クチョ・エルナンデスのW杯への意気込みと今季の回顧
🇨🇴 コロンビア代表のネストル・ロレンソ監督が発表したW杯の最終26人のメンバーに、ベティスのクチョ・エルナンデスが見事選出された。彼はラファエル・サントス・ボレを抑えてメンバー入りを果たし、先日行われたコスタリカとの親善試合(3-1で勝利)では先発して45分間プレーした。今季のクチョは40試合に出場して15ゴール3アシストを記録し、ベティスを21年ぶりのチャンピオンズリーグ(CL)出場へと導いた立役者である。
彼はベティスTVのインタビューで次のように語っている。
『メンバー発表前の親善試合に呼ばれなかったので、リストから外れるかもしれないと不安になり、夢が曇りそうだった。でも選出のメッセージをもらったときは夢が叶った瞬間で、家族と一緒に喜び合った。』
『コロンビア代表としてW杯に出る意味はとてつもなく大きい。ホテルや練習場に24時間ファンがいて、代表の意味の大きさを実感している。一生夢見て努力してきたこの機会を活かして良いプレーをしたい。』
『ルイス・スアレスやルイス・ディアス、ジョン・コルドバなどとの代表でのFW争いは健全な競争だ。ここには最高の選手たちがいて、自分もその一部。監督を悩ませるために常にハードワークする。チームが家族として最高のプレーをすることが一番大事だ。』
『W杯は1ヶ月半の短期決戦。最高の状態で臨めば歴史を作れる。どの試合も決勝のつもりで戦い、大きく考えて妥協してはいけない。』
『今季のベティスは素晴らしいシーズンだった。美しい瞬間も難しい瞬間もあったが、乗り越える大きな力があった。来季のCL出場という経験を楽しみたいし、戦えるチームだと思う。W杯の前にこの経験ができてワクワクしている。』 (via SPORT)
ベティスから合計7人がW杯へ出場するクラブ史に残る快挙
🌍 今夏のW杯(アメリカ、メキシコ、カナダ共催)に、ベティスからはクチョ・エルナンデス(コロンビア代表)の他に、アブデとソフィアン・アムラバト(モロッコ代表)、セドリック・バカンブ(コンゴ民主共和国代表)、アルバロ・フィダルゴ(メキシコ代表)、ジオヴァニ・ロ・チェルソ(アルゼンチン代表)、リカルド・ロドリゲス(スイス代表)の合計7名が出場する。これはクラブにとって記録的な人数であり、FIFAからの選手派遣補償金によりクラブに経済的な利益ももたらされる。
クチョ・エルナンデスはこの快挙について、『クラブがこれだけ多くの代表選手を輩出しているのは大きな功績だ。マンチェスター・シティ、レアル・マドリード、バルセロナのようなビッグクラブが代表選手を多く輩出する中で、我々もそれに値する。仲間たちの健闘を祈っている』と誇らしげに語った。 (via ElDesmarque)
イスコ、バカンスを返上して来季CLに向けたリハビリに専念
🇪🇸 他のチームメイトがバカンスを満喫する中、キャプテンの一人であるイスコは休暇を返上し、ベティスの練習施設(シウダ・デポルティーバ・ルイス・デル・ソル)で単独トレーニングを続けている。来季のCLとプレシーズンに完璧な状態で臨むため、セビリアの酷暑の6月にもかかわらず、クラブのフィジカルリハビリテーターの指導の下で個別メニューを消化している。
イスコは今季2度の重傷に見舞われた。8月のマラガとの親善試合でダビド・ラルビアからのタックルを受けて左腓骨を骨折し、3ヶ月半離脱した。11月末に復帰したものの、ヨーロッパリーグのユトレヒト戦でチームメイトのアムラバトと交錯して右足首を負傷した。4月にようやく復帰し、シーズン終盤の7試合(6試合は途中出場、最終節レバンテ戦は先発)に出場した。現在は1年前のエクトル・ベジェリンが奇跡的な復活を遂げた時と同様のリハビリプロセスを辿っている。
イスコは次のように語っている。
『まだ長くやれる。しっかり回復して来季の初めに最高のレベルに戻れると信じている。ワクワクすることが待っているからね。』
