ニコラス・ジャクソン獲得は消滅!チェルシーの金銭要求と恩師エメリが壁に

アトレティコ・マドリードが攻撃陣のさらなる強化のために獲得を目指していたチェルシーのセネガル代表FWニコラス・ジャクソンの交渉ですが、最終的に獲得を断念せざるを得ない事態となりました。

マテウ・アレマニー氏がロンドンへ飛び、チェルシー側と直接の話し合いを持ちましたが、アトレティコの前に2つの極めて高い壁が立ちはだかりました。アトレティコ側はクラブの財務状況から、買い取りオプションの有無に関わらず「レンタル移籍」での獲得を熱望していました。余剰戦力を抱えるチェルシーも当初はこれに理解を示す素振りを見せたものの、実際にはジャクソンの売却でビジネスを行うことを望み、最終的に8000万ユーロ(約128億円)という法外な完全移籍金を要求。プレミアリーグの他クラブへの売却を優先する姿勢を見せました。

さらに、アストン・ヴィラを率いるウナイ・エメリ監督の存在が、ジャクソンの心をアトレティコから遠ざけました。ジャクソンにとってエメリ監督は、ビジャレアルの下部組織から自分を引き上げ、2021年にプロデビューを飾らせてくれた絶対的な恩師です。ジャクソン自身もエメリ監督への感謝をこのように語っていました。

『ウナイ・エメリ監督は、私にフットボールのすべてを教えてくれました。本当にすべてです。セネガルからスペインに渡ってきたばかりの頃、私はフットボールのことを何も分かっていませんでした。ただプレーすることはできましたが、ピッチの上でどうやって走ればいいのかさえ理解していなかったのです。ただ狂ったように走り回り、ボールを持てばただドリブルをして、自分だけの勝手なプレーをしていました。監督がそのすべてを変えてくれて、私を全く異なる選手へと成長させてくれたのです。』

エメリ監督もジャクソンの高い素質とフットボールへの真摯な態度を認めており、お互いに強い絆で結ばれています。アストン・ヴィラからの関心と恩師からの信頼に強く惹かれたジャクソンは、イングランドに留まることを強く希望。チェルシーの頑なな売却要求と、本人のプレミアリーグ残留の意思により、アトレティコのジャクソン獲得プロジェクトは完全に消滅しました。(via Mundo Deportivo)