25/26シーズンの総括と選手スタッツカルテ

📉 バレンシアのシーズンは非常に起伏の激しいものとなった。前半戦はわずか勝ち点17にとどまり、降格圏に4節も滞在するという最悪の状況に陥った。しかし、ロン・グーレイCEOはカルロス・コルベラン監督を支持し続けた。その結果、後半戦は19試合で勝ち点32を獲得し、レアル・マドリードとバルセロナに次ぐ見事な成績を残した。最終的にはカンファレンスリーグの出場権を争ったものの、惜しくもヘタフェにその座を奪われる結果となった。ピーター・リム体制下で7シーズン連続の欧州カップ戦不出場となっている。

🧤 選手別の評価に目を向けると、GKはストレ・ディミトリエフスキが言葉とプレーでフレン・アギレサバラからスタメンを奪い取った。フレン・アギレサバラはアスレティック・ビルバオからのレンタルであったが、クラブは買取オプションを行使せず、彼はビルバオへ戻ることになる。

🛡️ センターバック陣は、アーセナルへ移籍してチャンピオンズリーグ決勝を控えるクリスティアン・モスケラの穴を埋めるのに苦労し、主にコペテ、エライ・キュマルト、タレガが多く起用された。スイス代表のキュマルトはバレンシアの所属選手として唯一のワールドカップ出場選手となる可能性がある。

⚽ トップ下ではフィリップ・ウグリニッチやアンドレ・アルメイダが期待外れに終わった一方で、ハビ・ゲラが終盤に欧州カップ戦出場権を争う原動力となる活躍を見せた。ハビ・ゲラはスペイン代表のワールドカップ向けサポートメンバーとして参加している。ウイングは前半戦が灰色だったラマザニが後半戦で復活を遂げ、ルイス・リオハが最も信頼できる選手として君臨した。ストライカー陣では、ウーゴ・ドゥロがチーム最多の10ゴールを記録した。冬に加入したウマル・サディクは約900分のリーグ戦出場で4ゴール3アシストをマークし、得点力不足の解消に貢献した。

(via SPORT / Estadio Deportivo / ElDesmarque)

ギド・ロドリゲスとの契約延長交渉と去就の行方

🇦🇷 冬の移籍市場で加入し、バレンシアの革命の立役者となったギド・ロドリゲスは、カルロス・コルベラン監督のもとで全試合に出場し4ゴールを挙げるなど、チームの絶対的な柱となった。彼の中盤での統率力と堅守はクラブから高く評価されており、バレンシアは彼を引き留めるために全力を尽くしている。クラブは彼に対し、チーム内でトップ3に入るおよそ総額400万ユーロの年俸を提示した。

🤔 しかし、ギドはバレンシアからの契約延長オファーに対してイエスともノーとも返答を保留している。彼自身は来季のクラブのプロジェクトを見極めたいと考えている。彼の賃貸契約はすでに終了しており、引越し作業を行っていることも退団の噂に拍車をかけている。妻のワダ・ラモンは自身のInstagramで誰もいないメスタージャのピッチ上での写真を投稿し、『ここに来てまだ少ししか経っていないけれど、本当に全力で楽しんだので愛し合うのが日常になった。あなたが愛することをしているのを見るのは素晴らしいこと。あなたを尊敬してやまないわ、ゴールゲッター』というメッセージを綴り、街への愛着と別れを匂わせた。彼自身はバルセロナとの最終戦の写真を添えて『アムント・バレンシア』とだけSNSに投稿している。

✈️ 彼の去就については、来季チャンピオンズリーグに出場するビジャレアルが最も強い関心を示しており、すでに代理人との間で歩み寄りが進んでいる。ベティスも関心を持っているものの、ビジャレアルの方が積極的だ。バレンシアは彼が残留しない場合、市場で代役を探さなければならない。さらに、ギド・ロドリゲスはアルゼンチン代表のワールドカップ事前登録メンバー55人に入っていたものの、バレンティン・バルコらに押し出される形でリオネル・スカローニ監督の最終26人のリストから落選したことが確定している。

(via ElDesmarque / Estadio Deportivo)

アンドレ・アルメイダの残留希望とクラブの放出姿勢

🇵🇹 今シーズン、リーグ戦でわずか22試合、合計1016分の出場にとどまり、ノーゴール2アシストと期待外れの結果に終わったアンドレ・アルメイダ。彼にとって今年は契約を2029年まで延長し、父親にもなった特別な年であったが、サッカーの面では非常に厳しいシーズンとなった。カルロス・コルベラン監督の構想から外れ、直近1ヶ月間での出場はわずか14分であった。

📱 それでもアルメイダ自身はバレンシアCFへの残留を強く希望している。彼は公式Instagramでシーズンを総括し、『クラブとファンにふさわしい結果とは程遠い、厳しいシーズンだった。個人としてもチームとしても簡単ではなかったが、みんなで一緒になればより強くなれることを示した。常に努力を約束してきたが、今はそれ以上に努力する。バレンシアをふさわしい場所に戻すために成長し、改善し続ける。良い時も悪い時もそばにいてくれた人たちに感謝する。バレンシアCFのすべてのファンに敬意を表す。私たちはより強くなって戻ってくる』と熱いメッセージを投稿した。

