アトレティコ・マドリード
ミゲル・アンヘル・ヒル・マリンCEOが、バルセロナのジョアン・ラポルタ会長の「オファーには期限がある」という発言に真っ向から反論した。『私たちの回答は無限だ。フリアン・アルバレスに対して1億ユーロでも1億5000万ユーロでも2億ユーロでも受け入れない』と明言し、アトレティコこそが彼にとって完璧な場所であると断言した。(via SPORT)
これに対し、アルバレス自身はクラブの強硬な姿勢に強い不満を抱いている。2月の段階で、バルセロナが提示した条件に近いオファーがあれば移籍を容認するという約束をクラブと交わしていたため、現在の状況は約束を反故にされていると感じているからだ。W杯終了後に彼自身が公の場で退団希望を改めて表明する可能性も排除できない。(via SPORT)
ディエゴ・シメオネ監督は昨季レンタルで加入していたニコ・ゴンサレスの残留を強く希望しているが、所属元のユベントスは3000万ユーロを下回る額での売却を拒否している。アトレティコは現在この金額を支払うつもりはなく、選手の残留希望とは裏腹に交渉は保留状態となっている。(via Mundo Deportivo)
プレシーズンでは、21歳のMFロドリゴ・メンドーサが際立った活躍を見せている。昨季終盤は怪我に泣かされたが、休暇中もハードなトレーニングを積み、予定より早く合宿に合流した。ヒュルマンドの加入などで中盤の争いは激化しているが、シメオネ監督やコーチ陣もその姿勢とクオリティを絶賛しており、他クラブからのレンタルオファーがあるものの、本人はアトレティコでの成功だけを見据えている。(via Mundo Deportivo)
レアル・ベティス
プレシーズン初戦、ドイツ4部のシュポルトフロインデ・ロッテ戦に0-3で快勝した。マヌエル・ペレグリーニ監督は個人的な理由でドイツの合宿から離脱したため、ルベン・コウシージャスが指揮を執った。(via Estadio Deportivo)
この試合ではパブロ・ガルシアが後半に2ゴールを挙げ、首脳陣に強烈なアピールを見せた。また、ヴァスコ・ダ・ガマへの移籍が迫っているとされるコロンビア人MFネルソン・デオッサは「偽9番」として出場し、自ら獲得したPKを決めるなど見事なパフォーマンスを披露した。(via Estadio Deportivo)
さらに、新加入のフラン・ガルシアとファクンド・ベルナルもこの試合でベティスデビューを果たした。フラン・ガルシアは左サイドで積極的な攻撃参加を見せ、ベルナルも中盤で質の高いプレーを見せて適応の早さを示した。(via Estadio Deportivo)
移籍市場では、パウ・ロペスがFCアンドラへ移籍することに伴う後釜として、ビジャレアルからGKディエゴ・コンデを買い取りオプション付きのレンタルで獲得することが確実となった。買い取り額は固定350万ユーロに変動150万ユーロが加わる条件で、コンデは日曜日にセビージャへ移動し、月曜日にメディカルチェックを受ける予定だ。(via Estadio Deportivo)
また、フロントはストライカー獲得に約1500万ユーロの予算を用意している。デンマークのミッティランで活躍するフランクリノ・ジュに関心を寄せていたが、ミッティランがサウジアラビアからの2500万ユーロのオファーを拒否したため、獲得は非常に困難となった。その他の候補としてアルテム・ドフビクやゴンサロ・ガルシア、ファビオ・シウバ、ケビン・デンキーなどがリストアップされている。(via Estadio Deportivo)
一方で、昨夏バイエルン・ミュンヘンからのオファーを断って加入したアントニーがドイツ紙のインタビューに応じ、『家族と話し合い、サッカー選手としてだけでなく人間として再び幸せになれる場所が必要だった』と語り、ベティスでの日々に満足していることを強調した。来季のチャンピオンズリーグ出場に向けた意気込みも語っている。(via Estadio Deportivo)
その他の動きとして、レガネスからマラガへのローン移籍が決まったフアン・クルスについて、ベティスは同選手の保有権の40%を保持しているため、マラガが支払う約50万ユーロのレンタル料のうち20万ユーロを受け取ることになる。(via Estadio Deportivo)