『最初の数試合は20%か30%の状態でプレーしていて、恐怖心もあった。難しい怪我だったけれど、100%回復してベティスを最大限助けるために全てを捧げる。』
『少しずつ良くなってリズムを掴み、来季を良い形でスタートしたい。サッカーが僕の全てだから、回復してこれまで以上に頑張るモチベーションになる。最近の試合は薬と注射でプレーしていた。痛みを取り除く解決策を見つけて、今後に影響が出ないようにしたい。』 (via AS)
アドリアンが引退を決断し、ベティスのフロント入りを希望
🧤 GKのアドリアン・サン・ミゲルがプロサッカー選手としての引退を表明した。最終節のレバンテ戦に先発出場し、無失点で勝利を収めて有終の美を飾った。マヌエル・ペレグリーニ監督には試合の前日に引退の意思を伝え、監督からは「もたらしてくれたタイトルや更衣室での働きに満足している。君のような決断力のあるエグゼクティブな選手が好きだ」と労いの言葉をかけられたという。
今季は6試合の出場に留まり第3GKとしての役割が多かったが、引退後もベティスに残る見込みである。コーチ職ではなく、マネジメント職を強く希望している。アドリアンの引退により、マヌ・ゴンサレスがアルバロ・バジェス、パウ・ロペスに次ぐ第3GKに昇格する予定だ。
アドリアンは次のように語っている。
『スポーツ科学の学位やUEFA Bライセンスを持っているが、マネジメントの方が好きだ。プレミアリーグで言うところの、機関およびサッカー運営の責任者(head of institutional o football operations)のような役割が理想的。ベティスがビッグクラブとしてビッグな場所にいるために貢献したい。近々落ち着いてミーティングをして、役職名を決める予定だ。』
『レバンテ戦の週の初めにフロントやマヌ・ファハルドと会談し、心からの決断を下した。戻ってきたサイクルを閉じる時だと感じた。他チームでプレーする気はなかった。』
『ペレグリーニ監督が築き上げた安定感は称賛されるべき。CLは思い切り楽しまないといけない。』 (via Estadio Deportivo)
ロ・チェルソの去就、母国復帰の打診も欧州でのプレー継続を希望か
🇦🇷 アルゼンチン代表としてW杯に出場するジオヴァニ・ロ・チェルソの去就が注目されている。今季は右太ももの負傷で約3ヶ月離脱し、ヨーロッパリーグの登録メンバーから外れるなど期待されたほどの活躍ができず、32試合で3ゴール3アシスト、出場時間1777分に留まった。
クラブは6月30日までに2000万ユーロ以上の売却益を出す必要があり、高給取りである彼の放出を検討している。そんな中、リバープレートの新しいエドゥアルド・コウデ監督から直接電話で帰国の打診があった。コウデ監督はロサリオ・セントラル時代に18歳のロ・チェルソをデビューさせた恩師である。
しかし、ベティスは移籍金として1500万ユーロを要求しており、リバープレートにはそこまでの資金がない可能性がある。また、ロ・チェルソ自身は契約を2年残しており欧州でのプレー継続を望んでいる。1月にはリヨン、アヤックス、レンヌからの打診を断っている。仮に帰国するとしても、アンヘル・ディ・マリアがいる古巣ロサリオ・セントラルを希望する旨を漏らしている。決断はW杯後になりそうだ。なお、彼のポジションはパブロ・フォルナルスやイスコでカバーできるため、放出は致命的とは見なされていない。 (via Estadio Deportivo)
アルティミラとデオッサの売却交渉の最新ステータス
💼 クラブが6月30日までに収支を合わせるための売却候補として、セルジ・アルティミラとネルソン・デオッサの2人の名前が挙がっている。
アルティミラについては、スポルティング・ポルトガルから1400万ユーロ+変動300万ユーロの正式オファーが届いたが、ベティスは不十分としてこれを拒否した。また、アルティミラはRBライプツィヒのSDとも面会したが、クラブはこれをメディア経由で知り、ライプツィヒからの正式なオファーはまだ届いていない。クラブも選手も条件次第では移籍に前向きであり、6月中の決着を待っている。
