アラベスとの開幕戦での3-0完敗とキコ・フェメニアの痛恨レッドカード

⚽ ヘタフェCFのラ・リーガ2026/27シーズン開幕戦は、アウェイでのアラベス戦となり、3-0という厳しい完敗スタートとなりました。前半は酷暑の中、お互いにファウルを連発する息苦しい泥仕合となり、最初の45分間だけで合計18個のファウル、イエローカード3枚、レッドカード1枚が飛び交う展開となりました。

🚨 ヘタフェにとって致命傷となったのは、前半42分のキコ・フェメニアの退場劇です。キコ・フェメニアがアラベスのレバシュに対して見舞った足裏を見せた強烈なタックルは、ピッチ上では一度一発退場を免れたものの、VAR(ビデオアシスタントレフェリー)の精密なチェックにより判定が覆り、痛恨のレッドカードが提示されました。これにより、チームは後半の45分間をすべて10人で戦う過酷な状況を強いられました。

💨 前半からヘタフェは、左サイドバックのダビンチがアラベスのアンヘル・ペレスに何度も突破されて大苦戦。守護神デビッド・ソリアの好セーブで凌いでいたものの、攻撃の手がかりを掴めませんでした。攻撃面では、中盤の要であるラモン・テラッツと、今夏加入したフォワードのサトリアーノに託されていましたが、ウルグアイ人FWサトリアーノの決定機も相手ゴールキーパーに防がれて得点には至りませんでした。

🔄 後半に入り、ボルダラス監督は調子の上がらないダビンチに代えて期待の絶対的ストライカー、エネス・ウナルを投入する勝負に出ました。これにより左サイドバックの守備にはザイド・ロメロが回りましたが、アラベスの猛攻を耐えきれず、74分にニコ・テナグリアにヘディングで先制点を許すと、さらに途中出場のアラベスFWマリアーノ・ディアスに1ゴール2アシストの暴れ回りを許し、終わってみれば3-0と大敗を修めました。(via Mundo Deportivo)

サラゴサから電撃移籍のフランチョ・セラノが語る古巣への愛と新天地への覚悟

🤝 ヘタフェは、レアル・サラゴサから24歳の生え抜きミッドフィールダー、フランチョ・セラノを3年契約(2029年まで)で獲得したことを公式に発表しました。サラゴサが3部(Primera RFEF)に降格したことに伴い、サラゴサのLALIGA HYPERMOTION時代の給与水準を維持することが財政的に不可能となり、クラブからの減給提示を選手側が拒否したことで移籍が急速に進展、ヘタフェがこの争奪戦を制しました。

💙 フランチョは、アレビン(ジュニア世代)から6年間にわたってサラゴサのトップチームで200試合を戦い、代表やキャプテンを務めるなどクラブの象徴的な存在でした。彼はヘタフェでの最初の会見で、古巣サラゴサへの熱い愛情を涙ながらに語りました。

『私はこれまでの人生で最も辛く過酷なシーズンを過ごしました。私の愛するサラゴサが3部へと降格してしまったからです。しかし、ヘタフェのようなチャンス、およびラ・リーガの1ステージという最高のステージへの挑戦は、プロサッカー選手として拒むことのできない素晴らしいものです。』

😢 さらに、自身のSNSでもサラゴサファンへ向けて感動的なお別れのメッセージを投稿しました。

『まさか自分の人生の中で、愛してやまないクラブと道を分かつ日が来るとは思いもしませんでした。頭の中に別のクラブのエンブレムを胸につけてピッチに立つ自分など想像すらしたことがありませんでした。しかし、この大きな一歩は私の将来だけでなく、現在厳しい財政状況に直面しているクラブそのものを救うためにも、私自身が痛みをこらえて決断しなければならないことでした。子供のころからの夢であった、ファーストチームのキャプテンを任せてもらえたことは一生の誇りです。ロマレダはいつまでも私の特別なスタジアムであり、これからもどこにいてもサポーターとしてクラブを応援し続けます。私はサラゴサのために良心に恥じることなくすべてを捧げてきたと、胸を張って旅立ちます。』

