ラージョ戦は劇的ドロー!ミスを逃さぬマリアーノ・ディアスの2試合連続弾で勝ち点1を獲得
デポルティーボ・アラベスは木曜日、ラ・リーガ・イーエースポーツ第2節の開幕を告げるアウェイのラージョ・バジェカーノ戦に臨み、1-1の引き分けで貴重な勝ち点1を持ち帰りました。この試合は、ラージョの本拠地バジェカスが安全基準を満たしていないためにマドリード州から使用不認可の処分を受けたため、レガネスの本拠地エスタディオ・オンタイム・ブタルケ(収容人数約14,400人)という「中立地」で開催されました。観客数は4,280人と非常に寂しいスタジアムの雰囲気の中でゲームは幕を開けました。
試合開始早々からアラベスは縦への鋭い攻撃を見せます。前半25分にはアンヘル・ペレスの正確な右クロスからトニ・マルティネスが決定的なチャンスを迎えましたが、ヘディングシュートはわずかにゴール枠の左へ外れました。さらに前半34分には、ラージョのコーナーキックを巡る混乱から、相手のペラヨが肘でボールに触れた後、パブロ・イバニェスが不運にもオウンゴールを記録してしまうという奇妙な場面が発生。しかし、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の約3分間に及ぶ慎重なチェックの結果、ムヌエラ・モンテロ主審はペラヨのハンドを認め、ラージョの先制ゴールを無効と判断しました。その直後の前半43分、ルーカス・ボジェからのラストパスを受けたトニ・マルティネスのシュートがポストを直撃し、惜しくも先制の好機を逃して前半を0-0で折り返しました。
後半開始直後の47分、ラージョのラティウの突破からデ・フルートスを経由したボールをセルヒオ・カメジョに渡され、アラベス守備陣が巧みなフェイントにかわされてしまい、先制を許す展開(1-0)となります。追いつきたいアラベスは、前半46分にバイシクルシュートを試みた際にパテ・シスに接触してイエローカードを受けていたナウエル・テナグリアが、後半78分にラージョのンテカへのスルーパスを間一髪のスライディングでクリアするなど守備を支え、攻撃への圧力を高めていきました。
後半55分には、ミケル・ロドリゲスからのスルーパスを受けたトニ・マルティネスが再び一対一の決定機を迎えます。これを防いだラージョのGKアウグスト・バタジャは、この際の接触で重傷を負って担架で運ばれ、ダニ・カルデナスに交代。アラベスのキケ監督はすかさず後半61分にマリアーノ・ディアスとデニス・スアレス、69分にジョニーに代えてユシ(ユセフ)、さらに79分にはカジェス・アレニャとラウタロ・バレンティーニを投入する勝負に出ます。
実を結んだのは後半83分(公式記録84分)でした。ラージョのDFラティウが自陣でGKカルデナスへ戻そうとした不注意なバックパスが極端に短くなった隙を見逃さず、途中出場のマリアーノがボールを奪取。そのままエリア内へ侵入して右足の低いシュートをゴールネットに突き刺し、試合を1-1の振り出しに戻しました。マリアーノはこれで開幕から2試合連続ゴールという素晴らしいスタートを切りました。
試合終盤の87分には、アレニャの落としからトニ・マルティネスがエリア中央で決定的なシュートを放つもバーの上へ。95分には、マリアーノがカウンターからエゴイスティックに自らシュートを狙い、相手GKにセーブされる場面もあり、試合はそのまま1-1でタイムアップ。スタッツは、支配率がアラベス52%に対してラージョ48%、シュート本数はアラベスが15本(枠内3)とラージョの8本(枠内3)を大きく上回り、決定機(大きなチャンス)でも4対1と圧倒して試合を終えました。(via ElDesmarque / MARCA / Mundo Deportivo)
フロント大激怒!ラージョによるチケット販売拒否に抗議し役員会がVIPボックスをボイコット