また、スポルチ・レシフェに所属するブラジル人の18歳MFゼ・ルーカスの獲得競争に、フラメンゴ、クルゼイロ、ブライトンとともに参戦していることも判明している。(via Estadio Deportivo)
セビージャFC
プレシーズン第2戦としてポーランドのKSクラコヴィアとアウェイで対戦し、0-1で敗れた。前半30分にトリックプレーからの直接FKで失点。キケ・サラスのヘディングがクロスバーを叩き、ミゲル・シエラのシュートがポストに当たるなどのチャンスはあったもののゴールを奪えなかった。後半は豪雨と強風によってピッチが水浸しになり、サッカーにならない状況だった。ルイス・ガルシア・プラサ監督は試合後、『まだ移籍市場は1か月半残っており、チームは建設中だ。プレシーズンは厳しく困難なものになるだろう』と語った。(via Estadio Deportivo)
この試合では新加入のGKオディッセアス・ヴラホディモス、フアン・イグレシアス、アルナウ・サンガンテ、ジョン・グリディらが先発出場を果たした。途中出場したホアキン・マルティネス“オソ”は、不可解な判定に腹を立てて副審にボールをぶつけ、不可解な退場処分を受けた。また、マヌエル・アンヘルが相手選手との小競り合いから乱闘騒ぎに発展する一幕もあった。(via Estadio Deportivo)
そのオソに関しては、オリンピアコスやノッティンガム・フォレストのオーナーであるエヴァンゲロス・マリナキス氏が獲得に向けて動いており、オリンピアコスがオファーを600万ユーロに引き上げたことで、交渉は合意に近づいている。(via Estadio Deportivo)
左サイドバックの補強としては、アトレティコ・マドリードの若手フリオ・ディアスの獲得に動いている。ディアスはレバンテへの移籍が濃厚でクラブ間合意寸前だったが、セビージャの介入によりレバンテが怒って交渉から撤退したと報じられている。(via Estadio Deportivo)
さらに、フランス人CBタンギ・ニアンズのフランス・リールへの完全移籍が公式発表された。怪我の多さからリール側が徹底的なメディカルチェックを行っていたが、無事にクリアした。セビージャで最も高給取りの一人であった彼を放出できたことは、選手登録の面で大きなプラスとなる。(via Estadio Deportivo)
ビジャレアルCF
スコットランドのレンジャーズに所属するベルギー代表MFニコラ・ラスキンの獲得に動いており、固定2000万ユーロ+ボーナスという条件のオファーを提示した。イニゴ・ペレス監督が求めるアグレッシブなプレッシングやゲームメイク能力を備えており、交渉は順調に進んでいる。マンチェスター・ユナイテッドやベティスも関心を示す中、ビジャレアルが争奪戦を一歩リードしている状況だ。(via Estadio Deportivo)
また、所属GKディエゴ・コンデをレアル・ベティスへ買い取りオプション付きのレンタルで放出することが確実となった。(via Estadio Deportivo)
さらに、昨季ルイス・ジュニオールの控えを務めていたGKアルナウ・テナスについて、マジョルカがデポルティボへ移籍したレオ・ロマンの後釜として獲得交渉を開始している。(via MARCA)
バレンシアCF
トルコ代表CBジェンク・オズカジャルのトラブゾンスポルへの完全移籍が公式発表された。移籍金は170万ユーロで、6回の分割払いとなる。バレンシアとしては獲得時の移籍金の約3分の1を回収し、給与枠を空けることができた。新婚のオズカジャルはトラブゾンの街の雰囲気を気に入り、ドイツからのオファーを断って母国復帰を決断した。(via ElDesmarque)
ジローナで行われたプレシーズン最初の練習試合では、アンゴラ王者のペトロ・デ・ルアンダに1-3で敗れた。非公開で行われたこの試合では、新加入のウマル・サディクがバレンシアでの初ゴールを記録したが、ペペルはPKを失敗してしまった。(via MARCA)
FWウーゴ・ドゥロは、ラ・リーガ開幕戦となるレアル・ベティス戦の日程について不満を口にした。ベティスが金曜日に試合を行ってから火曜日の試合に臨むのに対し、バレンシアは土曜日に試合を行うため休養日が1日少なくなる点に言及し、『彼らの方が休みが多いのは驚きだし、論理的ではない』と苦言を呈した。(via Estadio Deportivo)
