ダニ・セバジョス獲得への執念とクラブ内部のジレンマ
移籍市場の閉幕がわずか5日後に迫る中、レアル・ベティスはダニ・セバジョスの復帰を依然として諦めていません。しかし、その補強方針を巡ってクラブ内部では意見の不一致が生じています。マヌエル・ペジェグリーニ監督が中盤の守備的なバランスを取れるポジョナルな選手(ソフィアン・アムラバトなど)の補強を最優先に求めているのに対し、スポーツディレクターのマヌ・ファハルドをはじめとするフロント陣はセバジョスの復帰を熱望。実際、彼がレアル・マドリードを退団して以来、クラブ側とはほぼ毎週のように連絡が取り合われています。約1ヶ月前のミーティングで、スポーツディレクター陣はセバジョスに対し「市場が閉まる前にサラリーキャップに空きを作り、君を受け入れる準備を整える」と確約していました。
最大の障壁は、登録を可能にするための給与枠の確保です。現在の財政状況では、セバジョスとアムラバトを両方同時に登録することは極めて難しく、どちらか1人を登録するにしても主力クラスの売却が必須となります。ジョバニ・ロ・チェルソやマーク・ロカといった高給の選手が退団すれば給与枠は大きく空きますが、魅力的なプロジェクトと出場機会が保証されているベティスから、残り5日間で彼らが退団する可能性は極めて低いのが現実です。さらに、ネルソン・デ・オッサの売却交渉が難航していることもクラブの登録計画に影を落としています。
それでもセバジョス自身はベティスへの復帰を強く希望しています。生まれ故郷のウトレーラで最近生まれた子供たちと共に、安定した家族生活を築くことを最優先としており、ベティス復帰に向けて他クラブからの高額なオファーを保留して待っている状態です。クラブと選手側は、ベティスがサラリー枠を空けるための時間を稼ぐ代わりに、セバジョス自身も減給を受け入れるなどの歩み寄りを見せる方向で、現在も粘り強く交渉を続けています。 (via ElDesmarque)
パブロ・ガルシアがValencia戦で見せた真の価値と移籍を巡る経営陣の計算
ハル・シティとの間で約800万ユーロ規模の移籍交渉が進んでいるパブロ・ガルシア。先日のバレンシア戦で見せた劇的な決勝ゴールは、彼が最高レベルのタレントであることを改めて証明しましたが、この有望な若手を手放すという決断について、クラブ内部では極めて複雑な葛藤が生じています。彼の持つ計り知れない才能を認めつつも、クラブの厳しい財政要求を前に、移籍金が高騰している今のうちに売却する経営判断は一概に批判できるものではありません。
パブロ・ガルシアを今売却することには、彼が移籍先で大ブレイクを遂げ、将来的にその市場価値が何倍にも跳ね上がった際に「逃した魚は大きかった」と後悔するリスクが常に伴います。しかし一方で、ベティスに残留した場合、現在のアントニーの控えという二次的な役割に甘んじる可能性が高く、出場機会が限定されることで昨シーズンのように成長が停滞し、サポーターや首脳陣からの信頼が薄れてしまうリスクもはらんでいます。
先日のバレンシア戦でのパブロ・ガルシアは、移籍交渉が進み去就が近づく中で、むしろあらゆるプレッシャーから解き放たれたかのように、本来の仕掛け、突破、激しい闘志、そして類まれな決定力という「本物の姿」を存分に披露しました。試合後、移籍について尋ねられたパブロ・ガルシアは、喜びを噛み締めながらも表情を崩さず『今はただ、今日という最高の一日を楽しむことだけを考えている。去就については、これ以上は語れない』と語り、笑顔を浮かべながらも自身のデリケートな立場を濁しました。 (via Estadio Deportivo)
レバンテ戦のキックオフ時間を巡る怒り!酷暑の17時開催に潜むリスク
今週末にアウェーで行われるレバンテ戦のキックオフ時間設定に対し、クラブとファンの間で大きな憤りが広がっています。ラ・リーガは8月末の酷暑のバレンシア(オリオルス)において、午後17時という炎天下での試合開催を決定しました。土曜日の試合時間帯は、現地で気温29度、湿度55%に達すると予想されており、スタジアムを吹き抜ける風も極めて弱いため、選手・観客ともに過酷な環境での活動を強いられます。
レバンテ側は選手の健康維持とファンの安全を最優先にするため、1ヶ月以上前から日程変更を求めて精力的に動いていました。またベティス側も独自のルートで LaLiga に対しスケジュールの変更を働きかけましたが、LaLiga は「最高気温が32度を超えない場合は試合スケジュールを変更しない」という独自の厳格な基準を盾に、この変更要求を一切却下しました。
この酷暑の17時開催という設定は、他クラブの週末の日程と比較しても極めて理不尽です。セビージャ対アトレティコ戦は比較的涼しくなる21:30、レアル・ソシエダ対エスパニョールは19:00、デポルティーボ対セルタは19:30、レアル・マドリード戦は同じ17時ながらも、開閉式屋根と空調設備が整ったスタジアムで行われます。
昨シーズン、同じシウダ・デ・バレンシアで2-2の引き分けに終わった際、エクトル・ベジェリンがフラッシュインタビューで残した言葉が今再び重く響きます。ベジェリンは『言い訳にするつもりはないが、9月に気温30度、湿度80%という環境の中でプレーさせられるのは非人道的。僕たち選手にはピッチに立つ責任があるからこそ100%を尽くすが、このような不快で過酷な条件下で仕事をしなければならないのは本当に意味がわからない。プロとして最高の仕事をするためにも、リーグ側にはしっかりとした配慮やサポートを求めたい』とリーグ側の日程配慮の欠如を激しく批判していました。 (via SPORT)