ブタルケで行われたこの一戦のピッチ外では、クラブ間で深刻な対立と遺恨が生じる大騒動が巻き起こっていました。
事の発端は、ラージョ・バジェカーノ側が「チケットの販売管理に余力がない」という理不尽な説明のまま、アウェイのアラベスサポーター向けのビジターチケットを1枚も販売・送付しない決定を下したことにあります。これに対し、アラベス側は公式声明を出し、ラージョ側の対応を痛烈に非難しました。アラベス側は何度も確認や交渉を重ねてコラボレーションを呼びかけたものの、ラージョ側は回答を先延ばしにし続け、最終的に水曜日の朝になって「ビジターチケットの販売は不可能である」と一方的に通知してきたとのことです。
アラベスは公式プレスリリースを通じて強い反発を表現し、次のようにファンファーストの熱い姿勢を表明しました。
『私たちのサポーターがチームに同行し、サポートする機会を奪われることは絶対に受け入れられません。サポーターはフットボールの最も重要な柱の一つであり、このスポーツのアイデンティティと本質に欠かせない存在です。アラベスはサポーターの利益を守るために断固として戦い、このような理不尽な状況が常態化したり、再発したりしないよう強く要求します』。
この不誠実極まりない決定に対する最大限の拒絶と抗議の意思を示すため、デポルティーボ・アラベスの会長および役員会メンバー全員は、試合当日にブタルケスタジアムのプレジデンシャル・パルコ(VIP席・貴賓席)への入場・着席を完全に拒否する「ボイコット(植物状態の放置)」を決行しました。かつてバジェカスでもアウェイファンへのチケット提供枠が極めて少ないことが問題視されていましたが、中立地開催でのこの対応に、アラベス関係者は非常に深い怒りと嫌悪感をにじませています。(via ElDesmarque / MARCA)
キケ・サンチェス・フローレス監督が語るマリアーノの覚醒と更なる向上を求めるチームの成熟度
アラベスを率いるキケ・サンチェス・フローレス監督は、水曜日に行われた公式記者会見において、チームの現状と好調を維持する選手たちの様子について語りました。
開幕節でヘタフェに3-0で快勝(相手のキコ・フェメニアの退場を活かし、マリアーノが1ゴール2アシスト、新加入のミケル・ロドリゲスが1ゴールを記録)したことについて、監督は次のように手応えと満足感をカギ括弧『 』で語りました。
『最初のリーグ戦で起きたことについて、チーム全体が満足しており、非常に幸せに感じています。私たちがプレシーズンの5週間かけて準備してきたダイナミクスを継続し、当然ながら、やるべきことにしっかりとした一貫性を与え、次の試合でも再び高い競争力を示したいと考えています』。
さらにチームの現状について、
『毎週、新しい要素をトレーニングで加えようとしており、同時に前回の試合で気に入らなかった部分を修正しようとしています。しかし何よりも、ハッピーでポジティブな状態を維持し、次も競争的に戦うという姿勢を失わないことが重要です。チームにはまだ投資を続け、さらに確立していかなければならない成熟のポイントが存在します。それはゲームのあらゆる局面、特に攻撃と守備のバランスを保ち、双方向のトランジションを適切にコントロールすることに関連しています』と述べ、戦術的な完成度をさらに求める姿勢を示しました。
また、開幕から大爆発を遂げているマリアーノ・ディアス(2試合で2ゴール2アシスト)への賛辞とシビアなプロ意識への言及も行いました。