👋 しかし、彼の残留への強い思いとは裏腹に、クラブ側の姿勢は冷ややかだ。バレンシアはアルメイダをハビ・ゲラのような絶対的な非売品とはみなしておらず、興味深いオファーが届けば放出を容認する構えを見せている。

(via ElDesmarque / SPORT)

来季26/27シーズンに向けた新戦力獲得情報

🏢 バレンシアのスポーツ部門は昨夏、約1700万ユーロを投じて夏と冬合わせて11人の選手を獲得したが、その多くがレンタル移籍であり、来季は残留しない見通しとなっている。11月にミゲル・アンヘル・コロナがパナシナイコスへ去った後、ロン・グーレイがサッカー部門CEOに就任して体制が一新された。グーレイCEOはスカウトディレクターにリサンドロ・イセイを任命し、欧州市場の専門家としてハンス・ギルハウスを、南米市場担当にアンドレス・サモラをそれぞれ配置した。

🤝 この新体制のもと、イセイ・ディレクター主導ですでに26/27シーズンに向けた補強が動いている。移籍金ゼロのフリーエージェントで、ユスティン・デ・ハースとアリウ・ディエングの2選手の獲得が第一号として決まっている。

(via SPORT)

ダニ・パレホの復帰希望に対するクラブの回答

📻 ビジャレアルを退団してフリーとなるダニ・パレホが、ラジオ番組でバレンシアへの愛着を語り、復帰に扉を開いた。彼は『バレンシアは私の人生だった。9年間プレーし、タイトルも獲得した。街を歩けば人々が愛してくれる。私にとってこれほど美しいことはない。もし機会があれば考えなければならないが、バレンシアは欧州でも最高のクラブの一つだ』と述べた。彼はビジャレアルからのフロント入りの打診を断り、現役続行を望んでおり、家族が15年間住み慣れたバレンシアの街での生活を続けたい意向を持っている。

🚫 しかし、このオープンなアピールに対するバレンシアの対応は完全な拒絶だった。クラブは6年前に去った元キャプテンの復帰を一切検討しておらず、彼にオファーを提示する予定もない。スポーツ部門の計画は別の方向に向いており、パレホはバレンシア以外のクラブで現役最後の挑戦を探す必要に迫られている。

(via Estadio Deportivo)

ヘスス・バスケスに対するセルタの関心とトレード案

🏃‍♂️ バレンシアでホセ・ルイス・ガヤとのポジション争いにより出場機会が限られている23歳の左サイドバック、ヘスス・バスケスにセルタが強い関心を示している。今季のバスケスはリーグ戦と国王杯を合わせて29試合に出場したものの、スタメン出場は12試合にとどまった。しかし、攻撃的な持ち味を発揮して1ゴールを記録している。

🔄 セルタのスポーツディレクターであるマルコ・ガルセスはスペイン人の左サイドバックを探しており、バスケスは彼らのリストに強力な候補として名を連ねている。興味深いことに、バスケスはバレンシアで1月からレンタルプレーしているセルタのセンターバック、ウナイ・ヌニェスと同じ代理人事務所に所属している。この関係性を利用して、ウナイ・ヌニェスが移籍の交換要員として使われる可能性がある。バスケスは2028年夏までバレンシアと契約を結んでおり、市場価値は400万ユーロと評価されている。現時点ではクラブ間での正式な動きはないものの、セルタは近日中にアクションを起こす可能性がある。

(via AS / Estadio Deportivo)

新メスタージャ問題とクラブ買収に関する経営陣の動き

💰 ピーター・リム体制が続くバレンシアの経営やインフラ計画に関しても新たな動きがある。年初、メキシコの投資グループ「Grupo DMI」がバレンシアCFの買収に関心を示していた。彼らは新旧両方のメスタージャのプロジェクトに魅力を感じていたが、オーナーのピーター・リムは交渉に応じることを完全に拒否した。

🏟️ その新メスタージャの建設再開を巡って、クラブは法的な問題に直面している。バレンシアニスタの団体「últimes vesprades a Mestalla」が、建設再開を認めたバレンシア市議会を相手取り行政訴訟を正式に起こした。同団体は、クラブが提出した実行計画には重大な技術的欠陥があると主張している。2人の土木技術者による専門家報告書によれば、スタジアムの屋根の不確定性、廃止された構造規則の使用、15年以上放置された構造物の耐久性調査の欠如、太陽光発電設備に関する予算の欠如など、安全面や予算面で多くの問題が指摘されている。

⚖️ 団体はバレンシアが現在のメスタージャに留まることが技術的にも経済的にも最も妥当な選択肢であると主張しており、市議会が技術的な警告を無視して工事の進行を許可したことを厳しく非難している。

(via SPORT)

【本日の総括】

激動のシーズンを終え、フロントの体制刷新とともに早くも来季への動きが本格化。ギド・ロドリゲスの慰留が最優先課題となる一方で、アルメイダの去就やパレホの復帰拒否など、中盤の構成に大きな変化が予想されます。新メスタージャ建設の法的トラブルを含め、ピッチ内外でバレンシアにとって重要な決断の夏が始まっています。