デオッサについては、クラブは昨夏支払った1170万ユーロの回収またはそれ以上での売却を目指している。リバープレートから完全移籍の希望が伝えられ、パスの半分に対して400万ユーロを提示されたがベティスの要求には届いていない。イングランドのイプスウィッチ・タウンも強い関心を示しているが、まだ正式なオファーはない。デオッサの今季は33試合に出場したものの、90分フル出場はカップ戦の格下相手を含む7回のみで、期待を大きく下回る結果となっていた。 (via ElDesmarque)
CL出場による巨額収入と、それに伴うボーナス支払いの内訳
💰 21年ぶりのチャンピオンズリーグ(CL)出場により、ベティスには出場給1862万ユーロ、TV放映権等で2000万〜2100万ユーロの合計約4000万ユーロの巨額収入が見込まれている。さらに勝利給(210万ユーロ)や引き分け給(70万ユーロ)、ラウンド16進出(1100万ユーロ)などが加わる可能性がある。
しかし、このうち約1400万ユーロは選手やスタッフへのボーナスとして支払われる予定だ。シーズン初めにCEOのラモン・アラルコンと5人のキャプテン(イスコ、アイトール・ルイバル、マルク・バルトラ、アドリアン・サン・ミゲル、エクトル・ベジェリン)、マヌ・ファハルドの間で合意され、首脳陣も承認したもので、選手や理学療法士、用具係にも分配される。また、ペレグリーニ監督とそのスタッフにも2027年までの契約更新に伴うボーナスが支払われる。
さらに、過去の移籍契約に伴う変動ボーナスも発生する。トッテナムから500万ユーロで獲得したロ・チェルソ、モンテレイから獲得したデオッサ、そしてマンチェスター・ユナイテッドから2200万+変動400万ユーロで獲得したアントニー・マテウス・ドス・サントスについて、CL出場に伴う追加の支払いが必要となる。なお、ジョニー・カルドーゾの2500万ユーロでの優先買い取りオプションは期限切れとなっている。
クラブの補強の優先事項はFW、左SB、中盤とされているが、ソシオのシーズンチケット値上げ(少なくとも10%)や選手売却の進展次第で本格的に動くことになる。 (via Estadio Deportivo)
27年世代100周年記念ユニフォームのお披露目とその他の動向
👕 ベティス財団はセビリア大学と協力協定を結び、スペインの文学運動「27年世代(Generación del 27)」の100周年を記念した取り組みを行う。その一環として、来季の特定の試合で「27年世代」にインスパイアされた特別な記念ユニフォームを選手たちが着用することが発表され、セビリア大学の学長館でお披露目された。
ラファエル・ゴルディージョ財団会長らが参加し、ラファ・ムエラは『ベティスの発信力を活かして文化や遺産を新しい世代に伝える特別な方法だ』と語った。
また、トップチームデビューこそなかったもののベティス・デポルティーボで54試合11ゴール7アシストを記録したスレイマン・ファジェが、現在所属するスポルティング・ポルトガルで放出候補となっている。しかし、ベティスは既に彼の権利を保有していないため、この移籍による利益は得られない。 (via Estadio Deportivo)
【本日の総括】
来季のチャンピオンズリーグ出場権を獲得し、熱気に包まれるベティス。クラブからはクチョ・エルナンデスを筆頭に記録的な7人がW杯へ出場する一方で、大怪我を乗り越えようとバカンスを返上するイスコや、引退してフロント入りを目指すアドリアンなど、それぞれの形で来季への準備が進んでいます。CLによる巨額の収入が確保されたものの、ボーナス支払いや6月中の収支調整に向けたロ・チェルソ、アルティミラ、デオッサらの売却交渉が本格化しており、フロントの腕の見せ所となっています。