『彼はすでに自分自身の新しいキャリアのページを書き始めました。しかし、本当に難しいのはここからです。最も困難なのは、根気強く一貫性を保ち、どんな状況下でもそれを長く維持することに他なりません。それがプロとして最も重要なことなのです。私は、彼が過去の停滞期から完全にページをめくり、二度と同じ過ちの連鎖を繰り返すことはないと確信しています。もちろんこれは私個人の意見ですが、そう強く信じています。リーグ戦は途方もなく長く、常に張り詰めた緊張感と最大限の注意力が必要です。彼は毎日、先発メンバーの座を勝ち取るために優秀な同僚たちと競争を続けており、隣には優れたFW陣が揃っています。したがって、エリートとしての彼の競争レベルは非常に過酷であり、その高いプレッシャーをしっかり維持する術を知る必要があるのです』。(via Estadio Deportivo / ElDesmarque)
夏の移籍市場締め切りまで残り11日!最新の補強・放出動向と強化部への確固たる信頼
ラ・リーガの移籍市場閉幕まで残された時間は「あと11日」となり、アラベスの編成作業も最終局面に入っています。
市場全体の混乱と不条理(リーグ開幕後も市場が開いている現状)について質問されたキケ・サンチェス・フローレス監督は、冷静かつ力強く強化部への厚い信頼を次のように語りました。
『市場がシーズン開幕後に閉まるのはスペインのフットボール全体の問題であり、これだけ長い間、誰もが反対しているにもかかわらず改善されていない。私たちは決して裕福ではない謙虚なクラブであり、自分たちが許容できるリスクの選択肢や経済的な限度を熟知している。しかし幸運なことに、我々には卓越したスポーツディレクション(強化部)があり、万が一市場の終了間際に選手が突然退団するような事態が発生したとしても、素晴らしいスピード感を持って適切に反応できると確信しています』。
これまでにアラベスが確定させた今夏の動向は以下の通りです。
【新加入選手(アルタス)】
・ラウタロ・バレンティーニ(フィオレンティーナから獲得)
・ミゲル・ロドリゲス(ユトレヒトから獲得)
・コスキ(NKイストラから獲得、本日のラージョ戦でスタメン出場)
・ミケル・ロドリゲス(レアル・ソシエダBから獲得、本日も先発出場)
【レンタルバックで復帰した選手】
・ヘスス・オウォノ(アンドラから復帰)
・ウマル・ディアラ(アンデルレヒトから復帰)
・ニコラ・マラス(ミランデスから復帰。ただし今夏の放出対象として登録)
・ユーゴ・ノヴォア(ミランデスから復帰)
・アブドラヒ・ディアロ(クルトゥラルから復帰)
・ジョアン・メンデス(アルベルカから復帰)
・アドリアン・ロドリゲス(サラゴサから復帰)
【退団選手(バハス)】
・ムサ・ディアラ(アル・ワフダへ完全移籍)
・アシエル・ビジャリブレ(ラシン・サンタンデールへ移籍)
・ジョン・グリディ(セビージャへ移籍)
・ハビ・パラダ(スパルタク・モスクワへ移籍)
・ラウル・フェルナンデス(レガネスへ移籍)
・エゴイツ・ムニョス(コルドバへ移籍)
・アブバカル・ディアバテ(GAISへ移籍)
・アントニオ・パチェコ(レアル・ソシエダへ移籍)
・カレベ(フォルタレーザへ移籍)
・ガイスカ・ピカ(ペナフィエルへ移籍)
・ウナイ・ロペロ(ラシン・フェロルへ移籍)
・ダウダ・ドゥンビア(NKイストラへ移籍)
・ニコラ・マラス(放出確定)
また、ファクンド・ガルセスについては、以前発生した書類偽造問題(falsificación documental)によるFIFAからの長期処分が現在も継続中であるため、チームへの合流は第12節(Jornada 12)までお預けとなっています。(via MARCA / ElDesmarque / Estadio Deportivo)
【本日の総括】
スタジアム外のチケット問題によるボイコットや、スタジアム内での度重なる決定機の逸失など、非常にフラストレーションの溜まる難しい要素が重なったButarqueでの一戦。しかし、好調マリアーノ・ディアスの一瞬の閃きと決定力により、勝ち点1をもぎ取り開幕からの無敗(1勝1分)をキープしました。キケ監督のもと、ピッチ内外で強い団結を示す青白の戦士たちの次節以降の成長に期待が集まります。