💪 ボルダラス監督も、新加入のフランチョに対して非常に大きな期待を寄せています。

『フランチョはまだ24歳という若さだが、サラゴサですでに何シーズンも中心選手として走り続け、キャプテンも務めてきた非常に高い資質を持った青年だ。中盤の戦力が大きく不足している現在の私たちにとって、彼の加入は極めて大きな助けになる。初日から非常に素晴らしいモチベーションでトレーニングに取り組んでおり、これからの活躍が楽しみだ。』(via ElDesmarque)

プレハブ状態のコリセウムスタジアムが露呈する過酷な工事環境

🏗️ ヘタフェのホームであるコリセウムは、将来に向けた大規模な近代化改修工事の真っ只中にあり、今週行われるパルチザン戦を皮切りに、スタジアムを訪れるすべてのファン、メディア、役員に多大な影響と負担が及ぶことが判明しました。

🏟️ コリセウムは昨シーズンから南スタンド、バックスタンド、および北スタンドを順番に解体。この夏の間、工事を極めて急ピッチで進めて上部スタンドを増設して形を整えてきました。しかしメインスタンドはいまだ完全に解体工事の途中にあり、コーナー部分は開いたまま、照明を新しい屋根に移設する作業が続けられています。

☔ カンファレンスリーグのプレーオフがコリセウムで行われるにあたり、新しく作られたスタンドはオープンするものの、メインスタンドは安全上、前方の数列しか使用することができません。これにより以下のような驚きのプレハブ・暫定措置がとられます。

・記者席は、メインスタンドの最前列に臨時のデスクを配置。しかし屋根が完全にないため、報道陣は厳しい直射日光や雨風に完全にさらされながら作業を強いられます。

・ロッカールームは南スタンドの下部に設置され、選手たちはゴール真裏の中央部分に作られた特設通路からピッチへ出入りします。

・大統領席(VIP席)は、バックスタンドの屋根のない位置に一時的に移設。アンヘル・トーレス会長やゲストの会長たちも、カッパなどの雨具や日よけ対策を各自で用意して観戦しなければなりません。

👥 ボルダラス監督は、これらの不便を伴う工事の現状について理解を示しつつ、ファンへの感謝を語りました。

『スタジアムは私たちが去ったプレシーズン中から劇的に進化している。完成すれば信じられないほど素晴らしいスタジアムになるだろう。しかし、収容人数が大幅に削られ、過酷な工事の騒音や不自由の中でホームゲームを戦わなければならないことは、チームにとって決して小さくないハンディキャップだ。私たちはファンの皆さんの温かい理解と協力のもとで、この困難を必ず乗り越えて、素晴らしい新コリセウムを完成させたい。』(via ElDesmarque)

カンファレンスリーグ・プレーオフでのパルチザン戦への並々ならぬ闘志

🏆 ヘタフェCFは、木曜日の22:00(現地時間)からコリセウムにパルチザンを迎えて、UEFAカンファレンスリーグ・プレーオフの第1戦を戦います。前シーズンの並外れた努力と奮闘によって勝ち取ったこのヨーロッパの舞台への切符を、本戦出場という確固たる結果に繋げるため、チーム全体のモチベーションは最高潮に達しています。

🇷🇸 対戦相手であるパルチザンのササ・イリッチ監督は、コリセウムで行われた前日記者会見で、ヘタフェの戦力を以下のように高く警戒しました。

『ヘタフェがこのプレーオフを通過するための本命(お気に入り)であることは、誰の目にも明らかだ。私たちのチームは非常に若いが希望を失うことは絶対にない。明日はピッチ上で、極めて勇敢で、かつ徹底して組織された規律あるフットボールをお見せすることをお約束する。』

また、戦術的なサプライズを用意しているかという質問に対しては、

『すべては明日のピッチ上で明らかになる。楽しみにしていてほしい。』

と不敵な笑みを浮かべて語りました。

🤝 この試合では、昨シーズンまでヘタフェで活躍し、現在はパルチザンに所属しているDFミトロヴィッチとの感動的な再会も待っています。ボルダラス監督は彼への想いを語りました。