新本拠地「ノウ・メスタージャ」の建設について、周辺のベニカラップ地区の住民協会副会長がスタジアム訪問後にコメントを発表した。『観客がピッチに近いためチームにとって大きな後押しになる』と評価する一方で、周辺の都市環境の改善や、クラブと自治体、住民の協力関係の構築を強く求めている。(via ElDesmarque)
ピッチ外の話題として、セサル・タレガのパートナーであるアルゼンチン人のソフィア・ラフエンテさんが、W杯決勝のスペイン対アルゼンチン戦を前に顔にアルゼンチン国旗をペイントした姿をSNSに投稿。タレガはスペイン代表のエンブレムを指差して応戦し、家庭内で応援が二分している様子を披露した。バレンシアのロッカールームにはアルゼンチン代表のギド・ロドリゲスがいるため、チーム内でも盛り上がりを見せている。(via SPORT)
セルタ・デ・ビーゴ
ポルトガルのSCブラガとのプレシーズンマッチに臨み、2-2で引き分けた。前半33分に若手アタッカーのウーゴ・ゴンサレスが右サイドから強烈なミドルシュートで素晴らしい先制ゴールを決め、クラウディオ・ヒラルデス監督に猛アピールした。後半アディショナルタイムにはカルロス・ドミンゲスがコーナーキックから同点となるヘディングシュートを決めて敗戦を免れた。(via ElDesmarque)
アルゼンチン人MFフランコ・セルビが、6月30日限りでセルタを退団した後、古舎であるアルゼンチンのロサリオ・セントラルへ10年ぶりに復帰することが決まった。(via SPORT)
所属するスペイン代表FWボルハ・イグレシアスが、W杯決勝のチケット価格が高騰していることに対し、自身のSNSでチケット販売サイトのスクリーンショットと共に『恥ずべきだ』と強く批判し、サッカーが一般市民から遠ざかっている現状に苦言を呈した。(via ElDesmarque)
レアル・ソシエダ
プレシーズン初戦で昇格組のラシン・サンタンデールと対戦し、1-1で引き分けた。前半にアンデル・バレネチェアを起点とする崩しからオーリ・オスカールソンが先制ゴールを挙げた。彼はストライカーとしての嗅覚をアピールし、ミケル・オヤルサバルにポジション争いのプレッシャーをかけた。後半にミドルシュートで同点に追いつかれたが、GKウナイ・マレロや後半から出場のウナイ・レミロの好セーブも光った。(via ElDesmarque)
補強の動きとして、ランスとの契約を満了してフリーとなっているフランス人DFマラン・サールの獲得に関心を示している。守備陣の強化に向けてリストアップしている。(via Mundo Deportivo)
RCDマジョルカ
セグンダ降格という苦境の中、キャプテンを務めるスロバキア代表DFマルティン・ヴァリエントと、パブロ・トーレが残留を決断した。ヴァリエントにはセルタなどプリメラのクラブからオファーがあったが島に残ることを選び、トーレはプリメラのクラブへレンタル移籍できる条項があったにもかかわらず『ここに残る』と宣言した。(via ElDesmarque)
クラブはさらに、若手ウインガーのヤン・ヴィルジリの引き留めにも動いており、彼がセグンダの舞台でチームのリーダーとして成長することを期待して説得に当たっている。(via ElDesmarque)
中盤の補強として、イタリアのレッチェからバルセロナ出身のMFアレックス・サラをレンタル移籍で獲得することで合意に達した。近日中に正式発表される見込みだ。(via Mundo Deportivo)
また、ビジャレアルからGKアルナウ・テナスを獲得するための交渉を開始した。デポルティボへ移籍したレオ・ロマンの穴を埋めるため、昨季ビジャレアルで控えを務めていた彼に白羽の矢を立てた。(via Mundo Deportivo)
さらに、20歳のMFヤン・サラスとの契約を2029年6月30日まで延長したことも公式発表された。(via Mundo Deportivo)
RCDエスパニョール
