ハムザ・アブデルカリム 欧州での生き残りをかけた大一番に先発起用へ

FCバルセロナのフベニールAに所属する18歳のエジプト人フォワード、ハムザ・アブデルカリムが、アストン・ヴィラとのUEFAユースリーグ第4節で先発出場を果たすことになった。近々開催されるU-17ワールドカップの影響で主力が代表離脱する中、チームの決定力不足を解消する救世主として大きな期待が寄せられている。

ポル・プラナス監督率いるバルセロナのフベニールAは、本拠地ヨハン・クライフ・スタジアムにて16時からアストン・ヴィラとの大一番に臨む。チームはここまで大会のグループステージで4ポイントを獲得しているものの、初戦でフェイエノールトに敗れ、敵地でガラタサライを下し、パリ・サンジェルマン戦では内容で優位に立ちながらも1-1の引き分けに終わっていた。

試合内容自体は向上を見せているものの、前線での精度を欠いて決定機を生かしきれず、勝ち点を積み残す展開が大きな課題となっていた。さらに深刻な問題として、スペイン代表メンバーがU-17ワールドカップに出場するために近く離脱するため、次節アウェイでのサバハ戦やその後の試合で大幅な戦力ダウンが避けられない状況にある。

現行のUEFAユースリーグはグループステージの試合数が従来よりも2試合少ない全6試合の形式となっているため、一つひとつの落とせない試合の重みが非常に増している。こうした切迫した背景から、クラブは今節のアストン・ヴィラ戦での勝利を絶対条件と位置づけ、普段はセカンドチームであるバルサ・アトレティックでプレーするハムザ・アブデルカリムを急遽フベニールAへ補強した。

彼は既にヨハン・クライフ・スタジアムでのゴール実績を持ち、バルサ・アトレティックでの経験も備えているため、前線の起爆剤として先発出場する。さらに、トップチームの招集メンバーから外れたエブリマ・トゥンカラや、Bチームの動向にある期待のアタッカー、ジョニ・エルナンデスも戦列に加わり、万全の陣容を整えた。

ポル・プラナス監督は『チームは着実に成長しており、明確なアイデアを持って自分たちのサッカーを理解している』と手応えを語り、相手の強力なプレッシングやボール奪取からの素早い展開を警戒しながらも勝利への強い意欲を示した。

また、右サイドバックを務めるニル・テイシドールも『初戦は経験不足が出たものの、アウェイでの厳しい2試合を通じてチームは大きな自信を得た』と振り返った。欧州のライバルが持つフィジカル面での強さに対抗するため、自分たちのスタイルを信じて高い強度で立ち向かう構えだ。

この緊急起用が意味するのは、過密日程と代表離脱というダブルパンチに見舞われたバルセロナ育成部門が、セカンドチームからの即戦力投入によって確実に勝ち点3を取りにいく現実的な姿勢だ。ハムザ・アブデルカリムがこの大一番で結果を残せば、チームのグループ突破を引き寄せるだけでなく、彼自身のBチーム定着に向けた決定的なアピールとなるだろう。(via Mundo Deportivo)