたとしても、私たちは迅速に対応し、最善の決断を下す柔軟性と対応力を備えている。しかし当然ながら、彼らがここに残ってくれる方が何倍も素晴らしいチームになる。』

このように、チームに留まることを強く熱望しつつも、市場の冷徹なルールを現実として受け止めています。(via Estadio Deportivo)

移籍の噂が絶えない中盤の要アントニオ・ブランコの現状

ルーカス・ボジェと同様に、中盤の絶対的な中心選手であるアントニオ・ブランコに対しても、移籍市場での興味が尽きません。指揮官は彼らが他クラブから関心を向けられるのは『彼らのパフォーマンスが傑出している証拠』として評価していますが、移籍のタイムリミットが迫る中での不透明な状況についても冷静な姿勢を保っています。キケ・サンチェス・フローレス監督は『心配が特別に増したわけではない。彼らが最後までここで戦ってくれるのが最高だが、不測の事態にも備えている』と語っており、ピッチに集中して準備を進めています。(via Estadio Deportivo)

チケット問題で生じたラージョとの激しい確執と役員会のボイコット決断

ラージョ・バジェカーノが第2節の試合において、アウェイ用チケットの販売窓口を開かず、アラベスファン向けのチケットを全く手配しなかったことに対し、クラブは激怒して公式声明を発表しました。この事態を受け、クラブ側は強い不満を込めて声明の中で以下のようにラージョの対応を糾弾しました。

『私たちの愛するサポーターが、チームに同行して現地で声を枯らして応援する大切な機会を理不尽に奪われてしまうことは、到底受け入れられるものではない。熱いファンの存在こそが、フットボールというスポーツを支える確固たる大黒柱であり、そのアイデンティティや本質を形作る上で決して欠かすことのできない要素だ。クラブは今後も大切なサポーターの権利と利益を断固として擁護し、このような無礼で不公平な対応が常態化したり、将来にわたって繰り返されたりすることが決してないよう、強く要求していく。』

さらに、この決定に対する断固たる抗議と拒絶の意思を示すため、クラブ役員会はButarque(ブタルケ)で開催されるこの試合において、相手クラブの主賓席(VIPボックス)への出席を全員でボイコット(拒否)することを正式に決定しました。(via ElDesmarque)

出場を阻まれたアラベスファンの無念とスタジアム使用停止問題の余波

チケット問題の背景には、ラージョが本拠地バジェカスの使用をマドリード州政府から禁止されている事情があります。仮処分の解除が却下されたラージョは試合の延期をラ・リーガに申請していましたが、ラ・リーガは『法的な制約や抗しがたい不可抗力の事情が認められない』として却下。これにより、試合はレガネスの本拠地ブタルケで通常通り行われることとなりましたが、ラージョはチケット印刷の工程や実名登録による当局への通知期限(48〜72時間前)をクリアできなかったとして、アラベス側のファンにチケットを提供しませんでした。これにより、熱いサポートを心待ちにしていたアラベスサポーターは現地への遠征を断念せざるを得なくなり、アウェイ席が空席のまま戦うこととなります。(via MARCA) (via Mundo Deportivo)

新戦力ディフェンダーのニコラス・バレンティーニの準備状況

今夏新たに加わったものの、ヘタフェとの初戦を欠場した若きアルゼンチン人ディフェンダー、ニコラス・バレンティーニのコンディションについて、明るい兆しが見えています。指揮官は彼のフィット具合に非常に満足している様子で、以下のように彼のポテンシャルと直近の様子を高く評価しました。

『ニコラスはチームへの合流前、他から離れて個別でトレーニングをこなしていた期間が長かったため、グループ全体のペースに馴染むまで少し時間がかかった。しかし最近の彼は非常にエネルギッシュで躍動感に溢れており、いつでもピッチに立って私たちの力になれる最高の準備ができていると強く感じている。』

今週末のラージョ戦、あるいはそれに続くビジャレアル戦での本格的なデビューに期待が高まっています。(via Estadio Deportivo)

奇跡の復活劇を見せるマリアーノ・ディアスと前線の先発争い

ヘタフェとの初戦において、最大のヒーローとなったのは誰もが予想し得なかったマリアーノ・ディアスでした。これまでの苦しい時期を乗り越え、途中出場から見事な1ゴール2アシストという圧巻のパフォーマンスでチームを牽引しました。これについてキケ・サンチェス・フローレス監督は『マリアーノは自分自身のフットボール人生における、輝かしい新たな1ページを今まさにその手で書き始めたところだ』と語り、ベテランの素晴らしい輝きを絶賛しました。次節のラージョ戦において、指揮官は前節先発したトニ・マルティネスとアイトール・マニャスの2トップを継続する選択肢のほか、状態の良さを証明したマリアーノをスタメンに抜擢するという贅沢な悩みに頭を悩ませています。(via Mundo Deportivo)

【本日の総括】

開幕戦での鮮やかな3-0の快勝によって好発進したものの、ラージョ・バジェカーノ側のずさんなチケット運営のあおりを受け、アウェイ遠征を予定していたサポーターたちが締め出されるという厳しい現実に直面しています。これに対してクラブ役員会はButarqueでのVIP席ボイコットという異例の抗議姿勢を表明。チーム内ではエースのルーカス・ボジェや新星バレンティーニの復帰、マリアーノの復調といった好材料が揃いつつあり、移籍市場での選手たちの動向に細心の注意を払いながら、一丸となって2連勝を目指します。