プレシーズン最初のテストマッチでオロトと対戦し、レンタル移籍から復帰した4選手がマノロ・ゴンサレス監督に強烈なアピールを見せた。ラファ・バウザとマルコス・フェルナンデスがゴールを決め、左サイドバックのロジェール・イノホは質の高いクロスを供給。トップ下でプレーしたハビ・エルナンデスもフェルナンデスのゴールをアシストするなど、彼らの活躍は監督にとって『嬉しい悩みの種』となっている。(via Mundo Deportivo)
また、この試合でデビューを果たした新加入のアレックス・カラトラバもトップ下で先発し、精力的なプレーで存在感を発揮。試合後には『マノロ監督が求めるポジションでプレーでき、自信を与えてもらっている』と手応えを口にし、すぐにチームの重要なピースになることを証明した。(via Mundo Deportivo)
ヘタフェCF
アストン・ヴィラに所属する23歳のバレンシア出身右サイドバック、アンドレス・ガルシアを1年間のレンタル移籍で獲得したことが公式発表された。彼はレバンテのユース出身で、トップチームでのプレー経験も持つ選手だ。(via Mundo Deportivo)
CDレガネス
フアン・クルスがマラガCFへレンタル移籍することが公式発表された。契約にはマラガがプリメラに残留した場合に買取義務となる条件が付随しており、マラガはレガネスにレンタル料として約50万ユーロを支払う。なお、そのうち20万ユーロはベティスへ支払われる。(via ElDesmarque)
UDラス・パルマス
イタリアのヴェネツィアに所属する26歳のスペイン人FWアントニオ・カサスの獲得に興味を示している。ヴェネツィアのセリエA昇格に伴い人員過剰となっている同選手について、ラス・パルマスのルイス・エルゲラSDが完全移籍またはレンタルでの獲得を画策しており、現在イタリアでプレシーズン合宿中の選手陣営と接触を開始している。(via SPORT)
【本日の総括】
本日のラ・リーガ各クラブは、プレシーズンマッチが本格化し、実戦を通じて新戦力やレンタル復帰組、若手選手たちが猛烈なアピールを繰り広げています。同時に移籍市場も活発に動いており、アトレティコのようなビッグディールの攻防から、ベティスやセビージャなどのピンポイント補強や人員整理、さらには降格したマジョルカの主力残留など、各クラブが新シーズンに向けた土台作りに奔走している状況が浮き彫りになっています。今後のプレシーズンマッチの結果と、それに伴うスカッドの最終調整から目が離せません。
デスクコメント
戦術デスク
配置と起用法から読む
プレシーズンマッチが本格化し、各チームで戦術の浸透と個の適応が試されています。特に注目すべきは、新加入選手やレンタル復帰組が既存のシステムにどう組み込まれているかという点です。例えば、ベティスの「偽9番」起用やエスパニョールの復帰組の躍動は、監督が求める戦術的タスクを選手がどれだけ理解し、ピッチ上で体現できているかの指標となります。一方で、セビージャのように悪天候や小競り合いで試合が崩れるケースもあり、戦術以前のメンタル管理や規律の維持が、シーズン序盤の安定感を左右する重要な要素になるでしょう。
クラブ動向デスク
フロントとクラブの空気を追う
クラブのフロントと現場の温度差が、今夏の移籍市場の難しさを物語っています。アトレティコとアルバレスを巡る強硬な姿勢は、クラブのブランド価値を守るための意思表示ですが、選手の不満という火種も抱えています。また、バレンシアのスタジアム建設を巡る住民との対話や、マジョルカの主力残留に見られるような「クラブへの忠誠」と「キャリアの選択」の狭間での葛藤は、サポーターの心理にも大きく影響します。フロントには、単なる補強だけでなく、クラブの未来像を選手やファンと共有する丁寧なコミュニケーションが求められています。
移籍・契約デスク
契約・補強・登録を整理する
移籍市場は、単なる選手の入れ替えではなく、各クラブの財政状況と編成バランスの調整が色濃く反映されています。セビージャのニアンズ放出による給与枠の確保や、バレンシアのオズカジャル売却による資金回収は、限られた予算内で戦力を最適化するための現実的な判断です。また、ベティスやビジャレアルで見られる買い取りオプション付きレンタルは、リスクを抑えつつ即戦力を確保する定石と言えます。今後は、各クラブが抱える余剰戦力の整理と、それに伴う登録枠の空きが、終盤の駆け引きの鍵を握ることになるでしょう。