ジョバニ・ロ・チェルソが全体練習に一部復帰!次節の遠征メンバー情報
ベティスのトレーニンググラウンドから待望の明るいニュースが届きました。アルゼンチン代表のジョバニ・ロ・チェルソが、金曜日の全体練習に一部ながらも部分的に合流を果たしました。コパ・アメリカで決勝まで戦い抜いた影響で合流が大幅に遅れ、さらに軽微な負傷を抱えていたため別メニューでの調整が続いていたロ・チェルソですが、ようやく実戦復帰に向けて最初の一歩を踏み出しました。
ただ、明日のレバンテ戦(シウダ・デ・バレンシア)への出場は時期尚早です。ペジェグリーニ監督は本日の記者会見にて、彼の完全復活までの具体的なロードマップと復帰予定時期を提示する予定です。
一方で、怪我から回復途中にあったアブデとモランテの2名は、すでに数日前からチームメイトと全く同じ通常練習のメニューを完璧に消化しており、コンディションは非常に良好です。彼らがレバンテ戦の遠征メンバーに加わるかどうかは、メディカルスタッフとコーチ陣が最終的な判断を下します。
金曜日の練習で姿を見せなかったのは、引き続き回復プロセスを進めているディエゴ・コンデ、アイトール・ルイバル、ゴンサロ・プチの3名。さらにジュニア・フィルポも家族の急なプライベートな事情により、クラブの正式な許可を得て練習を欠席しています。 (via MARCA)
レバンテ戦で大幅ローテーションか!予想される先発11人
開幕2連勝で最高のスタートを切り、暫定首位タイにつけるレアル・ベティス。中3日で行われる第3節のレバンテ戦に向けて、マヌエル・ペジェグリーニ監督は先発メンバーを大幅に入れ替えるターンオーバーを計画しています。前節のバレンシア戦から最大で5人の変更を施す可能性があり、特にディフェンスラインは4人全員が入れ替わることが予想されます。
GKにはアルバロ・バジェス。DFラインは右からエクトル・ベジェリン、マルク・バルトラ、ナタン、そしてフラン・ガルシアが先発に名を連ねる見込みです。中盤では、マーク・ロカがネルソン・デ・オッサに代わって先発復帰を果たし、ファクンド・ベルナルとコンビを組みます。
一方で、前線に関しては大幅な変更はない見通しです。新加入のトロイ・パロットがまだチームに完全適応中であること、アブデとモランテが怪我明けであること、そしてエースのイスコがまだトップコンディションに達していないことから、アタッカー陣は現状の並びを維持する公算が大きいです。怪我のためルイバルとロ・チェルソの欠場は確定しています。
対戦相手のレバンテ(勝ち点1、1分1敗)は、GKプリモが怪我で欠場しますが、新加入のイフェアニ・ンドゥクウェの登録が完了しデビューを果たす可能性があります。また、かつてベティスの守備を支えたアイサ・マンディが相手ディフェンスの要として立ちはだかることも注目ポイントです。 (via ElDesmarque)
CL抽選会が残したドラマと因縁!アーセナル、コモとの興味深いマッチアップ
21年ぶりに挑むヨーロッパ最高峰の舞台、チャンピオンズリーグ。昨夜行われた抽選会の結果、ベティスには非常にタフな戦いと、ストーリー性に満ちたドラマチックな因縁対決が数多く用意されました。
第1ポットからはプレミアリーグ王者のアーセナルと、ブンデスリーガ王者のバイエルン・ミュンヘンとの対戦が決定。アーセナルとのホーム(ラ・カルトゥーハ)での一戦は、ベティスのエクトル・ベジェリンにとって長年過ごした古巣との特別な再会となります。プレシーズンマッチではベティスが主力不在のアーセナルを1-3で破っていますが、今回は本気の激突です。一方、アリアンツ・アレーナでのバイエルン戦は、かつてマンチェスター・シティなどでペジェグリーニ監督の教え子だったヴァンサン・コンパニ監督との「師弟対決」としても、指揮官にとって特別な意味を持つ一戦になります。
ラ・カルトゥーハにはポルト、そして今年1月にヨーロッパリーグで下して勝利の良い記憶があるフェイエノールトを迎え撃ちます。また、フランスの難所リール、そしてスロバキアのスロヴァン・ブラチスラヴァへのアウェー遠征も、グループステージ突破への勝ち点3を確実にするための重要なマイルストーンです。
そして最も因縁深い対決となるのが、セスク・ファブレガス率いるイタリアのコモ戦です。コモには、今夏ベティスの下部組織から移籍したばかりのヘスス・ロドリゲスとアサネ・ディアオという未来を嘱望された若手2名が在籍。さらに、ベティスが今夏中盤の補強ターゲットとして熱視線を送っていたスペイン人MFルイス・ミジャも所属しており、ホームでのコモ戦は因縁と再会に満ちたサポーター垂涎の最大の見どころとなります。 (via MARCA)
【本日の総括】
ダニ・セバジョスの獲得を諦めないフロントの動き、パブロ・ガルシアの移籍に隠された経営陣の葛藤、そしてレバンテ戦での大幅なメンバー変更の可能性など、ピッチ内外で非常に動きの激しい1日となりました。過酷な酷暑での第3節レバンテ戦、そして21年ぶりの夢舞台であるCLの素晴らしい対戦相手たちに向けて、クラブの熱い挑戦は続いていきます。
