10人で掴み取った欧州の夜!パルティザンに3対1で先勝し本戦出場へ前進

ヘタフェCFは、本拠地コリセウムで行われたカンファレンスリーグのプレイオフ第1戦において、セルビアの古豪パルティザンを相手に3対1で見事な勝利を収めました。6シーズンにわたってヨーロッパの舞台から遠ざかっていたチームにとって、この一戦は単なる公式戦以上の意味を持つ、非常に重要な復帰への第一歩でした。

試合は前半9分、今夏に加入したヨハン・モヒカが左サイドから放った極上のクロスに対し、エースのエネス・ウナルが圧巻のボレーシュートを叩き込んで早くも先制に成功。素晴らしい連携からスタジアムを一気に沸かせました。その後はヘタフェが終始優勢に進めていたものの、前半終了間際の43分に守備陣の一瞬の乱れを突かれ、パルティザンのデンバ・セック(またはジェフ)に同点ゴールを許して1対1で試合を折り返します。

さらに後半67分、センターバックのハビブ・アブカルが2枚目のイエローカードを受けて退場処分となり、チームは10人での戦いを強いられるという最悪のシナリオに直面しました。しかし、ここからホセ・ボルダラス監督の代名詞とも言える不屈の勝負強さと執念が真価を発揮します。1人少ない数的不利な状況にあってもチームは決して勝利を諦めず、後半87分に途中出場のアンドレス・ガルシア(またはアンドレス・マルティネス)のゴールで勝ち越しに成功。そのわずか3分後には、この日大車輪の活躍を見せていたヨハン・モヒカが、ペナルティエリア外から地を這うような強烈なゴラッソを突き刺してパルティザンの息の根を止めました。

ホセ・ボルダラス監督は、このヨーロッパの舞台に向けて強い決意を秘めていました。

『パルティザンとの一戦は、開幕戦での手痛い大敗を綺麗に洗い流し、自分たちがゼロからスタートするための最高のチャンスです。あのアラベス戦の結果が単なる一時的なアクシデントに過ぎなかったことを、ピッチの上で完全に証明してみせます。』

この勝利により、ヘタフェは2点の大きなアドバンテージを持って、8月27日にベオグラードで行われるリターンマッチへと乗り込むことができます。(via ElDesmarque)

伝説の名手「グティ」の再来!サトリアーノが披露した衝撃の極上ヒールアシスト

パルティザン戦の後半87分、コリセウムの観衆の誰もが息をのむような美しい魔法がピッチ上で生まれました。その主役となったのが、ウルグアイ代表のフォワード、マルティン・サトリアーノです。

1対1のまま終盤を迎え、スタジアムに引き分けの焦燥感が漂い始めたその時、エネス・ウナルがペナルティエリア手前でタフなキープを見せ、そこからペナルティエリア内のサトリアーノへとパスが送られました。ボールを受けたサトリアーノは、誰もが通常のコントロールや強引なシュートを選択すると思った瞬間、自らの背後へ信じられないほどのイマジネーションを凝縮したダイレクトのヒールパスを供給しました。

この完璧なパスは、相手守備陣を一瞬にして完全に無力化し、そこへ走り込んできたカンテラ出身のアンドレス・ガルシアのもとへと見事に収まりました。アンドレス・ガルシアがこれを沈めて2対1。

この極上のアシストは、かつてレアル・マドリードなどで数々の魔法を披露し、スペインサッカー界におけるヒールパスの代名詞として知られる名手「グティ」を強烈に想起させるものでした。グティがかつてリトア(リアソール)でカリム・ベンゼマに贈った伝説のアシストのように、サトリアーノのひらめきがヘタフェの窮地を救い、チームに最高の勝利をもたらしました。(via ElDesmarque)

ラ・リーガの命運を背負う戦い!ヘタフェの勝利がもたらす欧州「追加枠」への大いなる貢献

今シーズンも始まったヨーロッパの戦いにおいて、ヘタフェのパルティザン戦での勝利は、クラブ自身のためだけでなく、ラ・リーガ全体にとっても極めて大きな意味を持つ重要な白星となりました。

