退団を望むジュリアンに厳しい現実!バルサ移籍は消滅し本拠地には抗議の幕

2026年W杯の期間中にバルセロナへの移籍願望を明かし、物議を醸したジュリアン・アルバレスですが、彼の望むバルサ移籍への道は完全に閉ざされています。バルセロナ側は獲得のために公式なオファーを提示し、ジョアン・ラポルタ会長も期限を定めた提案を行っていたことを明かしていましたが、アトレティコ側はこれに全く耳を貸しませんでした。今年3月からクラブの筆頭株主となったアポロ・ファンドの強固な資金援助を背景に、アトレティコ側はバルセロナに対して極めて強硬な姿勢を貫いています。

ヒル・マリンCEOはバルサについてこのように不快感を露わにし、絶対に放出しないと明言しました。

『アトレティコ・マドリードは、すべてのビッグクラブと同様に素晴らしい選手たちによって構築されるものであり、ジュリアンが優れたプロフェッショナルであることは間違いありません。私たちは自分たちの持つ価値観、カンテラの選手たち、そして獲得できる最高の選手たちと共に戦わなければなりません。私たちは今後もジュリアンをサポートし、大切に育てていきます。ヨーロッパの競合クラブたちと対等に渡り合うために、彼の力が必要だからです。ジュリアンはここ数ヶ月間、自身のキャリアについて周囲の適切な助言に恵まれていませんでした。他のクラブやその提携メディアが、私たちの進むべき道を決めたり、スポーツ戦略をコントロールして敬意を欠くような真似をすることは決して許しません。彼らの目的は、私たちの絆を引き裂き、分裂させることにあります。私たちは彼らのように巨大な権力を持っているわけではありませんが、私たちには揺るぎない価値観があります。すべてのサポーターが団結したとき、アトレティコは最も強くなるのです。』

また、アトレティコはバルセロナに対して1億ユーロ、1億5000万ユーロ、2億ユーロといったいかなる超巨額なオファーが届いたとしても絶対に首を縦に振らないとしており、移籍を認める唯一の手段は5億ユーロ(約800億円)の契約解除金満額の支払いのみだと主張しています。

ジュリアン自身はW杯の際、次のように本音を吐露していました。

『これから何が起こるかは分かりません。今はそのことについて話す時期ではありませんが、現実から逃げたり、知らないふりをするつもりもありません。私は誠実でありたいと思っています。クラブのしかるべき人々とはすでに話を終えました。全員にとって最善の選択は移籍することです。私は自分自身の夢を叶えたいのです。』

しかし、この一方的な退団志願の発言はクラブ首脳陣のみならず、サポーターの逆鱗に触れることになりました。アトレティコのマハダオンダ練習場や本拠地メトロポリターノには、ジュリアンを激しく拒絶する横断幕が次々と出現。そこには『ジュリアン、出て行け』というメッセージや、彼の背番号である19番に禁止マークが描かれたもの、さらには『ジュリアン、お前が示してくれた敬意に感謝するよ、このアホが。バルサとお前の取り巻きは、お前をわがままな子供のように騙したんだ。私たちのアトレティは何よりも優先される』といった辛辣な批判が書き連ねられています。

かつてアトレティコのストライカーとして活躍したキコ・ナルバエス氏も、この去就騒動のマネジメントを厳しく避難しています。

『去りたいと思うこと自体は個人の自由であり、何の問題もありません。しかし、去り方というものがあるはずです。断言しますが、もし世界最優秀代理人賞というものがあるなら、ジュリアンの代理人は候補の500人にも入らないでしょう。他クラブへの移籍交渉における管理として、これほど最悪なやり方はありません。バルサに移籍するための誠意を見せてくれと言われたからといって、ワールドカップという大舞台の最中に「夢を叶えるために退団したい」などと発言するべきではありませんでした。この軽率な行動が、サポーターに許してもらえるかどうかの分かれ道となり、ピッチ上のパフォーマンスにも影響を与えるでしょう。彼はブーイングされても平気でボールを要求し続けるようなネイマールのような強靭なメンタルの持ち主ではありません。性格や芯の強さが少し足りないように見えますし、そのせいでチームや彼自身に悪影響が及ぶ可能性があります。サポーターは残留すれば彼を支えるでしょうが、しばらくの間、彼と周囲の人間が蒔いた最悪な種の刈り取りを余儀なくされるでしょう。』

ジュリアンは8月10日にようやくチームのプレシーズン合宿に合流したものの、フィジカル調整不足を理由に開幕戦の招集メンバーから外れました。ディエゴ・シメオネ監督は『私は君を全力で頼りにしている。スポーツ面で成長できるよう、できる限りのサポートをするつもりだ』と直接ジュリアンに語りかけ、彼を中心にチームを作ることを約束して慰留に努めました。チーム内でも、同僚でアルゼンチン代表のクティ・ロメロが『ジュリアンはとても元気そうで、やる気に満ち溢れている』と語るなど、チーム一丸となって彼をサポートする動きを進めています。(via Estadio Deportivo)