激しさを極めた肉弾戦 前半だけで18ファウルを記録した泥仕合の開幕戦

ラ・リーガ開幕戦となったアラベスとのアウェイゲームは、フットボール本来の美しさよりも、お互いのプライドと肉体が激突する過酷な肉弾戦となりました。真夏の過酷な暑さも相まって、試合は立ち上がりからファウルが多発する泥仕合の様相を呈します。ピッチ上では激しいコンタクトと小競り合いが絶え間なく繰り広げられ、前半の45分間だけで両チーム合わせて18個ものファウルが記録されました。イエローカード3枚、そしてレッドカード1枚が飛び交う極めて荒れた展開となり、この激しい立ち上がりがその後のチームの運命を大きく狂わせる予兆となっていました。(via Mundo Deportivo)

VARによる非情な断罪 前半42分にキコ・フェメニアが一発退場となった足裏スライディングの全貌

前半42分、試合の行方を決定づける最大の悲劇がヘタフェを襲いました。キコ・フェメニアがアラベスのレバシュに対して、足の裏を見せた極めて危険なスライディングタックルを見舞います。主審は当初、ピッチ上での判断としてキコ・フェメニアを即座に退場処分にはしませんでした。しかし、ここでVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)が介入。映像による厳格なチェックが行われた結果、決定は覆り、一発退場を示すレッドカードが提示されました。キコ・フェメニアはピッチを去ることを余儀なくされ、ヘタフェは試合の残り半分以上という極めて長い時間を10人の数的不利で戦わなければならない絶体絶命の窮地に立たされました。(via Mundo Deportivo)

若き左サイドの試練 アンヘル・ペレスに翻弄されハーフタイムで交代となったダビンチの苦悩

この試合、ヘタフェの左サイドを守った若きダビンチにとっては、あまりにも過酷な試練の時間となりました。アラベスは立ち上がりからダビンチの守るサイドを集中的に攻撃。対峙した相手の右サイドハーフ、アンヘル・ペレスの鋭い突破にダビンチは終始後手に回り、非常に不安定で迷いのあるプレーを繰り返します。幾度となくサイドを突破され、守護神ダビド・ソリアの守るヘタフェゴールに決定的な危機を招く原因となりました。試合のスピードと相手のプレッシャーに完全に圧倒されたダビンチは、ハーフタイムでの交代という形でピッチを後にすることになりました。(via Mundo Deportivo)

攻撃を牽引したふたつの才能 テラッツの卓越した技術とサトリアーノの決定力にかかる期待

数的不利に陥る前、ヘタフェが攻撃の糸口として全幅の信頼を寄せていたのが、ラモン・テラッツとサトリアーノのコンビでした。チームの中で最も卓越したテクニックと創造性を持つラモン・テラッツが中盤でタクトを振り、前線ではチーム随一の決定力を誇るウルグアイ人FWサトリアーノが攻撃を牽引。サトリアーノは卓越した動き出しから何度かアラベスゴールに鋭く迫る決定的なチャンスを作り出しました。しかし、決定機をものにすることはできず、ネットを揺らすには至りませんでした。(via Mundo Deportivo)

ボルダラス監督の勝負手と裏目の守備再編 エネス・ウナル投入後にザイド・ロメロの左サイドが崩壊した戦術的背景

ハーフタイムを迎え、数的不利の状況でも勝利への執念を捨てないホセ・ボルダラス監督は、己の戦術眼を信じて大胆な交代策を敢行しました。苦戦していたダビンチを下げ、大物新戦力であるエネス・ウナルを前線に投入。この攻撃的な勝負手によって流れを引き戻そうと試みます。しかし、この決断に伴う守備の再編が最悪の結果を招きました。ダビンチのいた左サイドの守備に入ったザイド・ロメロでしたが、ここがアラベスの新たな攻撃ルートと化してしまいます。後半74分、マリアーノ・ディアスに右サイドを破られてクロスを許し、ニコ・テナグリアに頭で合わせられて先制点を献上。これを機にヘタフェは完全に決壊しました。その後、マリアーノ・ディアス自身に強烈なミドルシュートを右上隅に突き刺されて2点目を奪われ、さらに数分後には彼のパスからミケル・ロドリゲスに3点目を許し、3-0という惨惨たる大敗で開幕戦を落とす結果となりました。(via Mundo Deportivo)

【本日の総括】

退場者を出したことで狂った歯車。ボルダラス監督の大胆な交代策も実らず、守備の再編が裏目に出て3失点の大敗を喫しました。テラッツやサトリアーノが見せた攻撃の可能性を次戦へどう繋げるか、指揮官の手腕が問われます。