『ミトロヴィッチはチームメイト全員、および私自身にとっても非常に特別な感情を抱いている大好きな青年だ。プロフェッショナルとして非の打ち所がない、真に素晴らしいプロフェッショナルな彼と再びコリセウムで出会えることは非常に感慨深い。試合前には彼を強く抱きしめて歓迎したい。』(via MARCA)

AESAFからの批判声明にボルダラス監督が激怒の猛反論

🗣️ アラベスとの開幕戦の後、ヘタフェのホセ・ボルダラス監督が審判のジャッジに対して見せた不満の態度について、スペインの監督・審判協会的な組織である「AESAF」が公式な批判声明を発表。ボルダラス監督の振る舞いを「オーバーで不当な審判へのリスペクトの欠如」として厳しく非難しました。これに対し、ボルダラス監督は木曜日の会見で怒りをあらわにし、極めて強烈な表現で反論しました。

『4〜5人の友達が集まって内輪で作ったような、何の権威もないただの身内の組合(シンジケート)が発表した声明など、私はこれっぽっちも重要視していない。私だって明日になれば、親しい他の監督たち数人を誘って新しい組合を作り、誰かを勝手に指差して非難し始めることだってできる。彼らがやっていることは全く不公平であり、フェアではない。』

⚽ さらに、開幕戦でのレッドカードの判定についても怒りは収まりません。

『私は審判技術に詳しい Fran Soto 氏が語った言葉を支持する。彼は、映像を何度見直しても、キコ・フェメニアのプレーが一発レッドカードに値するほど明らかなものだとは断定できないと説明していた。審判のルールでは、現場のジャッジが明らかに誤っているとVARが100パーセント確信できない限り、一度下された判定を覆してはならないことになっているはずだ。ミスを素直に認めることは、決して恥ずかしいことではない。私たち監督も、選手たちも、ミスを犯したときはそれを認めている。審判たちも、自分たちのミスを認められる柔軟さを持つべきだ。』(via MARCA)

中盤の再編成を急ぐフロントと選手整理の行方

💸 ヘタフェは、この夏の移籍市場において、これまでの長年にわたり中盤の絶対的な柱であったルイス・ミジャとマウロ・アランバリの2名の売却を公式に発表しました。チームの骨格が失われた中、フロントはマリオ・マルティンやオレル・マンガラ、ラモン・テラッツといった新たな才能を急ピッチで獲得し、さらに今回獲得したフランチョ・セラノを加えることで、中盤の再編を図っています。

⏳ 一方で、市場の閉幕まで残り2週間を切る中、フロントはさらに余剰戦力となっているミッドフィールダーのイヴァン・ネユ、およびハビ・ムニョスの2選手を他クラブへと売却、あるいは期限付き移籍で整理するための交渉を水面下で大急ぎで進めています。ボルダラス監督は、こうした選手層の薄さと激しい入れ替わりについて現実を見つめ、次のようにコメントしました。

『私たちの現在のチームは、他の競合クラブのように毎試合メンバーを半分以上ガラリと入れ替えるような贅沢なターンオーバーをできるだけの、十分な選手数や質を持ち合わせていない。これは大きなハンディキャップだが、私たちは限られた戦力の中で完璧に適応し、中盤に最高のバランスと強度をもたらさなければならない。新加入の選手たちを早く私たちの強固なスタイルに馴染ませることが最優先だ。』(via ElDesmarque)

【本日の総括】

今シーズンの開幕戦はアラベスに3-0と大敗し、さらにスタジアムの過酷な工事による仮設設備での戦いを強いられるなど、試練のスタートとなったヘタフェ。しかしピッチ外では新加入フランチョ・セラノの熱い覚悟や、カンファレンスリーグ出場への燃え盛る闘志、さらには外部の批判に毅然と立ち向かうボルダラス監督の強いリーダーシップのもと、チームは一丸となってパルチザンとの運命のプレーオフに全てを懸けます。