ダニ・カルバハル ヘタフェ移籍へ向けてリーグ承認が完了し本人の決断待ち
前レアル・マドリードで34歳の右サイドバック、ダニ・カルバハルが、ヘタフェへの加入に向けて現時点では最終交渉の段階にある。スペイン代表として数々のタイトルを獲得してきた名手が、同じマドリード州のクラブで現役生活を継続するかどうかが大きな注目を集めている。
彼は今年6月30日にレアル・マドリードとの契約が満了して以降は無所属の状態が続いており、自主トレーニングを重ねながら新たな所属先を模索してきた。ヘタフェのアンヘル・トーレス会長はバルセロナ戦前の役員会食に臨む際、ラ・リーガからダニ・カルバハルの給与上限に関する承認を取りつけたと公表した。
ヘタフェは現在サラリーキャップの制限を超過しているため、通常の枠組みでは選手登録が不可能な状態に陥っていた。しかし、ラ・リーガの経済管理規程第92条に定められた例外規定を活用し、会長個人の資産による保証を入れることで登録枠を拡大する手続きを進めている。
ラ・リーガの独立した専門家3人で構成される評価機関は、昨季レアル・マドリードで約1000万ユーロの年俸を受け取っていたダニ・カルバハルの市場価値を260万ユーロと算定した。ヘタフェ側が実際に提示している年俸は50万から60万ユーロ程度と見られており、この乖離を埋めるために会長による個人的な担保提供が不可欠となった。
話し合いの中では、今年の冬の移籍市場となる1月に海外などの他クラブから魅力的なオファーが届いた場合、違約金なしで退団できる特殊な解約条項を組み込むことが検討されている。クラブ側にとっては大きな資金負担を伴う一方で、途中で離脱されるリスクも抱えることになり、交渉の細部において慎重な調整が続けられている。
さらにヨーロッパの舞台であるカンファレンスリーグに関しては、9月2日の事前登録期限をすでに過ぎているため、グループステージで彼を起用することはできない。ヘタフェが勝ち進んだ場合、来年2月のプレーオフや3月の16強以降でなければ追加登録が認められないという競技上の制約も存在する。
チームの守護神であるダビド・ソリアも『彼のような経験と実績を備えた選手が練習場に来てくれるなら大歓迎であり、チームに必要な補強だ』と歓迎の意を示している。会長による個人的な資金保証という異例の手法を用いてまで獲得に動く背景には、負傷者が相次ぎ厳しい過密日程に直面しているヘタフェの台所事情がある。
MARCAによれば、アンヘル・トーレス会長は『今週中に細かな条件を解決する予定であり、ダニが首を縦に振ればそのまま契約成立となる』と語り、獲得へ自信をのぞかせている。一方、ElDesmarqueはパブロ・ピント記者の取材として、年俸設定と市場査定額のギャップや1月の退団条項を巡るやり取りが交渉の鍵を握っていると報じた。またMundo Deportivoは、ラ・リーガの法的な登録規定や欧州カップ戦での出場制限といった制約事項を精査して伝えている。
この動きが意味するのは、レアル・マドリードを離れた後も国内でのプレーを望むダニ・カルバハルの意向だ。過密日程に苦しみ実績ある戦力を欲するヘタフェ側の思惑とも一致したことになる。今週中に本人が最終的な決断を下すかどうかが最大の分岐点となる。(via MARCA / ElDesmarque / Mundo Deportivo)