ラ・リーガのクラブたちは、昨シーズンにラージョ・バジェカーノが予選を突破し最終的に決勝まで進んだことでスペイン全体に大きな恩恵をもたらし、結果として今シーズンはレアル・ベティスなどが追加の欧州カップ戦枠を獲得することに成功しました。このように、ラ・リーガ全体でより多くの出場枠を確保するためには、予選段階からスペイン代表クラブが確実に勝ち上がることが必須条件となります。かつてオサスナがカンファレンスリーグの予選段階で敗退してしまった際には、スペイン全体のポイント獲得に大きな足かせとなってしまいました。もし予選で敗退してしまうと、獲得したポイントが「8チーム(全登録クラブ数)」で割られるものの、実際に欧州の舞台で戦える生存クラブは「7チーム」に減ってしまうため、ラ・リーガ全体の欧州係数が大きく低下してしまうという恐ろしいリスクがあるのです。

ヘタフェは予選にほとんど参加していなかったため、現在ラ・リーガの欧州係数ランキングは51位(0.125ポイント)という極めて低い位置にいますが、このプレイオフ第1戦の勝利によって、今シーズンのスペイン勢にとって極めて価値のある「最初の1ポイント」を積み上げることに成功しました。ヘタフェの戦いは、ラ・リーガ全体の栄光をも背負っています。(via Mundo Deportivo)

開幕のアラベス戦大敗を糧に!日曜日のレーシング・サンタンデール戦に向けた課題と展望

欧州の舞台で最高の夜を過ごしたヘタフェですが、ラ・リーガにおいては一刻も早い軌道修正が求められています。チームは今週末の8月23日(日曜日)21:30より、本拠地コリセウムにレーシング・サンタンデールを迎え、国内リーグの第2節に挑みます。

開幕戦のアウェイでのデポルティーボ・アラベス戦では、3対0という手痛い大敗を喫してしまい、守備面の組織的なエラーや連係不足といった多くの課題が浮き彫りになりました。今回のホーム開幕戦では、コリセウムのサポーターの前でその悪夢を完全に払拭し、今シーズン初の勝ち点3を手にすることが絶対命令となります。

一方、対戦相手のレーシング・サンタンデールは、初戦で強豪ビジャレアルを相手に2対2の白熱したドローを演じ、非常に高いモチベーションと自信を胸にマドリードへと乗り込んできます。レーシングの指揮官ホセ・アルベルト監督も、開幕戦で手にした貴重な勝ち点1をさらに意味あるものにするため、手強いヘタフェに対して真っ向から牙を剥く準備を整えています。ヘタフェとしては、パルティザン戦の素晴らしい勢いをそのまま維持し、立ち上がりから主導権を握ることが勝利への鍵となります。(via ElDesmarque)

ボルダラス監督の5-3-2戦術!主力離脱のスクランブルでアンドレス・ガルシアらが先発へ

レーシング・サンタンデール戦に向けて、ボルダラス監督は得意とするお馴染みの「5-3-2」フォーメーションを採用する見込みですが、怪我人と出場停止という厳しいスクランブル状況への対応を迫られています。

まず、前節アラベス戦で一発退場となったキコ・フェメニアが出場停止。さらに中盤の要であるファンミ、そして今シーズン中の復帰が完全に絶望視されているクリスタントゥス・ウチェの2名が負傷離脱中という極めて厳しい現状にあります。

この危機を乗り越えるべく、予想されるスタメンは以下の通りです。

ゴールキーパーには守護神ダビド・ソリア。

注目のディフェンスラインは、右のウイングバックにフェメニアの代役として期待がかかる若手アンドレス・ガルシアが抜擢される見込みです。中央の3枚には、大黒柱のジェネ、アブカル、そしてザイド・ロメロが並び、左のウイングバックは新加入のヨハン・モヒカと若き才能ダビンチが激しい先発争いを繰り広げています。

中盤の3枚には、マリオ・マルティン、オレル・マンガラ、ラミロ・テラッツが並んでピッチ中央を制圧する役割を担います。

そして前線の2トップには、パルティザン戦で圧巻の働きを見せたマルティン・サトリアーノを軸に、エースのエネス・ウナル、またはストライカーのボルハ・マヨラルのいずれかがコンビを組むことが濃厚視されており、サポーターの期待を集めています。(via ElDesmarque)

【本日の総括】

今週のヘタフェCFは、カンファレンスリーグのプレイオフ第1戦でパルティザンを3対1で下し、10人という数的不利をはねのけて大歓声のコリセウムで最高の夜を演出しました。サトリアーノの芸術的なアシストやモヒカのゴラッソが光るなど、チームは非常にアグレッシブな戦いぶりを見せています。この勢いをそのままに、開幕のアラベス戦大敗のショックを乗り越え、日曜日に行われるホームのレーシング戦でラ・リーガ今季初勝利をもぎ取れるか、ボルダラス監督の手腕に大きな注目が集まります。